ウガンダを旅する④ シピフォールズコーヒー体験ツアー 〜美味しいコーヒーができるまで〜

2022年4月22日、天気晴れ時々雨。

深夜に雨の音で目が覚める雨季のウガンダ。夜に降ってくれる分には旅に支障はないので、いいぞ!ふれふれ!と思うわけですが、それにしてもかなり大きな音を立てるので屋根が壊れないかが心配になってしまいます。が、年季の入った宿でも雨漏り一つしないから不思議なものです。

今回のお世話になった「CROWS NEST」は斜面を利用して宿泊棟が建てられた景色の良い安宿です。ドミトリーで1泊30000ウガンダシリング(約1100円)。テント泊だとさらに安くなりますが、雨季の場合はやめておいた方が無難です。トイレやシャワーはザ・安宿のクオリティーですが、この宿泊費にコーヒーとバナナの朝食が含まれています。宿のお母さんやスタッフさんもすごくやさしい方たちでした。ケイタボン!

シピフォールズコーヒー体験ツアー

ということで今朝も美味しい一杯をいただいていると思い出すのは昨日のシピフォールズトレッキングの途中で参加したコーヒー体験ツアー!本日はまずその様子を振り返りたいと思います。


シピの町でコーヒー豆栽培をしているマイクさんが今回の体験ツアーの先生です。まず教えてくれたのはコーヒーの”起源”。『エチオピアの青年カルディによって発見された』というお話には、隣国ルワンダで訪れたフイエマウンテンコーヒーでも同じ説明を受けたことを思い出しました。アフリカ東部で栽培されているアラビカコーヒー。

コーヒー栽培体験

なんと今回はこのアラビカコーヒーの栽培を体験させていただきました。まずこちらがアラビカコーヒー豆。外の皮がついた状態のまま土に植えます。

間隔などは一切気にせずに土の中に豆を撒(ま)いて、上から土をかぶせたらあとは芽が出るのを待ちます。

こちらが3ヶ月後の発芽をした状態です。この段階になったら土から掘り出して株分けします。余談ですが、小学校5年生理科の植物の発芽条件を調べる学習では、コーヒー豆を採用することはオススメできませんね。4月に実験を開始して、結果がわかるのが7月です。

5ヶ月経過。ようやく本葉が出ました。が、まだ土に植えることができるほど大きくはありません。そして月日は経ち…。

1年半!ついに立派な苗に成長しました!!なんかもうこの時点で達成感がありますが、まだまだここから。

紙を外して植樹をします。はい、なんとシピの山に「コジマ」という名のコーヒーの木が植わりました。サラッと終わりましたが、ものすごく記念すべき嬉しい瞬間!さぁ、これでコジマコーヒーの夢が実現します。

「コジマ、3年後に来るんだ。」

ここから小さな実をつけるまでに3年かかるそうです。そしてコーヒー豆と呼べるほどの大きくしっかりとした実ができるようになるのは5年後とのこと。つまり、豆から立派なコーヒーの木になるまでには合計約7年!『桃栗三年柿八年・・・』の歌に是非とも「珈琲七年」を加えたいと思うのでした。

そしてこのシピの地で美味しいコーヒーが育つのは、ウガンダの雨の恵みと赤道直下の太陽、そして高地ならではの寒暖差などの気候条件があり、さらに手間暇をかけて育てる人がいるからこそ。一杯のコーヒーには長い年月と人の想いが込められているわけです。加えて!実はこのシピのコーヒー栽培には欠かせない存在がいます。それがこの写真の中にも写っているのですが、わかりますか?

トレッキング中、360度を緑に囲まれた中でもガイドのサイモンさんは「いるよ!」といってソレを見つけてしまうからまぁ不思議。そこにいたのは

カメレオン!彼らはコーヒーにとっての害虫を食べてくれるガードマンの役割をしています。シピのコーヒーが無農薬できるのは彼らのおかげ!

シピの山の中にたーくさんいるカメレオンたち。美味しいコーヒー栽培のための影の立役者です。それにしてもまぁカワイイこと。足の形や目の動きがたまりません。ちなみにカラダが緑なのはメス、黄色っぽいのがオスです。

ここまでが7年の年月をわずか10分にギュギュッと凝縮したコーヒー栽培体験でした。これで終わりでも十分に満足ですが、まだこれでは終わらないのがシピのコーヒー体験ツアー。次はコーヒー焙煎体験です!

