マダガスカルを旅する④ バオバブの木を見に行こう!Part3 〜感動で震えるバオバブ街道絶景タイムの楽しみ方〜

2022年8月7日、天気晴れ。

DAY314の続き

マダガスカルを旅する

時刻は夕方4時。
迎えにきてくれたトゥクトゥクに乗り込みマダガスカル西部の町モロンダバを出発。
いよいよ待ちに待ったバオバブの並木道へ向かいます。

バオバブを見に行くための方法はツアーに参加したり、自分で運転したりすのが一般的のようです。
もちろんトゥクトゥクでも行けるのですが、街の外へ移動するということで警察の検問の対象に。
通行料の支払いを求められるポイントもあるので少し不安になります。
が、それをちゃんとわかっている今回お世話になるドライバーのイリーさん。
検問の手前に来ると停車して、身分証明書やお金を事前に準備します。
その様子からこの検問でのやり取りにはかなり慣れていることが伝わりました。

通行料を払うと主要道路を曲がってオフロードの道がスタート。
だいぶ傾いてきた太陽の日差しを受けながら大きく車体を揺らして進んでいくトゥクトゥク。
するとさっそく遠くの方に見えてきたのは思い描いていたバオバブの木です!!

これまでもアフリカを旅する中でバオバブの木には出会ってきました。
アフリカ大陸本土で目にするのは

「アフリカバオバブ(学名:アダンソニア・ディギタータ)」

という種類のバオバブで、どちらかと言うとズングリという表現がしっくりきます。
写真はアフリカで一番小さい国ガンビアのバオバブの木。
これはこれでもちろんカワイイ見た目で、正真正銘のバオバブの木です。
が、やっぱりアフリカのバオバブといえば

こちらです!!
ずっと見たかったこの背の高いバオバブの木。
このバオバブの木を見ることができるのはここマダガスカルだけ!

マダガスカルで見出すことのできるすべての動植物種のおよそ90パーセントが固有種である。
特色ある生物相ゆえに、マダガスカルはしばしば「大陸のミニチュア」あるいは「第8番目の大陸」と形容される。
世界に9種あるバオバブ属のうち6種がマダガスカルの固有種である。

Wikipediaより

少しずつ数が増えていくバオバブの木にテンションがどんどん上がってくる中、トゥクトゥクで走り続けること50分。
目の前の道を塞(ふさ)ぐバオバブがあるなぁと思っていたらなんとそれこそが

バオバブ街道でした!

「キターーーー!!」

バオバブ街道

突然現れたバオバブの並木道に心の整理がつかないわけですが、とにかくこの場所に来て最初に驚いたことはその人の多さ。
もちろんココがマダガスカルNo.1の人気観光スポットであることは知っています。
しかし、ココにいるということはつまり、あのアンタナナリボからの長時間移動を経験しているということ。
ココはサクッと簡単に来れるような場所ではないんです。
なのにこれだけの人が訪れるバオバブ街道。
その事実にまずビックリでした。

気がついたらもう足を踏み込んでいたという感じで、目の前360度に広がる不思議なバオバブの世界。
上にグンと伸びる立派なバオバブの木に終始圧倒されます。
もうずっと

「スゲー」

という言葉しか出てきません。

アフリカバオバブとは明らかにちがうマダガスカルのバオバブの木。
中でもあまりにキレイに直立した一際存在感を放つのが

学名「アダンソニア・グランディディエリ」

と呼ばれるこの国の固有種6種の内最も大きいバオバブです。
一番上までほとんど枝分かれしていないのが特徴!

ちなみにこのバオバブ街道付近で見られるバオバブはあと2種類。
一つはこちらの途中までは真っ直ぐ伸びて最後にボサボサっとテッペンの方で枝が広がる

学名「アダンソニア・ルブロシパ」

写真中央のバオバブです。

そしてもう一つは

「ザーバオバブ(学名:アダンソニア・ザー)」

という上記の2つの中間的な感じのやつで。
上の枝がボサボサよりもちょっとニョキニョキと言う感じでしょうか。
・・・なんとなく見極めができそうですが判断が難しいやつもあるのでそこはサラッと流してください。

群生したバオバブの木というのは他の国ではまず見ることができません。
まるで気の巨人がそこに立って並んでいるような感じで。
正直、ここに到着するまでの私はどこかで

「バオバブは他の国でも見たからな~」

と少し捻(ひね)くれていたところがあったのですが、マダガスカルのバオバブたちを見て一蹴されました。
完敗です。

「スゴすぎます!」

写真撮影テクニック

さぁ、そんなバオバブたちの魅力に惹(ひ)きつけられながら、その姿を写真に収めていきます。
もちろん今回は妻との記念写真撮影も!

