2021年6月6日、天気晴れ。
昨日の時点で明日も風が強いという話を聞いていたので覚悟はしていましたが、予想以上に砂が吹き荒れる強風で迎えた日曜の朝。こんな風の強い日はもうカフェでのんびりするのが一番だろうと思いとりあえず街を歩いて今日も良さげなカフェを探します。
目次
スワコプムントの歩き方
それにしても静か。風のせいなのか歩いている人はほとんどいません。いつもだったらメインストリートのわきにずらっと停車している車も今日はその姿がありません。
なんか不思議だなぁと思いながらとりあえずカフェに入ろうとすると…え?開いてない。店にはClosed on Sundaysの文字が。
日本にいると日曜日もお店が開いているというのは当たり前ですが、ナミビアでは週末は土曜日の夕方からお店が閉まる!ということをすっかり忘れていました。さすがに人気観光地のスワコプムントは集客が見込める週末は開いているだろうと思っていたのですが、どこもかしこもClose!これはコロナの影響ではなく普段から。いやー、完全に予想外でした。
そんな中でも開いているカフェを発見!2020年にオープンしたSTADTMITTEという新しいカフェ。どことなくスターバックス感があるこちらのお店ですが広々とした開放的な雰囲気や店員さんの感じが良く、Wi-Fiもバッチリなので長居するのにピッタリです。
ということでこちらのカフェでのんびりさせていただくスワコップムンド滞在最終日。これまでもこの街の観光地としての魅力をたくさんお伝えしてきましたが、最後にこのスワコプムントのナミブ砂漠の世界を思う存分感じることのできるツアーを2つ紹介したいと思います。最後まで残しておいたとっておきでございます!!
ナミブ砂漠の小さな動物の世界『リトル5』
突然ですがまずはアフリカ豆知識を1つ。アフリカには『ビック5』と呼ばれる動物界のスーパースターがいます。ライオン、ゾウ、バッファロー、レオパード(ヒョウ)、サイの5種類。サファリなどでこれらを全て見ることができると非常にラッキーという人気の動物たちです。個人的な経験としてこの中で一番レアなのはレオパードな気がします。
そんなアフリカの有名なビック5の名に乗っかった『リトル5』と呼ばれる動物の世界も実は存在します。まぁこちらは言ったもん勝ち的なところはありますがね。そしてこのナミビアのリトル5を見ることができるのがここスワコプムントなんです。その小さなスターたちが生息するのはなんとナミブ砂漠!ツアー会社のアクティビティーに参加して砂漠の世界へと出発します。私はCHARLY’S DESERT TOURSにお世話になりました。
その名はDesert living tour。ドライバー兼ガイドが砂漠の中を案内して、いくつかあるポイントで動物を見つけ出して紹介してくれます。砂漠のドライブだけでもまぁ刺激的!!
朝早くからスタートするこちらのツアー。砂漠の動物たちは日中は砂の中に潜って太陽の光から身を守っているものが多いです。なので、足跡や空気穴などのわずかな痕跡(こんせき)を頼りに動物を見つけていくガイドさん。目星をつけると砂を掘っていきます。するとそこに動物が!
パルマトゲッコー
いきなり登場したのがこちらの体長10cmほどのかわいすぎるヤモリ!もうその透き通るピンク色がキレイすぎて、まるでポケモンを見ているかのような気分になります。その黒く大きな目もポイント!霧が濃い時間帯にジッと動かずにその目に水滴を付着させ、舌を伸ばして舐めるという水分補給の仕方もユニークです。
ホワイトレディー
こちらはアシダカグモの一種であるホワイトレディー。砂漠生活に適応するために前身には白色の毛が生えています。一瞬美しいと感じてしまいますが、その実態は夜間に砂漠をウロウロしてヤモリまで食べてしまうという危険な毒グモです。
サイドワインダー
移動の仕方が横へクネクネ動いていく様子から名前が付けられたこちらのヘビ。暑さ対策のためにどの動物も砂の中に潜る必要があるわけですが、手も足もないヘビであるサイドワインダーはどうやって潜るのかというと全身を震わせてみるみるうちに砂の中へ!まるで消えたかのようなマジックを見るような感覚でした。
シャベルスノーテッドリザード
砂漠で生きる動物にはそれぞれに身体的な特徴があるわけですが、こちらのシャベルスノーテッドリザードは非常に単純!歩いていて足が熱くなったらお腹を砂に付けて足を浮かせ、熱くなった足の裏を冷ますという方法を取ります。こういう原始的な方法が実は一番効果があったりしますよね。
ナマクワカメレオン
そして最後の5種類目はこの中で唯一砂の中ではなくずっと地上で生活している世にも珍しい砂漠に住むカメレオンです。「ナマクワ」という名前もかわいいのですが、見た目もすごくキュート!木の上で生活しないために退化した短いしっぽ。さらに暑さに対応するために体を白くできるという砂漠環境に特化したナマクワカメレオンです。
以上がナミビアのリトル5!一匹ずつにそれぞれ魅力があって、その動きを見ているのがとても楽しかったです。かわいくて持ち帰りたくなりますが、観察させてもらった後はちゃんと元いた場所に返すのがルール。小さな動物たちに大興奮してしまうドキドキワクワクのツアーです!!
