ウガンダを旅する⑥ マウンテンゴリラを見に行こう!Part1 〜ゴリラトラッキングツアーの玄関口「ブホマ」への行き方〜

2022年4月24日、天気くもり。

ウガンダの歩き方

いよいよウガンダ旅も残りわずかとなりました。出国前のPCR検査などのことを考えると、そろそろ首都カンパラ近辺にとどまろうかとも一瞬思うわけですが、それ以上に『もっとこの国を見たい!』という気持ちの方が勝ります。東側の旅を終えて一夜明けた本日向かうのは、西です!

朝からどんよりとした曇り空。Tシャツだと寒いくらいの気温の中、バイクタクシー「ボダ」に乗って西側に向かうバス乗り場へ。今回の移動のゴールはウガンダ西部にある「ブウィンディ原生国立公園」。ですが、そこに行くための情報を私はほとんどもっていません。日本語で調べてもなかなか出てこないこの国立公園の行き方。もうこうなったら地元の方に助けてもらいながら自力で行くしかありません!

まずはこの国立公園の玄関口となる町はどこなのか?これを調べる良い方法が一つ。宿予約サイトBooking.comで国立公園の名前を検索します。すると、いくつかの宿がヒット!その中でも安めの宿が密集している町には、そこで宿を経営する利点があるはずです。ということで「ブホマ」という町を目指すことにしました。

高速バス「GATEWAY」

やって来たのはGATEWAYというバス会社。このバスに乗って最初のポイントである「カバレ」という街を目指します。料金は50000ウガンダシリングです。席に着いたら今度はお隣の方にイロイロを教えてもらいます。ここからカバレの移動にかかる時間や、カバレの次に向かうべき町の情報をここでゲット。

カンパラ出発

大型バスでも乗客がある程度集まらないと出発しないようで、今回は2時間待ってようやく動き出しました。外はガッツリ雨が降る中、いざ出発です。

今日はそのあと午前中はずっと雨が降り続け、その影響か非常にゆっくりとバスは進んでいきました。さらにウガンダの高速バスは途中で乗客を発見すると乗せるスタイル。ちょくちょく停まってなかなかスピードにのりません。

出発から3時間経ってもまだ130kmしか進んでいない事実に焦(あせ)りを感じはじめるお昼休憩。カバレまでまだ280kmもあり、ブホマはさらにその先になります。果たして今日中に着くことはできるのか?

休憩を終えるとようやく雨が上がり、外の景色が楽しめるようになってきました。東部とはまた違った緑が広がる景色にテンションが上がります。

ちなみに現在向かっているのは隣国ルワンダとの国境方面。どことなく建物や緑の色合いがルワンダ北部の景色と似て見えます。

しかし、景色を楽しんではいるものの久々に長いと感じるバス移動。6時間ほどで着くという隣の方の話は概(おおむ)ね合っていたのですが、ゴールのブボマまでの道のりへの心配が時間感覚を狂(くる)わせます。

カバレ到着

そして夕方6時過ぎ。バスは西の大都市カバレに到着しました。朝一から移動を開始してこの時間です。いや~、長かった。

さぁ、ホッと一息つきたいところですが、バスを降りるとすぐに「どこに行くんだ?」というボダのお兄さんたちのものすごい圧が押し寄せてきます。

「ブホマに行くタクシー乗り場に行きたい!」

と伝えると、さぁ行くぞ!という感じでバイクに乗れと案内してくれるお兄さん。ただ、その雰囲気がどこか私の想像していることと違う感じがしたので、確認をしてみると

「タクシーは無い!ボダで行くしかないよ!」

ブホマまでの道のりは約120km。ただ、その道はおそらく未舗装路なんです。それをバイクで…マジですか!?というのが私の素直な考えでした。が、お兄さんはいたって本気。3時間ほどで着くそうで…じゃあ行ってみる!?となるのが私の良いところでもあり、悪いところでもあります。しっかり値段交渉をしていざブホマへ。

さらに西へ

バイクで走る夕暮れ時。美しい山が広がるウガンダの最西部です。今回このブウィンディ原生国立公園に来たのは”あるもの”を見るためなのですが、まさにソレが今にも見れそうな気がする景色が広がります。

が、そんな景色に見惚(と)れていられるのも束の間。当たり前ですが辺りはどんどん暗くなっていきます。日が沈んだあとの幻想的な時間が終わればそのあとに待ち受けるのは真っ暗な世界。

さらに、こちらも当然ですがバイクの後ろは寒いんです。先を急いでスピードを出してくれるのはありがたいのですが、その分だけ風が当たって…!!

