タンザニアを旅する⑤ 最大都市「ダルエスサラーム」〜絶景スポットPSPFタワー&カリアコーマーケット〜

2022年5月12日、天気晴れ。

久しぶりの朝食がついている宿で迎える朝。たっぷりのフルーツが乗った一皿で1日が幸せな気分でスタートします。朝や夜の涼しい時間帯は蚊が元気なタンザニアなので、のんびり外でリラックスできないのがちょっと残念ですがね。

しっかり朝ごはんを食べたところで、いよいよ今日はダルエスサラームの街を動き回ります!!

④ダルエスサラーム

ダルエスサラームは、タンザニア最大の都市で、かつての首都。ダレサラームとも呼ばれる。通称ダール。現在の法律上の首都はドドマであるが、実質的な首都機能は、経済の中心地となっているダルエスサラームにある。人口は515万人。鉄道など交通の中心地で、ザンジバルほかへのフェリーが発着する。気候は熱帯性で、海岸のため湿気が多い。最高気温は年間を通じ30℃前後、最低気温は20℃前後である。降雨量は1年に1100mm。人口増加が著しく、2050年に1597万人、2075年に3749万人、2100年の人口予測では7368万人を数える超巨大都市となる予測が出ている。

Wikipediaより】

何度も声に出したい特徴的な街の名前。タンザニアの歴史は全てザンジバルから始まります。ザンジバルを支配したオマーンの王によって後に建設されたのがアラビア語で「平和の地」を意味するダルエスサラーム。ザンジバルのすぐ近くのこの地にアラブやインドの商人たちを住まわせることで、農業や商業の中心地として発展させました。

それが現在では高層ビルが立ち並ぶ大都市に発展!東アフリカのみならず、アフリカを代表する発展した街並みに昨日はいきなり驚かされました。さぁ、もっと見たいぞダルエスサラーム!本日も配車アプリBoltを使い、ボダ(バイクタクシー)に乗ってこの街を移動します。

とその前に、まずやっておくべきことが一つ。ここがタンザニアの最大都市ということで、各国の大使館も首都ではなくこの街に点在しています。なので少し早いですがもう次のアフリカ34ヶ国目への渡航に向けた準備をしなければいけません。世界最強の日本のパスポートですが、アフリカ旅ではほとんどの国でマストなビザの取得。飛行機の値段とも相談しながら3つほど次の渡航国の候補を考えたのですが、全ての大使館で

「現地(タンザニア)に在住している人にしかビザは発行できません」

と断られてしまいました。なかなか厳しいですが、仕方がありません。ビザの取得が難しい国が増えてきたということは、54ヶ国制覇が近づいてきているという証拠でもあるので、前向きに考えたいと思います!

それにしても非常に整った広々とした道路が印象的なダルエスサラーム。街中で起こる渋滞を警察が整理するというアフリカ各国の主要都市では有名な光景もこの街では日中はほとんど見かけません。市内には立派なバスが運行していますが、なんとバス専用レーンがあります。これまで見てきた都市とは明らかに異なる街の様子。その一つ一つに驚かされます。

そしてやって来たのは昨日ザンジバルのフェリーが到着した港。正直人が多く行き交う港のような場所は治安はあまりよろしくないのが一般的。なので街の外れにあることが多いのですが、なんとダルエスサラームはこの港周辺が中心地なんです!

そびえるビルを下から見上げて感動するのはアフリカでは本当に新鮮な感覚です。やはりフェリーへの客引きが多い港周辺エリアなので注意は必要ですが、乗船する気がないことを伝えればみなさん素直に引き下がってくれます。

さぁ、そんな高層ビルが立ち並ぶ街の中心に来たからには、思うことはただ一つ。ビルの上から街を見下ろしたい!!事前に調べたところ、このダルエスサラームには南アフリカのヨハネスブルグのような街の様子を一望できる展望スポットのようなものは無さそうで。じゃあ無理かぁ~と諦(あきら)める私ではありません。絶対に上れる!だってそこにビルがあるのだから!!

PSPFタワー

3つほどある一際目立つ高いビル。その内一つは入って10秒で上れないことが判明しました。が、まだ2つあります。その2つこそが高さ152.7mのタンザニアで最も高いツインタワー。アフリカ大陸全体でもトップ10に入る高さを誇(ほこ)るこの建物に上りたい!!

展望スポットへの行き方

さっそく受付の方にお願いをすると、ちょっと待っててくださいとのこと。もちろん上れるなら何分でも待ちます!そしてやって来た警備の方。10000タンザニアシリングでどうだ?と言われたのでこちらももちろん即OK。500円なら喜んで払います!!ということでエレベーターに乗車。さっき下から見上げていたこのビルの最上階に行けると思うともうワクワクが止まりません!!

