エジプトを旅する⑨ オススメのお土産と伝統料理コシャリ 〜アフリカ54ヶ国制覇の旅-第8章- 完〜

2023年1月7日、天気晴れ。

DAY333の続き

エジプトを旅する

サッと見て帰るはずが予想に反して楽しすぎたエジプト考古学博物館。
気がつけばお昼近くになっているので多少焦(あせ)るところですが、今回はまだ出国まで時間があります。
前回のモーリシャスがとんでもないドタバタ出国劇だったのでいつも以上に時間には敏感です。
が、もちろんやりたいことは全部やりつくしますがね!

お土産① 1ポンドコイン

まずはお土産探しです。
アフリカの他の国ではあまりお土産について考えることはありませんが、ここは観光大国エジプト。
この国ならではの魅力的な品々につい心を奪われる場面があるんです。
さらにたった今見てきたツタンカーメンの黄金のマスクによって現在頭の中は黄金一色。
博物館を出てすぐのところに広がるお土産コーナーにはかなり精巧にできたレプリカも売っていて、本気でちょっとほしくなるわけですが値段を見て我に返ります。
さすがにそこまでの金額を払って買うもんではないかなぁと。
そしてココにこうして飾ってあると絵になりますが、我が家に置いたらまぁ間違いなく悪目立ちするので当然といえば当然の却下。
ですが!
やっぱりエジプトに来たからにはファラオ(王)や神関連のものが何かほしい・・・
という時にピッタリのモノがあるんです。
それが

1ポンドコイン。
なんとツタンカーメンの黄金のマスクのデザインなんです。
もちろん色はゴールド!
分厚目で重みのあるズッシリしたコインなのでかなり高級感があるのに、実際は日本円で約5円というのが非常に嬉しいポイントで。
大量に配るお土産にはもってこいの1ポンドコインです。
商店などで小さな買い物をすると手に入れることができます。
中にはデザインがツタンカーメンではないものもあるので確認を忘れずに。

ちなみにあまり流通していませんが1ポンド紙幣もあります。
運が良いと乗合バスに乗った際に手に入るかもしれません。
こちらのデザインはアブシンベル神殿です。
今回もしっかりエジプトの紙幣全種類をピン札でゲットしました。

古代エジプト関連の置き物ももちろん素晴らしいのですが、どこまでいってもニセモノであることには変わりありません。
やはり手に入れたいのはホンモノ!
もちろん遺物を買うなんてことは決してできませんが、旅行者でも購入することができるエジプトに古くから伝わるモノがあります。
本物志向の方にはたまらないエジプトの伝統的な

『紙』

です。

お土産② パピルス

パピルスは、カヤツリグサ科の植物の1種、カミガヤツリ(パピルス草)の地上茎の内部組織から作られる、古代エジプトで使用された文字の筆記媒体のこと。
パピルス紙とも呼ばれる。

「紙」を意味する英語の「paper」やフランス語の「papier」などは、パピルスに由来する。
ただし、パピルスは一度分散した繊維を絡み合わせ膠着させて薄く平らに成形したものではないため、狭義の紙ではない。

Wikipediaより

こちらも博物館を出るとすぐに見つけることができるエジプト定番の商品になります。
お値段も比較的安く、紙なのでかさばらないのも良い点です。

「よし、じゃあココで買おう!」

となるところですが一回落ち着いてよ〜く見てみます。
機械で作られたような整いすぎた感じがあり、印刷された絵も大量生産のコピーのようで。
安いのはいいのですが、な〜んか微妙だなぁと。
博物館に隣接しているお店なのでオフィシャル感がありますが、私の目を誤魔化すことはできません。
なぜか!?

「買うならホンモノが良いですよ」

パピルスが欲しいと伝えるとまず最初にそう教えてくれたのは、夜行列車で出会った観光ガイドのシシさんです。
お土産屋さんに行けばどこの店でも大抵手に入るパピルスですが、そのほとんどはニセモノとのこと。
バナナの葉を使ったものがよく売られているそうです。
ならば是非ホンモノが買いたいと思い、シシさんにオススメのお店を聞くと

「じゃあ私が連れていきますよ!」

といって案内してくれたのがコチラの3 Pyramids Papyrus instituteというお店です。
高級感溢れる店内に驚くわけですが、何より目を引くのは壁に飾られた美しい絵。
非常に繊細に描かれていて、一目でコレは高いぞとわかるものばかり!
・・・ちょと来る場所を間違えたかなぁ〜と思いつつも、そのまま流れるように始まったのは

パピルスの作り方の説明。
絵にビックリしていたわけですが、その絵が描かれた紙こそが主役のパピルスです。
3分クッキングの要領で植物からどのようにパピルスができるのかを紹介していただいたあとに、3つの有名な絵について教えてくれたところで

「では、どちらにいたしましょうか?」

とこれまた流れるように購入タイムに突入します。
なんと店内にはATMもある!
というガッチリ体勢。
現金を持ってなくても問題ありませんよ〜ということでさぁどうする?
どうする〜!?

