アフリカ44ヶ国目「ニジェール」入国!〜西アフリカのマイナーな国の面白いビザ取得方法〜

2023年6月23日、天気晴れ。

アフリカ44ヶ国目「ニジェール」へ

久しぶりのバックパッカー宿で朝を迎えた本日。
本当は初日に泊まったホテルHotel Dar Aliにもう一泊お世話になりたかったのですが生憎(あいにく)の満室で。
そこでネットで探して出てきたのがチュニジアでは珍しいドミトリースタイルの宿Nomads Hostel Tunisia
値段は両方とも約3000円と変わらないのでできれば一人部屋でしっかりココロとカラダを休めたいところでしたが・・・まぁたまには集団泊というのも刺激があっていいものです。

Googleストリートビューより

ということで4日間のチュニジア旅を終え、いよいよ今日は次の国へ向かいます。
まだ他のみなさんが寝ている中、静かに準備をして宿をチェックアウト。
数あるチュニスの宿の中でもココを選んだ理由は値段が安めだからともう一つ、空港に近いから!
3kmちょっとしかないので十分歩ける距離です。
節約できるところではしっかり出費を抑えます。

Googleストリートビューより

が、よくわからないチュニス空港付近の道路状況。
空港入口へと伸びるメインロードには歩道がある様子がなく、どこから迂回(うかい)すればよいかもわからず・・・
結局最後はタクシーに乗車。
出国の日はできるだけ気持ちと時間に余裕をもっておかないとあとで大変なので、これは仕方のない出費です。

Google Mapsより

空港に着いてさえしまえばあとはもう心配することは何もありません。
チェックインから出国審査まで流れるようにスムーズに進むチュニス・カルタゴ国際空港。
あっという間にチュニジアに別れを告げたら、ここから飛行機を2本乗り継いで向かうのはアフリカ44ヶ国目

「ニジェール」

です。

ニジェール

ニジェール共和国、通称ニジェールは、西アフリカのサハラ砂漠南縁のサヘル地帯に位置する共和制国家。
首都はニアメである。
内陸国であり、北西から反時計回りでアルジェリア、マリ、ブルキナファソ、ベナン、ナイジェリア、チャド、リビアと隣接する。

Wikipediaより

アフリカを旅する上で意識しておくべきことの一つが、渡航先の国が海に面しているかいないかという点です。
周囲を他の国々に囲まれた内陸国がアフリカには全部で15ヶ国あります。
海が無いため当然貿易では不利な立場にあり、他国からの干渉も必然的に受ける内陸国。
それ故に国内の政治は不安定になりやすく、外交も常にピリついた状況となり・・・もうおわかりですかね。
内陸国は治安が悪い傾向にあるんです。
もちろん全てではありませんが、先日訪れたマリも含めたアフリカ西部や中央部の内陸国は外務省の危険レベルが高く設定されています。
そしてこれから向かうニジェール。
ここもまた内陸国になります。

こちらが2023年6月時点で外務省が出しているニジェールの危険情報です。
見ての通り国土の80%ほどに退避勧告が出されています。
これまでも危険レベル4の国に何度か訪れていますが、それでも真っ赤に塗りつぶされた地図を見ると毎回緊張は高まるもの。
だったら行くなよ!ですがこの目で見たいニジェール!!
今回はオレンジ色になっている首都のニアメのみに滞在する予定です。
といってもレベル3(渡航中止勧告)。
気を引き締めていきます。


後日また書きますがこの約1ヶ月後の2023年7月26日、ニジェールで軍部によるクーデター(大統領を拘束し政権を奪う)が起こりました。
これにより国内のみならず周辺各国との間にも緊張が走っている状況が続いています。
そして2024年4月現在のニジェールの危険情報は首都を含めた全土が危険レベル4に指定されています。
本記事ではこのあとニジェールへの行き方などについて説明をしますが、治安が安定しない状況下での渡航は決して推奨しません。
旅の物語として読んでいただければと思います。


