ガーナを旅する② 高速バスで第2の都市へ〈アクラ→クマシ〉〜コロナ禍の旅の荷物テクニック〜

2021年7月14日、くもり時々雨。

ガーナの歩き方

5月末から始まったアフリカ旅第5章もラスト1週間!いよいよ来週には日本へと帰国します。この旅をスタートした2ヶ月前は初めてのwithコロナの旅への不安がありました。もちろんそれがなくなることはありませんが、このタイミングでアフリカに来たことでコロナという世界的に流行する感染症に対する見方や考え方が大きく広がりました。今日もできることはマスクの着用に手洗い消毒と単純なことだけですが、その基本が大事です。ということでしっかり感染予防をしてガーナという国を最後までじっくり満喫するぞ!と気合いを入れて迎えた本日はさっそく首都アクラから移動をします。

コロナ禍の旅の荷物テクニック

ここでコロナ禍の旅で使えるテクニックを一つ。実は一昨日にお世話になった格安バックパッカー宿を離れて別のホテルに泊まった昨日。このご時世なのか宿予約サイトで通常料金より3000円ほど安く泊れる良さげなホテルを見つけました。

韓国出身の方が経営されているホテルなので、なんとレストランメニューにはテンションが上がる韓国料理や日本のカレーなんかが!これがガッツリ本格的で、辛さも唐辛子たっぷりの本場ならではの味で出てきます。なので辛いのが苦手な方は注文時にスタッフさんに伝えた方がいいです。私は汗をダラダラ流しながらいただきました。

そんな韓国料理も食べることができるちょっと良さげなホテルに泊まった理由。それはブルキナファソでお土産を大量に買ったことによって膨らんだバックを預かってもらえないかなと思ったからでした。現在、陸路での出入国が旅人だと自由にできないアフリカの各国間。移動は飛行機が基本です。さらに前日にはPCR検査を受ける必要がある関係で、旅の最後にはもう一度空港がある首都や最大都市などに戻ってこなくてはいけません。であれば大量の荷物を持ち運ぶのは面倒!そこでホテルに荷物を預かってもらうという技が使えます。もちろん同じ宿でもう一泊することが条件かなと。今回お世話になったMaple Leaf Hotelの受付の方にお願いすると即答で荷物預けのOKをいただけました。これは本当にありがたいです。この先確実に使わないダウンジャケットや寝袋などは置いておき、背負うのは必要最低限の荷物だけを詰めたバックパック!身軽な状態で出発です。また1週間後に戻ってきます!!

SIMカード

では次の街に向かう前にガーナのSIMカードを。通信会社がいくつかあるガーナですが、『真っ赤なガーナ』つながりで今回私が選んだのは真っ赤なVodafoneです!パスポートだけ持っていけばすぐに購入可能。10GBが900円ほどという驚きの料金プランを迷わず選択でした。ちなみにここガーナは旧イギリス領ということで、他の西アフリカ地域で主流のOrangeはありません。さらに先日ブルキナファソで西アフリカ11ヶ国で使用可能なMoov AfricaのSIMカードをゲットしました。が、この国では使えないんです。通信会社の覇権争いからもアフリカが見えてきます。

ということでSIMカードを手に入れてこれで移動の準備完了!やって来たのはホテルの受付の方に教えてくれたガーナのオススメ高速バス乗り場。ブルキナファソと同様に様々なバス会社がある中で、このV.I.P.が一番とのことだったのでその言葉を信じてやってきました。

高速バスV.I.P.」

えんじ(濃い紅色)のボディーに白地で書かれたV.I.P.の文字。乗る前からその名前と見た目にテンションが上がります。購入したチケットの裏に乗車するバスのナンバープレートの番号が書かれているという面白いシステムにも気分が高まる中、目当てのバスを発見していざ乗車です。

すごいのは名前と見た目だけではありませんでした。なんだこの広々とした座席は~!!飛行機のビジネスクラスレベル(というのは言い過ぎかもですが、体感的には)に広々とした足元のスペースにまずビックリ。さらにそのあまりの座り心地の良さにもうなんじゃこりゃ!!これまで様々な国で高速バスに乗ってきましたが、このV.I.P.が間違いなくアフリカNo.1です。V.I.P.というその会社名に偽りはありませんでした。

移動手段や高速バスからもその国が見えるアフリカ旅。このV.I.P.は乗客がいっぱいになったら出発するスタイルのようで、高速バスでこのシステムを導入している国はなかなか珍しいです。ただ、今日これから向かうのはガーナ第2の都市ということで乗客もたくさんいて、待ち時間30分ほどで出発しました。アクラの景色に別れを告げていざ260km北西に位置する「クマシ」へ!!

アクラ出発

バスの車窓からの景色もこれまでの西アフリカの国々とどことなく違うガーナ。やはり赤道付近ということで緑が多いのは共通しますが、建物や道路にフランス語圏とは異なる雰囲気を感じます。うまく言葉にすることができないので、是非これまでの国々と見比べていただきたいと思います。目立つ木々もバナナが多いガーナです。

道路コンディションも非常に良いこのアクラ⇄クマシ間。道路がしっかりと整備されているからこそ大型のバスも走ることができます。

そんなこんなで窓の外の景色を楽しみながら進むこと1時間半。突然バスが停車をしました。時刻は12時半ということでお昼の時間だなぁ…はい!なんとお昼休憩が入りました!!

フランス語圏の国を旅したあとだと特別に感じるこのお昼休憩の時間。コートジボワールやブルキナファソではノンストップで目的地へ向かうのが当たり前でした。旧フランス植民地と旧イギリス植民地の違いなのかもしれません。もちろん私は休憩大賛成派です!

ちゃんと移動する車のためのパーキングエリアがあり、美味しそうな匂いのするお店がズラっと並び乗客を待ち構えています。どのお店で買おうか迷ってしまうわけですが、こういう時は他の乗客の皆さんの流れに乗る!これがベスト。注文するのはもちろん『さっきの人と同じやつ』です。

パックに詰めていただいた持ち帰りスタイルのお弁当。ガーナにはこのパック文化があり、道端のローカルレストランなどでもパックを目にすることが多いです。スプーンまで付いていてもう開けるのが楽しみすぎるぞ~!と旅気分がMAXになったところで、いただきま~す!!

伝統料理「フライドライス」

ガーナの伝統料理の一つ、フライドライス。まるでチャーハン、いやほぼチャーハンなそれだけでもバクバク食べれてしまうライスの上にはチキンがドン。カップの中には野菜のサラダ。そして付け合わせの味変ソース。…一つのパックで全てが完成するこれぞザ・お弁当!!…スゴすぎます。これがガーナです!!

美味しいお弁当でおなかが満たされたあとは珍しく眠ってしまいまして。あまりに快適すぎるバスの旅!ちなみにこれだけ良いバスだと料金の方が心配になるかもしれませんが、アクラ⇄クマシ間は60セディ(約1100円)です。もう何も言えません!

クマシ到着

そして首都アクラを出発してから5時間。到着したのはガーナ第2の都市「クマシ」です。

バスでの移動中は雲が多く途中で雨が降る場面もあったのですが、クマシに到着すると太陽が!今日はこのまま宿に直行して、この街の観光は明日にしようかなぁと当初は考えていましたが、天気も良いし、バスの中で眠ったおかげで体力も回復してるし…よし、歩くか!!

軽い気持ちで決めたクマシ散策。ただこの「クマシ」という街は私の想像を遥かに超えていました。なんだこの街は!?驚きと興奮のクマシの様子は明日ご紹介したいと思います。

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