モーリシャスを旅する⑩ 食文化を満喫してからの超ドタバタ出国劇 〜アフリカ54ヶ国制覇の旅-第7章- 完〜 ※コロナ禍の日本帰国【2022年8月版】

2022年8月20日、天気くもり。

DAY327の続き

モーリシャスを旅する

前日のフライト時間の変更とサッカー代表ユニホーム探しに時間をだいぶ使った関係で、いつの間にか出国まで残り3時間!

「さぁ急がないと!!」

といつもだったらなるところですが、まだ3時間『も』あると思わせるのがリゾート大国モーリシャスのマジック。
加えて今いるキュールピップ(Curepipe)という街から空港までは25kmほど。
小さい島国なので移動が簡単なのもこの国の良さです。
ということで、朝からほとんど何も食べてなかったので、最後にモーリシャスの食を満喫することに!

モーリシャスの食文化

今日が土曜日だからか、たくさんの地元の方たちでにぎわうマーケットの周辺に並ぶイイ感じの屋台エリア。
いろんな種類のお店があるのもモーリシャスならではで。
アフリカの屋台と言えば大概(たいがい)が焼いた肉一択ですからね。
そんな迷える幸せを感じながらも、実は一目見た瞬間からココ以外考えられませんでした。

ミンフリット

「ウソでしょ!?」

日本の夏祭りを思い出させる光景が目の前に広がっているんです。
アジアの食文化の影響を大きく受けているモーリシャス。
先日も海を見ながらいただきましたが、今回はお祭りスタイルで

はい、ドン!

こちらはミンフリットと呼ばれる麺料理ですが、どこからどう見てもソース焼きそば!!
見た目は濃そうですが、味の方はさっぱりしていてあっという間に完食してしまいまして。
まさかアフリカでこの味と雰囲気(ふんいき)を楽しめるとは。

ちなみに地元のみなさんはこのソース焼きそばにカスタマイズを加えて食べます。
そこに登場するのがこれまた日本のおでんを彷彿(ほうふつ)とさせる練り物のようなもので。
焼きそばの上におでんを乗せて、そこにスープをかけていただくのがモーリシャススタイルです。

ダールプリ&ロティ

やはりその国の食を知るというのは旅の楽しみの一つで。
モーリシャスでよく見かけたのがこちらの

『ダールプリ(Dholl Puri、下の黄色いもの)』

『ロティ(Roti、上のチャパティのようなもの)』

と呼ばれるクレープ。
スパイスの効いた煮豆を中に入れて食べます。
私はインドには行ったことがありませんが、それでもインドを感じる一品。
国民の過半数がインド系のモーリシャスならではのソウルフードです。

ということで、おなかが満たされたところで

「・・・そろそろ時間がマズイぞ」

とようやく慌(あわ)て始めた出国2時間半前。
急いでバス乗り場へ向かいます。
島の中央部に位置するキュールピップ。
これがまた魅力的な街で歩いているだけで楽しくて。
昔ながらの哀愁(あいしゅう)あるマーケットと、オシャレな外観のショッピングモール。
その中に歴史的な建物も点在するなんとも不思議な景色が広がっているんです。
さらに現在、新しいメトロ・エクスプレスの駅も建設中!
首都ポートルイスのみならず、周辺地域もどんどん開発が進むモーリシャスです。

モーリシャス出国

地元の人に助けてもらって空港方面へと向かうバスを発見。
乗車したらもうあとは到着を待つだけです。
これにてモーリシャスの旅が全て終了!

「いや~、やり切った~!!」

と胸をなで下ろしたのはほんのわずかの時間でした。
地図アプリで自分の現在地を逐一(ちくいち)チェック。
下道を行くのでなかなか進まないバス。
空港まではまだかなりの距離がありまして。

「・・・間に合うよね?」

目的のバス停に着いたのはなんと出国の1時間半前!

