ナミビアを旅する⑥ 超難関!最果ての町からヒッチハイクで温泉へ行こう Part1〈オラニエムント→アウセンケ〉

2021年5月27日、天気晴れ。

ナミビアの歩き方

朝一から残念なことが一つ。ここは海沿いの町オラニエムント。天然パーマの私の髪の毛がクルクルになるほどの湿度が高い町です。それを忘れて昨日洗ってしまった洗濯物。目覚めて一番に触って確かめたらまだしっかりと湿っていました。バックパッカー旅の洗濯はタイミングと場所選びが大事であったことを久しぶりに思い出しました。

オラニエムント出発

そんな生乾きの洗濯物をバックパックに詰めて、今日はオラニエムントの町をあとにします。ナミビア南部で訪れたいもう一つの場所を目指して移動開始です。もっといたいと思わせるオラニエムントの居心地の良さに後ろ髪を引かれながら宿を出発!宿を出た時はモヤッていた景色ですが

少し経つと青空が広がりました!本当に変わりやすい海沿いの天気。整備された町の緑は空が青いと美しく映えます。

そんなオラニエムントの町ですが、この町には旅行者がコンビ(ミニバス)や乗合タクシーの出発を待っているような大きなガソリンスタンドがありません。この町を出るにはヒッチハイクしか手段がないということです。そしてまず向かうのは再びロシュピナの町。オラニエムントからはロシュピナに戻らないと他の町へ向かうことはできません。

とりあえず町の入り口あたりで車を待つことに。するとタクシーが停車。タクシーも走っているオラニエムントですが、絶対的な乗客数が少ないこの町のタクシー料金は当然高く、ロシュピナの街までも400ナミビアドルだったら送るよとのことでした。さすがに高いのでタクシーは諦(あきら)めていたのですが、またまた停まった親切なタクシーの運転手が「ここで待っててもダメだよ!」と教えてくれまして、正しいヒッチハイクポイントまで送ってくれました。危うく間違った場所で時間をつぶすところだったので助かりました。ダンキー!

そしてやって来たのがナミビアと南アフリカの国境があるポイント。オレンジリバーの上には橋がかかっていて、この先が南アフリカになります。この景色もそれなりに感動するポイントなんですが、何とここで待ち受けていたのが

オラニエムントのウェルカムボード!町の入り口にもありましたがココにもあったんです。…いやいや、もちろんこのボードも感動しましたが、その奥です!

なんとオリックスが!!まさかこのタイミングで出会えると思っていなかったので驚きました。オラニエムントを経とうとしている自分を見送ってくれているようなドラマチックすぎるオリックスの演出に感動が止まりません。まぁ彼自身はお腹が空いてたようで草をムシャムシャ食べているだけでしたが。

さぁこれで心置きなくオラニエムントを離れることができます!あとは車が来るまで何時間待つことになるかだなと思っていたその直後でした。

「ロシュピナ?50ドルでいいか??」

待ち時間わずか5分で目の前に停まったのは巨大なトラック。急いで荷物を担(かつ)いで乗り込みます!いや~、オラニエムントの旅は行きも帰りもドライバーさんに恵まれました。

トラックの車高から見える景色はこれまた世界が一回り広く見えるもの!

ナミビアの南の果ての景色を目に焼き付けながらトラックは来た道を戻ります。

ロシュピナ到着

そして1時間の楽しいドライブを経て戻ってきましたロシュピナ!一度ステイした町には愛着があるので気分はただいま!という感じです。

ただ今日の移動はここからが勝負!トラックの運転手さんたちに次の目的地に向かうためのルートを教えてもらったのですが、町を中継しながら進むしかないようでなかなか大変な道のりだということがわかりました。オラニエムントよりもvery difficultな予感を抱きつつ、このロシュピナでまた車を待ちます。

さぁ待つぞ!と気合を入れて懐かしい2日前と同じ場所に座り車を待ちます。ロシュピナの町は今日も快晴!海沿いのオラニエムントの涼(すず)しさはすっかり消えて、熱い日差しが照りつけます。

そんな久しぶりの暑さを感じていた時でした。

「ジャパニーズ!」

突然声をかけられたんです。えっ誰?もしかしてもう車が見つかった??というより、ちゃんと自分のことを日本人だと見抜いているのがスゴイなぁと思いながら話をしていると、なんとその彼は先日ロシュピナで宿泊したロッジで朝食の目玉焼きを作ってくれたシェフのノーウェルさんでした。帽子をかぶってサングラスをしていると判断ができません。

2日後に戻ってくるとは伝えていましたが、まさか彼の方から見つけて声をかけてもらえるとは思っていなかったのでビックリ!目的地を彼に伝えると「車を待つなら別の場所に移動した方がいい!」とのことでいっしょに歩くことにしました。

そこからは写真を撮りながら彼と2人でお散歩。行く手にそびえるロシュピナマウンテン。この町の鉱山で亜鉛(zinc)が産出されているという情報は彼が教えてくれました。

そしてお決まりの自撮り。構図を指定しての撮影依頼も!

