ナミビアを旅する㉗ 首都「ウィントフック」Part2 〜ロックダウン前日!ナミビアのコロナ感染対策の現状〜

2021年6月16日、天気晴れ。

ナミビアの歩き方

2週間ぶりに戻ってきた首都ウィントフックは朝から相変わらずの快晴。少し外を歩いても特段変わった様子はなく、街は通常通りに動いていました。

首都ウィントフック封鎖 (2021年6月)

昨夜発表された大統領による声明。コロナの感染者が増加傾向にあり、その全体の52%が首都ウィントフックの感染者であることから2週間(6月17日~6月30日)の首都封鎖が決定しました。措置の内容は

  1. 首都を含めたナミビア中央の3都市の出入り禁止
  2. 3都市の小中学校、高等教育機関の休校
  3. レストランやアルコール販売は持ち帰りのみ可
  4. タクシーの乗客は車両の半分までに制限

といった感じになっています。

昨日は新規感染者が1206人、死者が32人だったナミビア。この数をどう見るかですが、この国の人口は約250万人ほどなので、その割合は多いといえます。

正直ナミビア旅中はコロナ関連のニュースのチェックはしていなかったので、昨日急にこの事実を知り驚きました。できるコロナ感染予防をしっかりとしなければいけないなと改めて気を引き締めたところです。

ナミビアのコロナ感染対策

しかし、この事実だけを知ると

「アフリカは感染予防を全くしてないから増えているんじゃないの?」

と思われる方もいるかと思います。が、ナミビアもコロナへの対策をしています。目立つのはスーパーなどあらゆるお店に入る際の警備員の方による消毒スプレーの散布です。日本ではご自由にどうぞという感じですが、ナミビアでは必ず消毒しなければ入店することはできません。

また、夜10時以降の外出は禁止になっているナミビア。これは日本と同じくいわゆる『夜の街』での感染拡大防止のためです。ビール文化のあるナミビアでは「シャビーン」と呼ばれる酒場で夜遅くまで大音量の音楽と共にお酒を飲んで盛り上がるのが人々の習慣になっています。が、それが一切禁止!夜10時以降の夜間外出者はなんと警察によって勾留(こうりゅう)されるそうです。こういう強行措置もちゃんととられているわけです。

さらに店の前には『No Mask, No Entry.』の張り紙が。…しかし、ここが日本と異なる点です。この張り紙をしなくても日本ではほとんどの方がもう家から一歩出たらマスクをするのが当たり前になっているかと思います。この義務ではないけれど”右にならえ”でマスクを着用するのはある意味日本人の特徴かもしれません。ナミビアの方はもちろんマスクを着けている方もいますが、人混みの中でも着けてない方もいて半分半分といった感じです。マスクが大事な感染予防であることはわかっていますが、ナミビアの人たちにはマスク着用のストレスが大きいようです。

印象的なのが街によってマスク着用率が明らかに違うこと!町を歩くほとんどの方がマスクを着けていた北西の町オプヲ。警察による取り締まりがしっかりしているようで、車で移動中に警察官の姿を確認すると慌(あわ)ててマスクをつける乗客の方がいました。オプヲで暮らす伝統的な衣装しか身につけないヒンバの方々がマスクをしている姿にはコロナが与える別の側面の影響も感じたところです。

ただ、このマスクをファッションとして取り入れる人々の姿も!日本でもイロイロな柄のマスクが販売されるのが当たり前になりましたが、ナミビアのみなさんも思い思いのマスクを着用しています。中でも一際目を引くのがアフリカ布を使ったマスク!色鮮やかな布を着こなすセンスはやはりアフリカのみなさんにはかないません。ちなみにこのガソリンスタンドのお店で働いていたお姉さんのマスク。こちらはナミビアの伝統的なデザインの布になります!これについてはまた後日紹介したいと思います。

ということでナミビア滞在ラスト5日にして間もなく首都がロックダウンという状況になってしまいました。ナミビアの旅がいよいよ終わるんだなぁ~と本来であればしんみりと余韻(よいん)に浸りたいところですが、コロナ禍の旅はそう思うようにはいかないことを実感です。

