2022年8月17日、天気くもりのち晴れ。
モーリシャスを旅する
来る前からスゴイ国なんだろうなぁ〜とは予想していましたが、それを遥(はる)かに超えてきたリゾート大国モーリシャス。島国特有の穏やかに流れる時間と美しい海。植民地時代に開拓された首都を中心に広がる整備された国のインフラ。そしてインドの影響を強く受けた文化。様々な要因がミックスされることによって生み出される他では見たことのない独特の世界が広がるこの国は『アフリカであってアフリカではない』と言ってもよいのかもしれません。入国から今日まで本当に何から何まで驚かされっぱなしの毎日です。
そんなモーリシャスの旅もいよいよ今日から後半に突入します。朝一番にホテルの屋上で海を眺めながらいただくのはエッグベネディクト。はい、これがモーリシャスです。最後に優雅な朝食を楽しみまして、荷物をまとめたら名残を惜しみながらチェックアウト。2日間お世話になったOcean Vホテルに別れを告げます。最高の贅沢(ぜいたく)を堪能させていただきました。メルシ~!!
北部出発
北部でもっとのんびりするのも選択肢の一つではありました。が、他のエリアのまだ見ぬ景色も見てみたい!の方が勝ちまして、重いバックパックを背負っての移動がまたスタート!といってもホテルの目の前のバス停まで歩くだけなのでなんとかなるのがバスでどこにでも行けるこの国の良い所です。向かうのは今いる北部(②)の反対。南に位置する世界遺産のあるル・モーン半島(③)を目指します。
カフェ「bloom」
とその前に、ずっと気になっていたホテルのすぐ隣にあるカフェへ。朝ごはんはたっぷり食べたのでお腹はいっぱいなのですが、中の様子を一目見ておきたいと思い入ってみると
まぁ~オシャレ!!そりゃ朝からたくさんの車が駐車場に並ぶわけだと思わず納得の居心地の良さそうなこちらのカフェbloom。営業時間が朝7:30から午後15:30となっているので夕飯が食べられないのが残念ですが、一通り海を満喫したあとに日中をのんびり過ごすのにピッタリなカフェです。このカフェのためだけに北部でもう一泊するのもアリだったなと。本当に次から次へとあの手この手で旅行者の心をくすぐってくるモーリシャス!ただ実はこのカフェで私たち夫婦の心を鷲掴(わしづか)みにしたのは
こちら!このカフェbloomを経営するのはモーリシャスの人気No.1のコーヒー焙煎会社ドードーカフェ(Dodo café)。そのドードーカフェの国内で唯一の専門店がココにあるんです!!…何をそんなに興奮しているんですか?となりますよね。はい、ではここでこの国を知る上で外すことができない動物についてご紹介したいと思います。
ドードー
ドードー (dodo) は、マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた絶滅鳥類。1598年に8隻の艦隊を率いて航海探検を行ったオランダ人ヤコプ・コルネリスゾーン・ファン・ネック提督がモーリシャス島に寄港し、出版された航海日誌によって初めてドードーの存在が公式に報告された。隔絶された孤島の環境に適応して天敵らしい天敵もなく生息していたドードーは、
1. 空を飛べず地上をよたよた歩く
2. 警戒心が薄い
3. 巣を地上に作る
など外来の捕食者にとって都合のいい条件がそろっており、侵入してきた人間による乱獲と人間が持ち込んだ従来モーリシャス島に存在しなかったイヌやブタ、ネズミなどに雛や卵が捕食され、さらに森林の開発により生息地が減少し、急速に個体数が減少した。オランダ・イギリス・イタリア・ドイツとヨーロッパ各地で見世物にされていた個体はすべて死に絶え、野生のドードーは1681年のイギリス人ベンジャミン・ハリーの目撃を最後に姿を消し、絶滅した。完全な標本は残っていない。
Wikipediaより
入国カードやスタンプにも描かれていたこのドードー。『不思議の国のアリス』や『ポケモン』、最近では『あつまれ動物の森』などでも登場しているためその名前は意外にもよく知られていますが、絶滅してから既に300年以上が経つ幻の鳥になります。ちなみにスマホの絵文字にも『ドードー捻』で登録があるのにはビックリ!どのタイミングで使うのかは謎です。
そんなドードーの姿がこの国を歩いているといろんな所で見ることができます。お土産屋さんに必ず置いてあるのはドードーの置物。独特のずんぐりとした体がこの鳥の特徴で、思わず手に取ってしまう可愛さがあります。
同じ島国のコモロは深海魚シーラカンスを前面に推(お)していましたが、グッズ展開するにはちょっと存在感が強すぎるのが難点で。対して何にでも馴染むドードー。サーフブランドQuick Silverの手に掛(か)かればこの通りです!
