スーダンを旅する③ 世界遺産「メロエ島の考古遺跡群」を見に行こう!Part1 〜首都ハルツームのミニバスの乗り方〜

2022年5月1日、天気晴れ。(※2023年4月更新)

スーダンを旅する

「あまり無茶をしてはいけない!」

とわかっているのにも関わらず、気が付いたら40度越えの気温の首都ハルツームの街を歩き続けていた最初の2日間。
さすがに疲労困憊(こんぱい)という感じです。
筋肉が痙攣(けいれん)するという熱中症の症状も軽く出ているので

「もう本当の本当に無理はしないぞ!」

と心に決めて迎えた本日。

そんな中

「いよいよ今日からスーダン国内移動を開始!」

といきなりのアクティブ発言に心配される方もいるかと思いますが、外歩きは最小限にするのでご安心を。
今回は首都ハルツームの宿を10日間借りているので、大きな荷物は置いていきます。
この暑さの中をバックパックを背負って移動するのは酷(こく)だったのでこれは本当にラッキーでした。
必要なものだけを小さいリュックに詰めて準備完了です。

「暑い~!!」

いつもよりゆっくりと行動を開始した関係で時刻はお昼近く。
いきなり40度の世界へ飛び込むのはかなりハードです。
しかし、今日は昨日までとは違います。
もう移動手段探しに翻弄(ほんろう)されることはありません。
大通りに出て捕まえるのは首都ハルツームの移動の心強い味方であるミニバスです!

交通手段③ ミニバス

首都ハルツーム内を走り回るミニバス。
大人数で乗るため乗車賃はタクシーやリキシャ(トゥクトゥク)に比べたら格段に安いわけです。
が、それなりの地理感覚がないと利用できないのが欠点。
行き先は書かれていないので、なんとなく自分が行きたい方面に向かいそうなミニバスに乗るしかありません。
そして、やり取りは全てアラビア語。
なので初日は利用するのを躊躇(ちゅうちょ)していたのですが

「そろそろイケるかも!」

ということで昨日ついに初乗車をしました。
そしたらもう便利すぎて感動!!
今後の移動は全てミニバスに決定です。
初心者でもわかりやすいミニバスのルールをまとめると

  • 一乗車だいたい200スーダンポンド(約60円)。
  • どのバスも基本的に首都ハルツームの中心にあるミニバス乗り場(赤いピン)に向かって走っています。
  • このミニバス乗り場からどこかへ行きたい時は、客引きのお兄さんたちに目的の地名や目印になる建物を伝えると教えてくれます。
  • 走るミニバスを捕まえる時も同様に行き先を伝えれば、行くor行かないを教えてくれます。
  • ミニバスを停める時は指パッチン。

どの国でもそうですが、ミニバスの運転手さんたちはみんなとても親切です。
言葉が通じない私に対してもクールにやさしく対応してくれるので本当に助かります。
朝から中心地に向かってバンバン走る何台ものミニバス。
手を挙げればすぐに停まってくれるので、本日は待ち時間ゼロで乗車することができました。

世界遺産の玄関口「シェンディ」への行き方

地元の人とコミュニケーションが取れるのもミニバスの良いところです。
アラビア語はしゃべれませんが、翻訳アプリを使ってのやり取りはできます。
長距離バス乗り場がたくさんあるハルツーム。
実は今日の目的地である

「シェンディ」

という街に行くバスがどこから出ているかがイマイチ不明でした。
なのでさっそく聞いてみると

「オレについてきな!」

というおじさんが。
ミニバスは主要なポイントで乗り換えながら先に進むスタイルです。
が、バスには行き先が書いていないので、言葉が通じない中で目的のバスを探すのは至難の業。
それがおじさんについていけばあっという間にバスが見つかるからやはり地元の人に助けてもらうのが一番です。

これだけでも十分ありがたかったわけですが、そのあとミニバスにいっしょに乗るとなんと私の運賃まで払ってくれまして。
(ハルツームから北へ向かうミニバスは500スーダンポンド)
さらに、ドライバーさんに

「この人をシェンディ行きのバス乗り場で降ろしてあげて!」

と伝言を残して一足早く去っていったおじさん。
本当に何から何まで助けていただきました。
シュクラン!!

