2021年5月30日、天気晴れ。
DAY201の続き
ナミビアを旅する
首都ウィントフックに向かうコンビはケートマンスフープからの中継地点のマリエンタルに到着しました。4年前にはなかった新しいガソリンスタンドでの小休憩。トイレはキレイでしかも無料(反対側の旧ガソリンスタンドだと1ナミビアドル)!さらにはなんと南部アフリカの人気レストランSpurが入っているというガソリンスタンドの底力にビックリ!!
さらに一番驚いたのがなんとこのマリエンタルの街のウェルカムボードがリニューアルされていたこと!!
たしかに前のデザインはデザインとも呼べないそのまんま感がありました。この青地に黄色の独特な感じも好きでしたがね。
南部絶景観光スポット–都市編–
4年経つと変わるものもそりゃあるよなぁ〜と思いながらコンビは引き続き道路を北上していきます。本日後半はナミビア南部の観光スポット都市編です!(写真は旧ガソリンスタンド)
リューデリッツ
リューデリッツは、ナミビア共和国南部のカラス州に位置する大西洋に面した港町である。ロバート港とシャーク島の周辺に開発された小規模な良港がある。
【Wikipediaより】
次に紹介するのは②ケートマンスフープから西に340kmの所(C)に位置する海沿いの街です。
ここを起点にナミビアのドイツ植民地化が進むことになった歴史的に重要な地である港町リューデリッツ。街の名前もその政策指揮を取ったドイツ商人の名前がつけられています。
ドイツ植民地時代の洋風建築の街並みが今も残る異国情緒あふれる街。建物の色合いがなんともキレイで、同じ南部の町ケートマンスフープとは全く違う景色が広がります。
街の丘の上にあるGoerke Hausという博物館。入館料がかかりますが、中に入るとその裏山からリューデリッツの街を一望することができます。
港町の絶景が目の前に!海と西洋建築が織りなすリューデリッツの街並みは言葉にできない美しさがあります。しかし、この町は海沿いということで風がとにかく強いです。想像以上に寒いので防寒対策はマストになります。
そして忘れてはいけない歴史も残るリューデリッツ。現在はリューデリッツと地続きでつながっているシャーク島という場所にその昔は強制収容所がありました。今はキャンプサイトになっていて歴史を記すモニュメントがあるだけです。この町に来るとその景色の美しさに目がいきますが、ぜひ歴史も知ってから訪れていただきたい場所の一つです。
ただやはりここは港町!ということで新鮮な魚介類がとれることでも有名なリューデリッツ。ここに来たら絶対に食べたいものが2つあります。
名物① クレイフィッシュ
一つ目はクレイフィッシュ!ここリューデリッツを歩いているとよく目にするのがこのクレイフィッシュの絵です。…クレイフィッシュとはなんぞや!?ネット翻訳で調べると「ザリガニ」と出てきますが、英語だと「ロブスター」の仲間になっています。
クレイフィッシュの見た目はまさにロブスターの仲間である日本の高級食材「伊勢海老」そのもの!!
