2022年4月30日、天気晴れ。(※2023年4月更新)
スーダンを旅する
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ずっとクーラーをつけていないと暑さで目が覚める夜を過ごして迎えた本日。
雨季のウガンダから一転して天気のことを全く心配しなくなったのが面白いなと感じながら、本日も朝から暑い快晴のスーダンの首都ハルツームの街を歩いていきます。
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まず昨日この街を旅してみてよーくわかったことが2つあります。
一つはスーダンの暑さ!
たまにこの国を
『灼熱の国』
と表現する記事を見かけますが、まさにその通りです。
本当に暑い!
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そしてもう一つが交通費の高さ!
スーダン版のトゥクトゥクである
「リキシャ」
をはじめ、バイクやタクシーなどの移動手段がありますが、どれもかなり高い料金設定なんです。
私の値段交渉が上手くいっていないというのもありますが、リキシャで300円ほどを取られると
「ほぉ~」
と思わず声が出ます。
ウガンダの高くて100円ほどのバイクタクシーを経験した後なので尚更驚いてしまうこのお値段。
加えてアラビア語でのやり取りも大変ということでさぁどうしたものか!?
というところで今回お世話になっているAirbnbのホストのケラさんが教えてくれたのがスーダン版のUber(配車アプリ)でした。
交通手段② スーダン版Uber「Tirhal」
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おそらく
「ティルハル」
と発音するこのアプリ。
その使い方はほぼUberと同じで、乗車位置と降車位置を指定すると、近くのドライバーとマッチングしてくれるというサービスになっています。
これのおかげで安心して移動手段の手配をすることができるようになりました。
※アプリのダウンロードにはVPNを使う必要があります。
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が、やはりそこはスーダン版という感じで、サクサク配車してもらえるという感じではないんです。
今日も朝イチでこのTirhalを使って車を手配しましたが、なんと車が来るまでに30分以上も待ちました。
暑い中です。
ん~、確実に手配ができないのはちょっと使いづらいなぁと。
個人的に見つけた課題として
- 配車される車が見つかると必ずドライバーさんから電話が入ります。
「どこにいる?」
という質問から入るあたりにこのアプリの使い方がわかってないのかなぁと。 - 車の数自体が少ないです。
リキシャやバイクも配車対象に入っていますがほぼ来ません。 - そして何よりTirhalを利用しても結局値段は高いです。
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やっぱり移動にお金がかかる首都ハルツーム。
日本でもそうですが、この交通費というのはかなりの
『ちりつも』
で、昨日だけでも市内移動だけで2000円以上出費しました。
この暑さの中を徒歩だけで移動するのは自殺行為。
しかし、かといって車で移動し続けるとお金が・・・。
ただ、ここで疑問に思われるかもしれません。
「なぜそんなにお金のことを気にしているの?」
これまでの旅で私はお金のことを気にしたことは一度もありません。
(と言っておいてちゃんと家計簿はつけていますが)
アフリカでの出費は現地に還元されるので、ケチケチ旅をするようなことはしたくないなと。
ただ、そんな私がこの国ではお金に関して慎重にならざるを得ないんです。
それはなぜか?
後日お話しさせていただきます。
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暑いとついつい心配事ばかりが頭をよぎりますが、こっからは完全に気持ちを切り替えていきますよ!
Tirhalで配車してもらった車で本日向かったのは、昨日訪れたコリンシアホテルの向かいにある橋を渡った先にある
「ツチ島」
です。
ツチ島
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ツチ島は、白ナイル川と青ナイル川が合流して主要なナイル川を形成するスーダンの島です。
【Wikipedia英文和訳より】
ハルツーム(スーダンの首都)、オムドゥルマン(スーダン最大の都市)、ハルツームノース(大きな産業の中心地)の「3つの町」に囲まれています。
それにもかかわらず、ツチには小さな村が1つだけあり、草原が島の主要な構成要素となっています。
かつてツチ島への唯一のアプローチは川を渡るフェリーを経由することでしたが、2008年にツチ橋が完成しました。
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この島に来た目的はもうもちろんその
『白ナイルと青ナイルが合流するポイント』
(島の一番北の端)
に行くこと!
ということで島の中心あたりまでは車で来てもらえましたが
「ここから先は無理だ」
と言われ途中下車。
地図アプリmaps.meで確認すると降りた場所から合流ポイントまでは2km。
いつもだったら軽く歩いてしまう距離ですがこの暑さが心配です。
が、行くしかありません!
