2022年4月23日、天気晴れ。
シピの山奥の小さな部屋から一変して、広々とした6人用のドミトリー部屋で朝を迎えた本日。この部屋を独り占めさせてもらい、ココロもカラダも完全回復です。ただ、朝食はついていないので、美味しいバナナとコーヒーのあった朝が恋しくなります。
外に出ると今日はキレイな青空が!雨季の合間の貴重な晴れにテンションがあがります。シピとは違うこれまた美しい緑を目で楽しみながら、本日巡るのは「ジンジャ」という街です。
③ジンジャ
ジンジャはウガンダ南東部の都市。英領ウガンダ時代の1907年にブソガの南西部に建設された。ヴィクトリア湖から白ナイル川が流れ出す地点の東岸にあり、西に「ナイル川源流」点とナイル川源流庭園とスピーク記念碑がある。カンパラの東北東約87kmでブシアやトロロとのほぼ中間に位置する。
Wikipediaより
街のまわりには広大なサトウキビ畑が広がるジンジャ。隣国ケニアへと続く鉄道の中継地点としても重要な役割を担(にな)う街です。
そんなジンジャの街に来た目的はただ一つ!先ほどのWikipediaの引用にもあった「ナイル川源流」を見ることです。これはアフリカ大陸を旅する者として是非とも見ておきたい場所だということで、一本道を歩いているとまず見えたのは
世界最長の河川「ナイル川」です!!
ナイル川
ナイル川は、アフリカ大陸北東部を概ね北へと流れ地中海に注ぐ、アフリカ大陸で最長級の河川である。長さは6650 km、流域面積は2,870,000 km2に及ぶ。
Wikipediaより
私にとってこれが人生で初めて間近で見るナイル川。その名前はずっと昔から知っていた世界最長の河川をついにこの目で見れました!さらにその水の美しいこと!これがナイル川。もちろん今見ている景色はほんの一部でしかなく、この川の長さを本当の意味で理解することはまず難しいわけですが、目の前を流れているのがあのナイル川なんだ!という事実にただただ感動です。
今回の目的はナイル川をゆっくり見ることだったので、川沿いのレストランでコーヒーをいただき、もうこれでやりたいことは全てできました。が、ジンジャを訪れたら本来はここでおしまいではありません。「ナイル川源流」という名の正にこの川の全ての始まりのポイントを見に行くボートツアーに参加するのが一般的になります。
しかし、私はそこまで興味をもてず。スタート地点といっても川の途中のなんとなくのポイントを巡るぐらいなのかなと。その付近を見ることはできたので十分満足させていただきました。さらに追い討ちをかけたのは約1万円する料金!1時間ほどのツアーでこのお値段というのは、サイモンさんのシピフォールズツアーのあとだとちょっと受け入れられず。なので客引きも断り続けていました。
ツアーの参加の仕方
が、粘り強く交渉してきたガイドの方の根気に最後は負けまして。半額のお値段でツアーに参加させていただくことになりました。それでは!ここで大事なジンジャのナイル川ボートクルーズ情報を先にまとめておきます。お得に、さらに地元の方にお金を落としてボートクルーズに参加する方法があるんです。まず、この公園の敷地内には入らないでOKです。入園料30000ウガンダシリングの支払いが必要な上に、中に入ってもあるのはレストラン、お土産屋さんと値段設定の高いボートツアー会社のみになります。
一見するとボートツアーは地図の左に位置する公園内に行かないと参加できないと思うわけですが、旅人必需品の地図アプリmaps.meにはちゃんと”真のボートクルーズ出発地点”が小さく示されていました。地図右下の赤いピンの地点です。
今回なぜ半額料金でツアーに参加できるようになったかというと、公園内のガイドの方がこちらの地元の方が行うツアーの方に私を案内したためでした。そして、まだツアーの話が始まっていませんが、私が気に食わなかったことを書きます。念のために先に言っておくと、ツアーは参加して良かったです!!このあとお見せするナイル川の源流点は見ておく価値のあるポイントでした。が、最後の最後、料金の支払いに関してです。
急に値段を高くさせられるなんてことはありませんでした。が、そのツアー代金を手にしたのは公園内のガイドさん。案内をしてくれた地元ガイドのアリさんにはほんのわずかのお金しか手渡されなかったんです。紹介料にしてはあまりに取りすぎてるだろ!?と。ということで、あえて先にナイル川ボートクルーズに関する情報を書かせていただきました。もし参加される場合は、公園に行かず直接ココに来てみてください!
ナイル川ボートクルーズツアー
では、改めましてガイドのアリさんと共にナイル川ボートクルーズへ出発です!ナイル川沿いの町の説明を聞きながらまず向かったのは、この川の水が流出する湖。そう、実はこの湖も見たいものの一つでした!ボートに乗らないと見ることができなかった、アフリカ最大の湖です。
ビクトリア湖
ヴィクトリア湖は、ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたアフリカ最大(68,800 km2)の湖である。ナイル川の主流の1つ、白ナイル川の源流となっている。面積は68,800 km2と、世界第3位、アフリカ1位の湖水面積を誇り、湖の中には北部に浮かぶウガンダ領のセセ諸島や南部に浮かぶタンザニアのウケレウェ島やウカラ島をはじめとする約3,000の島々がある。
Wikipediaより
こちらもあまりに大きすぎて。日本で3番目に面積が大きい福島県5つ分といえば理解していただけるでしょうか。海のようにしか見えないビクトリア湖です。
内陸国のウガンダですが、この湖があるため漁業や養殖業も盛んに行われています。湖沿いの町におじゃまするとそこで見せてくれたのは
湖でとれた小さな魚。シルバーフィッシュと呼ばれるこの魚は揚げて食べるそうです。そしてこれがなんと
町中の地面いっぱいに広げられているからまぁビックリ!一週間ほどかけてしっかり乾燥させるそうです。今日は天気も良いので絶好の干日和。雨季だとこの作業がなかなか大変とのことでした。
透き通るほどに美しいビクトリア湖。ウガンダはアフリカ最大の川とアフリカ最大の湖を両方とも有する唯一の国です。そんな最大同士がぶつかるポイント。それが『ソースオブザナイル(ナイル川の源流)』です。
ソースオブザナイル (Source of the Nile)
ビクトリア湖からナイル川の方面に進んでいくと、静かだった水面に流れが生まれてきます。ナイル川の水の70%はビクトリア湖の水が流出したものです。そして残りの30%はどこから来ているのかというと
地面から湧き出ているんです。この水源がある地点がソースオブザナイルと呼ばれ、ここからナイル川が始まります。
右側がビクトリア湖、左側がナイル川。今その境目に私はいます。うん、来てよかった!ナイル川のドンピシャスタート地点は予想通りただの川の途中でしたが、これが世界最長の川の始まりだと思うと、ここから北へと続く流れへの興味が増しました。
この川のゴールはエジプトの地中海への流出ポイント。その地に立つ日が今から楽しみです。
ということで、ジンジャの街でサラッとナイル川を見るつもりが、ガッツリとツアーに参加してソースオブザナイルを心に焼きつけた本日。これでウガンダの東部でやりたいことは全てやったので、ミニバスに乗って首都カンパラへと戻ります。
夕方の渋滞にもハマり、3時間かけてウガンダ旅のスタート地点に帰ってきました。山と川の大自然を満喫したあとなので非常に人のパワーを感じるカンパラの街。日が沈んだあとでもこの街が眠ることはなさそうです。さぁ、今夜はカンパラで一泊して、明日からはいよいよ西へ向かいます!
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