ナミビアを旅する㉖ シロサイ•チーター•クロコダイル 〜オチワロンゴから行く魅惑の動物の世界〜

2021年6月15日、天気晴れ。

DAY217の続き

ナミビアの歩き方

⑭グルートフォンテーンから車で2時間ほど。やって来たのはスワコプムントからオプヲに向かう際にも訪れた⑮オチワロンゴという街です。先日も乗り継ぎのためだけに停まった街でしたが、今回も首都に戻るついでに立ち寄ることに。ナミビア北部移動では何かと利用することが多い街になります。

オチワロンゴ

2016年6月4日 撮影

今日ココに寄ったのはどうしても食べたい”あるもの”がこの街にあるからなんです。ゲーム肉の角煮も名物ですが、実はさらに美味しいものがあるオチワロンゴ!さっそく紹介したいのですが、実は食だけに収まらない魅力的な観光スポットもあるので順番にお伝えしたいと思います。

ウォーターバーグ

オチワロンゴから90kmほど離れたところに位置するナミビアの隠れた観光名所「ウォーターバーグ」。この場所や動物に関して非常に詳しい協力隊時代の先輩がいました。今回はWikipediaではなく、その方が以前シェアしてくれた情報を引用させていただきます。


ウォーターバーグとは、正式にはウォーターバーグプラトーパークと言います。ナミビアにある国立公園の1つです。赤色の岩石丸出しのテーブルマウンテンが延々と続く美しい場所です。ここでの一押しアクティビティーは「Sundowner tour」。Sundowner=夕暮れ時の一杯の酒。不思議な英単語もあったもんです。このツアーでは、シロサイに100%会えます。そしてそのシロサイを見ながら酒を交わす超ロマンテックなツアーでございます。

シロサイ

サイについて少し補足をさせてください。サイには、シロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイがいます。ナミビアで見られるのはシロサイとクロサイです。ナミビアでは、クロサイよりシロサイの方が多く見られると言われていますが、地球上でシロサイ、クロサイ合わせて生存数は残り約2万頭と言われています。ケニアではクロサイは絶滅したと聞いています。何故ここまで個体数が激減したかというと、原因は乱獲、密猟です。密猟者の目的はサイの角であり、獲られた角は中国とベトナムに流れます。使い道は漢方で、癌や糖尿病に効くと信じられていますが、いまだに医学的に立証されていません。正確には知りませんが、1キロあたり300万円ほどで取引されているそうです。

ナミビアは動物保護にとても力を入れている国ではありますが、お金のある国ではありません。動物保護は、とてもお金のかかる事業です。現在ナミビアがとっている方法の1つが、サイのハンティング権(1頭約3000万円)を売り、その収益でサイを保護するという方法です。こういった話はナミビアに限らず、サイに限らず各地で行われています。なんだかとても悲しいですね。


動物愛に溢れる先輩だったのでどちらかというとサイの情報量が多いですが、このシロサイが実はあとから効いてきます。後日、伏線を回収しますのでお楽しみに!

4WDの車で険しい道を文字通り”登る”ウォーターバーグ。大自然の中をものすごい揺れで進んでいく終始アトラクション気分のマウンテンドライブのゴールはテーブルマウンテンの頂上です。

アフリカ大陸南部で見られるテーブルマウンテン。その上からの景色は、見渡す限り地平線。3月に行くと雨季なので緑も濃く、雄大な地球の姿を感じることができました。ウォーターバーグならではの赤茶色の岩が印象的で、なんとも不思議な世界が目の前に広がります。

もちろん動物も顔を出すウォーターバーグ。3月は雨季真っ盛りなので動物たちは水辺に困らないためにあまり姿を現さないので乾季に行くのがベストですが

それでもたくさんの動物に出会えます。

動物の世界を眺めながらの夕暮れ時の一杯はそれはそれは特別な時間です。

そしてシロサイもバッチリ見れました!ナミビア人気No.1の「エトーシャ国立公園」が非常に有名なのであまり知られていない知る人ぞ知るウォーターバーグ。周辺にはロッジが複数ありそれぞれの宿ごとにツアーを行っています。私はWabi game lodgeにお世話になりました。

チーターカンサベーションファンド

続いても動物に出会える場所が登場です。ナミビアを代表する動物であるチーター!

オチワロンゴの街から45kmほど未舗装路を北に行った先にあるのがチーターカンサベーションファンドという施設になります。ではここでまたまた先程の先輩隊員の言葉を引用させていただきます。


オチワロンゴには別名があります。それは”Capital of cheetah”。ナミビアは世界で最もチーターのいる国です。世界で初めてチーターの保護を憲法上に取り入れた国でもあります。オチワロンゴのチーターカンサベーションファンド(以下CCF)では、国の下でチーターの保護をしています。

憲法上でチーターの保護を謳(うた)っているナミビアでは、傷ついたチーターを見かけた人はCCFに連絡をいれ、CCFが引き取り治療をします。CCFではチーターを保護し、再び自然に戻す訓練もしています。チーターランは、CCFが保護しているチーターの体力維持のために、車に付けた肉をチーターに追わせるものです。中には二度と自然には戻せないチーターもいて、ずっと面倒を見ています。

CCFでは保護中のチーターを見ることができ、 餌やりも見れます。施設内にはチーター資料館があり、チーターのことが1から100まで書いてあります。

自分たち協力隊員が2年間ナミビアで過ごしてかなり運が良ければ野生のチーターを見ることができるでしょう。しかし、地上最速の動物が全力で走っている姿は、まず見れないと思います。


