2022年6月3日、天気晴れ。
アフリカ36ヶ国目「南スーダン」へ
とりあえず結論から。
まずは深夜2時、ようやく航空券を手に入れました。
振り替えのために50USドル支払いましたが、格安航空券予約サイトでキャンセル補償のオプションを選択するともっと費用がかかることもあるので、ここでの出費は仕方がないと割り切ります。
そして新ターミナルに到着して11時間後。
ついに空港ロビー内に入ることができました〜!
フルマラソンのゴール並みの感動です。
そこでまさかのKFCの文字を発見してしまったらもう我慢できなかった。
トイレも飲食も一切我慢していた自分へのご褒美にチキン。
「沁(し)みた〜!!」
そして肝心のPCR検査の陰性証明書。
こちらもスタッフさんが動いてくれました。
超イレギュラーな証明書の発行なのでこれまた手数料200USドルを取られまして…仕方ない。
これがないと先に進めませんからね。
手持ちの米ドルがそんなになかったので、昨日換金したユーロがここで使えたのはラッキー。
「出発までに届ける!」
というスタッフさんの言葉を信じて搭乗ゲートで待つこと1時間。
タンザニア政府発行の陰性証明書をいただきました。
これでもう全ての問題は解決したはずです。
まさかこんなことになるとは予想もしていなかった南スーダンへの渡航。
ビザ取得も難航したこの国の入国が一筋縄ではいかないということがよ~く身に染みてわかりました。
このあともまだ何が起きるかわかりませんからね。
もう入国を完了するまで一切油断はできません。
※南スーダンのビザ取得方法についてはコチラの記事をお読みください。
と言いつつ、ようやくタンザニアから出られることが確定したことで緊張の糸が切れて眠気がが一気に襲(おそ)ってきまして…!!
危うく寝過ごすところでしたがギリギリセーフ。
新しい航空券と新しいPCR検査の陰性証明書を携(たずさ)えて飛行機に搭乗です。
まず向かうのはエチオピア。
2時間半ほどのフライトなのでここはガッツリ寝ていきたいと思います。
それではおやすみなさい。
朝6時半。
飛行機はエチオピアのアディスアベバに到着しました。
機内では寝れたのか寝れなかったのかよくわからない境界線をずっと彷徨(さまよ)っていた気がします。
それでもやっとエチオピアまで来れた嬉しさでもうアドレナリンが出まくり!
外に出ると高原の国ならではの涼しい空気が気持ちよくて眠気が吹き飛びました。
それにしてもものすごい人の数に驚かされるエチオピアのボレ国際空港。
1ヶ月ほど前に訪れた時と比べてさらに旅行者が増えた印象です。
ギュウギュウな中を人とすれ違うのが久々すぎて新鮮な感覚。
搭乗ゲート前のベンチは埋まり、ボーディングタイムを立って待つ人がたくさんいる空港の光景はもうコロナ前と大して差がないなと感じました。
さぁ、そんな中少しずつまた高まる緊張感。
搭乗前に再度ビザの所持確認が行われました。
ホテルは滞在する全日程分予約しています。
英文のPCR検査の陰性証明書も用意しました(イレギュラーだけど)。
もう準備は完璧(かんぺき)に整ったはずです!
が、それでも何か足りないのではないかと思ってしまうのは、昨日とんでもない洗礼を受けたから。
南スーダン、一体どんな国なんだ!?
南スーダン
南スーダン共和国、通称 南スーダン は、東アフリカに位置する国家。
【Wikipediaより】
首都はジュバ。
北はスーダン、東にエチオピア、南東をケニアとウガンダ、南西がコンゴ民主共和国、西は中央アフリカと国境を接する内陸国である。
2011年7月9日、スーダン共和国の南部10州が、アフリカ大陸54番目の国家として分離独立した。
小さめのプロペラ機ですが、乗客はそれなりにいます。
「危険と呼ばれる国に渡航する人なんているの?」
と思われるかもしれませんが全くいないわけではありません。
もちろんこの中で観光目的で訪れるのは私ぐらいかもしれませんがね。
午前9時。
飛行機はアディスアベバを出発。
2時間後にはついに南スーダンです。
心を落ち着けて到着の時を待ってブログでも書こうと思うわけですが、ドキドキするもので。
地図アプリのGPSで位置をチェック。
少しずつ南スーダンの首都に近づいていっている事実を知るともう興奮が止まりません。
着陸10分前になると窓の外には緑が広がります。
とその景色にものすごくビックリした約1ヶ月前。
砂漠の国スーダンとは対照的な「南スーダン」という国への興味が湧いたのはこの時からでした。
南スーダンに行ってみたい!
そのためにイロイロ動いてきまして。
その結果ついにこのあとこの国に上陸します。
ワクワクしないわけがありません!
南スーダン入国
時差の関係で1時間戻りまして午前10時。
着きました南スーダン!!
