アフリカ39ヶ国目「エジプト」入国!〜アライバルビザの取得方法&首都カイロの鉄道の乗り方〜

2023年1月2日、天気晴れ。

DAY328の続き

エジプト入国

ドバイから約4時間。
着陸したのは砂漠のど真ん中。

「来たぞ〜エジプト〜!」

とテンションがイヤでも上がりますが、気持ちを切り替えていざ入国審査です。

アライバルビザ

エジプトは入国にビザが必要な国になりますが、空港でのアライバルビザの取得が可能です。それらしいビザの申請ができそうな場所を探すと、銀行の窓口のところに〈エントリービザ〉の文字を発見。列ができていたので、とりあえず並んでみると

「はい、次の方!25ドルです!」

まるでコンビニで買い物でもする感覚で支払いを済ませると手渡されたビザ。

・・・こんなに簡単でいいんですか!?

何も聞かれず、パスポートの確認さえされず。
少し疑いたくもなるわけですが、この誰でもウェルカムなのが観光大国エジプトなのだろうなと。
※いろんな銀行のカウンターがありますが、どこでもビザは買えます。

さらに、いつもだったら多少の緊張感を覚えるはずの入国審査所ですが、ツタンカーメン王直々にお出迎えをしていただいたらそりゃ気も緩(ゆる)みます。
厳重な警備態勢が敷(し)かれるはずのこんなところに写真スポットを設けるとは・・・さすがエジプト。
五千年の歴史を持つ国は格が違います。

そして入国審査。
購入したシールタイプのビザとパスポート、機内で配られた入国カードを記入して渡します。
が、ここでもな〜んにも聞かれず。
何なら審査官から目を合わされることもなく終了しました。

しか〜し!

パスポートに逆向きで、しかも他の国のスタンプの上から貼られたエジプトのビザ。

「なんでこう貼るのよ~!?」

と泣きたくなりますが、これがエジプト。
格が違うんです、格が。

コロナ関係の書類の確認も一切なく、あまりに何もないまま空港内を通過してきたので実感がまだわいていませんが、何はともあれ
アフリカ39ヶ国目

「エジプト」

入国しました〜!!
ちなみに日本出発からエジプト入国までにかかったのは約20時間。
大陸の北東に位置するこの国は日本から一番近いアフリカであり、他の国と比べるとアクセスが良い点も一つの特徴です。
先ほどの入国審査の列の中にも日本人の方の姿をチラホラ見かけました。

現金&SIMカード

さぁ、時刻はまだ午前11時を回ったところ。
到着したばかりですが、さっそく行動を開始します。
まずは空港内のATMで現金を引き出して、SIMカード(15USドルで35GBという割安だけどそんなに使えないよ〜プラン1択)もここで購入。
カイロの国際空港内ではタクシーの客引きがないので落ち着いて旅の準備ができます。
が、そんな中唯一ガツガツしていたのは観光案内カウンターのおじさん。
カイロ観光のための車を手配するよ!
今なら特典でお土産もあげるよ!
とかなり推されましたが、最後は

「考える時間をちょうだい(Give me time)」

でなんとかやり過ごすことに成功。
さすが観光大国エジプトです。

空港からカイロ市内への行き方

準備が整ったところで、いよいよ空港の外へ。
カイロの国際空港から街の中心地へは車に乗っての移動が必須になります。
選択肢は

  1. 空港の公式タクシー
  2. 流しのタクシー
  3. 配車アプリUber

の3つです。
どれにも一長一短あります。
特にUberに関してはこのカイロ国際空港の少し複雑な構造を理解していないと待ち合わせ場所で落ち合えないという問題点があることが判明。
はい、実際にチャレンジしたからこその結論です。
予約したUberのドライバーとは出会えず。

結局②流しのタクシーにお世話になることに。
こちらは料金の相場がわからないのが難点ですが、Uberと同じくらいの料金でお願いすると無事に交渉が成立しました。
エジプトは公用語が英語なので言葉の壁を感じることもほとんどありません。

窓から見える異国の景色にアフリカに来たという実感が少しずつ沸(わ)いてきます。
長旅を終えたばかりで、疲労(ひろう)はもちろんゼロではありません。
それでもエジプトに着いたという事実にアドレナリンが止らず。
いつもだったらタクシーに乗って真っ先に向かうのは宿ですが、街並みに興奮しながらまずやってきたのは

エジプト鉄道

首都カイロの中心にあるエジプト鉄道のラムセス駅です。
この駅から南のアスワンという街に向かう夜行列車が出ているという情報を教えてくれたのは先ほどの観光案内のおじさん。
情報を聞くだけならタダですからね。
ということで、エジプトに到着したばかりですが、今回は

