2021年5月23日、天気晴れ。(※2023年10月更新)
目次
ナミビアを旅する
首都ウィントフックで2日を過ごし久しぶりのアフリカ旅の勘(かん)をだんだんと取り戻してきました。
が、まだ首都内を散策しただけです。アフリカ旅の醍醐味(だいごみ)は移動にあり!
いよいよ今日からナミビア国内を動き回ります。
ちなみにこれまでのアフリカ54ヶ国制覇の旅では1ヶ国を1週間で旅するというルールを個人的に設けていました。
できるだけ早く54ヶ国全部を訪れたいという思いでいたわけです。
結果的にコロナの影響で思うように旅ができなくなる前に26ヶ国を旅できたのはラッキーでした。
が、これからは出入国の際に毎回PCR検査が必要だったり、入国後の隔離を義務付けている国があったりする関係で1週間という期間ではその国を十分に旅することはできない状況です。
なのでここからは少し気を長くしてゆっくりと旅をしようと思います。
知っておきたいナミビア豆知識
こう見えて実は国土が日本の2倍あるこのナミビアを今日からグルッと巡ります。
すでにこの国のほとんどの主要都市は訪れているので、今回はそんな私が本当に行きたい場所に行きます。
マジでマニアックな旅になること間違いなしです。
が、それだけだと本当にニッチな内容になってしまうので、旅の道中に懐かしい写真も交えながらナミビアという国の魅力を余すところなくお届けしていきたいと思います。
1.長距離移動は乗合バス「コンビ」
ということでやって来たのは首都ウィントフックにある長距離バス乗り場の一つ「ライノーパーク」です。
『一つ』と言ったように、実はウィントフック内には目的の方面ごとに分かれてバス乗り場が点在しています。
ライノーパークからはナミビア西部の観光都市であるスワコプムント行きのバスが出ています。
「おっ、じゃあ私もそこに向かうのか?」
と思うかも知れませんが、私はそのメジャーな観光地ではなく、南方面へと向かうミニバスに乗り込みます!
ちなみにナミビアでは長距離バスのことを「コンビ」と言います。
※ライノーパークからはナミビア西部と南部の主要都市行きのコンビが出ています。
コンビ乗り場に来たらまず乗車名簿に名前を書き、料金を支払います。
ライノーパークのコンビ乗り場は非常に統制が取れていて安心できますが、中には少し治安の心配なコンビ乗り場もあるので注意が必要です。
さぁ、これでもうあとは出発を待つだけなのですが、このコンビの出発条件は
『乗客が満員になること』
これが慣れるまではなかなかのストレスになります。
6年前の忘れもしないコンビ初体験。
初めての一人でのアフリカでの国内移動ということで緊張しながらコンビ乗り場に来て、車の中で乗客がいっぱいになるのを待ちました。
・・・待つこと6時間!!
おそらく最初にして最長記録だったと思います。
コンビが動き出した瞬間のなんとも言えない感情を今でも鮮明に覚えています。
これがナミビアのコンビです。
コンビが無いということはないので、お客さんの集まる時間帯次第という運任せな出発です。
ごくごく稀(まれ)に
『今日は客が集まらないから出発しません』
ということがある場合もありますが、基本待っていればいつかは出発してくれます。
さぁそんな本日のコンビはなんと26人乗りの大型。
これは時間がかかるぞ~と思っていたらなんと次々と乗客が現れるからやっぱり運次第なんです。
気がつくとあっという間に席は埋まり、待つこと2時間でコンビが動きだしました。
これは幸先がいいスタートです。
乗客が埋まってからガソリンスタンドで給油をするのがナミビアスタイル。
車の点検もしていざ、ウィントフックから500km南に位置する街
「ケートマンスフープ」
へ向けて出発しました!
料金は220ナミビアドルです。
首都ウィントフックを囲む山のエリアを抜けると
そこからはとにかく真っ直ぐな道が続くナミビア。
ナミビアの道路コンディションはアフリカの中でもトップレベルです。
アフリカ南部の物流をスムーズにするために整えられた道路には南アフリカによる植民地時代の歴史が大きく影響しています。
歴史があるから今がある。
アフリカを旅しているとこのことを度々認識させられます。
2.世界で2番目に低い人口密度
そしてナミビアの地理的要因から発生する面白い特徴の一つが
街と街の間には何もない
ということです。
国土のほとんどが砂漠気候のナミビアは人々が生活しやすい場所とは決して言えません。
ちなみにこの国の人口は約220万人。
私は神奈川県横浜市の出身なんですが、横浜市の人口は約300万人。
そう、この国は人口が非常に少ないんです。
に対して国土は先ほども述べましたが日本の2倍!
そのため人口密度はなんと1㎢に3人という信じられない数値なんです。
こちらは世界で二番目の低さ!
ちなみに一番はモンゴルになります。
が、だからといって本当に1㎢に3人ずつ住んでいるわけではありません。
それぞれの街に分散して生活をしています。
そのため都市には人がいますが、都市間には何もない!
それがナミビアなんです。
私も他のアフリカの国を旅して初めてこのナミビアの車窓の景色が特別なものであることを知りました。
3.街ごとにあるウェルカムボード
さらに都市間に何もないからこその面白い特徴がここでもう一つあります。
都市間の長距離移動が当たり前のナミビアでは各都市が移動する人々をおもてなしするためになんとウェルカムボードがあるんです!
これもアフリカ各国を旅して知りましたが、こんな国は他にはありません。
旅行者なんてまず行かないような小さな田舎町にもあるウェルカムボード。
このウェルカムボードが各地にあるということを知った青年海外協力隊時代の私は
「ナミビアのウェルカムボードを制覇しよう!」
と決意してナミビア全土をあちこち旅しました。
2年かけて集めた全部で41のウェルカムボード。
写真を見るとその街の思い出がよみがえってきます。
今日は親切なドライバーさんの心配りでコンビの助手席に座らせてもらえたので久しぶりのナミビアの景色を特等席で楽しみながらの移動でした。
気が付けばあっという間の5時間のドライブを終えて、今日のゴールであるケートマンスフープに到着。
明日も移動は続きますが、ナミビア国内移動初日は最高のスタートを切りました!
そして少しカラダの疲れを感じていたので今日はしっかりした場所で寝ようと思い急遽(きゅうきょ)Booking.comで予約した宿がこれまた想像を超えてきたんです。
「一人で使っていいの!?」
と思わず疑ってしまうリビング付きの一部屋がお値段なんと300ナミビアドル(約2300円)!
ラッキーは続く時は続きます。
②ケートマンスフープ
ケートマンスフープは、ナミビアの都市。
Wikipediaより
ナミビア南部に位置し、カラス州の州都である。
人口16800人。
トランスナミブ鉄道が走っており、北の首都ウィントフックや南の南アフリカ共和国のウピントンと連絡している。
国道B1号もこの街を通る。
水圧バッチリのシャワーを浴びてスッキリした後は日が沈むまでの間少しだけケートマンスフープの街を散策です。
この街に来るのは実はこれが4度目。
まさかこうしてまた戻ってくることになるとはなぁ~と美しい夕暮れの街を歩きながら時の流れを感じるのでした。
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