2023年12月15日、天気晴れ。
中央アフリカを旅する

外の治安面への対策は気を抜かずに行っていたのですが、まさかの食中毒という内なる炎症にやられ。
昨日はホテルで安静に過ごしまして、そのおかげで体調もだいぶ戻ってきたなというところで迎えたアフリカ54ヶ国制覇の旅-第10章-最後の朝。
こんな最終日のスタートになるとは全く予想できませんでしたが、これだから旅(人生)は面白いものです。

5日間お世話になったホテルQuatre Saisons Hotel。
旅人が宿泊するにはあまりに良すぎてその分お値段も高いので、途中で宿を変えようかとも思いましたが結局こちらのホテルにずっと滞在させていただきました。
外に出れば常に緊張に晒(さら)される治安の不安がある街で、100%心から安心してくつろげるこのホテル。
居心地の良さの理由は何といっても温かいスタッフのみなさんです。
おかげでバンギの街を思いっきり楽しむことができました。
本当に感謝です。
「シンギラ!」
(サンゴ語で「ありがとう」)

さぁ、そんな宿をチェックアウトして出国へと動いていきます。
向かうのは旅の始まりの場所である空港です。
おそらく国連関係の職員も多く利用する空港なので執拗(しつよう)に賄賂を求められることは無いとは思いますが、それよりも心配なのは厳重な警備体制。
一番大事なことは
『何もしない』
コレに尽きます。
旅人が旅先で自然とやってしまう写真撮影。
旅の思い出として自分の経験を見えるカタチに残したいところですが、中央アフリカの、しかも重要施設である空港では絶対NGです。
それでもつい撮りたくなる悪魔の囁(ささや)きが心の奥底から聞こえてくることがあるから恐ろしいんです。
抑えきれない撮りたい欲求。
なので、スマホをポケットではなくバックの中にしまっておくことをオススメします。
これでもうヘタなことはできないので安心です。
大きな荷物を背負っている自分を見て気を遣ってくれたホテルの従業員さん。
代わりにタクシーを捕まえてくれまして、最後まで助けていただいちゃいました。
中央アフリカ出国

バンギは本当に小さい街で、空港までは中心地からでも車で10分ちょいしかかかりません。
なので心の準備をする間も無くあっという間に到着です。
運転手にありがとうを伝えて外に出ると黄色いベストを着たお兄さんから声がかかります。
平和維持活動のために長期滞在をしている政府機関の方が多い中央アフリカ。
みなさん出国の際のスーツケースは3個や4個になるのが当たり前のようで、それを運ぶために空港の外で仕事をしているのがポーターの彼らです。
まぁ私はバックパック1つなのでその申し出を断るわけですが、それでも何とかチップをもらおうと案内を始めるから困ったもの。
何を言っても付き纏(まと)ってくる場合はもう見えないフリをするしかありません。
我慢比べです。
まず空港に入る前に2ヶ所の検問を通過。
駐車場の途中にそれぞれ建物があるので中に入って検査を受けます。
この案内をポーターさんが勝手にしようとしますが、彼らは検査とは全く関係ないので話は聞かなくてOK。
中にいる同じ黄色いベストでも「セキュリティー」の文字が書かれた人たちの指示に従います。

【建物①】は荷物チェックです。
スーツケースは開けて中身を見せないといけませんが、バックパックは外から触られるだけ。
そしてここで気になる質問をされます。
「ダイヤモンドは入っていませんね?」
ダイヤの産出地としても知られている中央アフリカ。
この検査はその密輸防止のためのようです。
・・・私みたいな観光目的バックパッカーこそ一番疑うべきかと思うのですがアッサリ通していただいちゃいました。
もちろん持っていませんよ!
続いて【建物②】で健康チェック。
久しぶりのアルコール消毒と検温。
・・・ちょっとドキドキしましたがセーフでした。
2日前の食中毒で苦しいピークだった時に出国していたらココで引っ掛かっていたかもなので、回復してよかった〜。
あとはイエローカードを見せて全て終了です。
ここまで粘り強くついてきたポーターさんに別れを告げてあげたいところですが、黙って空港内へと入っていきます。
※旅行客の荷物を持っていないポーターは空港内へは入れません。

中に入るとまず人の多さにビックリ!
チェックインに並ぶ列には入国時と同様にアフリカ系の方だけでなく、世界各国の人々の姿もあります。
さらに目を引くのは緑の迷彩服に青いベレー帽を被った国連軍のみなさんの大行列。
これが異様な光景でビビるのですが、ココでは同じ客という立場同士なので街中にいる時よりも柔らかい感じで好印象です。
本日見かけたのはルワンダやタンザニアから派遣されたみなさんで、任期を終えて帰国するようでした。

今回は行きも利用したエチオピア航空に帰りもお世話になります。
実はこのエチオピア航空のエチオピア⇄中央アフリカ間の飛行機の運行は2023年11月15日に開始されたばかり!
まだ1ヶ月しか経っていない新空路です。(2023年末時点)
往復それぞれ週3便飛んでいるので中央アフリカへのアクセスはグッと便利になりました。
ただ、飛行機は増えても空港自体は大きくならないのでロビーは人で溢(あふ)れ返っています。
が、待ち時間は長いもののやはり世界各国の国連職員などを相手に仕事をしている関係か、その対応は非常に丁寧かつ冷静な中央アフリカの空港スタッフのみなさん。
そのため全くイヤな感じはしません。