なのでここではクレイフィッシュ=伊勢海老とさせていただきます。リューデリッツの海沿いのホテルLUDERITZ NEST HOTELでいただいたのですがもう最高!!クレイフィッシュ以外の魚介料理もどれも絶品だったこちらのホテル。思わず食べ過ぎてしまうと会計の際に驚愕(きょうがく)のお値段の請求がありますので気をつけてください。
ちなみに、毎年4月末にはクレイフィッシュフェスティバル(Crayfish Festival)がこのリューデリッツの地で開催されます!南部の小さな港町に世界中から伊勢海老好きが集まるこのお祭り。ナミビアの中でもかなり大々的に広告が打たれる一大イベントです!2020年はコロナの影響で開催できず今年に延期となっています。クレイフィッシュフェスティバルのTwitterアカウントもあるので是非チェックしてみて下さい。
名物② カキ
リューデリッツで絶対に食べたいものの二つ目が食べられるのはコチラ!DIAZ COFFEE SHOPです。…コーヒー?と思われるかもしれませんが、実は入り口の黒板をよく見るとその文字がハッキリと書かれています。
オイスター!そう、カキ(牡蠣)です!!ここリューデリッツはカキ好きにとってもたまらない街なんです!このコーヒーショップという看板のカフェ感満載のお店でカキを注文するというのはなんとも違和感がありますが、オーダーをすると
立派な生ガキが出てきます!この美しいカキが出てくるだけでも感動するわけですが、肝心の味の方ももちろん新鮮で美味しい!!小ぶりですがしっかり海の美味しさが詰まったカキです。そしてなんとこちら。一粒たったの8.5ナミビアドル(約70円)という超ビックリなお値段なんです!!無限に食べれます、本当に。このディアスコーヒーショップは美味しい牡蠣を安く食べることのできる人気のカフェ。ただ、オーダーしてからサーブされるまでに時間がかなりかかるので客の少ない時間を見計らって行くことをオススメします。
コールマンスコップ
コールマンスコップは、ナミビアの南方にあるゴーストタウン。港町リューデリッツから2~3km内陸部にある。ここは元は小さな炭坑町であった。今は合弁会社NAMDEBが運営する観光ツアーの人気の目的地になっている。ここは1908年この地域でダイヤモンドが発見されてから発展し、ナミブ砂漠の過酷な環境の中で働く労働者たちにとって格好のオアシスとなっていた。1918年までドイツ領南西アフリカの一部であったことから、村はドイツ風の外見を持ち、病院、ダンスホール、発電所、学校、ボウリング場、劇場、体育館、カジノ、製氷工場、そして南西アフリカでは最初の物性研究所もあった(2007年2月現在のデータ)。リューデリッツへの鉄道路線もあった。この町は、第二次世界大戦後、ダイヤモンドの価格が暴落し、衰退し始める。鉱業はオランジムンドに移っていった。町は1956年には捨てられたが、その後一部復旧した。 観光客が、今、砂の中に半ば埋まってしまった家々の間を歩き回ることができるのも、砂漠の地質学的な特性によるものである。
【Wikipediaより】
最後に紹介するのはリューデリッツからすぐのところにある不思議な町コールマンスコップです。リューデリッツの観光案内所で車を手配すれば10分ほどで到着します。入場料は80ナミビアドル。町ですがここはお金を払って入る必要があります。
青い空に砂漠。そしてポツンポツンと立ち並ぶ建物。不思議な違和感が漂う(ただよう)この町。
建物の中はどうなっているかというと…!?なんと砂が中まで侵入してこの通り。何か災害があったのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。ここコールマンスコップはゴーストタウン。この町から人が離れ、長い間放置されたことによってこのような状態になったんです。今は誰も人が住んでいない廃墟(はいきょ)の町になります。
その時間が止まったような街がナミビアの有名な観光地の一つになっています。ゲームや映画の世界でしか聞いたことのない「人がいなくなった町」が実在しているんです。
大西洋側から強い風が吹くこの一帯。砂漠の砂が廃墟と化した町に吹き荒れ、家の中にも入り込み。その結果まるで砂漠に飲み込まれたかのような景色が広がっています。
ちなみにこちらはボーリング場。映画のセットのような感じですが、実際にここでボーリングを楽しむ人々がいたわけです。
…ある日突然怪奇(かいき)現象のように町の人々が全員消えてしまったわけではないのですが…不気味に感じてしまいます。
まるで町全体がトリックアートのようなコールマンスコップ。冒険気分も味わえる本当に不思議な町です。
ということでナミビア南部の観光スポットを紹介してきました。大自然と歴史を感じることのできる場所がたくさんあるナミビア南部は車がないと行きづらいという難点がありますが、乗合バスやヒッチハイクを駆使(くし)すればバックパッカーでも巡ることができます。写真はリューデリッツの港から船で行くことができるペンギンアイランドの様子です。
思い出すとナミビア南部の魅力(みりょく)に心を奪われ、やっぱり今回もリューデリッツに行っておけばよかったかなぁ~なんて思ってしまうわけですが、車は非常に順調に進み続けること5時間。無事に首都ウィントフックに戻ってきました。
久しぶりの都会の雰囲気に少しホッとすると共に、南部の街々を訪れたのがもうすでに遠い昔のようにも感じてしまうのが不思議なものです。帰ってきたんだなぁ。これにてナミビア国内移動南部編が終了です。さぁ、次はどこへ行こうか。実はまだ決め切れていません。大好きなこの国の旅はまだまだ続きます!
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