2023年1月4日、天気晴れ。
エジプトを旅する
アスワン到着からそのままアブシンベル神殿へ日帰りで訪れた昨日。
実際に行ってみて初めてこの有名な神殿がとんでもない辺境の地にあることを知り。
「神殿だけサクッと見に行ってすぐに次の街へ行こう!」
なんて考えていた当初のプランは今となっては笑い話です。
改めて、アブシンベル神殿はアスワンの街から移動だけで往復8時間ぐらいはかかるのでお忘れなく。
アスワンの宿選び
ということで急遽(きゅうきょ)アスワンでの一泊が決定した昨日。Booking.comで見つけた安宿に地図を頼りに向かったのですが、
「本当にこんなところにあるの!?」
というかなりローカルなエリアに来てしまいドキドキ。
アブシンベル神殿は日帰りで行くと帰りが夕方になることが確実なので、事前にアスワンで宿を確保しておいた方が◎
暗くなってからの宿探しは心も体も疲れるので。
ただ、今回はちゃんとそこに宿があったので良かった!
アフリカ旅に慣れてしまうとGoogle Maps上の宿の位置ですら疑ってしまうようになるわけですが、そこはエジプト。
観光大国を侮(あなど)ってはいけませんでした。
ナイル川沿いに位置するGo Inn Backpackers。
1泊1000円のドミトリータイプの安宿ですが、Wi-Fiが利用できて、温かいシャワーも浴びられるのでもう文句無しに快適。
何より日本出国から48時間以上ノンストップで休まず動き続け、ようやく辿り着いたベッド。
これが最高でないわけがありません。
久しぶりにゆっくりカラダを休めることができました。
そして迎えた本日。
宿泊費には朝食も含まれているのですが、早めに支度をして7時過ぎに宿を出発。
行きたい場所が多すぎて困るエジプトでは自然と早くに目が覚めます。
ちなみに、美味しいものが多い国では食や人との嬉しい出会いが街にたくさん転がっているので、朝食を宿で食べずにおくのも旅を楽しむためのテクニックの一つです。
ナイル川沿いにあるカフェでコーヒーを買って、朝の街を歩きながら飲めばステキな一日がスタート。
さっそく朝早くから客引きが始まるわけですが、それもまたエジプトならではです。
アスワンの街を流れるナイル川に浮かぶエレファンティネ島。
島へ行くためにはボートが必要なので、その声がかかります。
そしてここでアスワンの宿を選ぶ際の大事な注意事項が一つ!
この街の宿を検索するとこのエレファンティネ島にあるホテルもヒットします。
島内の宿に宿泊する場合はボートの利用が必須。
なので必ず地図で宿の場所を確認してから予約してください。
川沿いを歩いてやって来たアスワンの駅。
今日はここから電車に乗ってエジプト中央部に位置する
「ルクソール」
という街へ向かいます。
ルクソール行きの電車は朝7時半が始発で、そこから1時間に一本ほど走っているようです。
運賃は250エジプトポンド。
さぁ、出発まで時間があったので少し駅周辺を歩き回っていると朝からものすごい賑(にぎ)わいを見せるお店を発見!
みなさんのお目当てはエジプト定番の朝ごはんでした。
北アフリカや中東エリアの食文化である「ピタパン」と呼ばれる平たい円形のパン。
その中にトマトやきゅうりなどの野菜を中心に、いろんな具材を入れて、特製のソースをかけていただくサンドイッチになります。
これを求めて次から次へとお客さんがやって来ます。
そしてその具材の中でも1番人気なのが
エジプト料理「ファラフェル(ターメイヤ)」
ファラフェルもしくはファラーフェルは、潰したひよこ豆やそら豆に香辛料を混ぜ合わせ丸めて食用油で揚げた中東の料理。
西洋料理のクロケットやそれを模して作られた日本料理のコロッケなどに似た調理法を持つ。水にもどしてから磨り潰したひよこ豆かそら豆、またはその二つを混ぜたものにパセリやコリアンダーと様々な香辛料を混ぜ丸めて揚げたものである。
Wikipediaより
また、アレクサンドリアを除くエジプトでは、そら豆で作るものを「タアメイヤ」と呼ぶ。
欧米ではマシュリク式のひよこ豆のファラフェルが最もよく知られており、エジプトから東地中海沿岸、アラビア半島南部、イランまで広い地域で愛されている食べ物である。
油でカリッと揚げられた熱々のファラフェル。
一口かじるとジューシーなそら豆のウマミが口いっぱいに広がりまして。
スパイスや塩気がイイ感じに効いてて単品で食べても美味しいファラフェル。
それがサンドイッチの中に入っているとボリューム満点で幸せ倍増です!
