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DAY217 ナミビアを旅する㉕ 世界で一番重いホバ隕石&地球最古の人類『サン』をたずねてツンクエへ 〜グルートフォンテーンからの行き方〜

2021615日、天気晴れ。

昨日やって来たグルートフォンテーン。アフリカーンス語で『大きな泉』を意味するこの町は農業が盛んで、他の地域では見られない街路樹の豊かな緑が印象的です。

ナミビア最北部エリアへの玄関口にもないっていて、歴史的にも重要な町の一つになっています。

この街でお世話になる宿はThe Courtryard Guest House。以前地元の人に教えてもらったBooking.comなどでは出てこない隠れ家的な宿です。この地域では安めの1300ナミビアドルで泊まれて、さらにWi-Fiがバッチリなのがありがたいところ!レストランの食事も非常に美味しいので、グルートフォンテーンに来たらもう迷わずこの宿を選びます。

2016年8月18日 撮影

さぁ、今日はまずこのグルートフォンテーンにある非常に面白い観光スポットと、ここから行けるまたまたナミビアの秘境と呼ぶにふさわしい場所を紹介したいと思います。

グルートフォンテーンの歩き方

まず紹介するのは町の中心からから20kmほど西に行った所にあるグルートフォンテーンといえばの観光名所です。ここに行くには車が必要なのでタクシーの運転手と値段交渉をしてから向かいます。未舗装路を進むことおよそ30分。 そこに現れたその地の名前が刻まれた碑石!METEORITE。日本語に訳すと「隕石」です。

ホバ隕石

ホバ隕石はナミビア・オチュソンデュパ州で発見された隕石。確認されているものの中で世界で最も重い。ホバ隕石は2.7m×2.7mの長方形で0.9mの厚さである。1920年には66トンの重さがあったが、侵食や調査のためのサンプリング切り出し、破壊行為などによって、現在の重量は60トンを若干超えるほどと見積もられている。中略8万年以上前に落下したと考えられており、地球大気によって減速されて、損傷が少ない状態になったと考えられている。隕石の形状が他に例のない平たい面をもつ形状であったため大気圏の上部で水切りのようにはねて落下したと考えられている。

【Wikipediaより】

ナミビアにある3つの世界一。1つ目はスワコップムンドにある世界一大きいクリスタルでした。そして2つ目が『世界で一番重い隕石』です!!

そんなものがこのナミビアにあるのかと実際にこの目で見るまでは信じられない気分ですが、しっかりとした観光施設があり入園料20ナミビアドルを払って中に入ると

目の前には大きな石がドンと置かれたかのように存在していました。たしかに漂うただものじゃない感。

太陽の光を反射させた表面を見るとこれがただの石ではないことがよくわかります。

人が乗るとそのサイズ感も伝わるかと思います。というか乗っていいの!?となりますが禁止はされていないようでした。人が乗ったぐらいではびくともしない隕石なので問題無いとの判断なのかなと。

そしてこの隕石を畑を耕そうとしていた農夫さんが発見したというのがなんとも面白いストーリーです。さらにこの施設ではキャンプをすることもできます。隕石を見ながらキャンプができるのは世界でもここだけではないでしょうか!

ということでまずはグルートフォンテーンの観光スポットでした。さぁ、時は現在に戻り今日はこの町からさらに南下していきます。タクシー乗り場のみなさんも明るい人が多いグルートフォンテーン。今日は1時間半ほど待って車は出発しました。この町を離れるといよいよナミビア北部との完全なお別れです。

そんな別れのさみしさを感じながら続いてご紹介するのはナミビアの秘境!これまで南の秘境オラニエムンド、北西の秘境エプパフォールズと2つご紹介してきました。『秘境』という言葉は行くのが難しい場所という意味で用いています。そしてこれから紹介するのはその2つを凌駕(りょうが)する秘境中の秘境!東の秘境「ツンクエ」です。

ツンクエ

ホバ隕石とは違い、⑭グルートフォンテーンからなんと350kmほども離れた位置(★)にあるツンクエ。このツンクエに行く車はグルートフォンテーンの一番東にあるガソリンスタンドから出ます。しかしこの区間はほとんど人が住んでいないので頻繁(ひんぱん)に車が行き来していません。とにかくツンクエに向かう車を待ちます。

この時は前日のお昼から待つも車が見つからず、翌日4時間待ってようやく車をゲット!そしてその車というのが

こちらです!!これまでアフリカでたくさんの移動手段を経験してきましたが、大型トラックの荷台に乗ったのはこれが最初で最後です。

そしてこのトラックで走るのは未舗装路!豪快に揺れる荷台に乗りながら、全身に砂埃を浴びて果てしないグラベルロードを進んでいきます。

ひたすら到着を待ち続けて耐えること4時間半。たどり着いたのがツンクエという町です。もうこの時の達成感はハンパじゃありませんでした。ものすごく刺激的な大移動。ちなみにここまでの運賃はなんと無料なんです。秘境の地ツンクエに住む人たちの送迎はこの区間を走る車の運転手の無償活動によって支えられています。これにはビックリでした!

