2022年5月15日、天気晴れ時々曇り。
目次
タンザニアの歩き方
パッと目が覚めてスマホで時間を確認すると朝の6時半。ダルエスサラームからの9時間バス移動の疲れはかなり大きかったようで、深い眠りに就いていたようです。おかげで体力はかなり回復しました!
お世話になったNanise 1 Lodgeは久しぶりの個室泊の宿です。大きなベッドで大の字になって寝れる幸せ!首都ドドマにはドミトリーのような安宿がありません。旅行者が多く訪れる街ではないことがここからもわかるわけで、そんな街に長旅の末にやって来れたことに達成感を抱きます。昨夜、夜遅くの到着にもかかわらず夕飯を作ってくれたスタッフさんには本当に感謝です。アサンテ!
そんな宿で到着直後にまず確認したのがこの街のバス情報。昨日は目的地を急遽(きゅうきょ)変更してドドマに来ましたが、今日はいよいよここからキリマンジャロの麓の町「モシ」を目指します。ということでスタッフさんに聞いてみると、やはりという感じでこのドドマからのバスも早朝にしか出ていないことが判明。タンザニアは私が思っている以上に大きかったことを改めて痛感です。
なので朝食をいただいたらもうすぐに宿を出発です。8時半のバスがあるということなので、まだ時間は少しある!ボダ(バイクタクシー)に乗車して首都ドドマをこの目に焼き付けます。
⑤ドドマ
ドドマは、タンザニアの法律上の首都。ドドマ州の州都。ダルエスサラームから西に486km、アルーシャから南に441kmの、同国中央部に位置する小都市で、タンザニア革命党の本部がある。1973年にダルエスサラームからの首都移転計画が企画され、1996年2月には立法府がドドマに移ったが、行政機関を中心とする実質的な首都機能は未だダルエスサラームにある。人口32万人(2002年推計)。
【Wikipediaより】
わかってはいましたが、ダルエスサラームと比べると非常に長閑(のどか)な街並みのドドマ。そこに高層ビルは一つもありません。
落ち着いた印象があり、ガヤガヤとした都会の喧騒(けんそう)とは無縁そうなこの街。これが首都ドドマかぁ~と感心しながらボダからの景色を楽しみます。
せっかくなので街の中心にある広場に寄ってみることに。中央にドンと建てられた銅像はタンザニアの初代大統領ジュリウス・ニエレレです。1000タンザニアシリングにもその肖像画が描かれ、『国家の父』の名で尊敬されている国の英雄になります。その彼の銅像がドドマにある!ここがタンザニアの首都であるということを改めて実感したところで、わずか30分ほどのドドマ観光が終了。さぁ、バス乗り場へ向かいます!
ドドマ出発
ドドマから北へと伸びる道のスタート地点にある大型バスがたくさん並ぶエリア。到着するとさっそくいろんな会社のお兄さんたちから客引きの声がかかります。が、冷静に!宿のスタッフさんにオススメしてもらったMACHAME Investment Coachのバスに乗車。カラフルなチケット&スタッフのお兄さんの対応が好印象で安心感があります。
そしてドドマとのお別れを惜(お)しむ間も無く、なんと乗車1分後にバスが出発。8時半出発だと思って30分前に乗り場に来ましたが、まさかの8時でした。あと少し遅れてたら乗れなかったということで、運も味方してくれています!運賃は30000タンザニアシリング(約1700円)です。
今日も昨日と同じくドドマから約500kmの移動。また9時間かぁ~と乗車前は気持ちが少し落胆(らくたん)していました。が、昨日とは違うバスの快適さ!座り心地のよいシートに、程よく効いてるクーラー。これなら9時間の移動もなんとかイケる気がします!
車窓から見えるのは昨日とはまた一味違う景色。今日は時間が経つにつれて景色がどんどん変わっていくのが印象的でした。
移動中はブログを書く!と決めているのですが、外の景色があまりにも美しくて。それでいて変化をしていくので、ちょくちょく手が止まり執筆作業が全く捗(はかど)りません。全てタンザニアのせいです。
その中でも特に私の目を引いたのはコチラ!昨日の移動中にも見かけたのですが、今日のドドマ→モシ間ではずーっと目にするヒマワリ畑です。なんでこんなところに美しい黄色いヒマワリが咲いてるの!?と疑問に思うわけですが、理由を聞けばなるほど納得。
タンザニアのヒマワリは観賞用ではなく、油の生産のために植えられたものなんです。今日の移動中、冗談ではなく3分に一度は見つけた広大なヒマワリ畑。こんだけ目にするということはものすごい量の油が取れるのだろうなぁと。地元の人は見向きもしませんが、一人この黄色の花畑にずっと心を奪われていた私です。タンザニアの隠れた絶景のヒマワリ畑!
