トーゴを旅する② 国内移動 〜首都ロメから北部カラヘの行き方〜

2023年11月16日、天気くもりのち晴れ。

トーゴを旅する

首都ロメを4時間歩き回り、久しぶりのアフリカを肌で感じた昨日。
首都を歩く際はどの国でも気を張っていないといけないのでまだ緊張は解(ほぐ)れませんが、とりあえず一日何事もなく過ごせてことにホッと一安心したところです。
旅の安全第一のために初心は忘れませんが、ちょっとずつ肩の力を抜いていけたらいいなと。
いつまでも周りを警戒していると、今を楽しむことができませんからね。
※過度な緊張の理由はコチラをお読み下さい。

さぁ、今日はいよいよトーゴ国内移動開始です!
首都を離れるというのもアフリカでは心の平穏を保つ方法の一つ。
便利さで言えば首都が一番ですが、人が多くみなさんガツガツしているので何かと心が疲れるのも事実なので。
ということでどこへ行こうと考えた時にトーゴで思いつくのはただ一つ。

「そうだ、北へ行こう!」

というか北しかないんです。
西にちょっと行けばガーナ、東に進めばベナンという横の長さわずか100kmのトーゴ。
そのため現在地の①ロメから国内移動をするとなったらとにかく北を目指す一択になります。

高速バス「Rakieta」

そんな北に位置する街の一つ「カラ」へ行く高速バスが首都ロメから出ています。
バス会社はいくつもあるそうで、どこでも基本的にサービスは同じとのこと。
今回はネットで調べて出てきたRakietaという会社を利用します。

チケットは当日でも買えないことはないかもしれませんが、カラ行きの高速バスはどの会社も一日一便しかないので、確実に乗るためには前日購入です。
バス乗り場の中にあるオフィスに来て、名前を伝えて7000セーファーフラン(約1700円)を払えばチケットがもらえます。
パスポートは不要でした。

バスの出発時刻は7時ですが

「1時間前、6時に来るんだ!」

と言われたので4時起きで準備を済まして宿をチェックアウトした本日。
配車アプリGozemは早朝だと追加料金が少しかかりますが、まだ辺りが暗い状況で宿まで迎えに来てくれて目的地まで直行してくれる安心を買うと思えば安いものです。
バイクの後部座席に乗って静かなロメの街を駆け抜けます。

バッチリ6時前に来ることができたので、あとは出発時間になるのを待つだけ。
ですが、なかなか現れない他の旅行者のみなさん。

結局ゾロゾロと人が集まり始めたのは6時半頃からでした。
・・・まぁちゃんと間に合ったので良し!
写真はバスの運転手さん&荷物の積み込みスタッフさんです。

早く来たからといってバスにすぐ乗れるわけではなく、チケット購入順に乗車していきます。
ここでなんと3番目に名前が呼ばれまして。
見事最前列に座ることができました!

「よっしゃ〜!!」

景色を思いっきり楽しむことができる特等席。
これで長時間移動が最高のアトラクションに変わります。
そして7時ピッタリにバスが動き出すので思わず感動。
いざ、北部の街カラに向けて出発です!

最初の1時間は動いては止まってを繰り返しながら途中でお客さんを捕まえていきます。
乗り場まで遠くて来れない方をヒッチハイクしているのかなと。

料金所を超えるといよいよ本格的にトーゴ国内ドライブがスタート。

国土の中心をタテに走る主要道路。
全ての車がこの道を利用するのですが道幅はそこまで広くなく、対向車との距離が近くてヒヤヒヤします。
道路の劣化(れっか)も所々にあるので、穴ボコを避けて蛇行して走る高速バス。
それでもかなりスピードを出していくので心配になりますが、まったく問題無いという感じで進んでいくので大丈夫なのでしょう!

首都を離れるとそこからはずっと辺りに緑が広がります。
特に目立つのは豆科らしき背丈の高い木です。
何の木なのか気になりますが、地元の人に聞いてもちょっとわかりませんでした。

ロメを出発してから3時間走ったところで休憩です。
まだ半分も来ていませんが、ココで遅めの朝ごはん。
バスを降りた瞬間からブワッと売り子さんに囲まれるこの感じ。
そうそう、コレを求めていた自分がいます。
みなさん本気で私に対しても買って買ってとアタックしてくれるのが嬉しいんです。
さすがにパンやリンゴは一人分にしては量が多すぎるので、肉の串焼きやバナナチップスをチョイス。
ただ肉はスパイスがかなり効いてて辛いのでご注意を。

そこからはほぼノンストップでひたすら北上します。
見通しの良い直線になると前の車をどんどん追い越して進むドライバーのアジャマさん。
一応もう一人助手の方も乗ってはいるものの、ずっと一人で運転していて。

「ちょっと運転変わってくれよ〜」

なんて私に対して笑いながら冗談を言ってくれましたが、本当に大変だろうなと思います。

正午を過ぎて、目的地のカラまであと少しというところからは急に山道が始まりました。
乗っている分にはラクですが、運転する側は気を抜けないラストスパート。

そして午後3時。
出発してから8時間が経ったところでバスはついにカラに到着しました。
一番前の座席で窓の外の景色を思いっきり楽しむことができたので私にとってはあっという間の8時間。
ただ首都ロメから400kmも走ってますからね。
運転してくれたアジャマさんに本当に感謝です。
カラから首都へ帰るバスも一日一便、7時出発になります。

やって来たのはトーゴ北部の小さな街。
久しぶりに浴びる太陽の日差しがココロを温めてくれるような感じで。
道ゆく人との何気ない「ボンジュール」が曇り気味だった気持ちを晴らしてくれるんです。
そう、コレが私の大好きなアフリカ!
ここからまた旅が再始動するようなワクワクを感じた一日でした。

DAY373へ続く

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