思っていた以上に大きな体に、しなやかに伸びる脚(あし)。顔はとってもかわいいけれど、いざ獲物が動き出したと見るや全速力で目の前を横切るチーター。ハラハラドキドキしながらも、その姿にずっと心を引きつけられてしまいます。

資料館も勉強になって面白かったです。チーターは足は速いがスタミナがないというのは初めて知った情報でした。先行逃げ切り型の彼らがプレデター(ライオンなど)と出会った際には初速で逃げ切らないと、そのあと疲れたところを襲われてしまうわけです。

足が速いことが有名な強そうな印象のチーター。実は野生で生きていくには彼らは非常に弱い存在なのです。時代の流れの中でその数はどんどん減少しており今は絶滅の可能性にも瀕(ひん)しています。このようなチーターに関する正しい知識を観光客に対して広めるのもこの施設の重要な役割になっています。

チーターランは1日1回、朝8時から行われます。チーターが全速力で走る迫力満点の姿を近くで実際に見ることができるのはココだけ!480ナミビアドルと値段は高めですがこのお金はチーター保護の支援金になります。

これでついに出そろったナミビアの3つの世界一!世界一大きなクリスタル世界一重い隕石。そしてチーターの数が世界で一番多い国ナミビア。さらにもう一つ大事なものを私は忘れていました。世界最古の砂漠であるナミブ砂漠!!全部で4つの世界一があるナミビアです。

そしてオチワロンゴの観光スポットのラストを飾る場所こそが本日私がこの街にわざわざ寄った理由になります!

クロコダイルファーム

シロサイとチーターだけではないんです!もう一種類出会える動物がいるオチワロンゴ。それが

こちらのワニです!!他の2ヶ所とは違いオチワロンゴの街中にあるクロコダイルファーム。いわゆるワニ園と呼ばれる施設ですが、その中になんと

数え切れないほどのワニがいるんです!!もうその迫力がすごすぎる!!一匹でも十分に存在感があるわけですが

これでもかというくらいに!これぞリアルなワニワニパニックという感じでたーくさんいるから逆に少し面白ささえ感じます。

こんなに混雑してるなら空いてる場所に行けばいいのにと思うわけですが、ワニは基本的にジッと動かない動物なんです。みんなで固まったように動きません。

そのためエネルギーも日頃はあまり使わないワニの食事はなんと週に一回!その代わり一回の食事で羽が付いたままの鶏(にわとり)をバクバク食べます。鶏を一口で丸呑みする豪快(ごうかい)な食べっぷり!クロコダイルファームの餌やりは土曜日の午前11時からです。

ちなみにこのワニは80歳ぐらいの大御所さん。立ち振る舞いも全てに迫力があります。歩く姿はまるで小さなゴジラを見ているかのよう。

に対してこちらはなんと生後9ヶ月のベイビーワニちゃん。怖いというよりもカワイイと感じてしまいますが、この子も立派に噛みつくそうです。背中とお腹を触らせてもらいましたがゴツゴツとプニプニの肌がたまりません。

4~5歳くらいになってここまで大きくなるとかわいさはどこかへ消えてしまい、その風格はもう立派なワニです。

さぁ、時は現在に戻り今日はこのクロコダイルファームにやってきたわけです。が、その最大の目的は実はワニを見ることではないんです。このワニ園が私を魅了する最大の理由は

ワニ肉のスペアリブ

こちら!!なんとこのクロコダイルファームのレストランではワニ肉をいただくことができるんです!!これがもう絶品!!協力隊時代もこの街に来るたびにココに通っていました。ワニ肉は南部アフリカのレストランでは食べることができるお店をたまに見つけますが、このオチワロンゴのワニを一度食べてしまうともう他では決して食べれません。

ワニのステーキ

こんなに美しすぎるワニ肉の一皿を出すレストランは他にはなかなかないです。見た目からしてもうパーフェクト!そして肝心のお味の方は…もう唸る(うなる)しかありません。鶏肉と白身魚を合わせたような味でほどよい弾力があるワニ肉。そんなワニ肉の美味しさを最大限に引き出すことのできる腕利きの料理人がこのレストランにはいるようです。付け合わせも見事!さすがクロコダイルファームとしか言いようがありません。

今日はこのクロコダイルファームに現在オチワロンゴで青年海外協力隊として活動している現役隊員の方といっしょに行ってきました。その方は初めて訪れたそうなのですが、ワニ肉の美味しさに加えてお店の雰囲気の良さにも感動していました。ワニを見て、食べて、思う存分楽しめるオチワロンゴのクロコダイルファームでした!

ということで美味しいワニでお腹が満たされたらまた移動再開!乗合タクシーに乗って向かうのは始まりの場所、首都ウィントフックです。

そしてここで先程お会いした協力隊員の方から聞いた驚きの事実。

「今夜、大統領からコロナに関する声明が出されます。」

これまで全く気にする余裕(よゆう)がなかったナミビアのコロナ感染状況。私が滞在していたこの1ヶ月の間に実は感染者が増えていたらしく、特に首都での感染率が高いとのことでした。

夜7時。首都へと向かうタクシーの中、友人からの連絡が入ったドライバーさん。電話を終えると教えてくれました。

「首都封鎖が決まった。」

いったいこの先どうなるのだろうかという不安はあります。が、このタイミングで首都に戻ってこれたことが本当にラッキーだなとキラキラ輝く夜のウィントフックの街を眺めながら思うのでした。

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