ちょくちょく見かけるサンドイッチ屋さん。
ただ、お店によってクオリティーの差がだいぶあるので、人がたくさん集まっているお店、もしくは店員さんが陽気なお店で買うのがベストです。
ファラフェルが無いお店もあるので気をつけて下さい。
そして公用語が英語のエジプトですが、サンドイッチの上手な注文の仕方はよくわからないので
「美味しいヤツが食べたいです!」
と伝えると、店員さんが最高のファラフェルサンドを作ってくれます。
ちなみに値段はだいたいどのお店でも1つ5エジプトポンド(約25円)と超破格!
朝からお腹もココロも満たしてくれるエジプトのサンドイッチです。
朝早くだったのでお土産通りはこれから始動するという感じのアスワン。
この街の周辺にはまだ他にも見所があり、ナイル川上には世界遺産の建物がある島も浮かんでいるそうです。
こちらも行ってみたいところではありますが、また今度にしたいと思います。
駅に戻ってくるといよいよアスワンともお別れです。
やはりチケットの表記がアラビア語なので、自力で自分の乗る車両を見つけることは困難なエジプト鉄道。
どうしようかと思ったら、近くの人に頼ります。
チケットを見せると座席まで案内してくれたおじさん。
長いホームの奥の方まで歩いてきてくれたので、おそらくココで・・・
と思っていると、チップを求めることもせずに去っていってしまったので、追いかけてお礼を渡しました。
『ウザい』と呼ばれる国の歩き方
ネットで調べると
『ウザい国』
という表現が出てくるエジプト。
「しつこい客引き」
「親切だと思っていたことが、実は・・・」
なんてことは、エジプトに限らずアフリカではあることです。
が、これも立派なビジネス。
外国人旅行者にお金を落としてもらおうとすることは当然の行為かなと。
旅人側でこれらを経験すると心が疲(つか)れるので、もちろん避けたいですがね。
一方
「最初に提示された料金と違う」
というのはビジネスではなく詐欺(さぎ)です。
- 事前に何度も値段やサービスを確認する
- 紙や写真などで証拠を残しておく
などの方法で、問題が起きないように事前予防は必ずします。
そしてお金関係でイヤな思いをしないために、私は旅中
「感謝の気持ちをチップで伝える」
ことを意識しています。
チップ文化がない日本の感覚だと少し違和感があるかもしれませんが
「ありがとう」
をお金という形で示すことも大切なんです。
ちなみに私が今回エジプトを旅する中でこの国を『ウザい』と感じることは一度もありませんでした。
ナイルの賜物
さぁ、電車に乗って来た道を北へと戻ります。
景色を楽しめるのが嬉しい日中の列車移動。
左手にはずっとナイル川が続きます。
その川沿いに広がるのが広大な畑です。
砂漠の国というイメージが強いエジプトですが、その印象をくつがえす緑の風景。
これぞ
『ナイルの賜物』
川によって運ばれてきた栄養分豊富な土によって農業が営まれているわけです。
そんなこんなで窓の外の景色を楽しんでいたらあっという間に3時間が経過。
快適すぎる列車の旅を終えて到着したのは
「なんだこの駅は!?」
あまりに豪華(ごうか)な駅舎に思わず声が出てしまう、またまたスゴそうな街です。
時刻はまだお昼を少し過ぎたところ。
午後はこの
「ルクソール」
の街を歩き回ります!
DAY330.5へ続く
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