ウガンダを旅する① 首都「カンパラ」〜中心地ナカセロの歩き方 -バイクと市場と謎の鳥- 〜

2022年4月19日、天気晴れ。

日本からの60時間の移動疲れはさすがに大きかったようで、倒れるようにベットで眠りについて迎えた本日。目が覚めて、外の明るい景色を見てようやくアフリカに到着したことを実感しました。旅の始まりへのワクワクは何度アフリカを訪れても変わりません。ということで、アフリカ31ヶ国目「ウガンダ」の旅がスタートです。

ウガンダ

ウガンダ共和国、通称ウガンダは、東アフリカに位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にケニア、南にタンザニア、南西にルワンダ、西にコンゴ民主共和国、北に南スーダンとの国境に囲まれた内陸国である。首都はカンパラ。ナイル川(白ナイル)の始まるヴィクトリア湖に接している。旧イギリス植民地。

Wikipediaより】

「内陸国である」「ヴィクトリア湖に接している」という地理が特徴的なウガンダ。さらに「赤道直下に位置する」と「標高が高い」という要素も加わり、年間を通してしっかり雨が降る国なので、街を歩けば様々な種類の木々が目立ちます。やっぱり緑が豊かな国なんだなぁと思いながら本日歩いて巡ったのはこの国の首都「カンパラ」です。

①カンパラ

カンパラは、東アフリカに位置する国家ウガンダの首都に定められている。人口165万人(2011年)。ウガンダ最大の都市で、ヴィクトリア湖の北岸、標高1190mにある。ほぼ赤道直下(北緯0度19分)に位置する。人口増加が著しく、2050年に943万人、2075年に2023万人、2100年の人口予測では4014万人を数える世界16位の超巨大都市となる予測が出ている。

Wikipediaより】

ここにWikipediaに記載されていない情報を付け加えます。注目したのは首都カンパラの面積です。検索すると『189㎢』という情報が出てきました。これだけだとわかりづらいので、近隣のアフリカ諸国の首都と比較してみます。

  • ルワンダの首都「キガリ」・・・730㎢
  • ケニアの首都「ナイロビ」・・・696㎢
  • タンザニアの首都「ドドマ」・・・2576㎢

おわかりの通り、首都の面積としては小さいカンパラ。さっそく今日一日歩いただけでもなんとなく街の全体像をつかむことができました。カンパラはコンパクトな都市になります。

そして街全体の標高が高い上に、街の中にいくつも丘が点在するのも面白いポイント。カンパラの主要な道路の名前には「Hill(丘)」の文字が入ります。平坦な道は少なく、常にゆるやかな坂道を歩いているという感覚です。ちなみに同じ丘が特徴の国といえば『千の丘の国』の異名をもつウガンダのお隣の国ルワンダですが、首都同士を比べると景色には違いがあります。その理由は赤道との距離の違いにあるかと思います。

ということで、景色を楽しみながらのカンパラ散策。高い所を目指して歩くと見える景色が広がるので、どんどん坂をのぼっていきます。今日は天気が良くて暑いわけですが、その暑さを和らげてくれるのが街の中にあるたくさんの緑!気持ちの良い散歩が楽しめます。

中心地「ナカセロ」

が、本当のカンパラはここからでした。『旅の初日は自分の足で歩き回りたい』というこだわりがあるので、今日は街を走るバイクタクシーの声かけを断って歩き続けました。そしてようやくカンパラの中心地ナカセロ地区にやってくるとハッキリと街の様子が変化したんです。

突然現れた高い建物に道路を行き交う大量のバイクと車!やはりここは首都カンパラ。緑豊かでのほほんというだけで終わるはずがなかったんです。

それにしてもこの道路を横断するのが最初はなかなか怖かった。基本的に信号がない場所がほとんどなので、タイミングを見て渡るしかない感じです。が、えっ!?ここで渡る??というところで歩き始める地元のみなさん。今日一日彼らの渡り方を見てマネて、ようやく横断に慣れてきました。

が、こんなもんじゃないカンパラ。さらに歩き進むとどんどん増えてくる人とバイク!街の中心に近づいていることを確信します。もうバイクが多いことは十分わかってきましたが、今度は行き交う人の多さに驚かされます。

