タンザニアを旅する④ ザンジバルからフェリーに乗って本土ダルエスサラームへGO!

2022年5月11日、天気晴れ。(※2025年3月更新)

タンザニアを旅する

この日がついに来てしまいました。
ザンジバルとのお別れの日。
旅をしていると

「早く次の町が見てみたい!」

という思いがいつも勝るのですが、ココだけは別です。
いつまでもいたいと思わせる魔力のあるザンジバル。
この島を訪れるのは二度目ですが、二度来てもこんな気持ちにさせるこの島のポテンシャルのスゴさを改めて実感しているところです。
Stone Town Cafeで過ごす最後の朝。
さぁ、コーヒーを飲み切ったら出発です!

自治国家ザンジバル

ザンジバルの特別さの理由の一つに、この島が本土タンザニアとは別の非常に強い政府の下に成り立つある意味一つの自治国家であるということが挙げられます。
たなびくのはタンザニアではなくザンジバルの国旗です。

政府のホームページや出入国を管理するフォームも本土タンザニアとは別の『ザンジバル』としてしっかり管理してあり、さらにそのクオリティーが本土を超えてくるのが面白いところ。
タンザニアであってタンザニアではない。
それがザンジバルです。

この島が歴史的側面や自然環境の観点からも特別であることを誇(ほこ)りとしているザンジバルの人々。
例えばこの島で売っているペットボトルの水は全てザンジバルブランド。
本土の工場で大量生産できるはずですが、そこをあえてザンジバル産にこだわるところに島のプライドが垣間(かいま)見れます。

ザンジバルユニホーム

さらに一番目立つのは胸にZANZIBARの文字が書かれたサッカーユニホーム。
FIFAには加盟していないものの、ちゃんとこの島にもナショナルチームがあるんです。
そしてこのユニホームを着る人がたくさんいるのがザンジバル。
溢れる島愛がバンバン伝わってきます。

ちなみにこのユニホームはお土産としても人気の商品となっているんですが、驚くべきはそのカラーバリエーション!
ピンクに水色、青にブラック。デザインもいくつかあり、いったい何種類あるんだ!?と思わずツッコみたくなります。
アフリカ54ヶ国には入っていませんが、記念に一枚購入。
これで私も立派なザンジバル島人(しまんちゅ)です。

タンザニア本土へ

最後にストーンタウンの細い路地を歩いて海沿いにやって来ました。
さぁ、いよいよ本格的なタンザニア国内移動がスタートです。
といっても現在は島にいるので、まずは本土へ戻ります。
そのための手段は飛行機とフェリーの2つ。
今回は値段の安いフェリーを選択です。

チケットはストーンタウンにある港の近くのオフィスで買うことができます。
ただ、この港周辺だけはザンジバルの中でも治安が少し悪い場所になるので注意が必要です。
旅行者を見つけると道案内をしてチップを要求してくる方がいるので、ノーセンキューと言ってキッパリ断ります。

フェリーチケットの買い方と出港手続き

2つほどあるフェリー会社ですが、人気なのはこちらのazam。
1日に4便(7:00、9:30、12:30、16:00)運行しています。
お値段はエコノミーで35USドル。
カード払いも可です。
今回はお昼のフェリーで本土へ向かうことに。
出航1時間前にチケットを買いに来ましたがそれでも十分余裕でした。


これは2022年、まだコロナ禍が完全に明けていない時のお話になります。
通常運転の際には満席になることもある人気のフェリーなので、確実に乗船したい場合はチケットは前日までに手配しておくのがベストです。
azamフェリーの公式サイトからオンライン予約も可能なので、旅程が決まっている場合は早めの購入を!


チケットを購入した瞬間にザンジバルとの別れの覚悟ができたのか、もう気持ちはタンザニア本土へ!
パスポートとチケットを見せて港に入り、窓口でチケットにスタンプを押してもらいます。
手荷物検査も難なくクリア。

出航30分前に呼び出しがあり、いざフェリーに乗船です。
気になるのはエコノミークラスとは一体どのレベルなのか。
その上に2段階ほどランクがある中の一番下。
果たして・・・

めちゃめちゃキレイじゃないですか~!
心配していたのが馬鹿馬鹿しく思えるほどの立派な船内。
シートも座り心地抜群です。
ただ、気になるのはそこに点々と置かれているゴミ箱。
やはりフェリー移動には揺(ゆ)れが付きものです。

ザンジバル出発

フェリーは定時で出航。
これにてザンジバルと完全にお別れです。
もう未練は断ち切った!とは正直言えません。
やっぱり大好きザンジバル。
またいつの日か戻ってきたいと思います。

「またね~、ザンジバル~!!」

こっからは予想ほどではありませんが縦にフワッと浮く揺れがありつつも、ガンガンスピードを出してフェリーは本土へと進みます。
フェリー利用者は地元の方がほとんどのようでみなさん揺れには慣れているようでした。
自分も揺れを気にせずにスマホでいつもの通りブログの執筆を続けていまして、気が付いたら1時間が経過。

