マダガスカルを旅する⑤ 秘境の世界遺産「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」へ行こう!〜行き方編〜

2022年8月8日、天気晴れ。

マダガスカルを旅する

海沿いの町モロンダバで迎える2日目の朝。のんびりと朝食をいただきながら昨日のバオバブの感動の余韻(よいん)に浸ります。写真では何度も見ていた景色でしたが、想像を遥(はる)かに超えるスケールだったバオバブ街道。首都アンタナナリボからの長時間移動を経たことで絶景にさらなる特別感も加わりまして。道のりは大変でしたが本当に来てよかったです!

が、来た道を戻る現実に対しての心の準備はまだできていないのが正直なところ。当然帰りも同じだけ時間がかかります。ということで既にもう一日まるまる移動で潰れることが確定している新婚旅行inマダガスカル。体力的&精神的にもパワーが必要な長時間移動なので、ちょっとこのモロンダバの町でゆっくりしよう!これが今後のプラン①。

対してプラン②は真逆です。モロンダバから北へ200kmほど離れたところに「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」という世界遺産がありまして。200kmだったらサクッと行って帰って来れそうな感じもしますが、これが情報によるとかなりの悪路とのこと。モロンダバから行って帰ってくるには最低でも3日は必要という秘境の地へ行くというのがプラン②になります。

もちろん移動の疲れがまだ抜けていないので①を選んでのんびりしたい気持ちもあるにはあります。しかし、やっぱり見てみたい秘境の世界遺産!大変な道のりが待っているとわかっていてプラン②に賛同してくれる妻に本当に感謝です。ということで朝食を食べながら今後のプランが決まったところで早速行動を開始します!

世界遺産「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」への行き方

事前の予約などは一切していないので、まずは急いでツィンギに行くための手段の確保を。何より大事なのは車!悪路を進むには4WDが絶対です。※マダガスカルの乗合バスであるタクシーブルースを乗り継いで向かうこともできそうでした。しかし、時間も体力もとんでもなく使うこと間違いなしです。

①車とガイドの手配

車やガイドの手配はモロンダバのホテルが行ってくれます。今回お世話になった宿Trecigogneでもお願いできたのですが、前日までの予約が必須だそうで今日の今日で車を用意することができないと言われてしまいました。ということで別のホテルにもあたってみます!

やって来たのは海沿いに位置するホテルLes Bougainvilliers。日本人観光客もよく訪れるそうで、受付に入って私の顔を見ると日本語で挨拶(あいさつ)をしてくれたスタッフのおじさん。英語も通じる方なのでこれは期待が高まります!が、やはり今から車を準備することはできないとのこと。やはり行き帰りに3日はかかるそうで。ただこの先の予定を考えると今日出発しないと日程的に厳しく、ツィンギ行きは諦(あきら)めるしかないかなぁ~と思っていると、友人に電話をかけてくれたおじさん。しばらく待っていると一言。

「行ける!」

閉ざされていた旅の扉がガチャッと音を立てて開くこの瞬間は何度経験してもワクワクするもの。急いで出発の準備をします。

チェックアウトを済ませて荷物を持って再度12時にホテルにやって来ると、私たちの到着を待ち構えてくれていたのが今回お世話になるツアーコンダクター兼ガイドのフレデリックスさん。先ほどおじさんが電話していた相手は彼でした。ここで料金についての説明を受けます。3日間分の車にドライバー、国立公園への入園料にガイド代などなど必要経費全て含めて1990000アリアリ(約64000円)で交渉成立。ここには宿代と食事代、チップは入っていません。

ちなみに、フレデリックスさんも英語がバッチリ通じる方になります。フランス語圏の国では英語が通じたりカタコトの日本語を話してくれる方に出会うとつい安心してしまうのは事実です。中にはそのスキにつけ込んでお金を騙(だま)し取ろうとする方もいるのだろうなと。今回のような大金を支払う場合は注意が必要です。できる対策としては

  • 事前に料金をしっかり確認する
  • わからないことがあったら必ず出発前にハッキリさせる
  • 相手の電話番号を教えてもらう
  • 電話番号が正しいかかけてチェックする

などがあります。慎重になることは当然大切。そんな私の気持ちを察したのか、観光ガイドとしての身分証明書まで見せてくれたフレデリックスさん。結論、今回は彼にツィンギ行きの全てをお願いをして本当に良かったです。

②水の買い出し&現金の用意

ということで支払いを済ませたところで、3日間お世話になるドライバーのジョセフさんも合流。車に乗り込んでいざツィンギへ!の前に、モロンダバの町で最後の準備です。ここから先では水の値段が高くなるということで、ペットボトルの水を買い出しを。さらに、ホテルの支払いなどではクレジットカードが使えないそうなので現金も降ろしておきます。水とお金を手に入れて、これでもう準備万端!時刻は午後14時、いざツィンギを目指して出発です!!