コーヒー焙煎体験

収穫して果肉をとって水洗いをし、乾燥した豆。先ほど土に植えたものと同じ状態です。まずはこの豆についている皮の脱穀。

杵(きね)でついていくと固い豆はそのまま残り、外側の皮だけがとれていきます。

続いて豆と皮を分ける作業。フライパンでチャーハンを炒める時のようにサッと全体を浮かせた瞬間に息で皮だけを飛ばしていきます。最後には生豆だけがお盆に残っているからお見事!

そしてこの生豆を火にかけて焙煎していきます。今回はあくまで”体験”なので火加減とかは気にしていないのだと思いますが、狭(せま)い調理場での作業なのでアツイ〜!

しっかりローストされてキレイな色になった豆たち。ものすごく良い香りが漂います。この豆を杵でついて粉砕(ふんさい)すると

コーヒーの完成です。これを沸(わ)いた湯にそのままドバッと投入して抽出するのがウガンダスタイル。そして完成した一杯が

こちら!ウガンダでは地元の人たちも日常的にコーヒーを飲みます。小さなレストランでもサクッとコーヒーが飲めるのはありがたいです。そして注文をすると「ストロング?ミディアム?」と聞かれるのも面白いところ。コーヒーの量で味の濃さをアレンジして出してくれます。ちなみにローカルのレストランでは”追いコーヒー”はセルフサービスです。

人生で初めて一から淹(い)れるお手伝いをして飲んだ記念すべきコーヒー。バナナケーキとの相性バツグンの美味しい一杯でした。


本当にものすごく充実した内容のコーヒー体験ツアーも途中で挟みながら、昨日ほぼ丸一日を使ってシピの町を案内してくれたガイドのサイモンさん。今朝はバイクに乗ってシピの町から少し遠出をして、最後に絶景スポットを案内してくれました。

今日は晴れ間も見せたシピの空。おかげでキレイなウガンダの景色を眺めることができました。本当に美しくていつまでも見ていられます。

バイクドライブをお昼まで楽しんだところで、これにてサイモンさんによるシピフォールズのガイドが全て終了。もちろんこれは彼にとっての仕事なので最後に代金の支払いをします。

「昨日は夕日が見れなかったからサンセットツアーの代金はいらないよ。」

最後の最後までカッコよすぎる男前なサイモンさん。素晴らしいガイドをしていただいたのでもう感謝しかありません。そしてなんと昨日今日の2日間のガイド料金が全部で70000ウガンダシリング(約2500円)だというのです。おそらく彼はウガンダの適正価格でガイドをしているのだと思いますが、それがあまりにも安すぎて驚きました。ガイドとしてのプライドがあってのこの値段なのかもしれません。本当にお世話になりました!ウェバレニョ!!(ちなみにコーヒーツアーは15USドル。ウガンダシリングでの支払いでもOKです。)

シピ出発

これにてシピフォールズとお別れです。サイモンさんに隣町のタクシー乗り場まで送っていただき、首都カンパラ方面へと向かう車をゲット。とても名残惜しいですが、ウガンダの旅を前へと進めたいと思います。さよならシピフォールズ、さよならサイモンさん!

乗客のみなさんのやさしさで、帰り道は一番前の特等席をいただきました!目の前に広がるウガンダの景色を思う存分楽しみながら、バスは来た道を戻ります。

今回はずっと雲が多くてその姿をハッキリと見ることは最後までできませんでしたが、ウガンダ西部には隣国ケニアとの間にエルゴン山という山がそびえています。滝だけではなく山の大自然も味わえるというシピの町。今度来た時は是非エルゴン山登山に挑戦したいと思います。

東の大都市ムバレに到着すると、シピにいたことがもう遠い昔のようです。まだたった1時間しか経ってないんですがね。さぁ、未練を断って先へ進むのみ!

同じ緑でもまた違う景色が広がるウガンダドライブ。『アフリカの真珠』の名は本当にこの国をうまく表現しています。いつまでも見ていられる車窓からの景色です。

シピからの3時間半のドライブ中にも面白い発見や嬉しい出会いがいろいろありましたが、それはまた今度の話にしたいと思います。バスはまだ先の首都を目指して進みますが、私は途中で下車。やって来た「ジンジャ」という街もこれまたウガンダの美しい自然を感じさせてくれそうな予感です。

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