「ヤバイ!!」

しかも空港の入口はココからさらに1kmぐらい離れたところにあるので小走りで向かいます。
最終日の時間ギリギリまで楽しんだツケがここにきて回ってきた~。
が、我がアフリカ新婚旅行に一片の悔い無し!!
※妻には私の我が儘(まま)に付き合わせて本当にごめんなさいでした。

出国手続き

そしてようやく空港に到着。
急いでチェックインカウンターに行き搭乗(とうじょう)手続きを済ませます。
ワクチン接種の確認だけが行われると

チケットをゲット!

「よかった~~!!」

チケットさえ手に入ればもう大丈夫。
いや~、本当によかった~と思った次の瞬間でした。

出国審査所前にできたとんでもない行列!!

「あれ、一応まだコロナ禍ですよね??」

と思うわけですが、これが世界のリアル。
既(すで)に世界はアフターコロナのステージに入っているんです。
それにしてもこれはすごい。
入国審査もかなり混雑していましたが、それを越える大渋滞。

「さすがモーリシャスだなぁ~」

なんて言っていられません!
もう出発まで1時間切ってるんです!!
黙(だま)って並んでいるわけにもいかず、すかさず空港職員の方に事情を説明します。

しかし、至って冷静なみなさん。
並んで待ってて下さいと言うので、とりあえず様子を見てみますが一向に進む気配は無く。
え?これ間に合いますか??

「いや、何とかしてもらわないと困るんですけど!!」

不安がだんだんイライラに変わってきたところで

「コジマ~ヒデヒサ~」

いやいやいやいや!!
空港のアナウンスに名前呼ばたよ!?
これ大丈夫じゃないやつでしょ!!?
と軽いパニックになったところでようやく自分達の番になりまして。

「早くして下さい~!!」

と焦(あせ)る私たちでしたが、全く動じない出国審査官のおじさん。
丁寧(ていねい)にスタンプを押していただき、出国手続きが完了したところで

そこからは駆(か)け足。
搭乗口に向かう間にもターミナルには

「コジマ~」

のアナウンスが流れていました。
そして出発時刻ギリギリで飛行機に搭乗。
・・・こんなドタバタな出国になるとは。
出国日は時間に余裕(よゆう)をもって行動するということの大切さを改めて学ばせていただきました。
とにかく間に合って良かった~。

私たちが乗り込むとすぐに飛行機は動き出しまして、当初の予定より30分以上遅れて離陸。
名残を惜(お)しむ間も無くモーリシャスとはお別れとなりました。
が、胸に残る充実しすぎた2週間の思い出。
こうして妻と安全無事に日本への帰路につけたことが嬉しく、達成感もありまして。

新婚旅行でアフリカに来る!

という夢が叶ったアフリカ54ヶ国制覇の旅-第7章-。
一人旅では味わえない

『アフリカ』

を思いっきり満喫することができた18日間。
またいつか二人で訪れる日を楽しみにしながら、アフリカの地に別れを告げるのでした。


さぁ、ここからは飛行機を乗り継いで帰るわけですが、日本到着までは約36時間。
行きと同じルートを通ります。
まずはモーリシャスのすぐ隣の島であるレユニオン島へ飛び、そこからインド洋上空を飛んで一気にタイに行き、シンガポールを経由して成田空港へ。

シンガポールでは時間も合ったので入国をして、日本到着前に美味しいとんかつをいただいてしまいました。

「スゴすぎるシンガポール!!」

そんなこんなであっという間にアフリカがまた遠い存在になってしまい、少し寂(さみ)しさを感じるわけですが、最後にモーリシャスで出会ったステキなお店を紹介して終わりにしたいと思います。


ウェディングフォト inモーリシャス

『新婚旅行先でウェディングフォトが撮りたい』

これが妻の願いでした。
アフリカに行くことには賛成してくれた妻でしたが、一つだけ問題が。
アフリカ旅では移動や安全面のことなどを考えるとできるだけ荷物は最小限にしたいので、妻も持っていくのはバックパック一つのみ。
そのためドレスを日本で用意して持ってくることはできませんでした。
どこかで妻が気に入るようなキレイな服が手には入ればいいなぁと思いつつ、自撮り用の三脚だけは自分の荷物に詰(つ)め込んできたわけです。

が、当然そんなに都合良くイイ感じの服に出会えるはずはなく。

「やはり考えが甘かったか・・・」

と思っていたモーリシャスの旅3日目。
ビーチでのんびり過ごした日の夕方のことでした。
北部グランドバイエのお土産屋さんやショッピングモールが集まるオシャレなエリアを歩いていると、視界に入ってきた一件のお店

Coton des iles

・・・まさかコレって??

