南スーダンを旅する② 首都「ジュバ」Part2 〜丘の上からの絶景と屋台飯 -南スーダンの人の温かさに触れる- 〜

2022年6月5日、天気晴れ。

南スーダンの歩き方

朝4時半。まだ外は暗いですがアラームで目が覚めます。朝早くなので当然眠いわけですが、それにしても眠いなぁと。一昨日の入国から立て続けにトラブルがあり、やはりココロは確実に疲れていたことを実感。アフリカ旅中は滅多にしようと思わない二度寝をしてしまい気付いたら5時!急いで準備をして部屋を出発します。

迎えにきてくれたのは昨日もお世話になったルサさん。彼女の運転で朝のジュバの街を移動します。なぜこんな朝早くに活動を開始したのか。その理由は車で5分ほど郊外に向かって進んでいくと目の前に見えてきた

ジュバの街にそびえる丘にあります!1ヶ月前に南スーダンに乗り継ぎで着陸した際、緑豊かな街のすぐ近くそびえる丘に目が留まりました。ジュバに来ることができたら登ってみたいなぁ~とあの時思ったことが今日実現します。入国してすぐにパメラさんに丘に登れるかを聞くと

「私も登ったことがなくて、コジマが来たら登らない?って誘おうと思っていたの!」

こんなことがあるから面白いものです。ということで丘の麓(ふもと)に住んでいるというパメラさんの家に3人で集合。本日は首都ジュバの西にそびえる「ジェベルの丘」に登ります。

ジェベルの丘を登る

ただビックリしたのがあまりにパメラさんの家から丘までが近すぎること!こんな近くに住んでいたのに登ったことがなかったの~と思わずツッコんでしまいました。この街に住んでいる人からしたら、そこに丘があるのは当たり前の日常でいつか登ればいい!くらいに思うものなのかもしれません。私が未だに東京タワーやスカイツリーに上ったことがないのと同じかな?

ということで3人とも初めてのジェベルの丘登りスタートです。とその前に!昨日の経験から学んだことを活かします。丘の入り口近くの家に住む人に丘を登って良いか確認。あとで文句を言われないよう先に許可を取る。南スーダンではこれが非常に大事なことです。全く問題ないとのことなのでこれで思う存分楽しめます!なんせ丘には警察や警備の方はいませんからね!!

近くで見るとなかなかに迫力(はくりょく)がありまして。来る前は「軽くサクッと登れるよ~!」と言っていたルサさんもチョットだけ怯(ひる)んだ様子がありました。が、一番前をスタスタと進んでいく彼女。そのあとにパメラさんが続いて、自分は一番後方です。

登り始めてすぐでした。後ろを振り向くと昇ったばかりのオレンジ色に輝く丸い太陽が!ジュバの街の1日の始まりです。まだほんの少し登っただけですが、既にココに来て良かったと思えるキレイな景色に感動。さぁ、ここからが本番です。

しっかりルートはありますが、手を使わないと上れない箇所もあり、予想以上にスリリングな丘登り。岩の感じはエスワティニのシベべロックナミビアのスピツコップを連想させるので、おそらく火山活動によってできた丘なのかなと予想します。コロコロした石が多いエリアは足元が滑りやすいので要注意!

後半になると傾斜(けいしゃ)がキツくなってくるので気合を入れないといけない場面も。下にはジュバの街並みがどんどん広がっていきます。

一番大変な上り坂が終わると傾斜が緩(ゆる)くなり岩エリアに。もうここまで来ると頂上はすぐそこ!ですが、景色が良いので写真撮影。どこを切り取ってもステキな写真になります。

そんなこんなでゆっくり登ること40分。ついにジェベルの丘の頂上に到着です。立派な十字架があってビックリ!そしてそこには自分達以外にもたくさんの人の姿が。

登っている途中、走り抜けるように丘を駆(か)け上がり自分達を追い越していく人の姿がありました。毎週日曜日に丘に登り、エクササイズをしているコミュニティーのみなさん。週一でこの丘に登ってカラダを動かすというのは確かに健康に良いこと間違いなしです!