『1週間の弾丸旅』

まずは無難にカイロで一泊とも考えましたが、いきなり移動します。

チケットの買い方

中に入るとその立派な駅舎にまぁビックリ!
駅という場所は人が集まる密閉空間なので警戒が必要なのが一般的ですが、このラムセス駅は入口や周辺にも警備の方が立っているので治安は良さげな印象です。
警備のおじさんは私に対してもちゃんと声をかけてきまして

「どこから来た?どこへ行くんだ?」

などの質問をしたあとに、最後は目的のチケット売り場の場所をしっかりと教えてくれました。

駅の2階のつきあたり奥にあるこちらのオフィスでチケットを購入します。
列車にはいくつか種類があるそうですが、今回は残っている座席が少なかったようで、受付のお姉さんに勧(すす)められたのは二等車両。
事前にネットで調べると

『旅行者は一等車両しか乗車できない』

と書かれている記事があったのですが、何の支障もない感じで笑顔で対応してくれるお姉さん。

ならば!
こういう時は変に質問をしないのが得策。

「買えるなら買える時に買う」

これが大切です。
支払いを済ませてチケットをゲット。
お値段は40USドルです。
※エジプト鉄道は経営方針がコロコロ変わるようなので最新情報の収集を忘れずに!

本当に急遽(きゅうきょ)決めた到着初日の列車移動。
確定するまでは正直ドキドキでしたが、あれよあれよという間に切符を手に入れてしまい一気に現実に。
宿の予約をしておかなかったことも今回は吉と出ました。
では、列車の出発は4時間後なのでそれまでは駅の2階にあるカフェテリアでのんびり…しません!
首都カイロにはまた戻ってきますが、少しでも見ておきたいという思いが勝りまして。

「まだまだ若いな自分」

と嬉しくなったところで、ラムセス駅を一歩外に出ると

行き交う人の熱と美しい街並み。

「なんだココは!?」

とまたまた見たことのないアフリカに一気に魅了(みりょう)されてしまいました。
ここにしかない独特の世界が広がるエジプトの首都カイロ。

歩いていると声をかけてくれたのはイチゴ売りのお兄さん。

「買えないよ〜」

と断るわけですが、そんなの関係ないよという感じでイチゴを1つプレゼントしてもらっちゃいました。

少し街を歩けば客引きの声がかかったり、目で合図をもらったりすることが多いのはこの街の特徴かもしれません。
その度にどうしても少なからずの懐疑心(かいぎしん)をもってしまうわけですが、純粋に歓迎してくれる人もいることが事実で。
さっそく今日も嬉しい出会いがいくつもありました。
イチゴ、甘くて美味しかったです。

その他にも短い時間の中でイロイロ見たり食べたりしまして、いろんな発見があったのですが、詳しくはまた今度にしたいと思います。
ただ一つ、これだけはお見せしておきたい。
車がバンバン行き交う道路を地元の人の後ろにピタッとついていっしょに渡り、この階段を上ったら見えたのが

ナイル川

エジプト文明の源となった世界で一番長い川、ナイル川です。
これまでもアフリカを旅する中で目にしてきたナイル川。
その全ての川の流れが行き着く終着地点がここエジプトの首都カイロになります。
いやー、感無量。
これまでの自分の旅がつながったような感覚を覚えました。
さらにナイル川と夕日のコラボレーションが美しすぎて。

「ただいま、アフリカ!!」

首都カイロ出発

ラムセス駅に戻ってきたのは日もだいぶ傾いてきた夕方4時半。
チケットを見せて改札を抜けると、いよいよここからエジプト旅が本格的に始まる予感に胸が高鳴ります。

駅の構造は全く分かりませんが、近くにいるお兄さんにチケットを見せて

「この車両はどこですか?」

とたずねれば、俺についてきなと案内してくれるので助かりまして。

そして非常に心配だった車両内部ですが、想像以上のキレイな客車に一安心。
二等車両ということでいったいどれほどのものかと思っていたわけですが、足下にはフットレストも付いていて、足が伸ばせなくてキツいなんてこともなさそうです。
ちなみにトイレは車両の中にもありますが、あまり清潔とはいえません。
お金はかかります(といっても2ポンド、約10円)が駅のホームのトイレを利用するのがオススメです。

予定通り17時15分に列車は動き出しました。
日本と同じで現在季節は冬のエジプト。
そのため日の入り時刻も早く、出発するとすぐに窓の外は暗くなってしまい景色を楽しむことはできませんでした。
が、隣の席になったアハメドさんからの

「君は日本の方ですか?」

の一言から会話が盛り上がり。
日本の漫画&アニメトークに花が咲くと、手作りのサンドイッチをご馳走になってしまいました。
入国してから12時間も経っていないというのが不思議なくらい、既にエジプトに染まっているなぁと思うわけですが、まだ旅は文字通り始まったばかり。
果たして1週間でどこまでこの国を満喫(まんきつ)できるのか!?
旅への期待が益々高まる中、列車はエジプトの国土を南へ南へと進むのでした。

DAY329へ続く

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