モーリシャスを旅する⑤ 絶景の世界遺産「ル・モーン」へ行こう!Part2 〜登山前編 -観光基本情報と登山口への行き方- 〜

2022年8月18日、天気晴れ。

モーリシャスを旅する

モーリシャスの南西に位置するル・モーン半島。日本でいうところの富士山!のように、モーリシャスと言えばココ!というこの国で最も有名な場所になります。

入国直後にもらった地図の表紙ももちろんこのル・モーン。この空撮写真をこれまで何度も見てきたわけですが、そこに今自分がいるというのがまだ少し信じられない気持ちです。そして目が覚めて部屋から一歩外に出るとそこに壁のようにそびえるのがル・モーン山。この山を含めたル・モーン半島一帯がモーリシャスの世界遺産になっています。

世界遺産「ル・モーンの文化的景観」

ル・モーン山は、19世紀に逃亡した奴隷の隠れ場所として使われたことでも知られるようになった。モーリシャスで奴隷制が廃止されたときには、警官隊がル・モーンに赴き、君たちは自由になったのだと呼びかけたが、警官隊の来訪理由を誤解した奴隷たちは、飛び降りて亡くなった。
ル・モーン山は2003年にモーリシャスの世界遺産暫定リストに掲載された後、2008年の第32回世界遺産委員会で、「自由を求めた奴隷たちの戦いのシンボル」として評価され、世界遺産リストへの登録が認められた。モーリシャスの世界遺産としては、2006年に登録されたアープラヴァシ・ガートに続いて2件目である。

Wikipediaより

この山を実際に目の前にすると、その雄大さに圧倒されます。現在はモーリシャスの美しい景観を楽しむことができる人気のスポットになっていますが、このル・モーン山はここに確かに存在したアフリカの奴隷の歴史を象徴する山でもあります。とはいっても、この場所に来ると青い海と緑の自然に心は全て奪われます。歴史を悲観することも時には大切ですが、せっかくル・モーンに来たならば全力でリゾートを満喫する以外の選択肢はありません!今日こうしてココにいられることに感謝をしながら、ル・モーン観光をスタートしていきます。

ル・モーン観光基本情報

ただこのル・モーン。実際に来てみたら「えっ、そうだったの!?」ということがかなりありまして。なのでまず最初にル・モーンに来る前に必ず知っておくべきことをまとめます。

①海まで歩いて20分

LUX Le Morne Resort


美しい海に囲まれたル・モーン半島。ここに来たらこの海を楽しまない手はないわけですが、ル・モーンのオーシャンフロントに位置するのはどこも1泊6万円以上する高級ホテルになります。宣材写真に写る海岸沿いに並ぶパラソルはこの高級ホテルたちが所有するビーチ。もちろん泊まってみたいと思うわけですが、さすがに連泊するとなるとちょっと気が引けるお値段でして。

なのでそんな高級ホテルは厳しいという人たち向けの宿が集まるのがル・モーンの玄関口から少し細い道を入ったエリアになります。

ル・モーン山の麓(ふもと)に位置するマウンテンビューが売りの宿エリア。一番近いビーチまでは約2km。歩くと20分ほどはかかるので、歩けない~という場合は半島周辺を走るタクシーを利用するのも一つの手です。が、だったら高級ホテルに泊まった方が良い気もします。ル・モーンの宿選びは慎重(しんちょう)に!ちなみに今回お世話になるのはMa Vie La。海から少し遠いというだけで宿のクオリティーは◎。開放的な雰囲気がとっても良いのと、何よりオーナーさん、そして宿に併設(へいせつ)されているレストランが素晴らしくて!詳しくは後日書きたいと思います。お値段は一泊2人で1万円ほどです。