モロンダバ出発

と思ったらいきなり予想していなかったことが!車が進んでいくのはなんと昨日トゥクトゥクで走ったオフロードの道なんです。そう、この道を進めばそこにあるのは

バオバブ街道!!まさかこの道を行くとは思っていなかったので嬉しいサプライズでした。ただ車だと一瞬で通過してしまうのでじっくり見ることはできず。少し残念な気持ちになるわけですが、ご安心を!

街道の先にもまだまだバオバブの世界は続いているんです!!並木道はあくまでその入り口に過ぎなかったことを知りビックリ。そしてバオバブの中でも神聖な木があるそうで、そちらは帰りに紹介してくれることになりました。

それにしても揺(ゆ)れがすごい!どこまでも続く一本道の未舗装路をひたすら進んでいく車。カラダは終始メトロノームのように左右に揺れまして。観光スポットが多いマダガスカルですが、そこまでのアクセスが過酷(かこく)なのが難点です。

しかし、人間があまり足を運べないことによって守られている自然や環境もあるのだろうなと。そして行くのが大変だからこそ、その先に待つ景色を見てみたいという旅人心もくすぐるマダガスカルです!

そして揺れる車内から遠くに見えた夕日に照らされて光る一本の川。見えた!本来であれば朝早くに出発して1日でツィンギへ行くのですが、今回はお昼過ぎに出発したので1日では到着できません。今日はあの川の先の町で1泊します。

フェリーで川渡り@ツィリビナ川

さぁ、もうゴールは見えたということで心が軽くなるわけですが、川の近くまで来ると最後にすごいガタガタ道が待っていまして。そんなこんなで夕方17時。モロンダバを出発してから3時間!ついに車は川にぶつかりました。はい、橋はありません。ここでフェリーに乗船します!!

対岸の「ベロ」という町の前を流れるツィリビナ川。この川を運行しているのは連結させたボートの上に板を貼ったフェリー。筏(いかだ)ではなくフェリーです。日が沈むと運行しないそうで、ガイドのフレデリックスさんが船員の方と連絡を取り、運転手のジョセフさんが車をとばしてくれたので無事に間に合いました。

ポコポコポコというかわいいエンジン音を立てて動き出したフェリー。これが計ったかのようなの完璧なタイミングで。先ほどまでの揺れる車の移動から一変!船上で風を感じながらのサンセットクルーズのスタートです。

この川渡りは目的地であるツィンギに行く途中のおまけなわけですが、これがメインかと思うくらいのとってもステキなアクティビティーでして。一日の終わりにこんなロマンチックな夕日をフェリーの上で眺めることになることを今朝の時点では全く予想していなかったから面白い!しっかり夕日が沈むその瞬間まで見ることができました。これぞアフリカ新婚旅行です。

ベロ到着

約20分のクルージングを終えてフェリーは対岸に到着。そこから車でわずか5分ほどのところにベロの町はありました。さぁ、今夜はここでステイということで宿の紹介はフレデリックスさんにお願いしておきました。ただ、ここは小さい町なので宿もあまり期待でにないだろうなと思っていたわけです。が、彼が連れてきてくれたのは予想に反してしっかりしたホテルHôtel Menabe。しかも部屋のシャワーからはお湯が出る~!!水圧は弱めですが3日ぶりの温かいシャワーでココロもカラダも生き返りました。

そして何より驚いたのは夕飯。ホテル併設のレストランで注文したマダガスカル料理がものすごく美味しくてマジで感動!こんな小さな町でこんなに美味しい一皿に出会えるとは。お値段も安くスタッフさんの対応も親切でもう何から何までパーフェクト!ちなみに上に乗ってるのはパクチーです。マダガスカルの料理はアジアのテイストが加わっているので日本人の舌に本当によく合います。

ということでお腹も満たされて元気になったところで、明日は早朝5時出発でツィンギへの移動を再開します。頼りになるのはガイドのフレデリックスさん。本日モロンダバの町を出発する際に「3時間で川に着く」と言った彼の言葉は見事に的中しました。そのフレデリックスさんが言うに明日のゴールとなる町まではあと3時間だそうです。彼の言葉を信じて今夜は早めの就寝。移動の疲れをしっかり取ります。

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