思わず妻と顔を見合わせます。

モーリシャスならもしかしたらと思っていたわけですが、本当にもしかしてしまいました。
事前に調べていたわけでもなく、たまたま来た街で、たまたま歩いていたら見つけた妻の願いを叶えてくれるお店。
人生というのは出会うべき人や物に出会うべくして出会うようです。
それにしても完璧すぎるお店でビックリ!

店に並ぶのは全てモーリシャスで採れた綿100%を使用した白い服たち。
まさに

『モーリシャスでウェディングフォトを撮りたい!』

という人のためのお店です。
しかもこのお店がモーリシャス国内でも唯一ココにしかないというから

キセキ

です。
さらにドレスのクオリティーも高くて妻は大喜び。
そんな妻の様子を見て私も嬉しくなりまして。
こうして運命的に出会ったお店でドレスを手に入れた私たち。

2日後、ドレスと三脚を入れたバックパックを背負って臨んだル・モーン登山。
危険過ぎる岩壁を乗り越え、念願のウェディングフォトを撮影したのでした。


2022年8月22日、天気くもり。

日本帰国の水際対策措置

深夜にシンガポールを出発した飛行機は午前9時半に成田空港に着陸。
あいにくの曇り空に気分は少し下がりますが、気合いを入れて自身コロナ禍3度目の日本入国に挑みます。
ただ、今回は初めてのMySOS青画面(到着時のPCR検査&自宅待機無し)なので心配はゼロ!

「10時ぐらいまでに入国ができたらいいなぁ~」

ぐらいの感じでいざ空港内へ。

スタッフさんによるお出迎えならぬ

「MySOSを見せてください!」

の声かけを聞きながら通路を進みます。
スマホを水戸黄門の印籠(いんろう)のように見せてチェックポイントを通過。
青画面だとどこの国に行ったかなどを聞かれることは一切無く、まるでVIPになった気分です。
そして3度目のチェックポイントで青画面のQRコードを読み取ると

検査終了の紙をゲット!

今回は待機期間無しを証明する青色です。
ということでこれにて全て終了。
電子化した入国審査&検疫を通過して日本入国。
タイムはなんと20分!

「早い~!!」

回を重ねる度にコロナが終わりに近づいていることを実感する日本帰国。
大阪で2週間の自主隔離生活をしたことが遠い過去の出来事です。
まぁ1年前なのでその通りなのですが、それ以上に遙(はる)か昔のように思えて。
今日、成田空港に着くと明らかに増えていた海外からの旅行者の姿。
ここまで、ほんっと~に長かった~!
そして改めて

「ただいま日本!!」

では、ラストです。
刺激と興奮の連続だったアフリカ新婚旅行。
感動を分かち合える人がそばにいるという幸せを感じながら

『アフリカ54ヶ国制覇の旅-第7章-』

の幕を閉じさせていただきたいと思います。
ご愛読いただきありがとうございました。

1 個のコメント

  • はじめまして。色々ブログを参考にさせていただいてます。
    私は今週ニューヨークからダカールへ飛びますが、トーゴ経由です。乗り換え時間55分、トランジットビザは8時間以内だと不要だそうです。ワクチンも2回までだったら証明書見せてOK。直行便が多い中あえてトーゴを入れました。今回はダカールから陸路で4カ国目指します。荷物はデイバッグ一個とショルダーバッグ。チェックインバッグもなく、シニア一人旅の記録更新中です。必須アイテムの小さな湯沸かし器で、お茶入れたり野菜茹でたり。この旅が終わると170カ国。人生ってワクワク楽しいですね。^_^
    ご結婚おめでとうございます。奥さまのウエディングドレスのスリリングな写真とっても素敵でした。

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