そして到着したのは何もない十字路。

ココ!?

と思わず不安になりますが、おじさんと運転手さんが導いてくれた場所なので間違いないはず!
と思っていると、すぐに

「シェンディ?」

と客引きの声がかかりました。

あとでわかったことですが、スーダンの国内移動の方法は主に2つ。
一つは高速バスで行く方法。
こちらは地図上にたくさん乗り場が示されているいわゆる公式の移動手段になります。
そしてもう一つがミニバスで行く方法です。
料金は5500スーダンポンド(約1600円)。
ミニバスの方が少し高いようですが、一番前の席に座れたのでOK!
改めてここを教えてくれたおじさんに感謝でした。

ハルツーム出発

乗客が満員にならないと出発しないのはお馴染みのスタイル。
車内で待っている分には冷房も多少効いているので問題なしです。
客引きのお兄さんが汗をかきながら乗客を一人ずつ確保する様子を見て待ちます。
この暑い中本当にご苦労様です。
1時間半ほど経って車はついに出発しました。

スーダンはもちろん砂漠の国ですが、飛行機の窓からも緑が見えたように農業も行われています。
ナイル川の恵みはこの国全体の貴重な水資源となっているようです。

砂漠の中に木々や畑の緑がチョコチョコと見えるのスーダンの車窓からの景色。
私の中の砂漠のイメージをまた少し変えるスーダンです。

今回一番心配していたのは道路状況でしたが、これがもうものすごく良くてビックリ!
しっかりと舗装された道路がずっと続いていました。
おかげで車内で少し眠ることもできまして体力回復。

シェンディ到着

首都から約2時間半。
やってきたのは、スーダンの有名な世界遺産の玄関口になっている

「シェンディ」

という小さな町です。
さっそく到着の喜びを叫びたいところですが出てきた言葉は

「暑い!」

首都を離れて少しは和らぐかと思っていたのが甘かった。
どこへ行ってもこの暑さは変わらないようです。
いや~、本当に暑い。
夕方のだいぶ傾いた太陽の日差しがこれまたカラダにこたえます。

ただ、外を見ると少しずつ始まっている夕飯の準備。
シェンディでもたくさんのイスを並べる人たちの姿がありました。
これを見たから宿探しも頑張れた!
相変わらず宿の予約サイトは使えないスーダンなので、宿探しは現地についてからです。
地元の方に聞いて教えてもらった宿にチェックイン。
暑さから身を守れる場所を確保できて一安心です。そして夕方6時。

ラマダン終了

イスラム教の教えにより太陽暦に則って決められた30日間のラマダン。
本日、月が新月となりその終わりをついに迎えました!!
スーダン入国からの4日間のラマダンを経験しましたが、この暑さの中での日中の断食というのが本当に苦しいことだというのは容易に想像できます。
約1ヶ月のラマダンを乗り越えたみなさん。
今日からはそのお祝いが始まるそうです。

食文化「羊肉」

さぁ、私も今日は朝から何も食べていません。
もう我慢できないということでやって来たのは美味しそうなお肉がぶら下がっているレストラン!
スーダンに来たら食べたかった羊肉をついにいただきます。

街中でも大量の羊を見かけるスーダン。
その新鮮なお肉をシンプルに焼いたやつがまぁ美味いわけです。
柔らかくてジューシーで。
空腹にはたまらない肉のご褒美。
脂や塩気が全身に吸収されていく感覚を覚えます。

「ウンメェ~!!」

そして付け合わせのパン。
首都では細長い形をよく見かけましたが、シェンディではこの丸いパンが一般的です。

ラマダン終了のニュースで私も少しココロが軽くなったような気がした本日。
明日からは朝からしっかり食べて栄養補給ができるぞ!
朝からごはんが食べれることのしあわせに気付けた4日間のプチラマダンでした。

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