そしてすでに次の渡航先の国は決まっていて、ビザも昨日申請が通ったのですが、ここで心配事が2つ。一つ目は「首都封鎖の中はたして飛行機は飛ぶのか」です。…もうこれに関してはアレコレ考えても仕方がありません。全ては当日の”お楽しみ”にしたいと思います。こんな風に思えるのはサントメ・プリンシペでの飛行機が飛ばない事件を経験したからこそ!旅は人を大きく成長させます。

大事なのは二つ目「PCR検査を受けることができるのか」!このPCR検査の陰性証明書はwithコロナ時代の旅の必需品です。その内イエローカードのようなワクチン接種証明ができるかと思いますが、当分はPCR検査は必須!ということでこちらはちゃんと事前に調べておかないといけません。早めに首都に戻ってきたのもそのためです。

結果としてはPCR検査を受けることができる場所を見つけました!やったーー!!ドラクエで重要な場所のカギをもらった時の気分です。この場所の情報はスワコプムント滞在中に宿でお会いしたドイツからの旅行者の方に教えてもらいました。やはり人との出会いが旅を創ります!この場所についてや詳しいPCR検査の内容はまた検査当日に書きたいと思います。とりあえずこれで必要なものは全て揃(そろ)うことが判明したので一件落着!あとは全て当日を待つのみ。もちろん感染予防をしっかりしつつです!

マルーアモール

本日は首都ウィントフックのショッピングモールを一つ紹介したいと思います。小さいものも含めると軽く10以上はある首都のショッピングモール。その中でも三大モールと呼ばれる場所の一つが「Maerua Mall(マルーアモール)」です!南北に縦長に伸びるウィントフックの街の真ん中あたりに位置するため、地元の人たちも一番利用するのがこのマルーアモール

このマルーアモールにはなんと日本でも有名なThe Body Shopがあります。乾燥の国ナミビアでは人々の保湿への意識がとても高いんです!

薬局やスーパーなどでも保湿クリームはズラッと並ぶ人気商品。もちろんボディーショップは富裕層向けですが、このお店がナミビアにもあるというのはいつ見ても新鮮です。

そしてショッピングモールですが旅行者向けのお土産屋さんも充実しているのが面白いところ。そんな中、今回初めて見つけたNAMIBWEARというお店はその名の通りナミビアデザインの衣類を扱うブランドです。ナミビアは自国を主張するシャツや帽子などの種類が豊富にあります。デザインもなかなか良いのでついほしくなるものが多いのは旅行者泣かせかもしれません。

こちらのお店もシンプルでそれでいてはっきりナミビアを推(お)してるところが好印象です。

ちなみに観光地スワコプムントにも有名なナミビアTシャツ専門店があります。

こちらはデザインのセンスが抜群!ナミビアTシャツを買うならこのTUSKは是非チェックです。

飲食店はもちろん、映画館やジム、子どもが遊べる施設などまであるので1日のんびりすることもできてしまうマルーアモール。ただ唯一の難点が出入り口にタクシーの客引きのお兄さんたちがたくさんいること。外に出ようとすると「タクシー?タクシー?」の声が鳴り止みません。が、「ノーセンキュー!」と言えばそこまでしつこくはしてこないので、必要のない場合はビシッと伝えればやり過ごせます。今日も私は「ノーセンキュー!」で歩いて宿まで帰りました。

最後に。約1ヶ月前にナミビアに到着して、南の果てから北の果てまで国内を大移動し、懐かしい青年海外協力隊時代の任地にも訪れ。そして昨日ウィントフックに戻ってきたところで首都封鎖が決定。…言い方は悪いですが、あまりにタイミングが良すぎます!!あと1週間早かったら行けなかった場所があったし、もしかしたら首都に戻ってこられない可能性だってありました。自分のあまりの運の強さに驚くと共に、自分の決断や行動が”道”になることを改めて認識したところです!

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