2022年5月20日、天気晴れ。
目次
ブルンジの歩き方
宿代が高めのブルンジの最大都市ブジュンブラで今回お世話になっているのはスーダン滞在でも利用させていただいたAirbnb!正直初めて使うまでは若干の抵抗がありましたが、一度使ってみるともうその便利さに感動です。民泊というとホストがどのような方なのかがわからず不安があるわけですが、口コミ機能もあるので安心感もあります。
さらに何と言っても安く泊まれるのが最大のポイント。今回の民泊先がまさかのしっかりとしたホテルだったのでビックリです!Booking.comではなくAirbnbに宿情報を掲載しているところには何か宿泊客獲得のためのカラクリがあるのかもしれません。
水シャワーですがWi-Fiが使えて朝食もついて2500円。旅行者が多い国ではないためドミトリーのような安宿が無い中、このお値段で泊まれるのはありがたいことです。そして何よりスタッフさんがとっても親切!私の拙(つたな)いフランス語にも根気強く付き合ってくれまして。今朝もイロイロと私の質問に答えてくれました。
PCR検査
言葉が上手く通じない国ではまず最初にこの不安を取り除いておきたいコロナ禍の旅。前回タンザニアの検査では事前の調べ不足で最後までドタバタの展開となりました。反省です。なので最大都市にいる間にブルンジのPCR検査の全体像を把握します。これに関しては後日詳しく解説!
とりあえずPCR検査の予約はできたのでこれでもう大丈夫!ただ、ここで今回はこれまでのコロナ禍の旅から変えたことが一つ。タンザニアからの往復の航空券を購入してやって来たブルンジですが、タンザニア航空の安い直行便は週に1便しかありません。そのため、今回のブルンジの旅は1週間!コロナ前の旅のスタイルに戻ります。幸いこの国は国土が小さい上に、私自身コロナ禍の旅にも慣れてきたということで、1週間でもしっかり旅ができるだろうという判断をしました。ということでもうさっそく国内移動開始です!
バス乗り場(南方面行き)
ブルンジ南部に行きたいと宿のスタッフさんに伝えると教えてくれたのはキニンドという場所にあるマーケット。地図アプリで検索しても市場のマークがあるだけで、バス乗り場があるとは思えないその場所に到着すると
ミニバスがちゃんと何台も停まっていました。こういうのは地元の方に聞かないとわからない情報です。ということで行き先を伝えてバスに乗車。念のためにもう一度車内で私の行き先を他の方に伝えると
「このバスで合ってるよ!」
と言っていただきこれでもうバッチリ!明るくてやさしそうな乗客のみなさんなので安心して移動ができそうです。
やはり何をするにしてもどうしても「世界最貧国」という言葉が頭に思い浮かんでしまうブルンジの旅。良くないことだとわかっていても、世界最貧国だから…と勝手な想像をしてしまい、何でも低めに考えてしまう自分がいます。が、少しずつその言葉に対するイメージも変わってきているのかなと。
売り子の笑顔
バスが出発するまでの間は売り子のみなさんがずーっと声をかけてきます。もちろん一番は商品を売るためなわけですが、アジア人の私に対する興味で近づいてくる人も。好意的な方が多いのは嬉しいことです。
物乞(ご)いの子に声をかけられても私にできることはありませんが、ものすごい笑顔で「ジュースは?」と言われたら買うことができます。暑い中でも一生懸命頑張るその姿には胸を打たれるというものです。ただ、「シャツは?」と言われてもさすがに買えませんが。
商品を仕入れて、それを売ることができる。この国でこれができるかできないかの差はきっとものすごく大きいのだと思います。1本60円のジュースを買うととても喜んでくれた彼でした。
待つこと1時間半でバスは満席になり出発。しっかりパンパンに乗客を入れるので、大きいバックパックは宿に置いてきて正解!これはガーナで導き出したコロナ禍荷物テクニックです。そして確保したのはバスの右側の席。なぜなら窓の外に湖が見えるから!!
