タンザニアを旅する⑩ キリマンジャロ登山 Part1 -出国前PCR検査-

2022年5月17日、天気雨のち曇り。

タンザニアの歩き方

ついにやってきたタンザニア旅の最終日。美しい楽園ザンジバルで始まり、ダルエスサラームの大都会、そして最後はンゴロンゴロ国立公園の動物の世界とものすごくバラエティー豊かな旅を思いっきり満喫させていただきました。そんな旅も今日でおしまいということでじっくりと思い出に浸りたいところではあるので・す・が!そんな余裕は全く無く、慌(あわ)ただしく動いた本日。こんな日に限って朝からしっかりと雨が降っているモシの街です。

今日やらなければならないことは2つ!

  • ダルエスサラームに帰る
  • PCRテストを受ける

なんだそれだけという感じですが、これがなかなか大変。明日のフライトの関係で今日中にモシから約600km離れたダルエスサラームに帰らないといけないわけですが、バス移動に時間がかかるタンザニア。おそらくまた10時間ほどはかかるだろうと想像することができます。※モシの街の近くにもキリマンジャロ国際空港があります。今回は飛行機代を節約するためにダルエスサラーム発を選びました。

1日のほとんどが移動につぶれる中、PCR検査も受けないといけない。…この事実を完全に甘く見ていた私です。とはいっても昨日も検査を受ける時間は全くなかったので、結局今日しかなかったのですが…タンザニアを楽しみすぎた関係で計画にボロが出ました。

PCR検査

もうこうなったら方法はただ一つ。PCR検査を受けてからバスに乗ってダルエスサラームへ向かいます。早朝8時から行動を開始してまずはPCR検査を受けてきました。まずこのタンザニアのPCR検査に関して”事実”だけを書きます。

  1. 病院で検査を受ける
  2. 確認のメール(メッセージ)がすぐにスマホに届く
  3. 銀行に行って代金を振り込む(銀行の方にPCR検査の振り込みがしたいと伝えると全て対応してくれます)
  4. 支払い完了のメールが届く
  5. 『48時間後』に結果が届く

…ツッコミどころが一ヶ所あります。これに関しては現在進行形で何とかできるように対応をしているところです。この文章を書いている今も正直かなり不安なわけですが、もう信じて待つしかありません。泣いても笑っても結果は明日です。※アルーシャやダルエスサラームのような大都市で検査をすれば24時間で結果を出してもらうことも可能とのことでした。

高速バス「BM Coach」

とりあえずやれることはやったという自信を携(たずさ)えて、そこから急いで向かったのは先日到着が遅かったために乗ることができなかったバス会社BM Coach。なんとか10時前にやって来ることができましたが、果たしてバスはあるのか。スタッフさんが座席の確認してくれます。

乗れました~!!ダルエスサラームに帰れることは確定です。運賃は40000タンザニアシリングと他のバス会社に比べて500円ほど高いのですが、その分車内はすっごく快適!キレイな座席にUSBコンセント。水&ジュースとお菓子の機内サービスがついて、さらに天井にはキラキラと輝く星たち。BM Coachには全ての不安を消してくれるようなものすごい安心感があります。このバスを選んで良かった!

キリマンジャロ登山

ということであとはシートに座ってダルエスサラーム到着を待つのみの本日。心にも余裕ができたところで、本日は2016年の青年海外協力隊時代に挑戦したキリマンジャロ登山のお話をしたいと思います。5泊6日の感動と興奮、そして苦しさ!当時の私が登山中に書いた手記(ブログ)を再編集してお届けします!


1日目

まずは出発前に最終準備を。モシには登山グッズのレンタルができるお店があり、もしかしたら手ぶらでスキーならぬ”手ぶらでキリマンジャロ”も可能かもしれないくらいの充実ぶりです。ここで防寒ズボンと防水ズボンをレンタル。厚手の手袋にダウンジャケットは2枚も持ったのでこれで大丈夫でしょう!帽子と今さらの日焼け止めも購入して準備完了。お世話になるクルーの皆さんと合流していざキリマンジャロ山に向けて出発です。

数ある登山コースの中で今回選んだのは一番スタンダードなマチャメルート。登山口に着くまでの道にはバナナの木がたくさん生えているのが印象的でした。(6年前の自分にとってはまだアフリカで見るバナナの木は非常に新鮮だったんです!)

