ブルキナファソを旅する③ 超難関ガーナビザ取得チャレンジPart1 〜アフリカで初めて財布をすられた話〜

202175日、天気雨のちくもり。

ブルキナファソを旅する

タイトルにもありますが今日は本当に大変な1日でした。このブログを書いている夜の11時を回ろうとしている現在はようやく気持ちの切り替えも完了して落ち着いています。が、およそ12時間前はもうパニック状態。もう一度言いますが本当に大変な1日でした。

朝から強い雨が降っていたあたりからもうすでに今日の雲行きが怪しくなることを予兆していたんだろうなぁと今だから思います。さぁ、何からどうやって書けばいいか。話は午前8時からスタートします。

ガーナビザ取得チャレンジ①

平日月曜日の本日は朝早くに起きて荷物をまとめて宿を出発しました。目的はアフリカ30ヶ国目のビザを取得するため!いよいよ30ヶ国目です。そしてその記念すべき国として選んだのは日本でもチョコレートでその名前が知られるアフリカの有名な国の一つ「ガーナ」です!

ただこのガーナビザに関しての情報をネットで調べてみるとなかなかに取得が厳しい様子が伝わってきました。旅慣れている方でも”西アフリカの中でも取得が超困難”と表現するガーナビザ。いつものように大使館に行って「必要なものを教えてください!」というスタンスではまず取得できないことは明確です。さぁどうしたものか。

そこでまずやってきたのが印刷屋さんです。考えたのは「もう必要なものは全て揃ってます!」のスタンスで事前に飛行機や宿泊先の予約データを印刷して持参するという作戦です。ビザをいただくという姿勢を見せるために服装にも気をつけます。長ズボンに靴を履くのはもう大使館を訪れる際の礼儀です!

それにしても朝から天気が不安定な本日。印刷を終えると一時大雨になり、その後もずっと雨がポツポツと降り続けました。まぁ傘をささなくてもなんとか歩けるくらいなので、雨に打たれながら、途中でタクシーにも乗って、そんなこんなでたどり着いたガーナ大使館。さぁ、準備は整いました。いざ中へと入ります!!

在ブルキナファソガーナ大使館へ

まず入っていきなり嬉しいのが英語が通じること!ガーナは西アフリカでは珍しい公用語が英語の国になります。ビザ取得の交渉も英語でできるというのはなんと心強いことか!よしこれはイケる気がする!!と気合が入ったところで、担当の方に伝えます。

「ビザがほしいです!!」

「ビザはブルキナファソ在住者にしか発行してません。」

ノーーー!!いきなりの第一声に先ほどまでの自信は一気に吹っ飛びました。そう、このガーナビザの取得が難しい最大にして唯一(ゆいいつ)の理由は”ビザは大使館がある国の在住者にしか発行しない”という基本原則があること。これはコンゴ民主共和国のビザを取得した際も同様でした。その際はコンゴ共和国(ややこしいですが違う国)1年間の在住ビザを取って申請をしました。ただこれは特例中の特例!1年間ビザという貴重なものを旅人がたった1日で取得できてしまうコンゴ共和国が特別なんです。

ブルキナファソの在住ビザはそう簡単に手に入りません。ですがこれまでもなんだかんだで最後にはビザを取得できたことを考えると、きっとガーナビザもなんとかなるはず!!さっそく印刷してきた飛行機チケットや宿の予約票を見せます。ちなみにこのガーナを今回のアフリカ旅-第5章-の最後の国にしようと決めていたので、ガーナから日本に帰国するための飛行機も予約しています!なので日本に帰るためにもガーナに行きたいんです!!…と伝えると動いてくれた担当の方。そしてその手にはビザの申請用紙が!!

キターーーーーー!!これでガーナに行けます!!!!もうそりゃいつも以上にキレイな字で書かせていただきますよ。心なしか緊張(きんちょう)しているので手が震えないように気をつけながら申請用紙の記入を終え、これに証明写真を4枚を添えて提出します。4枚は多いよなぁ~と内心思うわけですが、ビザをいただけるならもう全く問題ありません。ということで財布に入れておいた写真を出します。

財布に入れておいた写真を。

財布に入れておいた写真…

財布に入れておいた…

財布は…どこだ??

…?財布は…どこ??財布はどこ!?

財布がない!財布がない!!財布がない!!!

事件発覚

大使館のロビーで一人大パニックです。だって訳がわからないから。肌身離さず身につけていたボディーバックの中の財布がないんです。はぁ!?どうしてないの!?本当に理解不能な事態に直面すると不安よりもイライラがつのります。なんでないの!?小さいボディーバックの中を何度も何度もチェックしますが、とにかく無いことだけは事実です。もちろんバックパックの中も調べましたがあるわけがない。だって財布は常にボディーバックの中にしまっているんですから。なんなんだ!?

ただ財布がないことには写真が無いしお金も無いしなのでどうしようもありません。なので、とりあえず担当の方に財布がない旨を伝えて大使館を出ました。いやー、何が起こっているんだ一体!?とりあえず財布があるかもしれない唯一の場所である印刷屋さんへ戻ることにしました。雨はまだ降ってます。

「あなた、財布をしまってたよ!」

ですよね。そう、ちゃんとしまったんですよ。先ほどもとても親切に対応してくれた印刷屋のお姉さんなのでもし財布を置き忘れるなんてことをしていたらきっと取っておいてくれたかもと思いましたが、そもそも財布をどこかに置くなんてことを私がするわけがないんです。じゃあ一体どうしてないんだ!?

ありえない可能性

今日のこれまでの自分の行動で財布を出したのはこの印刷屋が最後。その場所に財布がない。じゃあなぜないんだ?一体どこに??そしてさらに自分の行動を振り返ります。

…そんなことありえないよなぁ。

…いやいやまさかそんなことはないでしょ?

…でも残された可能性はあそこしかない。

確かに不審な点はある。でもそんなことが本当に可能なのか?

自問自答を繰り返して導き出された”ありえない”可能性が一つ。ドラマ「ガリレオ」の湯川先生がチョークで数式を書くかのように、すかさず自分の仮説を英語の長文でスマホに打ち出します。それを翻訳機能を使ってフランス語に変換。そして印刷屋さんのお姉さんに見せました。

お姉さんがそのあと何といっているのかはフランス語なのでハッキリとはわかりませんでした。が、その残念そうな表情と口調からどんなことを言っているかは想像ができました。

「あなた、財布を盗まれたんだよ。」

ここから書く内容はあくまで私の推測です。もしかしたら自分が無意識のうちにどこかで財布を落としてしまったということも考えられます。証拠も何もないので完全な「もしかしたら」のお話です。…ここまで読んでいただいてもうすでに財布がなくなった(盗まれた)場面に気がついている方は相当な推理小説やドラマが好きな方か、もしくは同じような経験をしたことがある方かと思います。わからない方はもう一度最初から文章を読み直すか、このあとの解決編をご覧ください。

コジマ先生でした。(古畑任三郎風)

DAY237.5に続く

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