モーリシャスを旅する⑨ コロナ禍の帰国前トラブル&出国日の心構え 〜サッカー代表ユニホーム探し〜

2022年8月20日、天気くもり。

モーリシャスを旅する

ついに迎えた出国の朝。2週間のアフリカ新婚旅行がいよいよ終わります。ハネムーンの舞台に選んだのは、アフリカの島国マダガスカル&モーリシャス。ココにしかない!に溢れた特別な2ヶ国を巡る中で忘れられない思い出がたくさんできました。ただ、どちらも赤道以南の国なので、冬にあたる8月は思っていた以上に涼しかった。寒いとまではいかないので観光する分にはとっても快適な気温ですが、海に思いっきり入りたいのならやはり夏(12月~4月頃)に来るのがベストですね。それでも私たちにとっては『海を満喫するためにもう一度来る!』という口実ができたので、これはこれでよかったかなと。

ホテル「Ma Vie La」

モーリシャス南部の観光地ル・モーンで3日間お世話になった宿Ma Vie La。一泊2人で1万円ほどはこのエリアでは良心的なお値段設定です。が、高級リゾートエリアの安宿ということで当初は少し不安もありました。

そんな心配を吹き飛ばしてくれたとっても陽気でパワフルなオーナーのベロニカさん。彼女にお願いすれば南部観光のあらゆることを全て手配してくれます。商売上手でガツガツしているところもありますが、私たちの要望を理解した上でナイスな提案をしてくれるのでとっても助かりました。

レストラン「Wonderland Restaurant」

そしてこの宿の敷地内の一角を間借りして営業しているこちらのレストラン。外食できる場所が限られているル・モーンの中で、手頃(といってもそれなりにはしますが)な価格で食事ができる場所が宿の中にあるのはとってもありがたい!常にオープンしているわけではないので、食事を希望する場合は事前予約が必要です。※ランチタイムは営業していません。

でも、そんな小さなレストランだから味の方は期待できないんでしょ?と思われるかもしれませんが、これがビックリ!出てくる皿はどれも絶品&ボリューミー!!

さらに、シェフのアシュさんがすごく紳士的でフレンドリーな方なんです。美味しい料理と楽しいトークで場を盛り上げてくれまして。とっても居心地の良いWonderland Restaurantでした。※宿もレストランも支払いは現金のみになります。

帰国トラブル① 前日の急なフライト変更

さぁ、そんなステキな宿との別れを惜(お)しみたいところですが、実は出国前日に問題が2つ発生していまして。まずは昨日、航空会社から急遽(きゅうきょ)フライトが変更になったとのメールが届き、当初の予定より出発が2時間以上も早くなることに!帰国日の滞在時間の短縮はイタいよ〜と思いながらも、こちらはどうすることもできず。なのでそんなにのんびりできなくなってしまった最終日。今いる③ル・モーン半島エリアから空港がある島の南東部までバスで直接向かうのがいわゆる無難な選択です。出国の日は余裕をもった行動をするのが旅の基本になります。

が、やっぱり最終日も全力で楽しみたい!ということで、目指すのは空港と真反対に位置する首都です!!街並みを見納めたいというのもありましたが、何より一番はモーリシャスのサッカー代表ユニホームをまだゲットしていなくて。さぁ、こうなったらもう善は急げ。バックパックを背負って朝7時に宿を出発。バスに乗ってまずは首都ポートルイス方面へ戻ります。…これがドタバタ出国劇の始まりでした。

帰国トラブル② PCR検査の陰性証明書が無効

出国前日に起きた問題はもう一つ。昨夜荷物のパッキングを完了したところで、ふとスマホを見るとアプリMySOSから通知が。
『この検査証明書は必要事項が確認できない、もしくは必要事項を満たしていないため無効です。』
なにぃ〜!?時は2022年、夏。モーリシャスからの帰国にまだPCR検査の陰性証明書が必要な時代でした。その証明書に不備があって無効だとのこと。…やばい、帰国できない~!!

いつの間にか特別感も無くなり、当たり前と化していたPCR検査。受け取った証明書の記載内容のチェックなど一切していませんでした。…なんて今だから客観的に反省してますがこの時はそりゃ焦(あせ)ります!このままだと日本に入国できないという大問題ですからね。まぁだからといってパニックにはなりません。これまで何十回と受けてきたPCR検査の経験値がありますので。

首都へと向かう道の途中でバスを下車してやって来たのは昨日検査を受けたクリニック。朝7時から営業していてくれたことに感謝です。受付の方に事情を伝えるとすぐに日本の書式で証明書を改めて書いてくれました。これで日本に帰れる~!とホッと一安心。ちなみに今回は早めにMySOSで手続きを済ませておいたことが吉と出ました。もしモーリシャスを出国したあとに登録していたら完全にアウトでしたからね。やはり善は急げです。


現在この記事を書いている2023年、春。日本を訪れる外国人旅行者の数もだいぶ戻り、マスクの着用も『個人の判断』となった世界線でこの文章を書いていると、不思議な気分になります。アプリMySOSは既に過去の遺物となり、新型コロナウイルス感染症に係る日本の水際措置はまもなく終了するという外務省からの通達も出ました。コロナ禍の旅もいよいよ終わりを迎えるわけです。そう思うとPCR検査や帰国時のドキドキもよい思い出…とはなりませんね。事前の情報収集含め、本当に大変でしたから。でもよい経験にはなりました。さよならコロナ!


モーリシャスサッカー代表ユニホーム

無事に陰性証明書の再登録が完了したところで妻とハイタッチ!再びバスに乗って首都ポートルイスに戻ってきました。あとはユニホームをゲットして空港へ向かうのみ!!だったのですが、ここからが大変で。まず結果からいうと、モーリシャス代表のサッカーユニホームは見つかりませんでした。

宿のオーナーベロニカさんからの情報をスタートに、首都にあるスポーツ関連グッズが売っているお店を次々回りましたがお目当てのものには出会えず。このお店のディスプレイに飾られていた一枚が唯一(ゆいいつ)見かけたユニホームになります。

「ポートルイスにはないからバスに乗ってショッピングモールに行くんだ!」
と教えていただきましてやって来たのは、ガーナ代表のユニホームを探すときにも訪れたスポーツショップDECATHLON。ここなら!!と期待も高まる中、店員さんに声をかけると

「ここには無いけど、売ってるお店を知っているよ!」
とメモを書いて渡(わた)してくれまして。正直ここで手に入れられなかったことは残念でしたが、店員さんのやさしさに胸がいっぱいに。感謝を伝えて急いでまたバスに乗り込みます。

時間があったらショッピングモール(Bagatelle Mall)内も見て回りたいところでしたが、とにかく時間が無いので急いで教えてもらった場所へ。

しかし、先ほど書いた通り、もらったメモを頼りに行った先にもユニホームはありませんでした。このあとも粘(ねば)ったのですがね。そういえば同じインド洋に浮かぶリゾート島国セーシェルも街中には売っていなくて。サッカー連盟事務所に行ったらゲットできたなぁと。…次回、リベンジします!

結局ユニホームは手に入らなかったものの、2時間以上に及ぶ捜索(そうさく)のための大移動のおかげで最後の最後に生まれたステキな人や町との偶然(ぐうぜん)の出会い。こういうのが旅の何よりの楽しみです。

が、そんなに悠長(ゆうちょう)なことを言っている余裕はありません!この時出国まであと残り3時間!!急いで空港へ向かわないといけないわけですが…

DAY327.5へ続く

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