そして走ること30分。ついにスタートした未舗装路。ブホマはなんとここから76km先だというのです。しかも今は雨季ということで道にはぬかるみや水溜りが。もう景色に感動していられる時間はとっくに過ぎ、不安しかありません。とはいっても写真を撮ってる余裕はあるんですがね。そう、やっぱり何でもなんとかなるんです。

否!!なんとかならない!!完全に日が落ちて真っ暗な中のオフロードのバイク移動はもう気が休まる瞬間は一切なく、さらに寒さでカラダは震え。そんな中、間も無く夜8時になるところで目の前に現れた大きなゲート。それは今回の目的地であるブウィンディ原生国立公園の入り口でした。

ココがゴールだったらそれは本当に喜ばしいことでした。しかし、この時点でまだ始まってもいなかったブホマへの道のり。ココ(右側の赤ピン)からラスト60kmは広大な公園内のさらなる山道を進んでいかなければならないんです。…初めてこの言葉を使うかもしれません。はい、なんとかなりませ…と言おうと思ったその時でした。後ろから一台のトヨタの車が!ゲートの管理をしているレンジャーさんも震(ふる)える私を見てさすがに無理だろうと思ったのでしょう。車の運転手の方に話をしてくれたようで、なんと乗せてもらえることに!ウェバレニョ~~!!今回ばかりは本当に無理だと思った矢先の出来事にもう感謝を通り越して大興奮。マジで助かりました。

ボダの彼とはココでお別れです。ちなみに、あとでわかったことですが、カバレからボダでブボマへ行く旅行者はまずいないそうです。彼はチャレンジしたかったのか、お金のために頑張ったのかもしれません。が、あまりに無茶だった。今回ばかりは私も自分の判断を反省したところです。

そこからは真っ暗闇に包まれ、窓の外には空に輝く星だけが見える状況の中、ガタガタの道を車はゆっくりと進んでいきました。ただ、暗くてもわかるまわりに広がる深い森。さっきまでの緊張が少しずつ解け、すごいところに来たんだという実感がようやく湧(わ)いてきました。

ブホマ到着

そして時刻は夜の10時。カバレを出発してから4時間!ついに、ついに、ついに!!ブホマに到着しました~!!もうほんっとうにヘトヘト。久しぶりにアフリカの大移動で心と体をフルに使いました。一体どんな町にやって来たのかは辺りが見えないのでわかりませんが、とにかくブホマにたどり着けたことが嬉しすぎて。さらに、夜遅くに到着したにもかかわらず、温かく迎えてくれた宿のスタッフさんたち。そして、この一言で全てが救われました。

「明日の朝食は7時!そのあとゴリラトレッキングツアーだよ!!」

ゴリラが見れるブウィンディ原生国立公園の玄関口、ブホマにやって来ました~!!最後に私が知り得た情報を書いて、今夜は移動の疲れを取るためにしっかり寝たいと思います。

ブウィンディ原生国立公園への行き方まとめ

  1. 首都カンパラからバスで「カバレ」へ。カバレからはミニバスも出ているとのことなので、乗り継いで「ブホマ」へ。
  2. 首都カンパラからバスで「カバレ」へ。カバレからミニバスで「カヌング」という町を経由して「ブホマ」へ。
  3. 首都カンパラからバスで「ブホマ」へ。(なんと直接来ることができるそうです。早朝4時頃の出発でカバレは通過しないルートを通り夜着とのこと。料金は50US。)

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