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島の中心エリアには住宅街が続きます。
やはり雰囲気はハルツームと異なり、どこか島を感じさせるのんびり感が漂います。
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まず見えたのは島の東側を流れる青ナイル川。
この川に沿ってどんどん島の奥へと歩いていきます。
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しばらくすると景色が一変!
砂漠の国であることを忘れる緑豊かな景色が広がります。
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ツチ島は主に農業が行われており、ハルツームへの果物と野菜の供給のほとんどを担っています。
【Wikipedia英文和訳より】
島のいたるところにいくつかの農場があり、多くは今でも手作業による農法を使用しています。
緑の野原とライムの木立もあります。
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ナイル川の水を利用して行われる農業。
乾燥した大地を潤(うるお)す水はさまざまな作物を育てます。
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なんと南国フルーツであるマンゴーの木まであるからビックリ!
ナイル川という大河がもたらす命の恵みの景色が広がります。
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そして間も無く島の一番北に到着するというところで、反対側についに見えました!
あのウガンダのソースオブナイルを源流とするナイル川の支流
「白ナイル川」
です!!
白ナイル川
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白ナイル川は、アフリカ大陸北東部を流れる河川であり、青ナイル川と共にナイル川の支川を形成している。
【Wikipediaより】
ナイル川全体の水量の約2割を供給する。
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ウガンダのビクトリア湖から約2500kmの距離を流れてきた白ナイル川。
始まりのポイントを見たことでこのとんでもない距離感を少しでも感じることができるのが非常に嬉しいです。
これぞアフリカの大河ドラマ!
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なんてことを言っている余裕はこの時はありませんでした。
もう暑すぎて・・・。
息は上がりっぱなしです。
が、目の前についにそのポイントが見えた瞬間、気持ちは一気に高まりました。
トゲのある木のアーチを潜(くぐ)ったその先に
2つのナイル川の合流ポイント
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西側から白ナイル川。
東側から青ナイル川。
2つの川が合流して1つに!
「スゲーー!!」
ハッキリとわかる色の違いに大興奮。
確かに水が濁(にご)って白く見える白ナイル川。
それはこの場所で見比べるからこそよくわかります。
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少し遠くからでも2つの川が合流している場所がわかります。
言葉では知ってた青ナイル川と白ナイル川。
いやー、本当に感動です。
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ここで1つの大きな川となったナイル川はこのあとまた2000km以上の旅を経てエジプトの地中海へと流出します。
2つの川が1つになるハルツームのツチ島。
この景色を見れて本当に良かった~!!
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しかし、そこからが大変でした。
お昼過ぎのさらに強い太陽の日差しをモロに受けて来た道を戻りますが、もう本当にバテバテで。
途中何度も木陰を見つけては休憩をして息を整えます。
すっかり熱湯になっているペットボトルの水もこまめに口にしますが、汗として出ていく量がハンパではなく。
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「もう無理だ~」
と気持ちが切れかけたその時。
一人のおじさんが声をかけてくれました。
何と言っているかはわかりませんが、ものすごくやさしい口調で私に何かを語りかけてくれています。
そしてその彼が案内してくれたのはモスクにある水飲み場。
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キンキンに冷えた水をコップに入れて渡してくれたんです。
「沁(し)みた~」
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カラダの芯(しん)まで沁みました。
やさしさも詰まった忘れられない一杯。
本当にごちそうさまでした。
ツチ島は中心地を離れると商店が無いので、帰りの分も含めて十分な水を買って持っていきましょう!
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そのあとはなんとか島の中心に戻ってきて、そこで首都ハルツームの交通手段③ミニバスを利用してツチ島を離れました。
このミニバスとの出会いが私のスーダン旅を大きく変えることになったのです!
が、それもまた次の機会に。
※何でも次回にしてますが、スーダンという国で過ごす1日がそれほど濃いということでご理解ください。
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時刻は夕方6時。
日が沈み今日の断食が終了しました。
涼しくなったので歩いて宿まで帰るべく、真っ直ぐの道を
「さぁ行くぞ」
と思ったその時、道の脇(わき)の方でこっちへ来いと合図をするおじさんが。
何だろうと思い近づいて行くと
食文化「マンゴージュース」
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キンキンに冷えたマンゴージュースをご馳走してくれました。
カラダにやさしいマンゴー100%の味。
甘い飲み物が疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。
1日の終わりに嬉しいイフタール(断食後の食事)の歓迎。
ココロが幸せでいっぱいになりました。
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暑くてラマダン中で、言葉もなかなか上手く通じないスーダンですが、人の温かさに連日触れてどんどんこの国のことが好きになっていくのがわかります。
とってもしあわせな気分で幕を閉じた本日。
ラマダンはあと1日でおしまいです。
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