ご安心を。
20ドルくらいで手に入る小さめのパピルスもありました。
いくつか購入すると割引してくれたり、パピルスにヒエログリフ(古代エジプトの文字)で名前を書いてくれたりするサービスもあるので、店員さんとの交渉を楽しむのも一つです。

本当に種類豊富で困るくらいにイロイロなお土産が手に入るエジプト。
どの街にもお土産通りがあり、少し歩けば

「1ドル!1ドル!」

の客引きの声がかかるのもこの国ならではの風物詩です。
それにしてもガイド料も払っていないのに何から何まで良くしてくれたシシさんには本当に感謝でした。

ということでお土産もゲットできたので、最後はエジプトの食納めです。

「出国前にどうしてももう一度食べたい!」

と思いやって来たのは博物館からもほど近いこちらのお店。
実はエジプトに到着した初日にも訪れていたので来るのはこれが二度目です。
旅中に同じ店に2回来るというのは個人的には珍しいことなんですが、それほどまでにハマってしまったのがエジプトの国民食である

「コシャリ」

と呼ばれる食べ物になります。

伝統料理「コシャリ」

コシャリとは、エジプトの料理の一つ。
エジプトの「国民食」と評されている。
米、マカロニやスパゲッティなどのパスタ、ヒヨコ豆、レンズ豆をミックスし、揚げた玉ねぎとトマトソースをかけた料理で、カルと呼ばれる酢と、シャッタと呼ばれる辛味ソースをかけて食べる。
コシャリは上記で挙げた食材を中心とはするが、材料や分量や加工時間を変更し味の差別化を図るものであり、現地では同じ味は無いとまで言われるほど、単純かつ奥深い料理である。

Wikipediaより

首都カイロの街を歩くと数多く見かけるコシャリのお店。
コシャリの宅配をやっている所もあり、時代だなぁ〜と思うわけですが、そんなたくさんある中でも一番人気のお店がこのABOU TAREKです。

中に入ると1階はテイクアウト用のコシャリを作る店員さんたちとそれを待つお客さんでパンパンなので、階段を上ります。
2〜4階がイートインのフロアです。
ライトの感じが一瞬怪(あや)しさを感じさせますが、どの階にも地元の人の姿があるのがカイロの人たちに愛される名店である証拠!
店員さんに声をかけていざ着席です。
地元のみなさんを見ていると注文の仕方にも技がありそうなんですが、困ったら

「とりあえずコシャリで!」

という風に伝えれば

お目当てのコシャリが到着します。
先ほどの説明だけ読むとトマトスパゲッティのような感じですが、これが何とも言えないコシャリにしかない味なんです。
特製のトマトソースをたっぷりかけていただくと塩気と共に独特な香りが口の中に広がり。
食感を楽しくしてくれるのは細かく刻まれたパスタやさまざまな種類の豆や穀物。
そしてフライドオニオンがイイ感じに味に深みを与えてくれるんです。

「では総じてどんな味なのか?」

と聞かれてもうまく説明できないのですが、とにかくクセになる味としか言えません。
完全にハマった私はこの旅中3回も食べてますからね。
そのままでも美味しいコシャリですが、卓上に置かれた酢や塩コショウ、辛いソースなどを加えてカスタマイズして食べるのが通の食べ方!
店員さんにお願いするとやってくれます。
サイズは3段階から選べて、私はミディアムで丁度良かったです。

エジプト出国

エジプトのソウルフードでお腹を満たしたところで、これにてやりたいことは全て終了!
ホテルに戻って荷物を持ったら、Uberを呼んで空港へ向かいます。
思い返すとあっという間ですがかなり動いた7日間。
南の果てにも行ったし、スエズ運河も見れたし。
そして実際にこの目で見た古代エジプトの遺跡たち。
感動の余韻(よいん)は当分楽しめそうです。
エジプトは今後また訪れることになると思うので、まだまだ見たいアレコレは次の楽しみに取っておくこととします!