印刷をしておいた航空券の予約確認書。
何でも全てスマホ内で完結する現代の海外旅行ですが、アフリカ、特にセキュリティーの厳しそうな国へ渡航する際は紙ベースの情報も用意しておく方が◎
これだけで出入国のハードルがだいぶ下がります。
そんなこんなで結論から述べると中央アフリカの出国手続きはなーんのトラブルもなく終了!
個人的に一番警戒していたのはスマホの写真チェック。
写真撮影に厳しい国なので、もしかして見られるかもしれないと最悪の事態も想定してデータを消しておいたのですが杞憂(きゆう)に終わりました。
なんなら
「良い旅を!」
なんて日本語で挨拶をしてくれるおじさんまでいるくらい空港警察のみなさんはとてもフレンドリーです。

そんな中央アフリカの空港の唯一の難点は荷物の重さチェックが入念に行われること。
いつもだったら大きめのバックパックの重さだけを測っておしまいなのですが、ここではセカンドバックにもチェックが入りその合計の重さで預けの必要があるかを判断されるんです。
「預けたくないよ〜!」
と少しだけ粘りましたが無理ですとのこと。
ロストバゲージしたくないので持ち込みたかったのですが仕方がありません。
スタッフさんも誠実な感じなので信じて託します。
やさしさだけでなくルールに対する厳しさもある中央アフリカのバンギムポコ国際空港。
ここでバックパックとはお別れすることとなりました。

何はともあれ何事もなく出国を完了したところで中央アフリカの旅が閉幕。
飛行機に乗り込むとようやく長きに渡る緊張から解放されたような気分になりました。
「無事に旅を終えることができたんだ」
危険と呼ばれる国の旅が終わるという意味でもそうですが、そこにはもう一つ大きな意味合いがありまして。
スマホ&パスポート紛失という残念な形で旅の終わりを迎えてしまった前回のアフリカ旅。
初めての経験にアフリカへの『恐怖』を抱き、正直かなり落ち込みました。
でも、このままじゃ終われない!
そう一念発起して再起をかけて臨んだのが今回のアフリカ54ヶ国制覇の旅-第10章-です。
その舞台にしてはか〜なりレベルの高い国が続いたのですが、それでもこうして約1ヶ月の旅を終えて日本への帰国の途につくことができて・・・本当によかったぁ。
再びアフリカを旅することができたという事実が今はただただ嬉しいです。

そして改めてわかったことは
「私はアフリカが大好き」
であるということ。
知らない世界を知るワクワクを常に与えてくれるアフリカ。
何度訪れても毎回新しい出会いや発見をくれるこの大陸の魅力はやはり底知れません。
別れのタイミングになるともっと旅したかったなぁ〜と思うわけですが、何事も腹八分目です。
名残惜しいぐらいのところで旅を切り上げることも、この刺激的で濃厚な異文化がギュッと詰まったアフリカを楽しむためのポイントになります。
ということでまたしばしの別れを告げていざ日本へ。

「さよなら、中央アフリカ!またね、アフリカ!!」

いつもだったらここからが長い日本帰国。
乗り継ぎを何度か繰り返して、日本に着くまでに1日や2日かかるなんてのがよくあるパターンです。
しかし、今回は違います。
数少ない日本からアフリカへの直行便を運行しているエチオピア航空。
中央アフリカを出発してエチオピアのアディスアベバに着いたら、次に乗る飛行機はもう成田行き!
途中、韓国の仁川(いんちょん)で一度飛行機を降りるものの、実質乗り継ぎ1回の22時間ほどで日本に帰れてしまうんです。
そう考えると中央アフリカ含めアフリカがすごく近く感じませんか?
そんなこんなであっという間に時間は過ぎて、日付が変わり
日本帰国
2023年12月16日、天気晴れ。

夜7時。
日本の成田空港に到着です。
2年前のコロナ禍であればこのあとに最後の難関が待っていたのでまだ気が抜けなかったわけですが、もうそれも遠い過去の話。
飛行機が着陸したらもう気分は帰ってきたぞ〜!感でいっぱいになります。

外務省が退避勧告を出している中央アフリカに行っていたということで、検疫あたりで何か言われるかもしれないなぁと覚悟(かくご)はしていたのですが、な〜んにも言われず。
さらにずっと頭の片隅で心配していた預けたバックパックもちゃんと運ばれてきまして・・・

はい、晴れて日本帰国。
「ただいま、ニッポン!」
いやー、それにしても12月の日本はアフリカと違って寒いですねぇ〜。
Tシャツ短パンで帰ってきましたが、こりゃ寒過ぎて大変ですよ〜。
というセリフを言いたかったのですが見て下さい。
夜8時の気温が20℃。
そういえばこの旅のスタートも気候変動についての一文で始まっていたことを思い出したところで、アフリカ54ヶ国制覇の旅-第10章-終了です。
また、元日からのエジプト旅で幕を開けた2023年のアフリカ旅もこれで終わりを迎えます。
今年は本当によく旅をしました。
アフリカの酸(す)いも甘いも経験してまた一つ成長したかなと感じている2023。
そして間も無く始まる2024。
アフリカ54ヶ国制覇の旅も開始から6年目に突入します。
残す国はあと5ヶ国。
2024年はついに『その時』がやって来ます。
是非その瞬間をいっしょに見届けていただけると幸いです。
これからも旅を通して自分が感じたアフリカを発信していきますので、今後ともみなさんよろしくお願いします。

ご愛読いただきありがとうございました。
アフリカ54ヶ国制覇の旅-第11章-でまたお会いしましょう。
ではまた!!
DAY402へ続く



40年前の話ですが陸路でピザを取りながら西から東に縦走したんですが考えることは ビザのことだけでした 今回はどのようにビザを取得したんでしょうか
40年前にアフリカ横断、ものすごい偉業ですね!!
中央アフリカビザは日本で取得しました。
↓こちらの記事をご覧下さい。
https://kojimateacher-goestoafrica.com/centralafrica-visa