②商店&ATMがありません

そんな宿の支払いは現金のみになります。が、このル・モーンエリアにはATMがないんです。あってもいいのでは?と思うわけですが、①高級ホテルや周辺のお土産屋さんではカードが使えるので富裕層には必要がないこと②ル・モーン半島はなんだかんだモーリシャスの端の端なのでわざわざここまで現金を輸送するのが面倒なことなどがATMのない理由かと考えます。なので、リーズナブルな宿に宿泊する場合は事前に現金を降ろしておく必要があります。そして、飲み物や食べ物が買える商店のようなものもこの周辺には一切ありません。飲食は全てホテル内で済ませることが前提。お値段高めですが、ル・モーンに来たらそんなことにケチケチしてはいけないのです。・・・いや、ケチケチさせてください。一番近いショッピングモールは6kmほど離れたラゴレット(La Gaulette)という町にあります。ATMもここにあるので、ル・モーン滞在でお金に困ったときはココへ!

③ル・モーン山は無料で登れます

さぁ、ここからが最も大切な情報になります。来る前から一番気になっていたのはこのル・モーン山に登れるのかということ。世界遺産の一部でもある山なのでツアーに参加しないと登れないかもなぁと思っていたので、昨日宿に到着して一番に確認をしました。
「ル・モーン山は登れますか?」

「5~6年前まではガイドは必要だったけど、今はガイドなしで登れるよ!」
なんと!それならもう登るしかないじゃないですか。たださすがにルートがわからないと自分たちだけで登るのは難しいのでは?と思うわけですが、宿のレストランのお兄さんの説明だと道に沿って進んでいけば問題ないとのこと。そして最後に

「ル・モーン登山はイージーだよ!」
の一言をいただいたので、ル・モーン滞在初日は登山をすることに決定!お兄さんが作ってくれたおいしい朝食をいただきまして、いざ出発です。

ル・モーン登山

到着以降ずーっと視界に入っている巨大な岩山。まずはその登山口を目指して進んでいきます。海岸に沿って道路が通っているル・モーンブラバン(半島)。キレイな海を横目に見ながらただただ真っ直ぐ歩いていくのですが

Google Maps

これが長いんです。その距離約5km。上空からの美しい景色に胸を打たれるル・モーンのプロモーション写真ですが、実際にこの地に立つとどこまでも続く一本道の長さに多少圧倒されます。

やっぱ山登りはやめてすぐそこの海でのんびりしようか!なんて心移りしてしまいそうになるので、気持ちで負けそうな方や体力に自信のない方は登山口までタクシーを使うのも一つの手です。

そんな中、ここでル・モーン登山攻略のための超有益な情報を一つ!なんと実は登山口までのショートカットコースがあるんです!!

地図アプリMAPS.MEだと載っているパブリックビーチから伸びているこの道。ただ、こちらは別荘などがある私有地エリアを横切る道になります。なので基本的に通行禁止なのですが…。ちなみにここを通ると距離が2kmほど短くなります。

ということで海岸沿いを歩き続けること1時間。ようやく登山口への案内板が見えたわけですが、ここからまだ残り1.5km。ル・モーン登山は始まるまでが長いです。

それでもそこまで苦ではないのは道が平坦なのと、何よりこのル・モーン半島の大きさを思いっきり感じることができるから!だんだん山が近づいてくると自然と足取りが軽くなります。

登山口到着

そして宿を出発してから約1時間半後。ついにル・モーン山の入口に到着しました!山の裾野(すその)をグルッと半周してようやく辿り着いたのでこの時点で軽い達成感がありますが、ここからが本番です。

入山料は一切かからないのでゲート横に置かれた登山者名簿に名前を書けば準備完了。ちなみにトイレはココが最後なので必ず行っておきましょう。

こんなすごい岩山に果たして本当に登れるのか!?と正直ここに向かって歩いている途中もずっと思っていたわけですが、登山口の駐車場に停まるたくさんの車を見つけてホッと一安心。さらに少し登り始めると下山してくる人たちとすれ違い、そこには小さな子どもからご高齢の方までいるので、一気に気がラクに。ここから頂上まで3.6km。これは楽しいトレッキングになるぞ~!!

と意気揚々とスタートしたわけですが、このあとまさかの展開が待ち受けていたのでした!!

DAY325.5へ続く

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