そう、忘れていました。カンパラは面積は小さいですが、そこにいる人口は165万人!10年前の情報なので今はもっと増えているということで、人口密度はかなり高い都市になります。

そして人もバイクも車も行き交う街はさぞカオスなのかと思いきや、これがなんとも歩きやすくて整った街だからあら不思議。その理由の一つにはこの街でよく見かける警察の方の存在が大きいのかもしれません。迷彩柄やカーキー色の服を着た方達が街の警備をしている姿が至る所に!道路の交通整備もしっかり行われていて、渋滞は起きますがそこまで問題にはなっていないレベルに解消している様子でした。

ということで本当だったらもっと警戒するべき街の中心エリアですが、とてもリラックスして歩くことができます。もちろん最低限の警戒は常に怠(おこた)らないことが大前提で!それにしてもこのカンパラを歩いていて私が何より面白いと感じたのは市場の構造。だだっ広い範囲にお店が点在するというのがよくあるアフリカの市場ですが、ここカンパラの市場は建物の”中”に展開されているんです。

壁のようにそびえる5、6階建の高い建物。これが全部市場になっています。ステキな景色を見つけるために高い所を探して街歩きをするのが私の趣味ですが、基本的に首都のような中心地で見晴らしの良い場所にであうことはなかなかありません。上から街を見下ろせるというのは防犯上もあまりよくないのかなと。しかし、このカンパラには旅人の私でも気軽にのぼれてしまう高い建物がたーくさん。

入っちゃダメだ!なんて言われることは全くなく、サラッと階段を上がっていくと

カンパラの中心地が一望できてしまいます!改めて感じる人の多さとこの街の熱気。ウガンダは緑豊かな国であるという私のイメージを覆(くつがえ)す絶景が広がります。しかもこんな高い建物がいくつもあるからもう大変!

気になったビルを見つけたらとりあえずのぼって、景色を見て一人で大興奮する。これの繰り返しです。

さらにこの市場の良い点が『客引きの声が全くかからない』ところ。アフリカの市場に足を踏み入れると、買って買っての嵐がよく巻き起こるのですが、この街は本当に静かでビックリします。おかげでストレスフリーで市場の中を行き来できるので、カンパラの市場は最高の絶景スポットです!

中心地の熱気に酔いしれたあとに少し離れるとまた落ち着いた雰囲気の街に戻るのも面白いところ。オシャレなカフェもたくさんあるカンパラ。歩き疲れたあとは冷たい飲み物でリフレッシュしてさらに歩き続けます。もっと見たいカンパラの街!!

謎の鳥

歩いているともう一つものすごく目立つ存在があります。しかもそれは上空に!

やたらと鳥が飛んでいるのが気になるカンパラ。内陸国なので海はなく、魚を狙(ねら)っているわけではないことは確かですが、それにしても鳥が多いんです。しかもそれがただの鳥ではなくものすごく大きな鳥だからもうイヤでも目がいってしまいます。

「あの鳥は木に巣を作っているんだよ」

と教えてくれたのは通りすがりのおじさん。地元の人にとっては当たり前の光景のようですが、これはあまりに不気味だぞ!名前も知らない謎の鳥。

ウガンダの国旗に描かれた国鳥である「ホオジロカンムリヅル」かなぁとも一瞬思うわけですが

絶対に違うなと。この異様な存在感を放つ鳥が舞う空はカンパラならではの景色です。

時間を忘れて歩き続けること2万歩。こんな首都見たことない!の連続でものすごく刺激的な散策となりました。最後の最後にものすごくキレイなショッピングモールを見つけまして。本当に旅人をこれでもかというくらいに楽しませてくれる街カンパラです。

1 個のコメント

  • コジマ先生 こんにちは!
    先生の投稿に私もワクワクしながらアフリカ旅行を楽しんでおります
    カンパラの街の賑やかさ、活気を感じます
    オシャレなカフェもあるなんていいですね
    どんなメニューがあるのでしょう?
    食事の写真も楽しみです

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