ニジェールビザ取得方法

そんなニジェールですがお隣のマリとは異なり魅力的な観光スポットがあるわけでもなく、アフリカを旅する人でもほとんどの方が訪れることのないかなりマイナーな国です。
現にニジェールの大使館は日本にはありません。
しかし、この国の入国の際にはビザが必要でして・・・
外務省の海外安全ホームページで調べてみると、ビザについては

「日本を管轄する在中国ニジェール共和国大使館等に確認してください」

と書かれています。
さらにオンライン申請によるE-Visaも運用していないニジェール。
となると日本での取得は無理か・・・
と思ったのですが、そこに希望の光を発見!

在日名誉ニジェール共和国領事館なるもののホームページが現在準備中とのことで、なんとビザの発給を行う予定と書かれているじゃありませんか!
ホームページのリンクも貼ってあるのでとりあえずアクセスしてみることに。

・・・正直、疑いました。
なんともシンプルなデザインのホームページと初めて聞く『名誉領事館』という謎の言葉。
ちなみに、現在少しずつ主流になってきているオンラインでのビザ申請ですが、こちらは偽サイトに十分気をつけないといけません。
本物そっくりの見た目のサイトがあるそうで、ダマされてお金や個人情報を盗まれるという被害が出ているそうです。
なので、オンライン申請をする際は慎重に!
日本の外務省ホームページに貼ってあるリンクから飛ぶのが一番安全な方法です。
そしてこちらの名誉ニジェール領事館のホームページ。
・・・はい、外務省のリンクから飛んできたんです。
となると信用してよいのか?

『VISA発給のご案内』というメニューもあるので、いよいよこれはホンモノなのではとなってきたところで、最後は直接問い合わせます。
ホームページに記載されていた番号に電話をしてみると・・・ちゃんとつながりました!

ニジェール本国からビザの発給権限を与えられているという名誉領事。
電話口に出たのはその名誉領事の主任秘書を務める方でした。
『名誉領事』については後日改めて説明させていただきますが、結論、ニジェールビザは日本で取得することが、できます!

①名誉領事館に電話してアポを取る

今回私は心配だったので念のために電話をかけましたが、実はコレが大事な最初のステップ!
電話でニジェールビザの発給をお願いし、申請の日取りを相談します。
申請の窓口としてやり取りをして下さるのは先ほどの主任秘書の方です。
ビザの申請に必要なものについての説明はこの電話で受けることができます。

②ニジェールビザ申請に必要な書類

  1. パスポート
  2. 申請書【2部】※オリジナル1部をコピー可
    (ホームページからフォームと記載例がダウンロードできます)
  3. パスポートサイズの証明写真【2枚】
  4. 黄熱病予防接種証明書のコピー【1部】
  5. 身元保証書【1部】
    (ホームページからフォームと記載例がダウンロードできます)
  6. 往復航空券の予約確認書類【1部】
  7. 申請手数料の振込証明書【1部】※シングル(30日) 2万円

身元保証書を提出するというのはニジェールが初めてのケースですが、簡単な内容のものなので保証人を見つけさえすればすぐに準備できます。
その他は基本の書類セットという感じですね。
ビザ申請費用は事前に指定口座へ振込みます。

③申請書類のデータを送る

書類が準備できたらそのデータをメールで送ります。
全て揃(そろ)ってから一斉に送るのもありですが、私はできたものから順々に送ってチェックしていただきました。
申請書類に不備があると後々大変なので!

