2022年5月18日、天気小雨のち晴れ。(※2024年2月更新)
目次
アフリカ34ヶ国目「ブルンジ」へ
不安で眠れないかと思いきやいつの間にか爆睡。
よくよく考えると後半4日間は毎日500kmの大移動をしていたわけで、そりゃ疲れが溜まっていないわけがありません。
そんなこんなで気がつくとタンザニア出国の朝を迎えていた本日。
・・・出国するんです!
できる!!
いつものように『なんとかなる』という強い気持ちを奮(ふる)い立たせます。
が、なんとかならないこともあるのがコロナ禍の旅。
朝7時、まだPCR検査の結果は届いていません。
タンザニア出国
ここでもう一度書いておきます。
タンザニアのPCR検査は結果が出るまでに48時間かかります。
『到着72時間以内の検査結果』の提示を求められる国などに渡航する場合はどうするのか?
という疑問もあるのですが、どうやらこれがタンザニアのルールのようです。
そして私が検査をしたのは昨日の朝。
まだ24時間しか経っていません。
・・・どうする!?
出国時PCR検査(※2024年現在不要)
動いてくれたのはンゴロンゴロ国立公園ツアーでお世話になったSAFARI JOURNAL TANZANIAのディクソンさん。
タンザニア北部の大都市アルーシャに住む彼が、病院の先生に検査結果を早く出してくれるように現在頼んでくれているところです。
「なんとかする!」
と言ってくれた彼。
もうその言葉を信じて待つしかありません。
フライトは朝の11時。
タイムリミットは刻一刻と近づいています。
タンザニアで最後にお世話になる宿に選んだのは空港から2kmほどのところにあるJJ&JE Family House。
周辺はガッツリのローカルエリアなので辿り着くまでに少し不安な気持ちになりましたが、大きな家を発見して一安心!
その名の通り家族で住んでいる大きな家の部屋を旅行者な貸し出しているこちらの宿。
ものすごく温かいファミリーのみなさんが歓迎してくれます。
昨夜いただいた夕飯もまさに家庭の味。
とても心が温まる料理でした。
空港まで歩いて行ける宿というのは旅の最後にはありがたい立地です。
朝ごはんもいただいて、荷物もまとめて準備OK!
もういつでも出発できる状態です。
が、まだ届かない陰性証明書。
・・・さすがに出国2時間前には空港にいないとマズイので、宿をチェックアウトしてゆっくりと空港へ向けて歩いていきます。
そしてディクソンさんからメッセージが。
「9時には結果が届く!」
間も無く9時です。
スマホを握(にぎ)りしめながら空港に向かって歩きます。
頼む!
お願い!!
8時57分。
スワヒリ語のメッセージを受信した通知画面が表示されました。
「キターー!!」
ファイルを開くとそこには自分の名前とNEGATIVEの文字がハッキリと書かれています。
間違いなくPCR検査の陰性証明書!
「ヤッターー!!」
すぐにディクソンさんに電話をして感謝を伝えます。
検査結果を早く出すために本当に尽力してくれました。
何度アサンテを言っても足りません。
彼がいなかったら今頃どうなっていたのか。
こうして考えると偶然バスの中で彼と出会ったことは必然だったんだなと思います。
「なんとかする!」
を本当になんとかしてくれたディクソンさん。
彼に直接お礼を伝えるためにも、タンザニアには必ずまた訪れたいと思います。
その時はもちろん彼のツアー会社で、今度はアフリカ最大の国立公園セレンゲティへ!
アサンテサーナ!!
そこから一気に早歩きでダルエスサラームのジュリウスニエレレ国際空港へ。
タンザニア初代大統領の名前を冠する空港です。
それがまぁものすごいキレイな外観で、本当はもっとじっくり見ていたいところですが時刻は9時過ぎ。
もう出発まで2時間を切っています。
なので慌てて空港内へ!
の前にやらなければいけないことが1つ。
届いたPCR検査陰性証明書の印刷です。
どこで印刷できるのかと心配していたのですが、そんな旅行者への対応はもう慣れたものという感じの空港スタッフのみなさん。
印刷できるお店を的確な指示で私に教えてくれます。
店の中に入っても未だ焦(あせ)っている私は
「どうすればいいですか!?」
と店員さんに詰(つ)め寄ります。
が、非常に冷静で親切な店員さん。
私のパスポートナンバーを確認して専用サイトに番号を入力すると一瞬で陰性証明書の印刷が終了。
全ての心配がなくなった瞬間でした。
「よーし、これで出国できるぞ~!!」
このことからタンザニアでは全てのPCR検査に関する情報が政府専用サイトで一括管理されていることがわかります。
なのでやはり結果が出るまでには48時間かかるのがルール!
タンザニアを旅する際は検査タイミングを逃さぬようにして下さい。
もうここからは無敵のスターマリオ状態です。
陰性証明書を堂々と見せて空港内へ。
そして今回はこれまでの経験から学んでダルエスサラームからの『往復チケット』を購入しています!
アフリカ54ヶ国制覇の旅-第6章-では日本、ウガンダ、スーダンとこれまで3度のチェックインで毎回手こずりました。
が、4度目にしてついに何の問題もなくチェックインが完了。
スタッフさんもものすごく感じの良い方だったので心からの笑顔でグッバイを伝えることができました。
ただまだ何があるかわかりません。
出国審査が終わるまで安心するのはまだ早い!
