アフリカ46ヶ国目「ベナン」入国!〜ビザの取得方法とトーゴからの陸路国境越え〜

2023年11月20日、天気晴れ。

アフリカ46ヶ国目「ベナン」へ

4ヶ月ぶりのアフリカ旅を再開する最初の国に選んだトーゴ。
今こうしてトーゴ出国の日を無事に迎えたことにホッとしている自分が正直います。
前回の旅のトラブルで失いかけた旅の感覚は少しずつですが取り戻せているかなと。
アフリカを楽しむために必要なほどよい緊張感とワクワク。
どちらも足りなすぎても多すぎても良くないというのが難しいところで、このバランスを上手に取れると旅が楽しくなってくるんです。
トーゴでかなりのんびりとした時間を過ごさせていただいたので、ようやくエンジンがかかってきました!

気合を入れたところで、本日はトーゴのお隣の国ベナンへと向かいます。
キレイに横並びになっているこの2ヶ国は陸路での行き来がしやすいことは間違いありません。
西アフリカを陸路移動している人の情報などを調べても全く問題なく行ける感じなので、簡単に入国できる!
・・・はずでした。
こういう時にチャレンジャー精神のスイッチが入ってしまうのが我ながら厄介(やっかい)なクセです。

トーゴからの陸路国境越え

ほとんどの旅人が利用するのは海沿いの国境(★)。
Google Mapsで検索すればそこに国境管理所があるという確かな情報がバッチリ出てきます。
そこで気になるのは他にもベナンに入れるであろうポイント。
今いるカラ(②)からもベナンに続く道があります。
しかし、その国境付近の画像をGoogle Mapsで調べると・・・なんとボヤけてるんです!
これは確実に意図的な感じで、そこにどんな建物があるかわからない仕様になっています。
でも、この道を行けばベナン。
となるとそこに国境はあるはず・・・

「行けるかわからないけど行ってみよう!」

こうなるんです。
ホテルのスタッフさんに聞いても行けるような反応が返ってくるので、もうこうなったら行くしかありません。

「もしダメだったら?」

ダメだったら帰ってくればいいんです。
間違ったっていいし、遠回りしたっていい。
それが旅というものです。
一度疑問に思ったらやっぱり自分の目で確かめたいですからね。


Google Earthより

2024年に入ってから再度アクセスしてみると画像が更新されていました。
しっかりとした国境があることがバッチリ確認できます。


午前9時。
予定通りの時間にバイクで迎えに来てくれたのは先日もお世話になったサントスさん。
まずは国境に向けてバイクで移動します。

同じ方向へ進む乗合の車もほんの少しだけ見かけますが、この国境越えの移動手段は基本バイクのようです。
ほとんど平坦な道が続きますが、道路のコンディションはかなり悪いので蛇行(だこう)して進んでいきます。

Google Earthより

トーゴの景色を見納めながら進むこと30分。
大型トラックが増えてきたなぁと思っていると目の前に見えたたなびくトーゴの旗。
やっぱりちゃんと出入国審査場がありました!
木でできたとても簡易的な建物ですが、灰色の迷彩服を着た警察の方がしっかり鎮座(ちんざ)しているので、パスポートを渡せばもうあとはスタンプをもらうだけ。
ですが、やはりこの国境をアジア人旅行者が通過するというのは珍しいケースのようでみなさんザワザワしている様子。
まぁ最終的に何の問題も無く出国できたのでOK!
ということでアフリカ45ヶ国目トーゴの旅はここまでです。
さよなら、トーゴ!

それではここからベナンの入国審査へ移動します。

ベナン

ベナン共和国、通称ベナンは、西アフリカの共和制国家である。
南北に長く、西にトーゴ、北西にブルキナファソ、北東にニジェール、東にナイジェリアと陸上国境を接し、南は大西洋のギニア湾に面する。
憲法上の首都はポルトノボだが、政府機能はコトヌーに置かれ実質的首都として機能している。

Wikipediaより

Google Earthより

少し進むと見えた入国審査場。
白地に水色の建物には日本の支援で建てられたということが書かれたプレートがあり、思わず嬉しくなります。
警察の方にパスポートといっしょに渡すのは事前に取得したe-Visaです。

ビザの取得方法

入国にビザが必要なベナン。
こちらはオンラインサイトで取得可能です。
フォームに必要事項を入力していきますが、難しい項目はほぼ無いのでサクサクと進みます。

申請が完了すると支払い画面になるので、クレジットカード情報を入力。
2023年現在、30日間有効のシングルビザは50€です。
支払いが終わればあとはメールが届くのを待つだけ!
この待っている時間のドキドキもビザ首都の楽しみの一つです。

が、わずか12分後。

『あなたのビザが利用可能になりました』

というタイトルのメールに添付されていたe-Visaのドキュメント。
あまりに簡単に取得できてしまい呆然(ぼうぜん)とするレベルです。
まぁ何はともあれビザをゲットできたのでよし!

顔写真ではなく伝統的な何かの写真が大きく載っているのも面白いベナンのe-Visa。
陸路国境でコレが有効なのかが実は少し心配でしたが、ちゃんと受理してもらえたのでもう安心です。
やり取りは全てフランス語でしたが、行き先や観光目的の入国であることをなんとか伝え、指紋認証まで終えるとスタンプをドン!
アフリカ46ヶ国目ベナンに入国です!!

先日お伝えした西アフリカの豆知識の一つである共通通貨セーファーフラン。
トーゴ同様ベナンもセーファーフランの国なので、国境を越えても両替商の方にしつこく付き纏(まと)われるようなことがないのは良い点です。
ただその代わりに待っていたのがバイクタクシーのお兄さんたち。
私がココまでバイクに乗って来たように、ベナン側からトーゴへ行く人たちが利用するのもやはりバイクタクシーになります。
そして、ココで客を降ろせばあとは元いた場所に帰るだけなのですが、せっかくなら復路も客を乗せてお金を稼(かせ)ぐぞ〜というヤル気のあるみなさんが国境近くで待っているわけです。

ということで、お世話になったサントスさんとはココでお別れになります。
今日は短い時間のドライブでしたが、出入国審査の間もずっと側で見守ってくれて本当に心強かったです。
固い握手をしたところで、サントスさんは来た道を戻っていきました。

「アペ!!」
(エヴェ語で「ありがとう」)

さぁ、もう後ろは振り向きません。
バイクを乗り換えたあとは、どこまでも続く停車した大型トラックの列を横目に、真っ直ぐ続く一本道をひたすら進んでいきます。

そして国境からおよそ50分。
到着したのはジューグーというベナン北部の街です。
先ほどまでいたトーゴのカラとは異なる雰囲気で、活気のある街の様子を見ていると

「違う国に来たんだ」

という実感が湧(わ)いてきました。

そのあとはジューグーの宿にチェックイン。
久しぶりの陸路国境越えを終えてホッと一息ついたあとは、明日からの旅に向けてイロイロ準備をしまして。
何やら見所がたくさんありそうな国ベナンなのでとっても楽しみになってきたところです。

それにしても、朝9時にトーゴを出発して順調に進んできたはずなのに、時計を見ると既に夕方になっているんです。

「もうこんな時間かぁ」

と思いながらもなんかおかしいなと考えていたら謎が解けました。
隣同士の国ですがトーゴとベナンにはなんと1時間の時差があったんです。
わずか70km移動しただけで今日という日の1時間がどこかに消えてしまうという不思議な体験でした。

DAY377へ続く

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