コートジボワールを旅する⑨ 出国前日!アビジャンでPCR検査受診 〜コロナ禍のオンライン出国手続き完全ガイド〜

2021年7月1日、天気くもりのち雨。

コロナ禍のアフリカ旅は出国前日から気持ちが一気に旅モードから出国モードへと切り替わります。前日はPCR検査の日!そして検査自体にはすっかり慣れたものの、国によって勝手が違うのがややこしいところです。その影響で入国した時点での一番の心配が出国時のPCR検査というなんともおかしな状態に。今回はコートジボワール在住の日本人の方に検査について教えていただきました。コロナ禍の旅ではPCR検査の情報を早く確実に手に入れることが旅を楽しむことにつながります!

ということで本日は朝6時半起きで行動開始。コートジボワールのPCR検査は朝早くに行った方がいいと教えてもらったので7時過ぎには準備を整えて出発しようと思ったら

「ボンジュール!」

慌てて出かけようとする私に宿のスタッフさんが声をかけてくれました。とても親切なスタッフの彼には昨日の時点で今日PCR検査を受けに行くことを伝えていました。そんな彼に「朝ごはんはどうする?」と聞かれたので、改めて急いでいる旨(むね)を伝えて断ります。が、よく見ると食事用のテーブルにはもうすでにコップなどが置かれていたんです。

「急いで準備するから食べていきなよ!」

この宿にお世話になるのは今日が2回目。前回の朝食はもう少し遅い時間でした。彼は私のために早くに起きて朝食がいつでも作れる準備をしてくれていたんだと思います。フランス語なのでなんとなくのやり取りしかできないのが残念ですが、その彼の気持ちがもう嬉しかった!朝からしっかり食べてココロもカラダもハッピーで満たされたところで、彼に行ってきますを告げました。メルシー!!

コートジボワール出国前PCR検査完全ガイド

時刻は朝8時。流石にこの時間帯はまだ道は空いているだろうと予想していましが、アビジャンは朝からこの通り!!改めてこの街のパワーを見せつけられます。が、たじろいではいられません。タクシーを捕まえてこの荒波の中へと突入していきます。

ちなみに運転手の方に「PCRテスト」と伝えるとポカン?とした反応が返ってきます。この言葉、海外では通じません。「コビッドテスト(Covid test)」と言えばバッチリ伝わります。

コートジボワールではコビッドテストは広く知れ渡っていて運転手の方もそうと聞くと一切の迷いなく目的方面へと車を走らせてくれました。そして到着したのが

こちら!前回PCR検査を受けたナミビアでは小さなクリニックで受診しましたが、まさかの巨大な検査所が特設されているコートジボワール!さらに私が到着した9時ちょっと前の時点で既に50人以上が検査待ちで並んでいるからまぁビックリ!ナミビアとは全く違う状況に思わずワクワクしてしまったところで、コートジボワールのPCR検査についての情報をご紹介していきます。

①オンライン出国申請をする

このコートジボワールの驚くべきポイントは出入国の手続きが全てオンラインで行われるという点です。この国に入国する前に事前にネットで行ったオンライン入国申請(Declaration)400円ほどの手数料がかかるものの入国の際には特にチェックされなかったので、当初は必要な手続きだったのか不明でした。が!これは絶対に必要な申請になります!!コートジボワールは入国&出国どちらもオンライン申請が必要です。

そしてこの出国の申請(コートジボワール発にする)をするとなんと自動的に出国前のPCR検査も予約できてしまうのがコートジボワール!!旅人にとってこれほど安心できることはなく、なんて素晴らしいシステムなんだと感動が止まりません。出国申請費用は25000CFAフラン(約5000円)。オンラインで支払い手続きを済ませると申請完了のメールと共にドキュメント2つ(申告書と領収書)が送られてきます。出国申請は渡航1週間前から可能です。

②検査所に行く

出国申請が完了したら渡航予定に合わせて検査を受けます。この検査場は20217月現在アビジャンの主要地区9ヶ所に設置されています。私が今回訪れたのはCOCODYの検査場です。

ここだけで朝9時から50人待ち。他の場所でもそれなりに検査を受ける人がいると考えると…。コートジボワールを出国する人の数の多さを想像するとまたまた驚かされます。検査所の営業時間は平日は朝8時から夕方3時まで。土曜日はお昼12時までで、日曜日はやっていないので要注意です!