それがアフリカ旅です。
だんだんパスポートのビザが増えてきたことで
『コイツは一体何者なんだ?感』
が出てきているので、審査にも多少時間がかかることが多くなってきています。
今回もじっくりとパスポートチェックが入ります。
・・・大丈夫ですよね??
「朝ごはんが食べたい!」
とお小遣いを要求してくる国境管理官のお兄さん。
もうお金は全部使っちゃったよ~!
とサラッと流してしまえばそれ以上しつこくされることもありません。
スタンプが押されてこれにてタンザニアの出国審査は無事終了です。
つい2時間前までは真剣にフライトをキャンセルする可能性も考えていました。
今こうして搭乗ロビーでベンチに座って飛行機の出発を待っていること。
これはものすごいキセキです。
人との出会いで旅(人生)は動いていく。
改めてディクソンさんに感謝すると共に、これからも一つ一つの出会いを大切にすることを心に誓いました。
2024年2月現在、タンザニア出国に際してPCR検査は必要ありません。
本当に予測不能で緊張感のあるコロナ禍の出国劇でした。
午前11時。
小型のプロペラ機に乗り込んでタンザニアをあとにします。
・・・と言っても往復の航空券を買ったのでまた1週間後には戻ってきますが、旅はこれでおしまいです。
楽園ザンジバルから始まったタンザニアの旅。
海に都市にアートに動物。
バリエーションに富んだ魅力で旅行者を楽しませてくれるタンザニア。
必ずまた来ます!
「アサンテサーナーー!!」
と言った2時間後に飛行機はタンザニア西部のキゴマに一度着陸。
とても長閑(のどか)な景色が広がる街です。
ココで降りる旅行者の姿も!
また一つタンザニアで気になる場所が増えました。
そして合計約3時間ほどのフライトでついに見えてきたのがアフリカ34ヶ国目
「ブルンジ」
です!
ブルンジ
ブルンジ共和国は、東アフリカの内陸に位置する国家。
【Wikipediaより】
ルワンダ・コンゴ民主共和国・タンザニアと国境を接する。
一方で多数派のフツと少数派のツチの間で対立があり、1962年の独立以降はたびたび衝突し1993年には内戦にまで発展している。
政治面の首都はギテガ、経済面の首都はブジュンブラである。
Wikipediaの基本情報を読んだだけでここまで不安を覚える国はなかなか珍しいです。
日本人のほとんどが聞いたこともないアフリカの中でもかなりマイナーな国ブルンジ。
私自身名前は知っていても前情報はほとんどありません。
「一体どんな国なんだ!?」
※2024年2月現在の外務省の危険情報では一部がレベル3(渡航中止勧告)になっています。
ブルンジ入国
ベールに包まれた謎の国に到着です。
まずは空港の見たことのない斬新(ざんしん)すぎる形に驚きます。
まるでスターウォーズに出てくるような外観だなと。
さらになんとタンザニアから同じ飛行機で降り立ったのはわずか16人!
これはスゴイ国に来たぞという胸の高鳴りを抑えきれません。
いざドキドキの入国審査へ。
ここから始まった複雑で面白すぎるブルンジのなんとも言えない入国。
とにかくツッコミどころが満載なので、落ち着くためにここは流れを淡々と書いていきたいと思います。
- 検温チェックを受けて空港内に入る
- 入国申請の紙を書く
- アライバルビザ代90USドルを支払い領収書①を受け取る
- 領収書①を渡してアライバルビザを取得する
- PCR検査料金100USドルを支払い領収書②を受け取る
- 入国審査を受けて入国手続きを完了する
- 外に出て空港内のPCR検査特設会場へ移動する
- 領収書②と『PCR検査オンライン予約画面』のQRコードを見せてチケットを受け取る
- チケットを渡してPCR検査を受ける
- チケットを見せてゲートを出て空港の外へ
自分が経験した入国をあとから順にわかりやすく整理したので流れるような感じで書きましたが、実際は何がなんやらわからなすぎる手探り状態の中で全てが進行。
ゲートを出るまでになんと1時間半もかかりました。
そしてブルンジ入国に関して絶対に忘れてはいけないのは次の2点!
米ドルの準備&アライバルビザの取得
今回このブルンジを渡航先に選んだ理由の一つはアライバルビザが取得できるから!
支払いは米ドルになるので必ず準備が必要です。
事前のPCR検査オンライン登録(※2024年現在不要)
さらにもう一点。
入国の際のPCR検査が必須のブルンジ。
これがまぁ100USドルもするというのが財布に厳しいわけですが、こちらを受けるためにはブルンジ保健省の特設ページからオンラインでの入国時検査予約が必要です。
空港ではWi-Fiが使えないので必ず事前に登録を済ませておきます。
※この情報を見逃していた私は空港スタッフさんにお願いしてスマホでオンライン登録をしていただきました。
タンザニアで受けたPCR検査の陰性証明書には一切触れられなかったり、パスポートの写真を撮ってビザに転用したり。
さらに極め付けは衝撃のPCR検査の領収書。
100USドルが一瞬でただの紙切れになりまして・・・
本当にいろんなことが気になりすぎる入国審査を終え、アフリカ34ヶ国目「ブルンジ」に入国しました~!!
さぁ、入国してから早速この国を少し見て回ったわけですが、もう既(すで)に
「なんじゃこりゃ~!?」
の連続。
想像していた一面ももちろんあるわけですが
想像をはるかに超える知らなかった世界が広がるブルンジ。
未知すぎるこの国を明日からガッツリ旅していきたいと思います。
ワクワクが止まりません!
DAY288へ続く
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