到着したのは31階。そこから階段を上ってなんと外へ!これは予想外の展開です。さらに奥へと進んでいく警備のお兄さんについていくと、まさかのハシゴに上ることに!自分が今地上150mの所にいると思うとちょっと腰が引けるわけですが、勇気を出して一歩一歩上ります。そしてたどり着いたのが

このタワーで人が上ってこれる一番テッペン!…フェンスが邪魔(じゃま)だよ~と思わずにはいられませんが、その先に見える地上の景色は壮観の一言。ここまで連れてきてくれたお兄さんにも感謝でした。…フェンス。

さすがにこれは諦めるしかありません。何はともあれ上まで来れたので良かったと無理矢理納得しようとしながらハシゴを降りて、エレベーターへ向かおうとすると

「こっちだ!こっちに来るんだ!」

と言って歩いていくお兄さん。もしや!?この壁の向こうはまさか!!?

ダルエスサラーーーム!!コレですコレ!!この景色が見たかった。少し高い壁なので背伸びをしないと見えませんが、眼下に広がる大都市の景色。

遮(さえぎ)るものは何もありません。口からつい出てくる一言は「スゲー」。高いビルが遠くの方にまで見える街並みは本当にスゴすぎて興奮が止まりません。

これがタンザニアの最大都市。これがダルエスサラーム。スゴすぎる。

現在建設中の新しい駅&線路の様子も上から見ることができました。この線路が開通すると国内移動がものすごく早くなるそうです。

そのあとさらに一つ下のフロアも案内してくれた警備のお兄さん。フェリー乗り場の様子もバッチリ上から眺めることができました。最高のダルエスサラーム体験、ありがとうございました!アサンテサーナ(スワヒリ語で「ありがとう」)!!

上から景色を楽しんだあとは、地上を散策です。向かうのはダルエスサラーム最大の市場カリアコーマーケット!ここまで歩いてだいぶ私が潜在的に抱いていたこの街に対する”危険”というイメージは薄まってきましたが、やはり市場だけは別!多くの人が行き交うこと必至のエリアなので、近づいていくにつれて徐々に警戒レベルを上げていきます。さぁ、もうすぐそこがマーケット!!

と気持ちを高めていたところでまずこの店構えが目に入ってしまいまして瞬時にここがザンジバルミックス屋であることを判断。続いて店主さんと目が合うともうニッコリ満面の笑みにやられて即入店。

食文化「ザンジバルミックス」

このタンザニアの旅ですっかりハマってしまったザンジバルミックス。日本語で調べても詳しい情報が出てこず、現地の方に聞いても味の決め手となるスープの材料がよくわからない本当に謎な食べ物。それがなぜか食べたくなるからまぁ不思議なんです!

お店によってスープのとろみ具合や味がだいぶ違うので、いろんな店で食べてみたくもなります。私がこれまで出会ってきたアフリカの食の中でも上位に入るザンジバルミックス。今回も相変わらず不思議な味でした。ごちそうさま!

カリアコーマーケット

腹ごしらえが済んだところで今一度気持ちを引き締めてカリアコーマーケットへ。

細い路地にたくさんの人が行き交うアフリカの市場の光景はいつ見ても刺激的でエネルギッシュ!やはり気をつけないといけない場所であることは当然なのですが、自然と心が弾みます。

そして階段を発見するとここでも湧(わ)いてくる上から見たい欲!何でも目線を変えて見てみると面白い発見があるものです。

が、ここはガッツリ地元の人の領域。あんまり長居(ながい)しているとちょっと変な目で見られることもあります。

が、ウェルカムな姿勢を見せてくれる方が多いカリアコーマーケット。「どこから来たの?」から始まり、市場の話を教えてくれる人や、ニンニクを1つプレゼントしてくれる人など、いろんな方が明るく話しかけてくれるんです。

かなりの人で賑わいますが、基本的なことを守れば全く問題なく楽しめる市場歩き。電車同様ここにも新しいマーケット施設が建設されるそうで、大都市ダルエスサラームはまだまだ進化を続けるようです。

タンザニアサッカー代表ユニホーム

ということでグルッとダルエスサラームの中心地を歩き回った本日。大都会の街並みの中にも人々で賑わう市場があるというのは、東京の下町の雰囲気に似ているかもしれません。温かい人々の人情に触れて、もうすっかり私の中でダルエスサラームは怖い街ではなくなりました。最後にカリアコーマーケットで手に入れた本物を忠実に再現したタンザニアサッカー代表ユニホーム。この一枚を探すために20分も奮闘してくれた彼にアサンテサーナ!

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