タンガニーカ湖
タンガニーカ湖は、アフリカ大陸東部のアフリカ大陸の大地溝帯の直上に点在する構造湖の1つである。湖の東岸はタンザニア、湖の西岸はコンゴ民主共和国に面しており、南端部はザンビア、北東端はブルンジに面する。
【Wikipediaより】
飛行機の窓からも見えましたが、地上で見てもものすごくキレイなタンガニーカ湖。あまり知られていませんがあのビクトリア湖に次いでアフリカで2番目に大きい湖だけあってその見た目はもう海です。ちなみに目には見えない深さはなんとアフリカで1番!対岸に見えるのは隣国コンゴ民主共和国です。
どこかリゾートの国に来たのか!?くらいの青い湖と緑の木々の景色がずーっと続くブルンジ南部方面への道。途中からオフロードのガダガタ道になりますが、そんなことも気にならないくらいに窓の外の世界に夢中になってしまいます。
売り子の戦い
さぁ、もちろん景色もものすごく楽しませていただいているバス移動ですが、それよりも強烈(きょうれつ)な印象を私に与えたのはまたもや売り子のみなさん!バスがスピードを落として停車しようとすると商品を持ったみなさんがゾロゾロと集まるのはアフリカでは恒例(こうれい)です。が、これまで経験したことのないものすごい売り込み合戦が始まるのがブルンジ!もうさっきのキニンドのバス乗りがと~っても可愛く思えるくらいのとんでもない車外からの圧に珍しく怖さを覚えたほどです。まぁそれだけみなさん必死だということ。その証拠に私なんかに見向きもしない方がほとんど!肉の串焼きや野菜、果物などを握ったいくつもの腕が車内に伸びてきます。すかさず隣のお姉さんから「気をつけて」と注意をいただきました。
物売りの皆さんによる”絶対に負けられない戦い”はそのあとも3回ほど行われました。一度は本当にお母さん同士の取っ組み合いの喧嘩(けんか)が勃発!まわりはワーキャーお祭り騒ぎになる中、男性たちが止めに入ってなんとか収まったのかな?という感じでした。ブルンジの売り子は本気です。
食文化「マンダリン」
そんな中、乗客のみなさんが次々と購入していくのがマンダリン(オレンジ)!それも1個だけとかではなく籠の中身をまるまる大人買いしていくんです。みなさん贅沢(ぜいたく)ですねぇ~と思いながら支払いのやり取りを見ていると
500ブルンジフランを手渡すお姉さん。…え?マジですか!?なんとこの量で約30円というとんでもない破格のお値段。ウソでしょ~とビックリしているとみなさんに笑われました。さすがにこんなに食べれないので、30円で1個だけもらうことに。甘くて酸っぱいマンダリン。ブルンジ定番のフルーツです。
今回の移動で一番心配していたのは警察による検問!どこからどう見ても完全なる旅行者である私に対してアレコレ言ってくる可能性はあるなと判断して念のためにパスポートを持ってきました。が、結果的には何にもありませんでした。ストップして積んだ荷物の確認をされることが何回かありましたが、目が合うこともなく完全スルー!もしかしたら賄賂(わいろ)を要求されることも考えていたので、先入観というやつは本当にやっかいだなと改めて感じたところです。
バス移動中要所要所で声をかけていろいろなことを教えてくれたり、気遣ってくれたみなさん。こんなに居心地の良いミニバス移動は初めてかもしれません。このままずっと乗っていたいと思うくらいに別れが名残惜しい中、みなさんより一足早くバスを下車。楽しい時間をありがとうございました!ムラコゼ!!
②ルモンゲ
やって来たのはルモンゲというブジュンブラから70kmほど南に位置するタンガニーカ湖沿いの小さな町です。ここまで来るのに3時間チョイかかったので、やはりそれなりの道路コンディションだったんだなぁと。乗客のみなさんのおかげであっという間に感じたバス移動でした。
目的もなくとりあえず来てみたルモンゲ。情報が少ない国だからこそできるこういう旅もたまにはいいもんだよなぁと思いながら町をブラブラ歩いていると、やはりここでもたくさん声がかかります。ブルンジはどこに行っても変わらないんだなとホッとする自分がいるから不思議です。
ボードゲーム「ルード」
ここでまたまたアフリカの面白いゲームを発見です。ブジュンブラでもチラッと見かけたこのゲーム。サイコロをコップのような容器に入れてボードに叩きつけるようにふるのでものすごい音が聞こえてきます。ルード(Ludo)と呼ばれるこのゲーム。フランス語で一生懸命説明してくれたのですが、非常に複雑で見ているだけではルールは全くわかりませんでした。6が大事な数字であることは判明!あとで調べるとこちらはイギリスの代表的なゲームだということでした。アフリカあるあるであるボードゲームに白熱する男性たちの姿はここブルンジにもあります。
そして目的はないと言ったもののやはり期待していたのは青い湖!ですが、ルモンゲの町で見られるタンガニーカ湖はこんな感じ。一応立派なビーチという名がついていて、開放的な空間でビールやジュースを飲んでくつろぐ人の姿もちらほらとありました。まぁ自分はココじゃなくても良いかなということで、宿へGO!
見つけたのは1泊2000円ほどで泊まれる良い感じのホテル。レストランも併設していたので即決です。旧ベルギー植民地の国にいるから!という名目で日が沈む前からビールもいただきます。
食文化「魚(サンガラ)」
タンガニーカ湖でとれた魚が食べられるのもブルンジの幸せです。夕飯に選んだのはサンガラという魚のムニエル。これがまぁ~絶品!もう一種類ムケケという魚も人気があるブルンジですが、個人的にはサンガラの圧勝です。柔らかくてジューシーで。そりゃビールもススムわということで久しぶりに2本目を注文するのでした!
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