2021年5月22日、天気晴れ。
目次
ナミビアの歩き方

昨日はナミビア到着からその喜びと興奮で一気に移動疲れも吹っ飛び、いきなり首都ウィントフックの街を散策したのですが…初日から飛ばし過ぎたなと反省しております。日本を出国してからナミビア到着まではなんだかんだで合計43時間。そしてそこから休む間も無く動き回り結局日本を経ってから50時間してようやくベットで横になることができました。そりゃ気づけば12時間寝て目覚めた本日。ナミビアとの再会の嬉しさでアドレナリンが出てはしゃぎすぎてしまいましたが、もうあまり無茶もできない歳なんだなぁと。が、今日も変わらずウィントフックの街を巡ります。

どこを歩いても青年海外協力隊時代の思い出がセットになってついてくる楽しすぎる街歩き。そりゃ疲れも忘れて3時間も平気で歩けてしまうわけです。では、ウィントフックの街の様子をご紹介します。
①ウィントフック

ウィントフックは、ナミビアの首都。ドイツ語読みのヴィントフック (Windhuk) と表記されることもある。同国のほぼ中央に位置し、標高1655メートルの高地に存在する。1885年にドイツ帝国軍がこの地域を占領し、1892年よりドイツ領南西アフリカの首都となった。ナミビアの商業、工業の中心地である。市街は小さく、周囲は砂漠に囲まれており、降水量は少ない。教会や図書館、美術館などが整備され、中世ドイツ風の建物が現存し、清潔できれいな街並みとなっている。ショッピングモールがいくつか建っている。都市名「ウィントフック」は、アフリカ ーンス語で風の曲がり角を意味する。
【Wikipediaより】

アフリカの中でも美しい首都として有名なウィントフック。中央を走るメインストリートを歩くと一気にこの街の世界観を感じることができます。

他のアフリカ各国を旅したからこそわかる非常に整ったウィントフックの街。ココしか知らなかった協力隊時代の私にとってはこれこそが『アフリカの首都』でした。

あれから4年。他の国の首都を訪れてきた上で、改めて自分の目ウィントフックを見てみると、もう十分知っているはずの街が新しく感じられるから不思議です。

そしてこのウィントフックのキレイな街並みの背景にはもちろん外国による支配の歴史が大きく影響しています。ナミビアは独立してからまだ31年のアフリカの中で3番目に新しい国。非常に長い外国による統治の時代があり、その過去があるからこそ今があるわけです。
独立記念博物館

街の中心の小高い丘の上にある一際目立つ金色の建物。こちらはナミビアの独立記念博物館になります。建物の前の銅像は独立戦争を導いた英雄でありナミビアの初代大統領サム・ヌジョマ。彼は現在も存命ですが、このように銅像になったり、現行紙幣の肖像画にもなっています。

遠い遠い過去ではなく今から50年ほど前にこのナミビアの地で独立を手にするために戦った人がいて、多くの人が亡くなり流された血があるということを知ることのできるこのミュージアム。街の真ん中にこの建物があることにナミビアの信念を感じます。
キリスト教会

そしてその独立記念博物館のすぐ隣にあるのがネットで「ウィントフック」と検索すると一番に出てくるこの街の象徴的な教会になります。キリスト教会というシンプルな名前ですが素人が見てもわかるその建築の美しさ。これがドイツ風の建物というものなのだと勝手に判断しています。

それにしても本当に天気が良いナミビア。今は雨季が完全に終わりどんどん冬に向かっているので雲一つない青空が広がります。
ホテル&レストラン「Heinitzburg」

そんなウィントフックの景色を一望できるのがこの街で一番高い丘の上に位置するドイツ帝国時代の建物をそのまま使ったホテル&レストラン。

「風の曲がり角」はこの街が山に囲まれた場所にあることに由来しています。少し高い位置にいけばこの通り。美しい街とその奥に広がる山の景色を臨むことができます。

ちなみにここのホテルは1泊2万円とさすがにバックパッカーが泊まるにはお値段が高すぎるので、レストランのテラスでコーヒーだけ注文して景色を存分に楽しませていただきました。

