ウガンダを旅する⑨ 赤道直下のモニュメント 〜交通手段ミニバス&バイクタクシー完全ガイド〜

2022年4月27日、天気晴れ。

ウガンダの歩き方

ウガンダで迎える最後の朝。本当に胸がこの国の思い出でいっぱいすぎて、アフリカ54ヶ国制覇の旅-第6章がスタートしてからまだ10日しか経っていないという事実に驚いています。来る前は少しずつ旅のリズムにカラダを慣らしていこうなんて思っていましたが、もう全身の隅から隅まですっかりアフリカ。ウガンダという国の凄まじいパワーを感じた10日間でした。

さぁ、最終日ですがラスト24時間も全力でウガンダ を楽しみます!実はまだ最後に訪れたい場所が一ヶ所あるんです。まずはカンパラの『ニュータクシーステーション』へ向かいます。

ミニバス乗り場

初日にも散策した首都カンパラ。人とバイクの数に圧倒されたわけですが、この街でもう一つものすごい存在感を放つのがミニバスです。ウガンダの乗合タクシーは面白いことに全て車種がトヨタのハイエースワゴン!遠目からだとキレイに整列された大量のトミカのように見えるから面白いです。高速バスを使わずにこのミニバスでウガンダを旅することもできます。

オールドタクシーステーション

そしてこのタクシー乗り場がカンパラには大きく2つあります。初日に訪れたのは『オールドタクシーステーション』。直訳すると古いタクシー乗り場です。それにしてはかなりキレイだよなぁと思いつつ、そうなってくると気になるのはもう一つの新しい方。

ニュータクシーステーション

こちらがニュータクシーステーションです。まぁ新しいと言われれば新しいのかな?こちらにもミニバスがズラーっと並びます。新旧合わせるととんでもない数になるウガンダの乗合タクシー。ただ、旅行者としてはあまりに数が多すぎて目的の車を見つけるのが難しいところです。

が、ここに来るといろんな方から声がかかります。その中でも蛍光オレンジのビブスをつけている方が信頼できる方たち!行きたい場所を伝えるとスムーズに目的のバスまで案内してくれました。タクシー乗り場は人がかなり行き交うので警戒は必要ですが、その割には居心地は悪くないのがウガンダならではの温かい人の雰囲気なのかなと。強面のおじさんも話してみるとすごくやさしい方たちです。ちなみに、行き先によってバスが出る乗り場も変わります。2つの乗り場は近い距離にあるので、事前情報が無ければまず人が多く集まるニューの方に来るのが◎。

今回乗るのはカヤブウェ(Kayabwe)行きのバス。紙には通過する主要なポイントの名前が書いてあります。

バスは40分ほどで満席になり出発。再び西へと向かいます。『アフリカの真珠』ウガンダの景色もこれで見納め。どこまでも広がる美しい緑は本当にいつまでも見ていられます。

そしてバスで移動すること2時間で目的のポイントに到着。お土産屋さんがたくさん並ぶ旅行者を待ってました感がすごいこの場所にあるのが

Uganda Equator

赤道直下のモニュメントです!全部で7つあるアフリカの赤道直下の国。ここウガンダもその内の1つになります。

気温の高いイメージがある赤道が通る国ですが、ウガンダは標高の高さの影響でそこまで暑さを感じません。なのでこの国は本当に赤道直下なの!?と疑いたくなりますが、ちゃんとそれを証明するモニュメントがありました。

それでも疑り深い私はiPhoneのコンパス機能で緯度をチェック。…たしかに!北緯0度です!!少し南の方へと歩いてみると…

南緯0.01度に!やはりここが赤道直下です!!※なぜか南緯0度にはなりませんでした。

輪っかのモニュメントが道路を挟んで2つあり、この中を赤道が通っているイメージになります。

しっかりと赤道を跨(また)がせていただき、南半球と北半球のハーフ&ハーフを体験。同じ赤道直下のサントメ・プリンシペにも立派なモニュメントがありましたが、カラダに赤道が突き抜けてる感(?)はウガンダの方が強くて気分が上がります。

ただここはウガンダの中でも人気の観光スポットになっていて、旅行者の方がたーくさん!地元の人たちも写真撮影を楽しむ姿があり、モニュメント付近は常に人でいっぱいになります。そしてここがアフリカあるあるで、地元ウガンダの人たちは日本人の自分を見ると

「いっしょに写真に写ってくれ」

と言ってくるんです。あまり見かけないアジア人と写真を撮ることが嬉しいのかもしれません。もちろんOKをするのですが、これがなかなか終わらない!次から次へとオレもオレも状態で写真撮影大会がしばらく続きました。

このモニュメントのすぐ後ろにあるレストランは店内にも目印があり、赤道をまたいで座ることができます。赤道の上でのんびりくつろぎながら飲食ができるのは世界中でもウガンダだけ!