登ってくるルートはいくつかあるようで、反対側からは別のグループのみなさんも。こちらでは本格的な走り込みと筋トレが行われていました。

さらに、見えますかね?遠くの方にある丘のテッペンにも人の姿が!地元の人たちにとっての憩(いこ)いの場であり、格好のトレーニング場。それがジェベルの丘です。

見渡せば首都の街並みが一望できて、吹き抜けるのは気持ちの良い風。このジュバで何からも縛(しば)られないこんなに自由でステキな場所は他にはなかなか無いと思います。街中に警察や警備の方たちがとにかくたくさんいるジュバ。常に見られているかもしれないという緊張感のある環境は無意識でも神経を使います。

この丘の上では何からも干渉(かんしょう)されません。心の底からこの街の景色を楽しめる場所。こんな開放的な気分になるのは入国してから初めてです。やっと南スーダンという国と落ち着いた気持ちで向き合えた気がしました。

もちろんここでも3人で写真大会!これまでも、そしてこのあとも何度も書きますが、今回の旅で本当にラッキーなのはパメラさんに出会えたこと。彼女には本当に感謝しかありません。汗だくで頑張って登ってきたパメラさん。「これから定期的に丘に登ろうかな?」だそうです。

上りよりも下の方がなかなか大変なジェベルの丘。7時を過ぎると日差しが強くなり暑くなってきました。今回こんなに朝早くに丘に登ったのはこの暑さを避けるためです。現在日中の気温が35度ぐらいになる南スーダン。灼熱の国スーダンで10日間過ごしたことでだいぶバカになっている自分の肌感覚だとちょっと暑いくらいの気温なんですが、さすがに日中の丘登りは厳しそうです。

帰りはこの丘に毎日登っているボクサーの方といっしょに丘を下ってきまして、無事に麓に戻ってきました。行きは気づかなかった十字架が今はハッキリと見えます。上って下りて2時間ほど、ステキな時間を過ごすことができたジェベルの丘でした。

さぁ、なんとまだ朝の8時です。丘に登ってスタートする1日というのがこんなにもスッキリとした気分になるとはビックリ!丘の上で出会ったみなさんの気持ちがちょっとわかった気がします。おかげでブログの執筆をしたり、イロイロと作業が捗(はかど)った本日。またまたオシャレなカフェを発見しましたがそれはまた後日紹介したいと思います。そして、不思議と今日はこう思うようになったんです。

「ローカルのご飯が食べたい!」

南スーダンに入国してから心のどこかにずっと壁を作っていた自分がいます。この国は特別な国!という先入観がどうしても捨て切れず、殻(から)に閉じこもっていました。そして今、その殻を破りたいと思えるように。ようやくココロが元気になったのだと思います。ジェベルの丘で出会ったみなさんのおかげかもしれません。ちょっとだけトレーニングに参加させていただき、南スーダンの人たちと初めて素で関われたことで私の中の何かが変わりました。そうだ。危険と呼ばれる国にもそこで暮らす人たちがいたんだった。大切なことを思い出させてくれたみなさんに感謝です。

屋台飯をいただく

夕方、最低限のお金を持って歩いて5分のローカルエリアへと向かいました。こういう時、人がたくさんいる場所は怖いと思うことがあるかもしれませんが、逆にいろんな人の視線があることが安心につながります。路地の危ないか危なくないかの判断は直感を頼りにするのが◯。

賑(にぎ)わいを見せる夕方の街。歩いていると肉を焼くお兄さんに出会いました。そうそう、アフリカ旅の楽しみはコレだった!南スーダンにだって美味しいお肉が食べれるお店があるんです。ヤギの串焼きはかなりのボリュームがあり食べ応えバツグン!

さらに屋台も発見です。店先に用意されたテーブルとイス。地元の人が何かを食べているとやっぱり気になってしまいます。ついじっと見ていると

「美味しいぞ!来い来い!!」

他のアフリカの国ではよくあるお誘い。それがここ南スーダンでもあることに喜びを感じました。もちろんすぐにお兄さんの隣の席に座り、店員さんに「同じものをお願いします!」と注文。出てきたのは懐かしいチャパティと豆の組み合わせのウガンダ料理です。

味はいたってシンプルで、特別美味しいわけではありませんが、これがものすごく心温まる一皿で。夕方の空気を感じながら路地でいただくローカル飯。オシャレなレストランで高い値段を払って食べる料理よりも、この450南スーダンポンド(約1USドル)で食べれる一皿を求めていた自分がいます。いやー、ウマイ!!

ボダ(バイクタクシー)のドライバーの仕事をしているサミュエルさん。毎日仕事終わりにこの屋台でご飯を食べて家に帰るのがルーティンなんだそうです。自分が食べ終わるまで待っていてくれて、いろんな話をしてくれた彼。現在アフリカ全土でガソリンの値段が高騰(こうとう)している問題については頭を抱えているようでした。ボダドライバーも簡単な仕事ではありません。そのサミュエルさんが言ってくれた一言。

Feel like home.

ココロの扉が開いた瞬間でした。こういう人との関わりを求めていたんだよなと。これが南スーダン!とても嬉しい歓迎でした。ありがとうサミュエルさん!!

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