ナミビアを旅する⑫ 観光地「スワコプムント」Part2〜街のシンボルの桟橋&絶品シーフードレストラン〜

2021年6月2日、天気晴れ。

朝起きて部屋のカーテンを開けると青空が広がっていた本日。スワコプムントにしては珍しい朝から快晴ということで、今日は溜まった衣類の洗濯をしようかと思い宿のスタッフさんにどこで洗濯していいかを聞きました。するとなんとこの宿には洗濯をする場所も貸し出す洗濯桶もないことが判明!お世話になっているSea View Backpackersは他の宿とは違いちょっと気品のあるバックパッカー宿のようです。

でもさすがに洗濯ができないのは困るぞ!ということでどうすれば良いか聞いてみると、ランドリーがあるとのことでした。地図アプリmaps.meで調べると確かに洗濯のマーク(青マル)を発見。ということで汚れた衣類をリュックに詰め、ランドリーを目指して今日もスワコプムントの街を歩き回ります。

スワコプムンの歩き方

それにしても朝から晴れると海沿いを歩くのがまぁ気持ちいい!太陽を浴びて海風を受ける自然を感じながらのウォーキングでカラダもシャキッとします。

こんなに天気が良い日がいつまたやってくるかわからないので今日はこのまま海沿いをずーっと歩くことにしました。インド洋の透き通った美しさとは違う、生活の中に溶け込む海。それが大西洋です。

海沿いの遊歩道エリア。ランニングをしている人やペットの散歩をしている人など地元の人が朝から行き交います。

そしてこちらが浜辺でのんびり過ごせるビーチエリア。平日は基本的に静かであまり人はいません。週末や祝日に賑わいを見せるのがこのビーチです。

街のシンボル桟橋Jetty

そんなスワコプムントの海の丁度中心あたりにあるのが長さ270mの桟橋(さんばし)「Jetty」!この街の観光スポットの一つです。

ドイツ植民地時代に拠点としてつくられたスワコプムントの町。しかしそのまわりに広がる大西洋の海は波が非常に高く、決して良い港とは言えませんでした。

そこで船を安全に停泊させるための埠頭(ふとう)が建設されました。それがこのJettyです。(Jettyは英語で「桟橋」という意味)

現在はこの街のシンボルとなっているこの桟橋は24時間自由に歩くことができます。が、入り口には『Entry to Jetty at own risk』の文字が。改修工事はされていますが木製の橋なのでなかなかにスリリング!下を見ると隙間(すきま)に目がいってしまうのでまわりの景色を見ながら歩くことをオススメします。

さらにもう一つこのJettyを歩く際に気をつけなければいけないのが波しぶき!強い波が桟橋の脚にぶつかって橋の上までしぶきが跳ね上がることがあります。まぁ注意しても仕方ないかもですが、濡れる可能性があることもお忘れなく。

そのリスクを承知の上でもやはり行きたいこの桟橋の先端。180度以上の視界に広がる大西洋はまさに地球を感じる絶景です。

そして街の景色を海側から眺めることができるのもこのJettyの魅力です。

街のまわりにナミブ砂漠が広がっていることもよくわかります。桟橋の先端には全面ガラス張りの高級レストランもあるJettyです。

そんな桟橋でのんびりしてしまいましたが忘れちゃいけない洗濯物。ということで地図を頼りに付近にやってくると

LAUNDRYの文字がバッチリと書かれた建物が!しかも雰囲気良さげなバックパッカー宿まであるじゃないですか。早速中に入ると…ここはカジノの入り口でした。ランドリーは別の入り口とのことで案内してもらうと

ちゃんとありました。お値段は1キロ26ナミビアドル(約200円)。洗濯から乾燥までを1時間ほどで仕上げてくれます。ありがたや〜!

さぁこの1時間をどこで待とうかなと思うわけですが、実はこのランドリーを含めた一画がちょっとした開放的なスペースになっていました。隠れ家的レストランに無農薬の野菜販売所。

カフェSlowtown

さらになんとナミビアの人気コーヒーショップSlowtownも発見!

スワコプムントの街の中心の目立つところにも大きな店舗があるのですが、まさかこんなところにあるとは!ということで早速コーヒーをいただきました。ナミビアで一番安定して美味しいコーヒーが飲めるのはやはりこのお店です。

そして店員さんと仲良くなったついでに話を聞くと、なんと街の中心から離れたところにあるこのお店でコーヒー豆の焙煎&ブレンドをして、ここから全国の店舗に豆を配送しているという実はものすごいお店だったことが判明!

左がロースター(焙煎)のレオナルドさん、右がバリスタのウルドリックさんです。Slowtownの重役を任されているすごい2人が入れてくれるコーヒーが飲めるのはココだけです!

レオナルドさんは焙煎工場も見せてくれました。乾燥の国ナミビアではコーヒー豆の栽培はできず、豆は全てアフリカや南米の各地から調達しているとのこと。レオナルドさんもまだコーヒー農園を実際に見たことはないそうです。私がルワンダで訪れたコーヒー農園の様子を写真で見せるととても喜んでくれました。さらに!なんとそのルワンダのフイエコーヒーのローストに使っている機械と同じものをここでも使っているという発見に2人で感動しちゃいました!!

1時間の洗濯物の待ち時間だったはずが、美味しいコーヒーが飲めてWi-Fiも使えて。気が付いたら3時間も居座ってしまいました。洗濯物をしよう!と思わなかったら来ることのなかった場所。やはり人生は思いのままに行動すれば面白い発見や出会いが自ずと起こるものだということを改めて感じました。

レストラン「THE TUG

そんな1日の締めくくりはやはりJetty!桟橋の先端にあるレストランに行くのもありですが、このJettyと夕日のコラボレーションを見ることができるのは

桟橋の入り口すぐの所にあるレストランTHE TUGです。スワコプムントの中でもトップ3に入る人気のレストラン。

気品溢れる店内の雰囲気と店員さんのすばらしいサービス。ちょっと来るところを間違えたかな~という気もしますが胸を張って堂々と!

そして海沿いのこの店に来たらやはり選ぶのはシーフード一択です。ということでオーダーした店員さんおすすめの一皿がこちら。シンプルなソテーになりますがこれがもう絶品でした!素材そのものが新鮮で美味しいのはもちろんですが、その火入れの絶妙な感じにもう感動が止まりません。一口食べるたびにうなってしまう白身魚。スパイスの効いたイカとエビ。そして極め付けはこの付け合わせ!!”付け合わせとは何たるか”をわかっている付け合わせにアフリカで出会えるのは滅多にないことです。お値段は約1600円とそれなりにしますが、どうせシーフードを食べるなら少し多く払ってでもこの店で食べるべきだ!というのが私の結論です。本当に最高の一皿でした。

美味しい夕飯でココロもカラダもしあわせいっぱいになったところで、大西洋に沈む夕日を眺める贅沢な1日のおわり。しあわせの余韻(よいん)に浸りながらまだ明るい海沿いを歩いて宿へと帰るのでした。

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