ということで遠路はるばるやって来たツンクエという小さな町。このツンクエには現在のナミビアに暮らしはじめた最初の住民として有名な『サン』、別名ブッシュマンと呼ばれる人々が生活をしています。

サン人

サン人は、南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族である。砂漠に住む狩猟採集民族は大変少なく現在ではこのサン人ぐらいしかいない。かつて3000〜2000年前くらいまでは、南部アフリカから東アフリカにかけて広く分布していた。しかし、バントゥー系の人々や白人の進出により激減し、現在はカラハリ砂漠に残っているだけである。近年の遺伝子解析では人類の祖先と目されている。 サバンナで生活するサン人は「地球最古の人類」とも呼ばれ、移動する狩猟採集民族として20世紀には数多くの生態人類学者の観察対象となった。

【Wikipediaより】

彼らの生活の基本は自給自足。男性は狩猟を、女性は採集をして必要な食料を調達して生活をしています。現在はその生活形態も文明の発展により多少は変わったようですが、基本は未だに狩猟採集だそうです。政府が彼らサンの本来の生活を保護に取り組むなど、ナミビアにとって貴重な生きた歴史を語る彼ら。

ナミビアの他の民族とは明らかに違う顔つきと、独特のクリックサウンドで会話をする彼らを前にするとはじめはなかなかに緊張します。が、「お前にサンの名前をやる!」と言ってくれた長(おさ)の計らいで少し気が楽になりました。まぁおそらく来た人みんなに行っている形式的なものだと思いますが、それでも嬉しいものです。彼らの1日にお供させていただけるツアーに参加できるのがこのツンクエ!ちなみに私がもらった名前はガオ(英語でOwnerの意味)です。

ツアーは車に乗り込んでウォーターポイントや彼らの活動ポイントに移動します。その昔は車なんか無かったわけなので歩いて移動していたサンの人々。彼らは水辺を求めて転々と移動を繰り返していましたが、時代の変化によって水辺に移動する必要性が無くなったことで彼らも一ヶ所に定住するようになったそうです。

車を降りて歩いていると「これはワイルドビーストの足跡だ!」「これは小さなゾウの足跡だ!」というように動物のいた形跡を察知する彼ら。動物の生態系の理解や行動予測などにおいて彼らは非常に豊富な知識を持ちます。その知識と狩りの技術を組み合わせることで狩猟生活を営むサンの人々。

また彼らにとって大事なのが水です。乾燥地帯で生活をしている彼らにとって水を確保するための手段は必要不可欠。その内の1つを見せるために地面を掘り始めた長。何が始まったんだ!?とその様子をじっと見ていると

掘り続けることおよそ30分。根っこというにはあまりに大きな芋のようなものが地面から出てきました。

ウォータールーツという植物の根で一口食べさせてもらうと、粘り気の無い山芋のような感じで口中に水分が広がりました。狩りに出た男性たちはのどが渇くとこのウォータールーツを掘り起こして水分補給をして次の狩りに備えていたそうです。

まるまる1日サンの人々といっしょに過ごすこのツアー。ゴロゴロしたりタバコを吸ったりするありのままの彼らの日常を見ることができるのも面白いところです。

もちろん男性たちが狩りに使う道具の手入れをする姿や、女性たちがダチョウの卵の殻を使った装飾品を作る様子もちゃんと見せてもらえます。基本的には今も自給自足の生活をする彼ら。

そして最後は狩りの練習をさせてくれることに!彼らが実際に使っている弓矢を使って的を射させてもらいました。まずは若頭のお手本。正確に的を射るその技術はさすがです。

構えを教えてもらいいざ自分も挑戦。20回くらいやって5回くらいは的に当たったのでまぁ個人的には見習いレベルかななんて!そして当たる度に子どもたちが拍手してくれるんです。これが嬉しかった!!

正直ツアーに参加するので、みなさん客慣れしているのかなぁと思っていたのですが、彼らのスタイルは我、客に関せず。特別何をするわけでもなく自分たちのやること、したいことをするといった感じでした。逆にそれがリアルですごくよかったです。それでも1日一緒にいると帰る頃になってようやく少し馴染むことができたかなと感じることができました。

ナミビア最初の住民サンの暮らしを感じることのできた1日。ここまでの道のりは大変ですが「来てよかった!」と心から思える東の秘境ツンクエです。

ちなみにこのツンクエのツアーを主催しているのはこの町でおそらく唯一の宿泊地Tsumkwe Country Lodge。秘境の宿なので宿泊費はお高めで1765.50N$(ナミビアドル)ですが、キャンプサイトはなんと一泊116N$で泊まれます。ツアー代は参加人数によって一人当たりのお値段が変わるシステム。4人以上だと一人935N$1人だと2780N$という感じです。

ということでグルートフォンテーンから行けるナミビアの知る人ぞ知る観光地を紹介し終えたところで、車は2時間ほど走り終えて本日の移動の中継地点であるオチワロンゴに到着しました。

先日オプヲに行く前にも寄ったナミビア中央部に位置する移動の拠点となる街オチワロンゴ。このまま車に乗り続ければ首都ウィントフックまで行けるのですが、この街でどうしてもやりたいことがあったのでここで降りることに。いったい何をするのか!?

DAY217.5へ続く

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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれの33歳。神奈川県横浜市出身。 2009年小学校の先生としての生活がスタート。 2015年から約2年間、青年海外協力隊としてナミビアへ。 2019年3月、先生として成長するために先生を辞める。 2019年4月からアフリカ54ヶ国訪問の旅をスタート。