エジプトを旅する⑫ 第二の都市「アレクサンドリア」〜砂漠の国に広がる歴史と海が織りなす街〜

2024年7月4日、天気晴れ。

エジプトを旅する

7月のエジプトは、一年で一番暑い夏のド真ん中。
最高気温はiPhoneの情報で38℃ほどと、日中は外にいるだけで汗が噴き出るレベルです。
時期を間違えたか〜とも思いますが、前回は1月の冬のエジプトを旅したので、これで冬夏両方制覇!
訪れる季節によってその国の印象はだいぶ変わるので、これはこれで良い経験です。
・・・と言い聞かせながら、暑い熱帯夜をファンのみで凌(しの)いだ昨夜。
はい、おかげで一つ大事なことを学ぶことができました。

夏のエジプト滞在はクーラー付きの部屋で寝泊まりすべし!
ここはケチっても良いことはありません。
しっかり眠れないとせっかくの旅を楽しむことができないので、それこそもったいないです。
ちなみに、お世話になったのはTriomphe Hostel
クーラー付きの部屋がちゃんとあるので、夏の宿泊の際は是非そちらをご検討下さい。

ということで、シャワーで汗を流してスッキリしてスタートした本日。
ホテルに50ポンドで荷物預かりをお願いして、身軽な状態で外へ出ると

すぐそこに見えるのは青い海!
前回のエジプト旅は首都カイロから南下をしたので、砂漠の世界がメインでした。
まぁエジプトといえばサハラ砂漠。
これは間違いありません。
が、それだけじゃないんです。
国土の北には地中海が広がるエジプト。
昨日バスに乗ってやって来たのはそんな海に面したこの国第2の都市

「アレクサンドリア」

です。

⑦アレクサンドリア

アレクサンドリアは、カイロに次ぐエジプト第2の都市で人口は約526万人(2021年)。
アレクサンドリア県の県庁所在地である。
世界的な企業や組織の支部、支社が置かれ、現在は北アフリカ有数の大都市にまで成長。
2019年にアメリカのシンクタンクが発表したグローバル都市指標では第126位の世界都市と評価されている。

Wikipediaより

説明からも溢(あふ)れ出るスゴイ都市感。
確かに街並みもオシャレで首都カイロとは建物の雰囲気が変わります。

そして何よりその名前です。
由来は、かの有名なアレキサンダー大王からきています。
圧倒的なチカラで支配領土を拡大していったアレキサンダー大王。
ギリシャから東へと侵攻していった「東方遠征」と呼ばれる過程の中でエジプトも征服し、その際に建設した都市がアレクサンドリアになります。
自らの名を冠したこの都市への大王の思い入れはさぞ深かったのではないかなと。

ただそれは紀元前、今から2300年以上も昔の話です。
現在のアレクサンドリアの街並みは、19世紀から20世紀にこの地を支配したオスマン帝国によって築かれたものになります。

海岸沿いに連なるヨーロッパ建築が織りなす見事な景観。
年季が入った建物たちはまるで巨大なアンティークのような感じで、醸(かも)し出す雰囲気がとってもオシャレなんです。

見上げるほど高い建物が並ぶのもこの街ならでは。
あまりに高すぎるので思わず心配になるほどです。
エジプト第2の都市の迫力に圧倒されます。

カフェ Old street cafe and restaurant

そんなアレクサンドリアで過ごす一日の始まりはやっぱりイイ感じのカフェで迎えたいもの!
海沿いのお店もいいのですが、それはあとのお楽しみに取っておいて、やって来たのはホテルからすぐの所にある通り沿いのカフェOld street cafe and restaurantです。
この外観がもうカフェ好きにはたまりません。

注文したのはエジプト定番の朝ごはん。
左手前は「フール」と呼ばれるそら豆を煮込んだものです。
真ん中の揚げ物は、同じくそら豆を使ったコロッケ「ターメイヤ」。
野菜とチーズ、オムレツが彩りを加え、左奥のエジプトのパン「アエーシ」といっしょにいただきます。
まぁ見てわかる通りボリューム満点!
朝からしっかり食べてチカラを付けたところで

アレクサンドリア散策スタート。
この町でも配車アプリUberは利用できますが、そこに海があるとつい歩きたくなるものです。
目的地までは30分くらいかかるそうなので、海を眺めながらのんびり向かうことに。
今日も相変わらず暑くて、痛いくらいの日差しが降り注ぐわけですが、この全身で太陽を受け止める感じが最高!!

