2023年6月7日、天気くもり時々雨。
アフリカ42ヶ国目「マリ」へ
飛行機がリベリアを出発したのは本日深夜1時。
だいぶ疲れていたので寝ようと思っていたのに、まさかの機内食が配られまして。
まぁ出されたものは食べる派なのでいただいているとあっという間にガーナに到着です。
頭がボーッとしたままとりあえず乗り継ぎデスクに行くと誰もおらず。
まわりには同じように次のフライトのチケット発券を待っている人が他にもいたので、入国審査場の脇にあるスペースで待つことにしました。
ちゃんとココで待ってていいですよという感じにベンチがあるのが嬉しいポイント。
シンプルな金属製の硬いベンチですが横になれればそれだけで幸せです。
寝袋にくるまってしばし仮眠を取ります。
途中何度か空港スタッフさんに声をかけられたので熟睡はできませんでしたが、それでもだいぶ元気になった朝7時。
ここは目覚めのコーヒーを一杯いただきたいところ!
面白いことに入国審査場のすぐ隣にカフェがあるガーナの国際空港。
「飛行機から降りてすぐにコーヒーが飲みた〜い!」
という方のためなのでしょうか。
こんなところにガーナの人気No.1チェーン店であるvida e cafféがあるんです。
挽きたての豆で淹れてくれる香り豊かなドリップコーヒーを飲めば眠気もスッキリ!
一気に気合が入りました。
「メダーセ!」
(チュイ語で「ありがとう」)
さぁ、もうアフリカ42ヶ国目へ向かうココロとカラダの準備は整いました。
あとは乗り継ぎ手続きを完了させるだけ!
なのですが、スタッフさんから呼ばれる気配は一向になく。
とりあえずベンチに座って待ちます。
出発1時間前。
耐えきれず自分から声をかけてみますが、待っててという指示を受けまして。
40分前・・・大丈夫ですよね?
なんとなく動いてくれている様子はあるのですがさすがにちょっと焦ってくる時間帯です。
そして間も無く20分前というところでついに航空券をゲット!
「よっしゃー!」
と喜ぶヒマもなく急いで搭乗ゲートへ!
こんな時でも荷物検査があるのは仕方ないのですが、気が気じゃなく。
もう飛行機出発の10分前!!
ゲートが閉まってたらどうしよう・・・
間に合った〜!!
乗客のみなさんがベンチに座っている姿を見て思わず肩の力が抜けました。
よかったぁ〜と思いながら窓の外を見ると・・・なんだまだ飛行機が来てないじゃん!!
慌(あわ)てる必要は全くなかったわけですが、まぁ何はともあれこれで飛行機には絶対に乗れるので一件落着。
といかないんですよこれが。
旅(人生)に『絶対』はないんですね〜。
そのあとも一向に現れる気配がない飛行機。
すると出発時刻から30分過ぎた辺りでアナウンスが入ります。
「航空会社のオフィスへ行ってください!」
面白い展開になってきました。
搭乗予定だったコートジボワール航空にトラブルが発生したようで、急遽飛行機の振替輸送が行われることに!
予想外の連続なアフリカ42ヶ国目への道のりです。
乗客のみなさん一人一人に対応するので時間はかかりましたが、そのあと無事に新しいチケットを手に入れました。
急な振替ということで新しい飛行機の準備がそんなに早く完了するはずがなく。
結局ガーナを出発したのはお昼の12時。
当初の予定よりだいぶ遅いフライトとなりました。
が、イイんです!
行けるんですから!!
コートジボワール航空に代わってお世話になるのはASKY航空。
ガーナを出発してわずか1時間でまずやってきたのはお隣の国『トーゴ』の首都ロメです。
この国は今回のアフリカ54ヶ国制覇の旅-第9章-で訪れる予定ですが、それはもう少し先の話になります。
このあと旅の途中でトラブルが起きた関係で予定していたトーゴへの渡航は中止となりました。
ちなみにそのトラブルでスマホを失くし、今回の旅の写真データの半分ほどが消えてしまいました。
今日のブログの写真がほぼ引用なのはそのためです。
ご了承ください。
かなり混み合うトーゴの空港の様子に益々この国への興味が湧きましたが、1時間ほどの乗り継ぎで再度飛行機に搭乗です。
リベリア出発からなんだかんだイロイロありましたが、次が最後のフライト。
向かうのはアフリカ42ヶ国目
『マリ』
です。
マリ
マリ共和国、通称マリは、西アフリカにある共和制国家。
Wikipediaより
首都はバマコ。
西をモーリタニア、セネガル、北をアルジェリア、東をニジェール、南をブルキナファソ、コートジボワール、ギニアに囲まれた内陸国である。
国土面積は124万平方キロメートル(日本の約3.3倍)、人口は2020年時点で2025万人。
国土の北側3分の1はサハラ砂漠の一部であり、ちょうど中心を流れるニジェール川沿岸に農耕地が広がる。
南部はやや降水量の多いサバンナ地帯である。
トーゴからは2時間ほどで到着するマリ。
いよいよ行けるという嬉しさと共に、少しずつ高まる緊張感。
それではここでマリ渡航に必須のビザについて話をしたいと思います。
ビザ取得方法
遡(さかのぼ)ること約1ヶ月半前。
やって来たのは東京の目黒駅です。
この駅周辺には世界各国の大使館が集まっていて、この日は『とある国』のビザを取得するためにやって来ていました。