大興奮バギーツアー
そしてナミブ砂漠を満喫できるもう一つのツアーを行っているのが、スワコプムントの一番南の端に位置するDESERT EXPLORERS ADVENTURES CENTER。
ラグダに乗れるアクティビティーもありますが、ここで体験したいのはやはりバギーで砂漠を巡るQUAD BIKE TOURSです!
バギードライブ
バギーに乗り込みいざ砂漠へと向かいます。正直私は運転センスが無いのですが、ここならどんな運転をしたって大丈夫という安心感の方が勝ちます。とにかくフルスロットル!全身で風を感じながらガンガン砂漠の奥へと進んでいくのは爽快(そうかい)な気分です!!
ついつい運転に集中しがちですが、ふとまわりを見るとこの景色!なんて美しい世界なんだろうと見入ってしまいます。で、そんな風に油断してるとカーブの連続が目の前に現れます。自然にできあがった砂によるスノーボードのハーフパイプのようなコースに初めはビビってましたが慣れてくるとこれが楽しいスリルに!
そして辿り着いたゴールから見えるのは、文字通り360度に広がるナミブ砂漠。美しい街並みのスワコプムントからすぐのところにこんな大自然を感じる場所があるというのがなんとも不思議です。
サンドボード
もうこのバギーのドライブだけでも大満足なのですが、ここでもう1つのアクティビティーに挑戦することができます。サンドボードと呼ばれるそのアクティビティー。初めはスノボの板を装着して砂を滑るなんてものを想像していたのですが、用意されたのは薄っぺらい木の板1枚。
「よし、じゃあ滑れ!」
そう言ってガイドさんがやり方をレクチャーしてくれたんですが、乗り方よりも前にその傾斜。これはヤバすぎるだろと。そこをほぼ直滑降で、しかもいわゆるウルトラマンスタイルで。マジで?マジで滑るの?と迷ってる時間もなく自分の番がやってきます。もう行くしかないのねと腹を決めて…
GO!…たのしーーい!!怖くて声上げるかもと思ってたのですが、そんな瞬間もないくらいにとんでもない体感速度で砂を滑っていきます。そして終わったあとの解放感。よくこんなアクティビティーを考えたなと。全身で砂漠を感じることのできるサンドボード。もちろん全身砂だらけになります。
帰りのバギーでは1回スタックするも、終わる頃には運転素人の私でもそれなりにバギーを乗りこなせるようになっていました。ちなみにバギーはオートマとマニュアルの好きな方から選べます。とにかくスピードを出して飛ばしに飛ばしてナミブ砂漠を満喫できるバギーツアーでした!
ということでナミブ砂漠という観光資源もフルに活用して世界中の旅行者を魅了するスワコプムント。この街だけで連日にわたりこんなに紹介することがあることに私自身もブログを書いていて改めて驚いています。
夕方になると風もやみ穏やかな時間が流れるスワコプムント。
日曜午後の時間を楽しむ地元の人たちの姿も現れはじめました。それにしても絵になる海沿いの景色。
もうこの滞在中どのくらいの時間を海沿いで過ごしたかわからないほどずっと見てきた大西洋。何度見ても心奪われる美しい海です。
夕日の沈む時間帯のビーチにはたくさんの人が。砂漠も海も両方楽しめるこの街はやはり特別です!
日曜日のナミビア
ただ街中はやはり1日中静かな日曜日。お土産屋さんはもちろん、レストランもほとんどが閉店しています。今日がスワコプムントで過ごす最後の夜なので美味しい夕飯を食べたいのに…行きたい店はことごとく閉まってるんです。
そんな中で見つけたビーチ沿いにあるレストランLIGHTHOUSE RESTAURANT!もう開いているお店を見つけるだけでホッと一安心してしまいます。そして実は今日のこの日までずっと食べるのを我慢していたものがありました。ナミビアの海沿いの町といえばの
生ガキ!!初日から食べてたらもう毎日食べてしまうこと確実だったので最終日に食べると決めていました。ついにやってきたその瞬間!!…最高です。
お酒類の提供販売は禁止
そして今日は日曜日ということでナミビアの決まりが一つあります。それはスーパーなどでのお酒の販売禁止です。土曜の夕方からお酒売り場が完全に閉まるナミビア。これは週末の治安悪化を防ぐための国の政策です。このきまりはレストランにも適応されているようで、今日はお酒を頼んだらノンアルコールビールの空瓶(あきびん)もセットで渡されました。…この関係で日曜日に閉まっているレストランが多いのかもしれません。
まぁただ他の料理もいただきましたが、こちらのレストラン。正直味は微妙でした。やはり日曜日に営業しなくても経営が回るレストランとは違うんだなと。立地と雰囲気はすごく良いんですがね。スワコップムンド最後の夜は日曜日ではない方が良い!というこれまた新しい発見でした。
それでも念願の生ガキを食べることができたので、これでもうこの街に思い残すことはありません!…とは言い切れないのがスワコプムント。本当に旅行者の心を掴(つか)んで離さないこの街の余韻(よいん)に浸りながら、最後の夜を過ごします。
コメントを残す