やはりこの国に来たならドードー関連の物を買いたいなぁと思っていたわけですが、そんな中出会ったのがドードーカフェでした。そのロゴのデザインにもう一目惚れ!こちらのお店にはカフェ好きを熟知したグッズの数々が並びます。その中でもこのマグカップがもうステキすぎて。温かい色づかいがなんとも良い感じなわけですが、よく見てみると…そう、モーリシャスの国旗の4色なんです!全部買い揃えたいというコレクター欲を掻(か)き立てるマグカップ。たださすがに荷物になってしまうので2つだけ購入しました。最高のお土産ゲットです。ちなみにドードーカフェのブレンドコーヒー豆はスーパーでも買えます。
荷物が増えた分バスに乗る際は少し大変ですが、乗ってしまえばあとは気楽に到着を待つだけ!モーリシャスの移動はどこに行くにも基本的に首都を経由しないといけないので、まずは来た道を戻ってポートルイスへ向かいます。その道中、窓の外に何度も見かけるのがドードー以上にこの国でよく見かけるある動物です。それが
イヌの楽園
イヌ!モーリシャス入国から今日までに一体何匹見かけたことか。
ストレートな表現を使うと野良犬ですが、そこはモーリシャス。見た目は清潔で島の住人のような落ち着きがあります。が、これが1匹や2匹ならまだかわいいなぁ〜くらいで済むのですが、
ここにもイヌ!あそこにもイヌ!!どこに行ってもイヌがいるんです。さすがにこの状況には警戒が必要で、犬だけに限らず野生動物は狂犬病ウイルスに感染している可能性があるので無闇矢鱈(むやみやたら)に近づくのはNG!万が一、少しでも噛(か)まれた場合は即病院です。
という怖い話をしたあとですが、耳をすますと声が聞こえてくるかのように生活感を感じるモーリシャスのイヌたち。もちろん十分に気をつける必要はありますが、遠くから様子を眺(なが)める分には問題はほとんどありません。本当にたーくさんいるので実際にこの国に来るとビックリするかもです。知られざるイヌの楽園モーリシャス!
バス乗り継ぎ@首都ポートルイス
バスにもいくつか種類があるようで、今回はエクスプレス(急行)と書かれたものに乗車しましたが、結局行きとほとんど変わらず1時間ほどで島の一番北から首都まで戻ってきました。北部の海を満喫したあとにこのビル群を見ると、これが同じ国であることに驚かされます。
今日はここからさらに南へと向かいます。いつもだったら多少の不安があるバスの乗り継ぎですが、この国ではその心配は無用です。行き先を伝えると次から次へと助けてくれる地元のみなさん。「運転手に君たちが降りるバス停を教えておいたから!」というものすごい親切な対応をしてくれるので本当にありがたすぎます。
首都から南に少し進むと辺り一面に広がったのはサトウキビ畑。美しい島の景色を眺めていると移動時間もあっという間に過ぎていきます。北部とは違う雰囲気を感じながらさらに南下していくと間も無く目の前に見えたのが
目的地ル・モーン半島にそびえるその名も「ル・モーン山」です。遠くから見ても明らかにデカイ存在感のある山の登場にもうワクワクが止まりません!
ル・モーン入口到着
首都を出発してから2時間。降り立ったのは道の分岐点にあるバス停です。とうちゃ~く!!と言いたいところですが、本日泊まる宿はここからあと約3km先にあります。もちろん事前に地図を見てわかってはいたのですが、あまりにも何もないただの分岐点で。ここから宿方面へ向かうバスが出ている様子は全く無し。ということで
歩きます!!この先にステキな景色が待っていると思えば頑張れるラスト3km。道はひたすらまっすぐなので迷う心配はありませんが、ものすごいスピードで車が走っていくので注意が必要です。
そして歩き続けること30分!ついにル・モーン半島の中心地に到着しました!!スゲーー!!下から見るとその山の迫力(はくりょく)に圧倒されます。本日の宿はこのル・モーン山のまさに麓(ふもと)。これがまたすごくステキな宿なのですが、詳しくはまた後日書きたいと思います。ちなみに宿のオーナーさんには「あの道(3km)を歩いてきたの!?」と驚かれました。
ということでやって来たのはモーリシャスの人気No.1観光地ル・モーン。この国一番の美しいビーチが広がる高級リゾートエリアです。さっそくキラキラと輝く海に沈む夕日に心を奪われたわけですが、これはまだル・モーンの始まりにすぎませんでした。この先に待ち受けていたのはこれまた想像を遥かに超える感動と興奮、そして絶叫!いよいよ旅はクライマックス。ここから本当の『アフリカ新婚旅行』が始まります!!
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