そして無事にその国のビザが取れて喜んでいたところに一つの考えがよぎります。
「マリのビザも申請できるかな?」
同じ目黒駅にある在日本マリ大使館。
ホームページもちゃんとあり、ビザの申請に関する情報も載っています。
ビザ申請に必要なもの
- パスポート(有効期限6ヶ月以上)
- パスポートのコピー【1枚】
- ビザ申請書【3枚】
(大使館のホームページからダウンロードできます) - パスポートサイズの証明写真【3枚】
- 帰りの航空券のコピー【1枚】
- 申請費用 7500円
特に準備することが難しいものはありません。
宿泊先の予約票がいらないというのは逆に驚きで。
強いて言うなら同じ申請書を3部手書きで作るのは時間がかかるなぁ~くらいです。
ということで非常にラクにできそうなマリのビザ申請。
「とりあえずチャレンジするだけなら無料だしやってみるか!」
いつになく弱気な感じですが、必要なものを揃えてダメ元で大使館に向かうことにしました。
「なぜそんなに弱気なの!?」
見てください。
外務省海外安全ホームページのマリの危険情報です。
「真っ赤!」
国内のほぼ全域が『退避してください』の危険レベル4に指定されているマリ。
かろうじてレベル3になっているのはオレンジ色で示された首都バマコのみです。
同じような国で思い出すのはそう、南スーダン!
南スーダンのビザ取得が大変だったことは今でもよく覚えています。
なので
「レベル4の国のビザがそんな簡単に取れるはずはないよね〜」
というのが私の見解でした。
なので事前に電話をかけると何か言われるかもしれないと思い、いきなり大使館に行く作戦です。
地図を頼りに進むと見えたたなびくマリ国旗。
とその馴染み具合に毎回驚かされます。
気合いを入れ直していざ中へ。
受付の方にビザの申請に来たことを伝えると
「おかけになって少々お待ちください」
立派なオフィスに感動しながらソファーに座らせていただきます。
観光ビザは受け付けてないんです~なんて言われるかもなとドキドキしながら待っていると担当の方が登場。
「ビザですか?」
はいそうですと伝えて必要書類を渡し、記載内容を確認していただくと
「では、7500円になります」
用意しておいた現金を支払いまして
「領収書を作ってくるのでお待ちください」
・・・えっ?
「明日には発給されると思うので、できあがりましたらご連絡させていただきます」
館内の清掃をしていたマリ人のスタッフさんにフランス語で挨拶をして外に出ます。
申請できちゃったよーーーー!!
マジかマジかマジかーーーー!!
まだ地に足が着かないフワフワした感覚ですが、間違いなく申請が完了したんです。
ここまでやって
『やっぱりビザは発給できません』
なんてことはまず起きないはず。
ですが、レベル4だから何があるかわかりません。
・・・本当にマリのビザがこんなにスムーズに取得できるのか!?
できちゃったーーーーーー!!
まさかの申請したその日の夕方にビザ発給のメールが届きまして。
あまりの衝撃に思わず三度見。
そして翌日。
善は急げで開館時間と同時に大使館に行ったのはさすがに早すぎましたが、しばらくすると
「お待たせしました」
そこには正真正銘の90日有効のマリビザが。
しかもなんと期限内であれば何度でも入国可能なマルチプルビザです!
「よっしゃーーーー!!」
もちろんレベル4の国ということで移動は制限して安全第一で旅をします。
しかし、レベル4が決して危険なだけの国ではないということもこれまでの旅の経験から学んできました。
大切なことは自分の目で見て感じること。
一体どんな国なのか!?
いざ、入国です。
マリ入国
飛行機から降りると白衣姿のお兄さんたちがいるので、『黄熱予防接種証明書(イエローカード)』を見せます。
コロナに関するチェックは一切ありません。
入国カードのようなものは書かず、そのまま入国審査に進むと仕事や住所(宿名)などを聞かれるだけで終了。
ちなみにマリはフランス語の国ですが、空港では全て英語でのやり取りでした。
みなさんとっても笑顔でフレンドリー。
空港からさっそく自分の中のマリのイメージが変わりました。
ということで何事もなくあっという間に入国が完了。
アフリカ42ヶ国目
『マリ』
着いたぞーーーー!!
リベリアの隣の国なのに飛行機を3本も乗り継いでようやく辿り着きました。
なぜ陸路移動をしなかったかは先ほど述べた通り、この国は首都以外がレベル4に指定されているからです。
さぁ、空港の外に出たらもう油断はできないぞと気を張っていたのですが・・・
- 何の問題もなくお金がおろせるATM
- すぐに買えるSIMカード
- 日本語で話しかけてくる客引きのお兄さん
そして極め付けは
- 水圧もバッチリなホットシャワーが浴びれる宿
入国してからまだ1時間しか経っていないのに感動ポイントだらけで。
想像を超える世界が待っている予感に興奮がとまりません。
これがマリ!!
アフリカ42ヶ国目の旅がスタートします。
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