と言ってられたのは前半だけでしたね。
暑すぎるわ、肌が焼けるようだわで全身はあっという間に汗でビショビショ。
こりゃ車で移動するべきだったなと思いつつも、ココまで来たらもう歩いた方がいいよなということで、なんとか30分歩き切りまして。
見えてきたのはこの街を象徴する観光スポットです。

カイトベイ要塞

カーイト・ベイの要塞、もしくはカイトベイ要塞は、エジプトのアレクサンドリアの市街地から、外洋に突き出した半島先端部に存在した要塞。
現在は、軍事博物館として一般に開放されており、周囲も含めてよく整備され一般市民の憩いの場、観光スポットになっている。

Wikipediaより

ようやく着いたぞ〜!という辿り着いた達成感で既に満足してしまっているわけですが、せっかくなので中に入ってみることに。
チケットは150ディナールで、支払いはカードのみの対応になります。

いざ敷地の中に入ると目の前に立派な要塞が・・・修繕工事中。
まぁそれでも大きさや外観はわかるので問題はありませんが、残念感は否めず。
ただ、この時の私はそれどころではなく、さっきから口から

「アチ〜!!」

しか出ないんです。

「すずスィ〜!!」

この日陰に避難するためにわざわざココに来たのかもしれない。
頭が熱でだいぶやられていたので、そんなよくわからない運命的なことを考え出す始末ですが、本当に涼しくて救われた気分になる要塞内部。

1400年代後半にエジプトの王カイトベイによって建設されたこの要塞。
3階建てになっていて、階段で上れるようになっています。

このままずっと中にいたいと思いながらも、仕方なくまた外に出てその位置関係を確認です。
アレクサンドリアを見守るように、この街の突き出た半島の先端に位置するカイトベイ要塞。
実は元々この場所には灯台が建っていたそうで、それが「アレキサンドリアの大灯台」という世界の七不思議(驚くべき古代の建造物)の一つになっています。
ちなみにこれも紀元前のお話です。

大灯台は地震によって崩壊してしまったのですが、カイトベイ要塞はその資材を再利用して建造されました。
それにより、この要塞がより特別なものとして現代に受け継がれているわけです。

はい、暑すぎるのでカイトベイ要塞はココまで!

外の売店の冷たい水でライフを回復させたところで、ここからはUberで移動します。
海を眺めながらのドライブもこれまた爽快。
黄色と黒のボディーがかわいいアレクサンドリアのタクシーは、青い海によく映えます。

少し走ると外観が印象的な巨大な図書館があり、そこを過ぎると雰囲気が一変。
観光地アレクサンドリアの煌(きら)びやかなエリアに突入します。

車で走っていると目立つのは、海岸沿いに並ぶ大量のパラソルです。
アレクサンドリアには砂浜はほとんどありませんが、海の家的なブースがたくさんあります。
現在、夏休み期間の真っ只中のエジプトなので、海水浴を楽しむ地元の人でものすごい賑(にぎ)わいを見せるアレクサンドリア。
砂漠の国で暮らす人たちにとって、海はまさに天国のような場所なのかもしれません。

この暑さの中、海に入ったらそりゃ気持ちいいよなぁ〜と皆さんの姿を横目に見ながら、車で移動すること40分。
やって来たのはアレクサンドリアの東の端にある宮殿です。

モンタザ宮殿

モンタザ宮殿は、エジプトのアレクサンドリアのモンタザ地区にある宮殿、博物館、広大な庭園です。
地中海のビーチを見下ろすアレクサンドリア中心部の東の低い高原に建てられました。

Wikipedia英文より

カイトベイがこの街の西の端にあるので、せっかくなら反対に!
と思って来てみたのですが・・・

結論、ここは夏場に来る場所じゃなかった。
東京ディズニーランドと同じぐらいの広さを誇るこちらの庭園。
手入れされた芝や木々の緑は非常に美しいわけですが、炎天下の中で訪れるとそこは永遠と太陽が照り続ける灼熱の世界でしかありません。
せっかく車内でカラダが冷えたのに一瞬でまた汗ダクに。
よし、こうなったら今度は宮殿に避難だ!

