2023年11月19日、天気晴れ。
目次
トーゴを旅する
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気付けばトーゴ入国から5日が経過しました。
ここまであっという間に時間が過ぎていったように感じますが、首都ロメ観光に始まり、昨日は世界遺産のバタマリバ人の土地クタマクを訪問となんだかんだでこの国でやりたいことは全部やれたので大満足。
何よりトーゴの穏やかな雰囲気が居心地良くて。
地元の人たちとの交流の中でアフリカ旅の感覚も少しずつ戻ってきました。
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そんなこんなで明日はいよいよ次の国へ移動します。
今日がトーゴ最終日!
となるといつもだったら最後の最後まで動き続けるところですが、アフリカ54ヶ国制覇の旅-第10章-はまだ始まったばかりです。
ここで無茶をしてあとで大変なことになるのもイヤなので、今日は一日ゆっくりすることに。
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ということで北部カラに滞在する本日。
今日は溜まってきたブログの執筆を進めます。
やって来たのはこの街で一番大きそうなホテル。
ここならWi-Fiも使えるかもしれない!
と思っていたのですが、結果は残念。
まぁネットが使えなくても執筆活動はできるので問題はありません。
と同時に、ココに来たのにはもう一つ理由があるんです。
それが
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コチラ!
旅のブログを書きながら、昼間からビール!!
集中して作業を進めなさいよと言われるかもしれませんが、これが私のアフリカ旅のクエスト的な楽しみの一つなんです。
『ビール』で見るアフリカ
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トーゴ入国初日。
久しぶりのアフリカに緊張感を抱きながら、とりあえず空港からタクシーに乗ってホテルに到着してホッと一安心した時でした。
チェックイン手続きが終わるのをロビーで待っていると見つけてしまった冷蔵庫の中に並ぶ冷えた瓶ビール!
別にこれ自体は特に注目すべきことではないのですが、驚いたのはその種類と数です。
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『ビール』からわかるその国の特徴というものがあります。
例えば、いくら探し回ってもビールを見つけることができないのが厳格なイスラム教を国教とする国です。
正式名称が「モーリタニア・イスラム共和国」であるモーリタニアやスーダンなどではビールを含めたアルコールの製造や輸入販売などは一切行われていません。
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ただ、イスラム教が主流でもお酒が飲める国もあります。
むしろ現在はそちらの方が多いです。
国民向けではなく、旅行者や海外市場をターゲットに展開されるアルコール産業。
観光大国のエジプトやモロッコをはじめとした北アフリカのイスラム教の国では美味しいビールがいただけます。
それでも屋外での飲酒が禁止されているなど、どこでも飲めるわけではないので注意は必要です。
一方、お酒がレストランやスーパーなどどこでも手に入るのはキリスト教の国です。
中でもビールは水より安く手に入るので、人々にとってなくてはならない存在になっています。
私が2年間青年海外協力隊として派遣されたナミビアもそんな国の一つです。
人口は250万人ほどしかいないにも関わらず、世界の国別一人当たりのビール消費量ランキングではTOP10に常に名前を連ねるナミビア。
ウソだろ!?と思ってしまいますが、確かに職場の同僚を思い出すとみなさん日常的に瓶ビールを飲んでいました。
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ではなぜナミビアがこんなにビールを消費する国になったのか!?
そこで影響してくるのが植民地の歴史になります。
『ビール』を知るとそこまで見えてくるんです。
旧ドイツ植民地のビール文化
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1880年代から始まったヨーロッパ列強によるアフリカ大陸の植民地化。
覇権を握ったのはイギリスとフランスの二強(にきょう)で、現在あるアフリカ54ヶ国中その大半がこの両国の支配下でした。
そして残ったアフリカの要地を手中に収めていったその他の国々。
そこにはヨーロッパのビール大国であるドイツも名を連ねていました。
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複数の国の支配を受けたり、途中で支配権が移ったりした国もありますが、こちらが現在の国区分と照らし合わせた1913年(第一次世界大戦前)時点でのおおよその植民地分割状態になります。
はい、今いるトーゴはドイツ植民地を経験した国だったんです。
私も入国するまで知らなかったこの事実。
ホテルの冷蔵庫に並ぶ自国ブランドビールの多さにもしや?と思いすぐにネットで調べるとやっぱり!!という感じでした。
ビールの種類が豊富なのが旧ドイツ領の国の特徴です。
ナミビアのビール
地図を見てもうおわかりの通り、ナミビアも同じくドイツ植民地だった国になります。
国のビール産業を一手に担うナミビアブルワリー。
この国のビールと言えば上の3つでして、首都名を冠したビールWindhoek(ウィントフック)は他の南部アフリカの国々へ積極的に輸出されています。
赤いラベルのタフェルは地元の人々に愛されるローカルビールです。
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ただ、ナミビアに来たなら是非生ビールも飲んでいただきたい!