「エジプト、何もかも本当にスゴすぎる国だった〜!!」

そんなこんなで帰って来ましたカイロ国際空港。
カイロの中心地からココまで地下鉄で来れるようになる日ももうそう遠くない未来です。

「あれ?帰国前のPCR検査は??」

はい、そうですよね。
コロナ禍の日本帰国の際の必須条件であった出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明書の提出。
その規制は昨年9月ついに撤廃されました!
(ワクチン3回接種済みの場合のみ)
なので出発前にPCR検査を受けないというコロナ前では当たり前の、今は何だか少しソワソワする今回の帰国。
3日後からは冬休み明けの学校が再開するので絶対に帰らないとマズイので、とにかく問題が起きないことを祈りながら空港内へ入ります。


2023年5月7日、日本政府によってコロナが5類の感染症に指定されたことで水際対策も改訂され、帰国時のワクチン接種証明の登録は不要となりました。
ワクチン接種の有無に関わりません。
詳しくは次の旅の際にお伝えします。


出国手続き

チェックインカウンターで確認されたのはワクチン接種のみ。
スマホの接種証明書アプリを見せれば次の瞬間にはパスポートと共に日本行きの航空券が渡されました。
その後の出国審査も秒で終わりエジプト旅がこれにて終了。
・・・呆気(あっけ)なさすぎるよ〜!
懐かしいコロナ禍帰国前のドキドキ感。
今にして思えば楽しんでいた自分がいたのかもしれません。
まぁPCR検査はもう二度と御免ですがね。
(一体全部でいくら使ったことか!)

Visit Japan Web(検疫手続きの事前登録)※2023年5月終了済

そして忘れてはいけないのがこれでのMySOSに代わる新しい日本入国のためのオンラインサービス

Visit Japan Web

での検疫手続きの事前登録です。
なんだかまたややこしい手続きのように聞こえますが、要はワクチン接種証明書の登録になります。
流れは非常にシンプルで

  1. アカウントを作成する
  2. 利用者情報(パスポート等)を登録する
  3. 旅のスケジュールを登録する
  4. ワクチン接種証明書を登録するップ。
    (3回接種が済んでいない場合は出国前PCR検査が必要)

の4ステップ。
5分もあれば終わる簡単な手続きです。

ワクチン接種証明書をアップロードすると約5時間後に登録完了のお知らせが届くので、青い画面をスクショしておけば準備OK!
コロナ禍の帰国はこれが4度目ですが、最初に比べると本当にラクになりました。

そしてここからはもう飛行機の中で日本到着を待つだけ。
途中ドバイでの乗り継ぎがありましたが、ここでも何か特別なことがあるわけではなく、いわゆるコロナ前と同じいつも通りの流れです。
ドバイからの飛行機には日本人旅行者の方もたくさん乗り込んでいて、機内は3席シートが全て埋まる混み具合。
残念ながら真ん中の席に当たったので景色を楽しむことはできず。

日本帰国

そしてカイロ出発から合計41時間で無事に成田国際空港に到着!
着陸と同時に乗客のみなさんがマスクをつけるのは日本ならではかもしれません。
さぁ、果たして今回は入国までに何分かかるのか!?

機内から出ると恒例のスタッフさんによる

「Visit Japan Webの画面を用意してください」

のアナウンスがありまして。
チェックポイントの方に審査完了の青画面を見せて通過。
続いて検疫ブースにて担当の方から

「体調大丈夫ですか?」

の質問だけ受けるので、もちろん大丈夫ですと伝えたらハイ、終了!

早い!!
飛行機を降りてから入国審査終了までにかかった時間は10分です。
入国審査場には外国人旅行者の方たちが列を作って並ぶ姿もあり、日本の海外旅行者の受け入れも本格的に再開しているんだなと感じました。
世界の様子を見てもコロナの懸念はもうほぼゼロと言ってもいいくらいに海外旅行に活気が戻っています。

ただ、全ての日本への入国者に配られる健康カードには

『屋内において人との距離(目安2m以上)を確保できない状況で会話をする場合はマスクを着用してください。』

という記載がまだ書かれている状況です。
到着ゲートを出るとそこに広がっているのはマスクが当たり前の社会。
日本に帰って来たんだなということをまわりの人々のマスク姿で実感するというのも面白いものですね。

何はともあれ無事に日本に帰ってきました!
これにてアフリカ54ヶ国制覇の旅-第8章-は終わりますが、2023年は始まったばかりです。
一年後の日本ではまだみなさんマスクをつけているのか!?
コロナ禍の旅が少しずつ変わるように、きっと日本社会からもそろそろマスクはなくなるはずだと信じています。
また次の渡航が楽しみなところです。
ということで今回もご愛読いただきありがとうございました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

DAY334へ続く

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