外に出ると足元に消毒スプレーを散布されるという斬新(ざんしん)な歓迎があり、続いて熱帯地域特有のムワッとした陽気を感じます。
「着いた着いた、南スーダンに着いたーー!!」
検疫&入国審査の流れ
ですがここからが天王山!!
昨日はいきなり南スーダンに鼻をへし折られました。
果たして入国では一体何が待っているのか!?
緊張感マックスでいざ入国審査スタートです。
- 問診票を渡されるので記入する
- PCR検査の陰性証明書(英文)とワクチンパスポート、イエローカードを提示する
- 印刷したE-Visaを見せて入国審査を受ける
- 入国審査後に再度ビザカウンターでチェックを受ける
- 入国完了
かなり気構えていたわりにはスムーズに終了しました。
かかった時間は20分程度です。
ただやはりドキドキポイントはいろいろありまして。
PCR検査の陰性証明書は英語のものを用意しておいて正解だったなと。
水際対策担当はかなり高圧的な方で、ワクチンパスポートを所持していない人には断固として入国拒否の姿勢を示していました。
これは当然の対応なのかもしれませんがね。
そのあと私の目の前で行われた賄賂(わいろ)の受け渡しで問題は無事解決。
まぁそんなもんですよね。
さらにいたるところにサーモグラフィーが設置してあり、なんだかすごいところに来たぞという雰囲気が漂っていました。
青い迷彩服を着た入国管理官の人たちが目の前に壁のように立ちはだかるのもなかなかの威圧感。
ただ、みなさんすごく真摯(しんし)な方たちで、質問攻めしたり私を疑うようなことも一切なく、入国スタンプをあっさり押してくれました。
ということで無事にアフリカ36ヶ国目「南スーダン」に入国しました~!!
E-Visaの取得からココまで、本当に長い長い道のりでした。
まだコモロを出国してから24時間経っていないというのが信じられないくらい最後の最後もイロイロありすぎたわけですが全てはこの瞬間のため。
南スーダンに入国できたというものすごい達成感で大興奮!!
空港を出る前から怪(あや)しいお兄さんに声をかけられたり、タクシーの客引きがあったりしますが、そこは丁寧に断ってスルー。
入国後も何かと気が抜けない国、南スーダン。
到着した首都ジュバは外務省の出す海外安全情報で危険レベル3。
その周辺は真っ赤なレベル4となっています。
ここはアフリカの中でも治安が非常に不安定な国です。
※今回の滞在ではジュバから外には出ません。
トラブル発生
そして実はこのあとすぐにトラブルが発生しました。
命の危険はありませんが、とりあえずいきなり精神をガッと削(けず)られる出来事が。
詳しくは明日書きたいと思います。
いやー、本当に疲れました。
いち早く気持ちを落ち着けるためにやって来たのは空港から歩いて少ししたところにあったホテル。
そこでスタッフさんにお願いをして電話を一本かけてもらいます。
相手はE-Visaの招待状を書いていただいた今回のジュバ滞在でお世話になるAirbnbホストのパメラさん。
空港に迎えに来ていただく予定でしたが、自分の搭乗する飛行機が変わった関係で会うことができず。
なので頼みの綱のホテルに駆け込みました。
それから10分後にホテルに来てくれたパメラさん!
ついについについに会えました!!
もう会った瞬間に何回もありがとうを伝えまして。
今、私が南スーダンにいるのは全て彼女のおかげです。
感謝しかありません。
先ほどさっそく起きたトラブルにショックを受けていたわけですが、彼女と会えたことでココロが一気に強くなりました。
入国後手続き:外国人登録
そのあとすぐに向かったのは街中にある何の変哲(へんてつ)もないビルの3階。
やって来たのは外国人登録をするオフィスでした。
スーダンでも海外からの旅行者に義務付けられていた外国人登録はここ南スーダンでも必要な手続きになります。
空港で誰かが教えてくれるわけでもなく、日本語で調べても全く出てこないこの情報。
この登録をせずに出国しようとすると…スーダンでの経験がよい学びになっています。
もちろんこのことを教えてくれたのも、地図にも乗っていない自分だけでは絶対に発見することができないオフィスに連れてきてくれたのもパメラさんです。
14500南スーダンポンド(約30USドル)を支払うとパスポートに登録証が貼られます。
これでもう安心!
南スーダンのビザは入国スタンプを押されただけなので、コチラでビザ気分を味わえました。
思えば深夜からずーっと緊張の連続だった本日。
お世話になる宿の部屋のソファーに座って一息つくと、安心できる場所に辿り着いたことを実感してホッと胸を撫(な)で下ろすことができました。
…入国直後のトラブルに関して書いていなくてこのボリュームですからね。
長い長い1日でした。
ついに始まる南スーダンの旅。
いつもの旅前に感じるワクワクとは違い、非常に緊張している自分がいます。
ただ、危険なだけの国ではないことは事実です。
しっかりと気持ちを引き締めつつ、この国を自分の目で見ていきたいと思います。
ということでさっそく想像と全く違う南スーダンの夜に驚かされたのでした。
DAY304へ続く
コメントを残す