④在日名誉ニジェール領事館へ行ってビザを申請&受け取る

申請に行く際は紙ベースで書類を用意していきます。
やって来たのは東京の港区にある浜松町駅。
そびえるオフィスビルを見上げながら地図を頼りに歩いていると

どうやらココがその名誉領事館らしいんです。
国旗は掲揚(けいよう)されておらず、何の表記もない雑居ビルを目の前にしてまた少し不安になりますが、もうここまで来たら信じて進むしかありません。
エレベーターに乗って3階へ。

・・・ダマされてないよね??
名誉領事館のオーラがあまりにも無さすぎてなんともしっくりこないなぁと思いながらインターフォンを押してビザの申請に来たことを伝えます。

「お入り下さい」

結局ココが正真正銘の在日名誉ニジェール領事館でした。
3階に入っている加藤貿易株式会社
調べてみるとこの会社は食品からアパレルまで様々な商品の企画・開発・販売していて、社会貢献活動の一環としてニジェールに自社の商品を寄付するなどの取り組みを行っているそうです。
それらの功績が評価されて名誉領事に任命されたのだと推察します。
部屋の中に入ったら持参した書類を提出。
事前に全てメールで送っているので内容は既に確認済みです。
待合室で待っていると

なんとその場で即日発行!!

「よっしゃ~!!」

拍子抜けするぐらい呆気(あっけ)なく取得してしまったので手応えのようなモノはあまりありませんが、レアな国のビザをゲットしたということでイヤでもテンションは上がります。
以上、ニジェールビザの取得方法でした!


2024年4月現在、在日名誉ニジェール領事館は外務省のホームページで正式なビザ発給の窓口として紹介されています。
晴れて100%信用できるようになったので非常に喜ばしいことです。
が、しかし・・・

今アクセスしてみるとVISA発給のご案内のページのTOPには赤字でデカデカと

※現在VISA発給は行っていません

と書かれています。
理由は先ほど述べたとおりです。
一年前にはフラッと行けた国が治安の関係で急に入国困難な国になるなんてことがアフリカでは珍しくありません。
アフリカに限らずこの先どこで何が起こるかわからない世の中です。
行ける内に行っておく。
できる内にやっておく。
会える内に会っておく。
「今」を生きることの大切さをしみじみと感じる今日この頃です。


チュニジアから飛行機に乗ってまずやって来たのはお隣の国アルジェリア。
ここで少し長めの10時間の乗り継ぎです。
懐かしいアルジェリアの旅を思い出しながらロビーのカフェでブログの執筆をしていると気が付けばあっという間に搭乗時間!

なぜかフランスへ向かうことになっている飛行ルート案内に一瞬間違った飛行機に乗ったのかと慌てましたが、その後画面が切り替わって無事にニジェールへ向かって出発です。
あとはもう着陸するのを待つだけ。
が、心配事がイロイロとありまして。
レベル4の国への入国ということでどんな展開になるかは予測不能。
さらに値段の関係で夜遅い便を選んだためニジェールの到着予定は深夜0時30分。
空港で時間を潰(つぶ)せられれば良いのですが、それもできるかどうかは行ってみないとわからず・・・
考え出すと不安になるので、こういう時はとにかく機内食をしっかり食べておくに限ります。
次の食事がいつになるかもわかりませんからね。
腹が減っては入国はできぬ!です。

ニジェール入国

ニアメ国際空港ホームページより

とここまで自分の中でハードルを高めておくと、実際の入国審査では

「なんだ、こんなもんか!」

と大抵の場合なります。
そう、アフリカの入国で大変なのはビザの取得なんです。
ビザさえ持っていれば入国審査でとやかく言われることはまずありません。
強いて言うなら滞在先に関する質問はされることが多いので、そこだけしっかり答えられるようにしておけばバッチリです。
今回も驚くほどスムーズに進んだ入国審査。
なんなら何も聞かれることのないまま入国スタンプが押されまして

Google Mapsより

アフリカ44ヶ国目ニジェール、入国です!!

「来たぞニジェール~!!」

と興奮する一方で、さぁここからどうするか。
検疫ゲートを越えるとそこからはもう空港内だろうがニジェール国内です。
緩(ゆる)んだ気持ちを引き締めて、いざ到着ロビーへ!!

「なんだこりゃ~!?」

これぞ正に予測不能な展開です。
いろんな意味で想像と全く違ったニジェールの空港。
一体どんな国なのか?
いきなり現れた恐竜の化石を眺めてワクワクしながら、今夜はこの空港のロビーで一夜を過ごします。

DAY365へ続く

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