マダガスカルを旅する③ バオバブの木を見に行こう!Part2 〜玄関口「モロンダバ」&移動手段の手配の仕方〜

2022年8月7日、天気晴れ。(※2023年4月更新)

マダガスカルを旅する

16時間のバス移動を経てたどり着いたマダガスカル西部の町モロンダバ。

「ついに移動が終わった~!」

という開放感がハンパありません。
宿のチェックインを済ませて部屋に入ってホッと一息ついた時には既に夜の23時になっていました。
辺りは真っ暗で飲食ができそうなレストランは閉まっていて。
ならば飲食は諦(あきら)めて部屋でシャワーを浴びようと思うとお湯が出ず。
仕方なく日中の太陽のチカラで少しあったかくなってる感がある水シャワーをごまかしながら浴びていると、停電!

「・・・いよいよアフリカ新婚旅行っぽくなってきたぞ~」

というシチュエーション。
いっしょに楽しんでくれているであろう妻に感謝です。

疲労のおかげでグッスリと眠ることができて迎えた本日。
宿のレストランでゆっくり朝食がいただけることがなんとしあわせなことか。
朝からしっかり食べて体力を回復したところで、いよいよ今日はバオバブの木を見に行きます!

②モロンダバ

モロンダバあるいはムルンダヴァは、マダガスカル中南西部、モザンビーク海峡に臨む都市である。
人口38000人。
マダガスカル西部海岸、トリアリー北方およそ340kmに位置する。
トゥリアラ州に属し、メナベ地域圏の州都。
製材や稲作が盛んであり、農産物の積出港がある。

Wikipediaより

朝晩の冷え込みすごかった山の上の首都アンタナナリボに対して、モロンダバは海沿いに位置する標高の低い町になります。
朝は少し涼しいかなぁという感じでしたが、太陽が昇ると気温がグングン上昇。
マダガスカルで初めて感じる南の島の雰囲気にテンションが上がります。

乗り物① 自転車タクシー「プスプス」

欲していたのはこの感じ!
青空にヤシノキが映えます。
その中を

「プスプス」

と呼ばれる自転車タクシーが走るモロンダバ。
(モロンダバでは「チャンガチャンガ」とも言います)
これまでのアフリカ旅では見たことがない乗り物に興味津々です。

さらに少し歩くとそこに広がるのが

「海だ~!!」

何度見てもその感動が色褪(あ)せることはないインド洋。

小さな海の家が点々と並ぶビーチ。
今日は日曜日ということで地元の人で賑(にぎ)わっていました。

中心地に到着すると行き交う人の多さにパワーを感じます。
小さい町ですがとても活気に満ちたメインストリート。

プスプスと並んで街中を走るのは黄色いトゥクトゥク。
海沿いの町ならではの独特な世界観があるモロンダバです。
ちなみに歩いているとプスプスの運転手さんから次々と声がかかります。
たしかに暑いので乗りたいところ!
ではありましたが、今日はじっくりこの町を見たかったので断ることに。
そこまで押しが強くなく、断っても爽(さわ)やかな笑顔で去っていくのがなんとも気持ちのイイみなさんです。

黄色い化粧

そして何より驚いたことはあのコモロで見かけた黄色いマスクの化粧をする女性がこの町にもいること!

コモロとマダガスカルはすごい近い距離に位置するお隣同士の島国。
同じフランス植民地だったこともあり、文化的なつながりがあるようです。

タマリンドという植物の果実から作られるこちらの黄色いクリームには肌の保湿効果があるようで、日焼け防止にもなるそうな。
そしてコモロよりもしっかりと厚塗りした化粧が印象的なモロンダバの女性たち。
中にはオレンジ色の方もいて、コモロとは違う配合のパックなのかもしれません。

この黄色いパックはマダガスカルの西部のみの文化とのことです。
確かに首都アンタナナリボでは一度も見かけませんでした。
まさかこの黄色いマスクにもう一度出会えるとは思っていなかったので自分にとっては嬉しいサプライズ。
初めて見る妻はリアルに驚いていました。

お昼になりお腹が空いたのでたまたま見つけた警察署の隣にある海沿いのレストランに入ったものの、店内には大量のハエがいまして。
これはちょっと期待できないかも~と思っていたら

