コモロを旅する② 第3の島「モヘリ島」へ 〜複数の島からなるアフリカ4ヶ国の移動手段完全ガイド〜

2022年5月28日、天気晴れ。

現在時刻は朝5時です。早朝から行動を開始する本日。お世話になっているホテルの方にそのことを伝えるとなんとわざわざ朝食を前日の内に用意していただきました。しかもそこにはコーヒーの入ったポットまで!本当に感謝です。朝からしっかり食べて、温かいコーヒーでシャキッとカラダも目覚めたところで部屋を出発。まだ暗い中、いよいよコモロの国内移動をスタートします。

複数の島からなるアフリカ島国の歩き方

さぁ、久しぶりの島国の旅!まずここでアフリカの島国の基本情報をまとめたいと思います。アフリカにある6つの島国には大きく分けて2種類あります。

実は今回のコモロで複数の島からなる4ヶ国は全て制覇!そしてこの”いくつかの島で構成される国”を旅する際は、事前に移動手段についての調査をしておく必要があります。「国名」と「Airline」や「ferry」などの言葉をいっしょに検索すると運行会社がヒット。ですが、全ての島国に渡航した経験をもったいぶらずにここで一覧にまとめたいと思います。

カーボベルデ

サントメ・プリンシペ

セーシェル

今、自分でコレを書いていて「こんな情報がまとまっていたらどれほど助かったことか…」とそれぞれの国で移動手段の調査に翻弄(ほんろう)されていた当時の自分を思い出しました。そう、アフリカの島旅だけは行き当たりばったりで何とかならないんです!その国を満喫するためにも旅の期間に応じた事前の計画が超大事になります。島間を移動するフェリーや飛行機が1日に何便も出ていれば問題ないのですが、中には週に1~2便というパターンもあります。さらに、島間を移動する飛行機は小さめのものが主流のため、満席で乗れないことも!サントメ・プリンシペの旅ではこれが原因でプリンシペ島に行けず悔しい思いをしました。なので、アフリカの複数の島からなる国を旅する場合は必ず事前のチェック&早めの予約を!!

コモロ

さぁさぁさぁ、では最後となった『3つの島からなる国』コモロはどうなんだい!?となります。さっそく昨日モロニの街を散策する前に移動手段の確認をしていた私です。やって来たのはネットで調べると一番に出てきたコモロの航空会社のオフィス。英語も通じるのでこれは期待できるぞと思ったわけですが、こちらは国際線の取り扱いしかしていないとのことでした。なのでスタッフさんに教えてもらったのが

航空会社「R Komor」

こちらのR Komorという航空会社。英語は通じません!なのでフランス語で頑張ってやり取りをしました。まず、結論はこのオフィスで航空券を買うことができます。が、オンラインのサイトはFacebookのページを見るとリンクはありますが機能していません。つまり!コモロの国内航空券は現地に来てからしか手配できないということです。

スタッフさんとのやり取りでわかったR Komorに関する情報をまとめると

  • 全ての飛行機はグランドコモロ島との往復(他の2つの島間にはフライト無し)
  • グランドコモロ島ーアンジュアン島は1日2便
  • グランドコモロ島ーモヘリ島は1日1便

なかなか国内移動がしづらいコモロです。が、ここまでわかればもうあとは問題無し。さっそくコロモで2番目に大きいアンジュアン島へのフライトを予約します。

「明日のアンジュアン島行きは予約でいっぱいです!」

マジですかー!2便あるのに2便とも満席だなんて〜。はい、じゃあ切り替えてモヘリ島行きの飛行機を確認すると、こちらは乗れることに。よかった~と思いながら、帰りの飛行機の予約も。島には1日だけ滞在するので明後日の便を予約します。

「明後日グランドコモロ島に帰ってくる便も予約でいっぱいです。」

マジですかーー!まぁこちらもどうしようもないので明明後日の朝に戻ってくることに。コモロの移動手段の確保は運が全てになってきますが、これはこれで行き当たりばったりのドキドキな旅が楽しめるというものです!

ちなみにフェリーは?となるわけですが、これに関してはあとでお伝えします。ということで今日は朝8時の飛行機に乗るためにこんなに早い時間から行動したわけです。「2時間前には空港にいて下さい!」と念入りに言われたので少しドキドキしながら日が昇ったばかりの町でタクシーを待っているのですが…来ない!静かすぎるモロニの朝!!なんとか捕まりましたが、もう確実に2時間前には着きませ~ん。

と少し慌(あわ)てていたわけですがなんのことはない。空港に着いてもまだほとんど人はいませんでした。1時間前になるとぞろぞろ人が集まってきて、ここでようやく「モヘリ島行きの皆様は空港の中に入ってください!」のアナウンスが。まぁこんなもんですよね。

無事にチェックインを済ませると手渡されたのはラミネートされた航空券。このアナログな感じが心に響きます。

そして搭乗するのはやっぱり予想通りの小型飛行機です。この1日に限定数名しか行けないというプレミア感!島移動へのワクワクが高まります。

予定通り午前8時。勢いよくプロペラを回した飛行機はグランドコモロ島を出発。首都モロニの街に上空から別れを告げます!行ってきま~す!!