「新婚旅行で来るならこのバオバブ街道しかない!」

とずっと心に決めていました。
ではここで、バオバブ街道でイイ感じの写真を撮影するテクニックを3つご紹介。
使うカメラはiPhoneです!

①ちょっと歩いて人のいない所へ

やはり写真を撮りたいのはみなさん同じ。
各々手元にはスマホやアクションカム、一眼レフカメラにドローン!
あちこちで写真撮影大会が行われています。
なのでどうしてもバオバブ単体orバオバブと自分たちだけで撮るというのが難しいです。
特に入口はずっと混み合っているので順番待ちも大変。
そんな時は道の少し奥の方へ進むと人気がないイイ感じのエリアが見つかることも!
人が集まっている所の反対を攻めるのが◎
自分たちだけのバオバブ写真スポットを探すのも楽しいバオバブ街道散歩です。

②三脚を使う

今回のアフリカ旅のために特別に日本から持ってきたのが三脚!
観光地で記念写真を撮る場合は誰かに撮影を依頼するというのも手ですが、何度もお願いできないのでガッツリ写真を撮りたい時は三脚でカメラ(iPhone)固定がベストです。
構図も自分で決めれるので思い通りの写真が撮れます。
アフリカの地元の方にお願いするとものすごいドアップになっていたり、思いっきり撮影者の方の指が入っているというのはよくあることなので。

もちろん荷物にはなりますが、トラベル三脚ならコンパクトに収納できて重さは1kgほど。
ただし、飛行機内に持ち込む場合は長さ制限(60cm以下)があるので注意が必要です。
今回の渡航時も荷物検査で確認されました。

③夕日の時間を事前チェック

最後の3つ目!
これが一番重要です。
バオバブ街道は朝・昼・夕方の3回楽しめるそうですが、やはり一番の絶景タイムは夕日の沈む時間帯!
そしてこの限られた日の入りとバオバブのコラボレーションを存分に味わうためには、事前の調査が超大事!
特に日が沈んだ後の空の色が変化する時間は知っておかないとチャンスを逃します。

「ではそれをどのように調べるのか?」

答えは一つ!

『アンタナナリボからモロンダバへ移動するバスの中でサンセットタイムをチェックしておく!』

これです。
バス移動中にマジックアワーを事前確認することができるんです。
自分の目で見ておくというのがポイント!
ということで昨日わかったベスト夕焼けタイムである18時。
夕日がバックになるバオバブ街道が見えるスポットに移動。
息を呑(の)む絶景タイムが始まりました。

絶景タイム

もう言葉はいらない日が沈んだあとの美しい景色。

あんなに存在感があったバオバブの木が今度は空を引き立てる脇役に。
刻一刻と変わっていく空の色にガッと心を掴(つか)まれます。

これまでアフリカの地でいろんな景色を見てきましたが、間違いなくトップレベルの絶景でした。

この景色を見るために16時間の移動を乗り越えてきたこと。
そしてその苦労を共にし(別々のバスでしたが)、いっしょにこの瞬間の感動を分かち合える人が隣にいること。
その全てを含めて忘れられない景色になりました。

やはり事前の時間チェックが大切で、まわりを見ていると最高の時間帯を逃して早めに帰ってしまう人がほとんど。
8月は18時15分ぐらいまでが絶景タイムです。
月によっても変わるので、是非この情報は参考程度にしていただき、ご自身でその目でご確認ください。

6時20分になるともう辺りはかなり暗くなりまして。
この時間まで駐車場でずっと待ってくれていた運転手のイリーさんに感謝を伝えて再びトゥクトゥクに乗車。
吹き抜ける風が少し冷たいですが、全く覚めることのない絶景の興奮。
胸いっぱいのバオバブの感動と共にガタガタ道を走りモロンダバへと戻ります。

「バオバブ街道、最高でした!!」

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