彼のお目当ては私のスマホでの写真撮影だったのかもしれませんが、いっしょに撮ってると楽しくなってくるから不思議なものです。

そんなこんなで1時間ぐらいいっしょに車を待つも見つからず。今日もこのあとノーウェルさんはレストランで仕事なので、ガソリンスタンドまで戻ってきてお別れをしました。楽しい時間をありがとう!!

ガソリンスタンドにて

日差しもいい感じに当たる場所で車を待っているので、ついでに生乾きだった洗濯物をバックパックに乗せて乾かすことに。一枚乾いたら次、また乾いたら次…という感じで回していくとあっという間に全部バッチリ乾きました!太陽の日差しが強かったからか、それともそれだけの時間を待ったからなのか。とりあえず生乾きの心配が解消されたので一安心です。

その後も車を待ちながらブログを書きすすめます。少しずつ日が傾いていくもののやはり強いナミビアの日差し。背中で受けているとなかなかに熱くなってきます。そこにガソリンスタンドのお兄さんが近寄って来て声をかけてくれました。

「こっちに来な!日陰で待ってるんだ。」

他に車を待つ人がいなくなり一人でいた私を気にかけてくれた彼。ついでにトイレを使わせてもらえるか聞くと、もちろん!という感じで鍵を貸してくれました。ありがたすぎます!!

「車は見つけるよ。」

彼は今日は夜まで仕事らしく、そのあとも業務を続けていました。

夕方5時を過ぎると日が沈んでいくスピードがどんどん早くなっていくにつれて今日の移動を諦める気持ちも高まっていきます。今夜はもうこの町にとどまるべきか。もう少し待つべきか。さぁどうしようかと心が揺れている時でした。

「彼がアウセンケに行くぞ!」

本当ですか!?アウセンケに行くんですか!?と念のためにもう一度確認するとニッコリ笑ってYes!よっしゃー!!

ロシュピナ出発

待つこと6時間でついに見つかったアウセンケという町へ向かう車。実はそんなに待ったという感じはしていません。なんだかんだで楽しく過ごせた6時間。これでロシュピナの町ともお別れかぁ。そう思うと急に寂しくなってきました。車を待つ時間にもたくさんのドラマがあったロシュピナ。たくさんの方に出会い、助けてもらい本当に感謝してもしきれません。お世話になりました!忘れません、ロシュピナ!!ありがと~う!!!

夕方6時過ぎ。日が完全に沈み辺りが暗くなっていく中、車は山方面へと進みグラベルロード(未舗装路)を走っていきます。まわりの景色はもうほとんど見れませんが、その代わりにこの辺りのことをいろいろ話してくれる乗客のダニエルさん。なんと今走っているこの道はオレンジリバーが増水する雨季のシーズンは通れないとのこと。すぐそこにオレンジリバーが流れているのが暗くてもはっきりと見てわかりました。

そして道の途中で小休憩。車の外に出るとそこには満点の星空が!!これまでも夜になると星は見えましたが、山奥で見る星空は全くの別物。美しすぎる星の世界の感動は何度見ても衰(おとろ)えることはありません。

アウセンケ到着

その後もグラベルロードを走り続けた車はロシュピナを出発してから2時間でついに「アウセンケ」に到着。この町は目的地に向けての中継の町なので何の前情報もありません。辺りはもう真っ暗なので何も見えず、とりあえずドライバーさんに頼んで今晩泊まれそうな宿まで連れていってもらうことにしました。

するとやってきたのは明らかに良い感じのロッジ!こんな田舎の方の小さな町にこんなロッジが!?と驚きつつ、ここで降りて車とお別れです。ロシュピナから100ナミビアドル(約800円)で連れてきてもらいました。パンドゥ!!(カバンゴ語で「ありがとう」)

ヒッチハイクをして辿り着いた⑤アウセンケという町。今このブログ上では平気でこの名前を書いていますが、実は今日何度もその名前を忘れては地元の人に聞いて「そうだ、アウセンケだ!」と思い出すことの連続でした。それほど非常にマイナーな町アウセンケ。そしてずっと覚えられなかった名前をこの町に着いてようやく覚えたところです。いったいどんな町なのか?明日はアウセンケから旅がスタートします。

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