景色ももちろんステキなウィントフックですが、この街には魅力的なカフェやレストランもたくさん!至る所に心奪われるオシャレなお店があります。
カフェ「SLOWTOWN」

こちらはナミビア発のコーヒーショップ。全国に6店舗ほど展開していて、本格的なコーヒーが飲めるお店です。雰囲気がよく、コーヒー1杯でのんびりしたくなるカフェ。カタツムリのロゴが目印です!
レストラン「Joe’s Beerhouse」

そしてウィントフックのレストランとして最も知られているのは店構えからしてアフリカを彷彿(ほうふつ)させるこちらのお店。その名の通りまずここではナミビアの美味しいビールを楽しむことができます。ドイツによる支配の時代があったことでナミビアにはビール文化がそのまま流入し、ビール産業は今日のナミビアにとってなくてはならないものになっています。歴史があるから今がある。これは食文化にも言えることです。

なのでナミビアはアフリカでは珍しく生ビールが飲めるんです!そしてもちろん味は最高!!もうビール好きとしてはたまらない国ナミビア。協力隊時代の2年間もナミビアのビールが飲めるという幸せがあったからこそ頑張れたと言っても過言ではありません。このお店で飲める生ビールは6種類!その中でもやはりナミビアが誇るNo.1ビール「Hansa draught(ハンサドラフト)」は絶対に飲んでおきたい一杯です。ちなみに生ビールは英語でタップビール(Tap beer)。現在小学校4年生の外国語活動で学習するDo you have a ~?の表現を使えばお店に生ビールがあるかを確認できます。

そしてこの店のもう一つの売りはアフリカならではのお肉がいただけるのこと。牛や鶏肉はもちろん、スプリングボックやシマウマ、クドゥーといった野生動物のお肉をステーキなどで味わうことができます。野生動物のお肉はゲームミート(Game meat)。小学校高学年ならI’d like〜.といった表現で注文ができますね。
レストラン「Stellenbosch」

ただ、ゲームミートをすでに一通り食べた私の結論はやはり肉は牛・鳥・豚が一番ということ。そしてその肉の中でも頂点に君臨するのは牛であるというのが個人的意見です。そんな牛肉を安く美味しくいただけるのが実はナミビアの魅力!国のほとんどが砂漠気候のナミビアですが、北部では雨季と乾季の違いがはっきりとあるサバンナやステップのような気候が広がり、牧畜(ぼくちく)が盛んに行われています。

なので豚肉よりも牛肉の方が安いナミビア。しかし、いくら良い肉があっても焼き方次第で味が変わってしまうのがステーキ。これまで紹介した2つのレストランでももちろん牛ステーキをいただくことはできますが、私がウィントフックでステーキを食べるとしたらこの店一択!それが南アフリカの地名を冠したステレンボッシュというレストランです。

自社ワインも製造していてワインバーもある開放的で非常にオシャレなレストラン。ここでいただく最高のお肉。私は迷わずフィレステーキ350gをミディアムレアで!

これがステレンボッシュのフィレステーキ。もうその焼き目がついた見た目と肉の焼けた匂(にお)いから美味しく、ナイフで切るとミディアムレアの美しい肉の色がさらに食欲をそそります。そして口にすればもう肉の旨みが脳につきささり、その柔らかさに尊敬の念を抱く。これがステレンボッシュのフィレステーキです。

355ドル(約2800円)とお値段はしますが、ここのステーキはナミビアに来たら必ず食べたい一皿。またナミビアを離れる際にもう一度食べにきたいと思います。本日も最高のお味でした。

ということで思い出と共に巡ったウィントフック。改めて歩いてみてこの街の良さを再確認することができました。本当はもっともっと紹介したい場所がありますが、それはまたの機会に。

それにしても日差しが強く、昨日今日と歩いた結果肌が少しヒリヒリしています。何より目が痛い。ナミビアの旅における日差し対策の大切さを学ぶと共に、1年以上ぶりのアフリカの太陽との再会を嬉しく感じるのでした。同じ太陽ですがね!
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