ということで朝早くに来たのでもうこれで検査が受けられないということはありません。いや~、よかったよかった!と安心しながら順番を待っていると

「印刷はしたか?」

オンラインでの出国申請が完了しているかの確認をするスタッフさんから声をかけられました。

③ドキュメント(2つ)を印刷する

入国時のE-VISAを取得する際にも求められた書面での提出。オンライン化が進むコートジボワールですが、慎重(しんちょう)を期する事柄の確実なチェックのためには紙ベースが良いようです。

「えぇ!?印刷してない!どうしよう!?」

と一瞬焦(あせ)りましたが、どうやらもうこの検査場ではお決まりのパターンらしく、スタッフさんが近くの印刷屋さんまで案内してくれました。風が吹けば桶屋(おけや)がもうかるということわざの通り、このPCR検査はアビジャンの印刷屋さんに大きな経済効果をもたらしていること間違いなしです。ということで書類の印刷も済ませて再び列に戻ります。

④PCR検査受診

また一番うしろから!なんていうことはなくちゃんと先程いた所に入れてくれるやさしさに感謝しながら待つこと約1時間。

ようやく建物の内部に入りました。ここからは3ステップ。まず再度個人情報を確認され、続いて検査番号の受け取り。そして最後に鼻腔の検体採取という流れになります。この間わずか10分!特に検体採取は痛みすら感じる間もないくらいに一瞬で終わりました。

ということでこれでPCR検査終了!検査場に来てから約1時間半ほどで全て完了しました。私が帰る頃にもまだ人は並んでいたので、やはり早めに来ることに越したことはない感じでした。検査結果はこれまたオンラインの専用サイトで確認するというスタイルをとっているコートジボワール。E-VISAの取得から出入国まで本当にしっかりとシステムが整えられているこの国はコロナ禍で一番旅がしやすい国かもしれません。さぁ、あとは結果を待つのみです!

検査は午前中に終わったので、コートジボワールで過ごす最後の1日にやりたいことが2つありました。一つはこのアビジャンの街を走るバス、タクシー以外のもう一つの移動手段を利用すること。とにかく渋滞の多いアビジャンの街の混雑する橋を渡らずにショートカットできてしまうのがラグーンを行くフェリーです!

このフェリー。なんとお値段が安いそうで、主要な区間を行き来することが可能とのこと!

さらに船上からは西アフリカのニューヨークの景色が楽しめてしまうのがこちらのフェリーの最大のポイントです。まさにアビジャンの格安クルージング!!

そしてもう一つ。コートジボワール出国前にやっておきたいことは、その西アフリカのニューヨークであるプラトー地区の夜景を眺めること!先日走るタクシーの車内からチラッとだけ見ることができたのですが、これがまぁキラッキラしていて。ただ、この景色を一望できる展望スポットが無いのがもったいないアビジャン。が、だったら自分の足で探すのみ!地図を頼りにおそらくココら辺なら夜景が見れるのではというエリアを歩き回ります。そして発見したのが

こちらの家を建築中の工事現場。おそらくこの場所からならキレイな夜景が見れそうだぞと思いながらダメ元で入り口の警備の方に話を聞こうとすると

「とりあえず中に入れ!」

実はこのタイミングでちょうど雨が降り出しまして、中で雨宿りをさせてくれた警備の方たち。英語が少し通じたので、フランス語も交えながらここから夜景が見たいと伝えるとOKをいただきました!これは夜が楽しみだぞ~!!

と思っていたのですが、そのあとも雨が降ったりやんだりが続いたアビジャン。そして夕方からはしっかりした雨に変わってしまいまして…。楽しみにしていたフェリーと夜景ですが、どちらも断念することとなりました。ん~、残念。ですが、コロナ禍でも渡航しやすい国コートジボワール。西アフリカの移動の拠点にもなるこの国にはまた必ず訪れることになるので、その時の楽しみにとっておきたいと思います。

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