2020年2月23日、天気晴れ。
カメルーンの歩き方
海沿いの街クリビからバスでやって来たカメルーンの首都「ヤウンデ」。今日はこの街を歩き回ります!
③ヤウンデ
ヤウンデはカメルーンの首都。中央州の州都。 政治・行政の中心地。カメルーン中南部に位置する。2012年の人口は244万62人で、ドゥアラにつぐカメルーン第2の規模を持つ都市である。標高700mを越える高原にあり、赤道近くとはいえ涼しく、また湿気が少なく過ごしやすい、いくつもの丘に囲まれた町である。商業上の首都と言えるドゥアラは西に279kmにあたる。【Wikipediaより】
いつもこのWikipediaの情報を見るのは街歩きを終えたあとなので、その時に初めて知って驚く(おどろく)こともあるのですが、今日はもう全てに納得!!ヤウンデが高原にあるということはこの街を歩けばよーく理解することができます。今日は一日天気が良かったので涼(すず)しくはありませんでしたが、それでも確かに歩いていて気持ちがいいヤウンデでした。
最大都市ドゥアラを見たあとだとこの街が非常に落ち着いているなぁという印象を受けます。ヤウンデも人口200万人を超える大都市ですが、開放感があるのでとても歩きやすいのが◎
そしてこの街にもバイクは走っているのですが、ヤウンデはどちらかというと乗り合いタクシーの方が主流の移動手段になっている様子。渋滞はほとんど見かけることはなく、なんだかスッキリした街です。
道路沿いや細い路地に入るとそこには人情味が溢れる(あふれる)景色が広がります。
まずやって来たのはメインの通りを歩いていると突然(とつぜん)現れる巨大なマーケットです。
モコロ市場
何やら楽しそうな気配を感じて向かってみるといつの間にか中に入っていたという面白い市場。何よりその市場感のない開けた景色がイイ感じで心を奪(うば)われます。ヤウンデが高原にある街だということを感じる景色です。
一歩足を踏み入れると迷路(めいろ)のようになっているモコロ市場。高原の坂の途中にある市場なので高低差もあり、アトラクションのような気分で散策を楽しむことができます。
ここでも一際(ひときわ)存在感を放つのがバナナ。カメルーンのバナナは房(ふさ)の上の部分がものすごく太く、クルンとしているのが特徴的だなと。何度も見ていると私にはディズニー映画『ファンタジア』に出てくる、ミッキーが魔法(まほう)をかけて水汲み(くみ)をさせるホウキに見えてきます。今にも動き出しそうなバナナたちです。
先日紹介した日本で人気のタピオカの原料となるイモ「キャッサバ」も市場ではたくさん売られています。この右下に並んでいるのがキャッサバです。
今日は日曜日ということで市場も静かなのかと思いきや、非常に盛り上がりを見せていたヤウンデのモコロ市場。
なのでここぞとばかりに商売にチカラが入る人たち。ヤウンデのパイナップル屋さんは定番の輪切りスタイルです。今日も暑いので冷やしたパイナップルは本当に最高!
こちらも負けていません。暑い時にはやっぱりスイカ!カメルーンのスイカは意外と小ぶりです。この不安定なスイカをオシャレに頭に乗せてしまう売り子さん。さすがです!
ということでかなり範囲(はんい)が広いモコロ市場を歩き続けて抜け出すと、一気に落ち着いた首都の風景が広がります。あまりに違うこのギャップ。ずーっと賑やかだとさすがに疲れるので助かります。ここからはのんびり散歩モード!
景色が開けるとその度に足を止めてじっくりと眺め(ながめ)たくなるヤウンデ。
中心地が近づいてくると現れるのが緑豊かな公園です。
Bois Saint-Anastasie
ちょっと足を運んでみようかなーという軽い気持ちでやって来たのですが、なんとここは入場料がかかる公園でした。お金を払うのかぁ〜と思いながらも200セーファーフラン(約40円)なのでここは試しに入ってみることに!が、入り口に手書きでもう一つ大事なお知らせが。
『写真撮影→2000セーファーフラン』
えーー!?これは納得できず。公園の写真を撮るためにそこまで払う必要があるのか!?しかも入場料とは別途(べっと)だというのです。ということで公園内を歩くだけ歩きました。緑豊かな公園なので気持ちは良いもの。地元の人たちはデートしたりグループでワイワイしたりしてました。
ちなみに公園の外から撮った中の様子がこちら。中には良さげなレストランもあるのでのんびりするにはいい公園だと思います。
公園をあとにして中心地にやって来るといよいよ首都感が強くなってきます。オフィスビルが建ち並ぶメインストリート。
そして本日最後に向かうのはこれまたヤウンデの情報を調べて出てきた場所なのですが…さっきの公園がちょっと残念だったので次も期待できないなぁ〜と思いながら向かうと
これがずっと上り坂でなかなかキツイ!いったいどんな場所にあるのか。期待ハズレだったらこれは悲しいぞと思いながら坂を上っていくと
目の前に見えてきた縦に長いモニュメント!もっと小さいものをイメージしていたので遠くの方にそびえる大きな塔(とう)にビックリしたのでした!!
再統一記念の像
元々はドイツの植民地であったカメルーン。第一次世界大戦後、敗戦国のドイツの手を離れたこの地はフランスとイギリスの2つの国によって分割して統治されることになりました。一つの国が二つの国によって治められたという特殊(とくしゅ)な歴史をもつカメルーン。
その二つの国が治めた領土が独立の際に再び一つになったことを記念して作られたのがこの像になります。想像以上の大きさにも驚くわけですが、一際目を引くのが螺旋(らせん)状の貝のような造形です。
なんとこれに登れてしまうというからテンションが上がらないわけがありません!!二つが一つになるというイメージを表した螺旋階段が組み合わさってできたこのモニュメント。その一番てっぺんからは
ヤウンデの景色が一望できます。来てよかったと思える間違いなしの観光スポット!ちなみにここも入場料2000セーファーフランがかかります。こういうところはどこもしっかりキッチリしている首都ヤウンデでした。
今日もよく歩いて気がつけばもう夕方。お腹も空いたぞ〜ということで見つけたオシャレなお店「LE MOULIN」に入ることに。すぐに目に飛び込んでくるマフィンやパンケーキなども魅力的なこちらのお店は2階がレストランになっています。
Wi-Fiも使えてとっても居心地(いごこち)の良いお店ですが、お値段はなかなかします。なのでたまには贅沢(ぜいたく)を!と言い聞かせて旅の疲れを癒す(いやす)のでした。
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