マチャメゲート、標高1800m。今回の挑戦のスタート地点です。

キリマンジャロ登山で欠かすことができないのがサポートしてくれるクルーの存在です。日本の富士山とは違い宿泊施設も何もないキリマンジャロ。そのため山に登る際にはテントから食料、水、調理機材など全てを持っていく必要があります。5泊6日分!さらに高さ5000m級の山ということで自分たちだけでなんとかできるわけがありません。そこでお世話になったのがツアー会社Kilimanjaro Vikingsのみなさんです。ガイドをはじめ総勢8名のクルーが登山を全面的にバックアップしてくれます。もちろん費用はかかりますが、それほどこのキリマンジャロという山が甘くはないということです。出発前にはクルーが運ぶ荷物の重さチェック。一人20kgまでという制限があるそうです。

全ての準備が整い、午後1時過ぎについに登山がスタート!登り始めると降っていた雨も止み幸先良好。さぁどんな険しい道のりが待っているんだ!?と意気込んでいたわけですが、予想とは打って変わって初日はゆっくりと森の中を歩くハイキング。

見渡す限りの緑にココロもカラダも癒(いや)されまして。自分が今5000m級のとんでもない山に足を踏み入れていることを完全に忘れてしまいます。

しかしそれでも高度は着実に上がっていました。本日のゴール「マチャメキャンプ」に到着したのは夕方6時半。標高は2835m。到着するとすでにテントが張られていて、温かい夕食も出てくることに驚きと感動!しかし夜になると寒かった。やはりここは山なんだなということを実感です。長い時間登った疲れよりも始まった登山への興奮の方がまさり楽しい気分で終えたキリマンジャロ登山初日でした。

2日目

キリマンジャロで迎える初めての朝。鳥のさえずりで目が覚めるステキな一日の始まりです。が、寒い!!レンタルした寝袋からなかなか抜け出せません。そして当然ですがこの登山中はシャワーは浴びれません。まぁこの点に関しては協力隊での村生活のおかげで冬場の寒い時期なら一週間くらいならシャワーを浴びなくても全然平気なカラダになっているのですが、やはり顔ぐらいは洗いたい。とそこへクルーがお湯を持ってきてくれます。寒い朝だからこそ沁みるあったかいお湯の温もり!ちなみにお湯のサービスは朝と夕方の2回です。顔と足を洗えばもう気分はスッキリ!!

寒い寒いと思っていた朝でしたが、太陽が出てくると一変。半袖で十分な気温になりました。朝8時、2日目の登山開始です。この時自分が持っていくのは必要なもののみ。寝袋や予備のダウンジャケットなどは全部別の袋に入れてキャンプ地に置いておきます。自分たちが出発したあとにクルーのみなさんがテントの撤収から朝ごはんの後片付け、荷物運びまで全てやってくれるんです。もう本当にアサンテしかありません。

初日は背の高い木々が生い茂る森林コースでしたが今日は一変。ゴツゴツとした岩が印象的な風景に。植物の様子も昨日とは違います。斜面もキツくなり、どんどん岩場を登っていく本日。高度が高くなるにつれて山ならではのモヤも発生。ここからが本当のキリマンジャロ登山の始まり!というような幻想的な世界に足を踏み入れる気分です。

それにしてもとにかくゆっくり進むキリマンジャロ登山。もうちょっと早く歩いてもいいんじゃない!?と言いたくなるくらいのスピードで一歩一歩登っていきます。まだ実感が湧(わ)いていませんが今いるのは5000m級のとんでもない山。薄くなっていく酸素に適応するためにもゆっくり登ることがポイントのようです。現地のスワヒリ語では「ゆっくり」のことを「ポレポレ」と言います。ポレポレ精神で急がず焦らず登ること5時間!

今日の目的地である「シラケーブキャンプ」に到着です。標高なんと3750m!日本一の山である富士山のテッペンとほぼ同じ高さまで来ました。そんな感じが全くしないのはまわりにここより高くそびえる岩壁があるからです。まだ登山開始から2日が経過したばかり。キリマンジャロ山のテッペンはまだまだ程遠いようです。

時刻はまだお昼過ぎですが、今日の登山はもう終了!この標高でのんびりとすることで薄い酸素濃度にカラダを慣れさせていくのと同時に、明日のハードな1日に向けてしっかりと休養をとります。昼食&夕飯もガッツリ食べて体力回復です!

そしてやはり夜は寒い。震えるカラダで勝手に口から「サブイー」という言葉が出てきます。そんな中、見上げるとキレイな星たちが夜空一面にブワッと!「瞬(またた)く」とはこういうことを言うんだなぁと満天の星空に胸がいっぱいになります。が、寒い。いよいよ明日は未知の富士山越えの領域に突入。しっかり寝袋にくるまって明日に備えて就寝です。

DAY286.5へ続く

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