クネクネとした道を上り、だいぶ山の中を進んできたところで時刻は11時過ぎ。お昼休憩の時間です!昨日はノンストップで走り続けましたが、今日はちゃんと止まってくれました。何を食べようかなぁとウキウキしながら外に出ると
美味しそうなお肉を発見!もうこれは即決です。一口サイズにカットしてくれた牛肉はしっとりと柔らかい歯応えで、噛めば噛むほど肉の旨味を感じる幸せの味。かなりの量があるのにこれでお値段300円だというから驚きです。
お腹が満たされたところで再出発。道のりは残りあと半分ほどです。道路はどこも非常にしっかりとしているタンザニア。ここからは進めば進むほどサバンナのような景色になっていきます。
いつの間にか見渡すかぎりいっぱいに広がる大地。地球の美しさを感じる何もない景色にただただ感動が止まりません。ドドマからの北上ルートはタンザニアの大自然を満喫できるアトラクションです。
アルーシャ通過
ドドマ出発から6時間半。まず到着したのはアルーシャというタンザニア北部の大都市です。実は今回の国内移動の最終目的は動物を見ることができる国立公園を訪れること!その玄関口となる街はこのアルーシャなので、本来であればココで降りればいいのですが、このまま移動を続けます。それはなぜか?
アルーシャからさらに東へ向かうバス。座席を移動して左の山側を確保します。窓の外を眺めていると、隣の席のディクソンさんが教えてくれます。
「ほら、見えるよ!」
えっ、どこ??自分の目では探しても見つけられず。こう言う時はとりあえず写真だけバンバン撮っておきます。言われてみれば、この写真にもソレは写っています。さらにもう少し先に進んだその時!ついにソレをハッキリと肉眼で捉(とら)えることができました。
「君は本当にラッキーだよ!」
雲に覆(おお)われていることがほとんどのようで、なかなか見ることができないという山の頂。これが、アフリカで最も高い山「キリマンジャロ」です。
キリマンジャロ
キリマンジャロはタンザニア北東部にある山で、標高5895 m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界で最も高いとされる。
【Wikipediaより】
自分も青年海外協力隊に参加してアフリカに来る前はこの超有名な山がタンザニアにあることは全く知りませんでした。2016年の年末に挑戦した5泊6日のキリマンジャロ登山は忘れられない思い出の一つ。そのお話はまた今度じっくりとさせていただきたいと思います。アルーシャでは見ることができないこの山と再会するために、本日はキリマンジャロの玄関口であるモシの町まで行くことにしたのでした。
ツアー会社「SAFARI JOURNAL TANZANIA」
さぁ、キリマンジャロが見えたことで興奮している私の隣にいるディクソンさん。話をしていると彼がSAFARI JOURNAL TANZANIAというツアー会社を経営していることが判明!
「もし君が良ければ明日のツアーをコーディネートするよ!」
国立公園に行きたいと思っていたものの、この時まだなんの予定も決まっていなかった私にとって、ものすごくありがたいこのオファー!これはきっと何かの運命。料金もちょうど良い感じだったので彼にお願いすることにしました。明日の朝5時に迎えに来ていただくことで話がまとまったところで、バスはモシに到着。一気に明日が楽しみになりました!よっしゃー!!
⑥モシ
モシは、タンザニアの都市。タンザニア北部に位置し、キリマンジャロ州の州都である。人口144739人(2002年)。モシ周辺は、タンザニア国内で最も識字率の高い地域である。モシはキリマンジャロ登山の基点となる街であり、また西のアルーシャとともにこの地域の観光の拠点となっているため、欧米などから多くの観光客が訪れる。
【Wikipediaより】
何も心配することがなくなったので、ここからはモシの街を満喫するのみです。ちなみにモシを歩いているとそこら中のお兄さんたちからツアーへの客引きの声がかかります。キリマンジャロ登山客や国立公園に行く旅行者が年中たくさん訪れるモシならではの光景です。その無数の声の中から信頼できるツアーを探すことはまぁなかなか難しいです。なので改めてディクソンさんに出会えたことに感謝!
UNION CAFE
宿にチェックインしたあとは6年前の思い出と共にモシの町を軽く散策しました。町の中心にあるUNION CAFE。
ここでいただくのはもちろんキリマンジャロコーヒーです。アイスコーヒーなのに香りがすごく立っていて、移動の疲れも思わず吹き飛ぶスッキリとした味わい!ダルエスサラームから2日かけてようやくモシに辿り着いた喜びを噛み締めます。
さすがに合計1000kmの移動でカラダにもかなりガタがきているので、シャワーを浴びて今日は早めにベッドへ。明日のサファリツアーは早朝5時スタートなので今夜は早めに寝ようと思ったその時、ディクソンさんからメッセージが届きます。
「宿の場所を見たけどモシにいるの?迎えはアルーシャまでしか行けないよ。」
明日も朝から楽しい一日になりそうです!
コメントを残す