開放されてない〜!!
ディズニーランドにあってもおかしくない見た目の宮殿にテンションが上がっていたのに、中に入れないとわかったとたんに押し寄せるものすごい疲労感。
・・・はい、限界なのですぐに退散。
といっても敷地の入り口までがまた遠いので頑張って歩きます。
※モンタザ宮殿のある敷地への入園料は75ポンド、現金払いになります。

カフェ Pablo Cafe & Restaurant

最後のチカラを振り絞りなんとか大通りに出たところで

「ドラえも〜ん!」

かの如(ごと)くUberに助けを求める。
これが21世紀の旅のカタチです。
こうしてすぐに車を捕まえることができて、しかも手頃な運賃で結構な距離を移動できることに感謝しながら向かったのは

海が見えるカフェPablo Cafe & Restaurant
全てはこの瞬間のためにあったといっても過言ではありません。
たっぷり汗をかいたあとに海を眺めながら飲む一杯。
沁(し)みました。

レストラン Shaaban Seafood

では、カフェでちょっとのんびりさせていただいている間に、ここで昨晩訪れたとってもステキなレストランを紹介したいと思います。
「美味しいシーフードが食べたい」とホテルのスタッフさんに伝えると教えてくれたのは、地元の人に人気のローカルレストランShaaban Seafood
一見(いちげん)さんお断りなのでは?と少し敷居の高さを感じるオーラがありますが、列に並んでいれば店員さんがちゃんとウェルカムしてくれるのでご安心を。

その日に取れたであろう新鮮な魚たちが並ぶショーケース。
自分の食べたい魚はココから選びます。
他のみなさんはじっくり吟味(ぎんみ)していましたが、素人の私は笑顔でお任せの一択です。
焼き(グリル)か揚げ(フライ)かも店員さんに決めていただき、楽しみにしながら席で待つこと数分。

出てきたのはシンプルな見た目なのに思わず脳が喜ぶ二皿です。
もう食べる前から美味しいが確定しているのである程度わかったつもりで一口いくわけですが、これが軽く想像を超えてくるからまぁスゴイ!
身がフワフワの焼き魚はシンプルなのに奥深い味付けで。
そしてカリッカリに揚げられたエビはまさに旨味の爆弾!
口の中いっぱいに広がる濃厚な味に思わず声が出ます。
海沿いの街アレクサンドリアに来たら是非美味しいシーフードを食べてみて下さい。
マジで感動必至です!!

ということで、アレクサンドリアをたっぷり堪能(たんのう)させていただいたところで、ようやく日が沈みかけて涼しくなってきました。

夜8時に日の入りをする夏のエジプト。
暗くなってくると、どこからともなく人がたくさん現れて街が活気を見せ始めます。

この街が見せる表情はこの時間帯からまた変わりそうな感じですが、そんなネオン輝くアレクサンドリアに別れを告げて

Go Bus乗り場に戻ってきました。
時刻は夜10時。
これから久しぶりの夜行バスに乗って次の街へと向かいます。

車内にはイイ感じのヒーリングミュージックが流れていまして、疲れもあるので今夜はぐっすり眠れそうです。
ただ、アフリカあるあるで夜行バスの車内は大抵の場合冷房が強めに効いているので、防寒対策を忘れずに!
と言っておきながらダウンジャケットを預け荷物に入れてしまったことを後悔したまま、バスはアレクサンドリアを出発したのでした。

DAY406へ続く

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