そのわずか20分後には着陸態勢に入るのでもう少し空の旅を楽しみたかったなぁと。コモロの島間移動はあっという間です。飛行機は無事に「モヘリ島」に到着しました!

②モヘリ島

モヘリ島、別名ムワリ島またはモヒーラ島はモザンビーク海峡にあるコモロ諸島の島の一つ。人口47900人(2012年)。首府は北岸に位置するフォンボニである。

Wikipediaより】

雰囲気が変わりまた違う島にやって来たぞ!とテンションが上がる中、みなさんの列に続いていざ空港の外へと思っていると、そこで待っていたのは

まさかの抗原検査!!なんと国内線移動でコロナの水際対策が行われているコモロ。紙に必要事項を書いたら順番に検査を行っていきます。まぁツッコミどころはイロイロありましたが、とにかくこういう措置(そち)を取っていることにビックリです。

確かにアフリカ54ヶ国制覇の旅-第6章-で訪れた他の国と比べると、マスクを着けている人を街中で見かけることが多いコモロ。国として感染防止対策をしっかりと訴えているのかもしれません。ということで全員の検査が終わったところで、ようやくゲートが開いて空港の外へ!

小さな島に来たことがハッキリとわかる超ローカルな感じ。当然ここにもATMは無いのでお金をおろしてきて正解です。モヘリ島は小さい島なので、まずは軽く歩いてみることに!…それにしてもウソでしょ!?と思うくらい、みなさん私に見向きもしません。タクシーも何台か停まっていましたが、既(すで)にお客がいる迎車のようで「タクシー?」の声は一切かからず。そういえばモロニの街でもタクシーから声がかかったりクラクションを鳴らされたりしたことも今のところないです。これがコモロ!どこか寂しいと感じてしまうのは他のアフリカをよく知っているからかもしれません。日本だったら当たり前ですがね。

中心地に向かって歩いている途中に見つけたのがモヘリ島の港。地図アプリMaps.meで見ると、グランドコモロ島の港から点線のルートがココまで続いているわけですが、この様子を見て確信しました。コモロに旅行用のフェリーはありません!この国の島移動は飛行機オンリーです。

フォンボニ

やって来たのはWikipediaにも記載があったフォンボニ。わかっていましたが非常に小さな町になります。

街並みや人の様子から伝わってくるのどかな雰囲気。島の朝の風景が広がります。そして面白いくらい私に対して何のアプローチもしてこない島民のみなさん。いつもだったら「お邪魔してすみません」という気持ちになる市場にも、何の躊躇(ためら)いもなくスッと溶け込んでしまえるからまぁ不思議。島の人々の暮らしを感じることのできる中心地フォンボニです。

ただ、今回この島に来た一番の目的はやはりコモロの美しい海!フォンボニにももちろん海はありますが、もっとキレイな青を求めて今いる島の北側から南側へ移動します。市場の近くに停まっていたミニバスに乗っていざ島の反対側へ!

島内移動

先ほどまでの穏やかな島時間から一変するモヘリ島ドライブ。島の外周に沿って敷かれた道路は平面の地図からは想像することができていなかったアップダウンを繰り返す坂道でした。これがまぁ刺激的!かなり揺れるので車内でのんびりブログを書くこともできません。

クネクネとした道を進んでいく車。窓の外に広がる景色に終始大興奮です。そしてポイントポイントで見えるのが

青すぎる海!大自然の緑の中に突如(とつじょ)現れるウソみたいな青にもう心はトキメキっぱなし!!道の途中でこのレベル。果たしてこれから向かう場所にはどんな景色が待っているのだろうかとワクワクしてきます。

Nioumachoua

約50kmの道のりを2時間かけて走りようやく到着したのがモヘリ島の南側に位置するNioumachouaという町です。まわりを海に囲まれたちいーさな町。言い方は失礼ですが、こんな所にコモロを代表するリゾートホテルがあるとは私も到着するまで信じられませんでした。

飛行機の予約の関係でグランドコモロ島に帰るのは明後日に。当初はサクッと来てサクッと帰ろうと思っていたモヘリ島でしたが、2日間滞在することになったので方針を転換!思いっきりモヘリ島を楽しむことにしました。目の前には青いインド洋が広がるプライベートビーチ。コモロのリゾートホテルで過ごす最高に贅沢(ぜいたく)な時間のスタートです!

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