目に見えない赤道を思う存分感じることができたウガンダの赤道ポイント。首都からサクッと来れるので日帰りでも十分に楽しめるウガンダの観光スポットでした。

帰りはこの場所にはバス乗り場のようなものがないのでヒッチハイクで車をつかまえます。幸いミニバスが次から次へとカンパラ方面に向かって走っているので、道路脇に立っていればあっという間に車の方から声がかかります。

これにてウガンダ国内旅が全て終了。やりたいことは本当に全てやりきりました!我ながら限られた時間の中に予定をギュッと詰め込む濃すぎる旅をしたなと思います。それを可能にしたのはウガンダの道路コンディションの良さ(西のブウィンディ原生国立公園周辺を除く)と、常に私のことを助けてくれる地元の人たちのやさしさでした。緑の木々のイメージしかなかったウガンダですが、まさかこんなに旅がしやすくて、さらに魅力満載の国だったとは。やはり来てみないとわからないことはたくさんあります。

首都に帰ってくると時刻はもう夕方5時。日が沈み始めたカンパラの街を最後にボダに乗って移動です。ここでボダに関する情報も。

バイクタクシー「ボダ」

ウガンダの移動では欠かすことができないバイクタクシーのボダ。街を歩いていれば目にしない瞬間は無く、いつでもどこでも乗車可能です。が、このボダは料金設定がとても曖昧(あいまい)。移動距離の長さによってなんとなくの感覚で値段が決まる感じです。

そして、ドライバーのみなさんは旅行者の私を見るとほとんどの場合高めの言い値を指定してきます。バイクタクシーだけはガッツリ商売色を出してくるウガンダ。私の経験からいうとサクッと移動する距離だったら3000ウガンダシリングくらいが上限です。慣れるまでちょびっと難しい値段交渉。ただ、運転手のみなさんはこちらが値段を強気で指定すると最後は

「OK、乗りな!」

と言って笑顔で買って納得してくれることが多いです。

そんな値段交渉のストレスをゼロにしてくれるのが配車アプリUber。首都カンパラではウーバーでボダの配車も可能です。依頼をするとやって来るのはまたまた蛍光オレンジ色のビブスを着たセーフボダと呼ばれる会社のバイク。もちろん料金は移動距離に応じた最安値で計算されるので、これで相場を学ぶというのも一つの勉強になります。ただ、セーフボダのみなさんも大量のバイクがそこら中を走っている中で「おまたせしました!セーフボダです!」と堂々と現れることは避けているようです。一般のボダドライバーからしたら仕事を奪(うば)うライバルですからね。到着するとさりげなく合図をくれる謙虚なセーフボダのみなさんです。

ということで宿に預けていたバックパックを背負い、明日の早朝発の飛行機に乗るべく本日はこのあと空港へと向かいます。その前に最後のご飯を!やってきたのはCafe Javas。余った現金で食べれそうなものを探していたら丁度良いものを発見しました。

ビクトリア湖の魚

ウガンダで一度も食べていなかった魚。アフリカ最大の湖であるビクトリア湖を有するこの国では魚も一般的な食材の一つです。内陸国なのに首都でも新鮮な魚が売っている光景はウガンダならでは。ローカルの市場では揚げて食べるのが主流ですが、魚だけは美味しくいただきたいところ!なのでレストランで注文するのが◎。

ビクトリア湖でとれたティラピアのソテー。身が柔らかく、噛むとジュワッと水分が口に広がります。ん~、たまらん!!最後にウガンダの湖の恵でお腹を満たしたところで、いざ空港へ。

人のいない夜の静かな首都カンパラの景色をあとにして、1時間ほどのドライブでエンテベ国際空港へと戻ってきました。ちなみにこの配車もUberです。時刻は丁度深夜0時を回ったところ。

ウガンダでの思い出があまりにいっぱいすぎてまだ実感のないアフリカ32ヶ国目への渡航。フライトは約4時間後。ウガンダの国に別れを告げて、空港内へとゆっくり足を踏み入れるのでした。さよなら、ウガンダ!!

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