首都のレストランでいただける生ビール、ハンサドラフト!!
個人的アフリカNo.1のビールです。
カメルーンのビール
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ナミビアの話になるとつい熱が入ってしまい申し訳ありません。
他の国もサラッとですが紹介させていただきますね。
まずはカメルーン!
この国はのちにフランスの植民地になったためフランス産のビールが多く並びます。
写真の3つはアフリカの他の国々でもよく見かける有名なビールです。
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ですが、これだけでは終わりません!
海外産の良質なビールが入ってくると自国のビール産業が下火になるのが一般的ですが、カメルーンは違います。
フランス産に負けない美味しいビールを生産!!
メタリックな深緑のラベルが印象的なBeaufort(ボフォール)はアフリカ各国に広く流通するカメルーンを代表するビールです。
タンザニアのビール
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大陸の東側にも植民地を有していたドイツ。
現在のタンザニア・ブルンジ・ルワンダ一帯がそのエリアです。
東の観光大国タンザニアはビール産業にもかなり力が入っています。
注目はその銘柄(めいがら)!
「キリマンジャロ」や「セレンゲティ」などの自国の観光名所の名前が付いたビールが旅行者受けすることは言わずもがな。
ラベルデザインも目を引き、さすがタンザニアという感じです。
ルワンダのビール
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そんなタンザニアの西に位置する小国ルワンダ。
日本の長野県2個分ほどの大きさしかないこの国にもちゃんと自国のビールブランドがあるから驚きです。
最も有名なのはSKOL(スコル)ですが、個人的に興味が湧(わ)いたのはVirunga(ヴィルンガ)。
同国の有するヴィルンガ国立公園の名が付いたこのビールには面白い仕掛けがあり、なんとラベルのどこかに「マウンテンゴリラ」が隠れているんです!
しかも一つ一つデザインが違うこだわりっぷり!!
新しいビールを注文する度にゴリラ探しが楽しめるので、ついついもう一本!となってしまいます。
※マウンテンゴリラがいないラベルもあります。
ブルンジのビール
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そして最後はアフリカの中でも非常にマイナーな国ブルンジです。
世界最貧国として常に名前が挙がるこの国ですが、空港近くには大きなビールのモニュメントがあります。
お隣の国コンゴ民主共和国が発祥のこちらのビールPRIMUS(プリムス)。
現在はブルンジやルワンダでも醸造されており、この三ヶ国で愛されるビールです。
ちなみにコンゴ民主共和国を支配していたのはベルギー。
こちらもビール大国として有名ですね。
トーゴのビール
さぁ、アフリカビールの世界、いかがでしたでしょうか!?
今回は旧ドイツ植民地のビールをご紹介しましたが、他にも魅力的なビール文化を持つ国がまだまだあります。
ラベルも可愛くてテンションが上がるアフリカのビールたち。
しかし、残念なことに日本ではそのほとんどを拝むことができないんです。
『世界のビールが飲める!』なんて謳(うた)っているお店でもアフリカのビールには滅多に出会えません。
なので私は旅中にその国のビールを全て飲むことを目標の一つにしています。
これが一本や二本ならラクなのですが・・・
種類豊富な国だとなかなか大変!
旅をしながらビールも計画的に飲んでいきます。
そして記念に持ち帰りたいのがビールのラベル。
コレを剥(は)がすのにこれまたテクニックがいりまして。
キレイに取れるかは運次第。
ビリッと言ってしまった場合は
「もう一本!」
当然酔いも回ります。
まぁビール好きとしては楽しい時間です。
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ということで、昼間からビールを飲むための口実を長々と書かせていただきました。
見つけたトーゴビールは全て飲み、ラベルもゲット!
これでもうやり残したことはありません。
次の国ではどんなビールとの出会いがあるのか!?
明日は久しぶりの陸路国境越えです。
万全の状態で挑むべく、今夜はトーゴビールを飲み納めます。
DAY376へ続く
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