とんでもなく美味しい焼き魚とエビ料理が出てきてまぁ感動。
その上、昼からビールの贅沢(ぜいたく)もしたのに全部で1300円ほどという破格のお値段!
マダガスカルの食事には驚かされっぱなしです。

ということでモロンダバを満喫しているわけですが・・・待て待て待てと。
海沿いの町の熱に魅(み)せられてついついココに来た本来の目的を忘れてしまうところでした。

「そう、バオバブの木を見に行くんです!」

モロンダバの近くには、バオバブの並木道として知られるバオバブ群生地があり、モロンダバ観光の目玉となっている。
かつてこの地には熱帯雨林が広がっていたが、人口増加に伴い多くが切り倒された。
その際信仰の対象となっていたバオバブは切り倒されずに残ったため、このような光景が生まれた。

Wikipediaより

バオバブ街道への行き方

しかし、ここで予想外のことが一つ。
昨日モロンダバに到着すると夜中にも関わらずさっそくバオバブの木を案内するというガイドさんに声をかけられ、名刺をいただきました。
この町に来る旅行者が全員行くこと間違いなしのマダガスカルのみならずアフリカを象徴する観光名所であるバオバブ街道。
モロンダバからは20kmほどあるので車が必要になります。
なので昨日のその彼にお願いしてもよかったのですが、いかんせん相場がわからず。

「まぁおそらく街中に行けばたくさん客引きの声がかかるでしょう!」

と思いながら暑い中を本日ここまでずっと歩いてきました。
が!

「一切声がかかりませ~ん!!」

「新婚旅行でマダガスカルに来ている夫婦がいるのに声をかけないってどういうことー!?」

と思わず叫びたくなるほどアクションが全く無いのでまぁ不思議。
日曜日なのでガイドもお休みなのかもしれないと思うわけですが、それにしてもそれっぽい人や車は全くいません。
これはもう誰かから声がかかるのを待っていても埒(らち)が明かないのでこちらから行動を!
ちなみに町のホテルの方にお願いしても車を用意してもらえますが、お値段は結構高めです。

そこでお世話になったのが長距離バスCotisseのスタッフさん。
昨日アンタナナリボからの16時間をお世話になったマダガスカルの信用No.1のバス会社で働く方なら頼りになるはずです。
さっそく帰りのバスの予約をしにモロンダバ支店に来たついでにバオバブ街道に行きたいことを伝えてみました。
英語が通じる方だったのもラッキー!
マダガスカルの公用語はフランス語です。

乗り物② トゥクトゥク

「トゥクトゥクなら50000アリアリで行けるよ!」

てっきり車でしか行けないと思い込んでいたのでこれは嬉しい情報!
料金も1600円程度なのでこれはもうトゥクトゥクで決まりです。
そうなると今度はトゥクトゥクのドライバーとの交渉になるところですが、ここで動いてくれたCotisseのお兄さん。
近くにやって来たトゥクトゥクを停めると運転手さんに話をつけてくれましてあっという間に交渉成立!
ミソーチャーー!!

ということで一気にバオバブモードになるわけですが、見頃となる夕日が沈むサンセットタイムまではまだ時間があるので、あとでトゥクトゥクの運転手さんにホテルまで迎えに来てもらうことに。
こういうやり取りも自分のフランス語だけでは難しかったので本当にお兄さんに感謝です。


今回の旅中にマダガスカル渡航経験者の方からメッセージをいただいたのですが、その中で複数の方から話題に上がったのが

『日本人を狙ったバオバブ街道の悪徳ガイド』

のお話です。
現地には『バオバブを見に行くツアー』もありますが、今回私たちは出費を安く抑えるために移動手段のみを個人で手配しました。
ガイドをつけることも可能のようです。
そして何でもそうですが、アフリカ旅中に地元の方とお金が関係する交渉をする際は

①事前の徹底確認
②相手の慎重な見極め

を忘れずに行ってください。


昨日の長時間移動の疲れもあったので、宿に戻って軽く昼寝をしてたらいつの間にかいい時間に!
といってもここはアフリカ。
慌てることはないだろうと思いながら準備をして外に出ると、約束の夕方4時ジャストにちゃんと待っていたトゥクトゥクドライバーのイリーさん。
これは良い方に出会えたぞと一気に安心したところで、いざバオバブの並木道に向けて出発です!!

DAY314.5へ続く

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