2022年4月20日、天気くもり時々雨。
ウガンダの歩き方
外から雨音が聞こえる早朝。すかさずiPhoneで天気をチェックするとここからずっと雨のマークが続いているじゃないですか。4月は年に2度ある雨季の真っ只中のウガンダ。わかってはいましたがここからの旅では快晴は期待できそうにはありません。が、これが『1日中雨が降ります』のマークではないのが赤道直下の国の特徴です。一年を通して雨が降るウガンダなので、この雨も楽しんでいきたいと思います。
さぁ、今日からいよいよウガンダ国内移動開始です。昨日は首都の人工的な街の熱気と美しさを思う存分感じましたが、やはりこの国の見所はその豊かな自然。なので事前に観光スポットをいくつかチェックしていたのですが、その中でも気になる場所2つがなんと首都から東と西の両極端に位置しているからさぁ困った。ということで、お世話になった宿で出会った旅行者の方にアドバイスもいただいて、今回はしっかりと国内移動計画を立てました。
計画は国内移動のことだけではありません。コロナ禍の旅で大事なことは入国時点で出国のことまで考えておくこと。先ほどの方にPCR検査を受ける場所も教えていただいたのでこれで1つクリアです。そしてもう1つ。先日説明したようにウガンダのビザをオンライン申請する際には『帰りの航空券のデータ』が必要になります。つまり、私はすでに次のアフリカ32ヶ国目をどこの国にするかを決めていて、その国に向かうチケットを予約しているんです。が、しかし!実はその国の入国に必要なビザをまだ持っていません。一見するとピンチな状況ですが、ピンチはチャンスです。
しっかり昨日の時点で大使館に行き、必要な書類等を下調べしておいたので、本日の朝一番で申請をしてきました。もちろんココで申請が通らないという可能性もゼロではないので100%安心はできませんが、おそらく大丈夫。出国の計画もバッチリ整ったので、これでようやくウガンダの旅に集中できます!
今日も街を歩けばバイクタクシー「ボダ」のドライバーさんに次から次へと声をかけられます。昨日は首都カンパラをゆっくり見たかったので断りましたが、今日からはボダ解禁!さっそく良さげなお兄さんのボダに乗って移動です。値段交渉は乗車前に忘れずに!
高速バス「Y.Y. Coaches」
やって来たのはウガンダの長距離バス会社Y.Y. Coachesのバスステーション。目的の行き先を伝えるとスタッフさんが支払いからバスの案内までスムーズに行ってくれます。今回、まず最初はウガンダ国内を東へと移動していきます。目的地は「ムバレ」という街。料金は30000ウガンダシリング(約1100円)です。
自分が乗車した3分後にバスが出発したのには本当にビックリ!ラッキーだなぁと思うわけですが、席は通路側なので景色を楽しめない~。もちろん見ることはできるのですが、満喫とはいかず。まぁ帰りも同じ道を通るのでその時に期待したいと思います。
ウガンダの交通事情
ここで気になるのはウガンダの道路状況。首都近辺の道路は中国の会社が整備をしたようで、ものすごくコンディションが良いのですが、果たして地方都市へと続く道はどうなのか。案の定カンパラを出発するとバスはすぐに未舗装道路に突入。これは時間がかかりそうだぞ〜。
と思っていたのですが、メインの道路に戻るとそこからはしっかり舗装(ほそう)された道がずっと続きました。もしかしたらカンパラの渋滞を迂回(うかい)するために最初だけ未舗装の抜け道を走ったのかもしれません。
そのあとバスは面白いくらいに宿で出会った方が教えてくれた時間配分で進みました。カンパラから2時間半で到着したのは最初のポイントとなる街「ジンジャ」。ここはまた後日訪れる予定の街です。
バスを降りると美味しそうなパイナップルと薄めにスライスされたスイカを売る方にすかさず声をかけられます。赤道付近の旅の楽しみの一つはおいしい果物を安く食べれること。ほどよく甘いパイナップル、ごちそうさまでした!
道中一度雨に降られましたが、それもしばらくするとやみまして。窓の外にはウガンダの美しい緑の景色がどこまでも広がります。そんな外の景色の写真を撮る私の様子を見ていたバスのスタッフさん。途中で降りた前の方のお客さんの席に座っていいぞと声をかけてくれました。ウェバレニョ(ガンダ語で「ありがとう」)!
ムバレ到着 -シピヘの行き方-
そして予定通りちょうど5時間でバスは東部の大都市「ムバレ」に到着しました。もしかしたら夜遅くになって今日はこの街でステイかも!?なんて思っていたわけですが、時刻はまだ夕方5時。街全体もまだまだ今日は終わらないぞという感じで動いているので、今回の移動の最終目的地の「シピ」へ向かうこと!
ムバレのバス乗り場では久しぶりのアフリカといえばのタクシーの客引きの嵐に遭(あ)いました。なかなかのレベルの強引さはありましたが、みなさんなんだかんだでやさしい方が多い印象です。バイクタクシーの方との値段交渉も、こちらの言い値を貫(つらぬ)き通せば最後はそれで了承してくれます。
バイクタクシーのお兄さんに連れてきてもらったシピ行きのタクシー乗り場。道の真ん中のココ!?という場所なので、これを自力で見つけるのは難しかったのでお兄さんに感謝です。
3人乗りの後部座席が4人でいっぱいになったところで車は出発。さらに東の奥地へと進みます。今度は窓側の席!やったー!!
先ほどの緑の景色とはまた一段変わり、さらに自然の世界へと足を踏み入れた感覚になるシピヘの道のり。緑と共にある人々の暮らしの風景が広がります。
そんな長閑(のどか)な風景から一変!道の分岐点に車が止まると物売りの人々が一斉にまわりを囲んできます!!新鮮な葉物野菜にトマト、トウモロコシなどみなさんそれぞれ自分の育てたものをこれでもかというくらいにアピール。その勢いがまぁ〜すごくて。自然の中で生きる人々のものすごいパワーを感じました。
その分岐点を過ぎるといよいよ目の前に見えてきたのは小高い山の姿。平面の地図で見ていた時は想像できなかったウガンダ東部の景色にワクワクがとまりません!!
目指すシピの町はこの山を上った先に。ゆっくりと少しずつ進んでいく車の窓からはウガンダの広大な緑の大地が見えました。
シピ到着
そして夕方6時。車はシピの町に到着しました!山の上にある小さな町。当然ですが首都カンパラとは全く違う町にやって来たことを強く実感しました。空が曇っているのがまたなんとも幻想的です。
シピは外国人旅行者が多く訪れる町なので車を降りるとすぐに宿の客引きのために男性たちが声をかけてきます。が、少し怪しい雰囲気があるので注意が必要かもです。なので丁寧にお断りしてしばらく町を歩いていると、感じの良い青年と出会いました。家に帰る途中だった彼。話しながらいっしょに歩いて、たまたま見つけた宿について聞いてみるとオススメできる!とのことだったので、そこにお世話になることにしました。ちなみにシピの町の人々はガンダ語ではなくコプサビン語を話すので、ありがとうが変わります。ケイタボン!
少し歩くとすぐに視界に入ったシピの絶景。すごい町に来たぞ〜!ともうすでに興奮してるわけですが、この感動は明日のシピ散策へととっておきたいと思います。
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