すると目の前に見えてきたタンザニア本土の景色。
遠くからでもビルがそびえているのがわかります。
名前だけは聞いたことが何度もありますが、初めてこの目で確認したアフリカ東部を代表する大都市の景色に大興奮!
フェリーのデッキの上でものすごい風を受けながらも思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
あれがタンザニアの最大都市

「ダルエスサラーム」

です。

ダルエスサラーム到着

ザンジバル出発から約1時間半。
フェリーが港に到着しました。
さぁ、ここで気持ちを切り替えます。
これまでいたのは治安の良い楽園ザンジバル。
完全にリラックスモードで楽しませてもらいましたが、ここからまたスイッチを旅人モードへ。
なんせやって来たのは情報を調べると「凶悪都市」や「危険」という言葉が必ずセットでついてくるダルエスサラーム。
青年海外協力隊時代からヨハネスブルグと共に”気をつけないといけない都市”という印象が植え付けられているので少し緊張します。
が、ワクワクが大きいのも事実。

「一体どんな街なんだ!?」

フェリーから出ると目の前に広がるタクシーの運転手たちの壁。
警戒レベルが一気に上がります。
が、意外にも押しが弱いみなさん。
「タクシー?」の質問にNoと返事をすると意外にアッサリと引いてくれるんです。
なので思いのほかスルスルと壁を突破できまして。

無事に外に出ると目の前にそびえる高層ビル。

「なんじゃこりゃー!!」

ダルエスサラームが都会であることはわかっていましたが、まさかの港を出たところにいきなりドン!とビルが建つ様子は全く想像していなかったのでビックリ。
これはまた見たことのないアフリカの予感です。

配車アプリ「Bolt」

そしてここでスーダンでお世話になったタンザニア出身のケラさんに教えてもらったアプリを利用します。
「タクシー強盗」というキーワードも検索するとヒットするダルエスサラーム。
なので、ここは安全な移動手段が確保できる配車アプリUberの出番!
なのですが、ケラさんのオススメはより安く乗車できるBoltというアプリです。

使い方はUberと同じですが、確かに料金が1000タンザニアシリングほど安いんです。
日本円にすると約60円ですが、塵(ちり)も積もれば山となる。
さっそくBoltでバイクタクシー「ボダ」を呼び宿へと向かいます。

広々とした道路に整った街並み。
久しぶりに感じる都会の雰囲気に思わずスゴイと声が出ます。

そして目の前に見えたものすごい景色!
これがダルエスサラーム!!

安全な街歩きのための基本テクニック

早く歩き回りたいわけですが、まずは情報集めから。
治安の心配がある街を巡る際は、現地の人に注意事項や立ち入り禁止エリアなどを教えてもらうことが必須です。
お世話になる宿にチェックインを済ませたら、さっそくスタッフさんに質問をします。
・・・といってもこの瞬間はいつもちょっと気まずいのが事実。

「ここら辺は安全ですか?」

なんていう質問をいきなりされたら当然イヤな気持ちになるだろうなぁと。
しっかりと受け応えをしてくれるスタッフさんに感謝です。
そして肝心の返答はというと・・・

「基本的なことを気をつければ大丈夫!」

とのことでした。
絶対に入ってはいけないエリア等もないとのことでホッと一安心。
やはり基本を守ることが大切なのだなと。
ちなみにここでいう基本というのは

  • 貴重品はしっかりしまう&身につける
  • 無闇矢鱈(むやみやたら)にスマホを出さない
  • 安心できる移動手段を使う
  • 夜間の外歩きは控える

などですね。
一昔前までは先ほど紹介したようにタクシーでの強盗に合う事件が多かったようですが、今は配車アプリがあるので被害も減ってきているのかもしれません。
アフリカもどんどん旅がしやすくなってきています。

ということで、夕方からボダに乗ってほんの少しですがダルエスサラームの街を移動してみました。
アフリカの都会の景色を楽しみながらのバイクでの移動。
乗る際にはヘルメットを渡されるので安心して乗車できるのは嬉しいポイントです(日本では当たり前ですが)。

立派なビルが建っていたり、オシャレなカフェがあったりといろんな発見に心がワクワクするダルエスサラーム。
明日はこの街をじっくり回りたいと思います。

夕食は宿の方が教えてくれたローカルレストランへ。
他の店はガラガラなのにココだけ地元の方が次から次へと来店してきてものすごい賑わいを見せていました。
こういう美味しい食べ物情報も現地の方に聞くのが一番です。

ザンジバルの伝統料理ザンジバルミックスがタンザニア本土でも食べれるという喜び。
レモンが効いた梅干しのような酸っぱさがクセになる柔らかチキンといっしょに、ごちそうさまでした!

DAY281へ続く

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